日本人が「英語を話せない」本当の理由とは?【低年齢化する英語教育に保護者としてやるべきこと#1】

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Happy boy and girl from primary school class on the bench read books on the background of the slate

幼児向け英会話教材や英会話教室など、幼児を対象にした英語教育市場は広がりを続け、低年齢化の傾向もますます進んでいます。最近では「0歳からの・・・」というキャッチコピーも珍しくなくなってきました。ますます低年齢化する英語教育に対して、保護者の中にもどうしていいかわからず不安をあおられている方も多いようです。

あなた(保護者)が「英語を話せない」のは、あなたの責任ではありません。原因はどこに?

「自分は英語が話せない。だから、子供には英語が話せるようになってほしい。」幼児期からの英語教育が必要だと考える保護者の中にはこのように考えている人もいるようです。中学高校の6年間英語を学んだはずなのに、それでも英語が話せないのはなぜなのでしょうか?元大阪市長の橋下徹さんもこのようなことを言われていました。「英語教育も、僕なんか(中学から大学までの)10年やってしゃべれるのはグッドモーニングだけ」。特に、現在、幼児期のお子様の子育て真最中の年代の方は同じような考え方をしているようです。

ここで思い出してほしいことがあります。中学高校の時の英語の授業で「(英語を)話す」授業をどれだけ受けましたか?授業一コマの中で何%が「話す」授業でしたか?30代から40代の子育て世代の方はほぼ0%と答えるのではないでしょうか?英語の授業で扱われた4技能の割合は大雑把に言って、「読む」80%、「書く」15%、「聞く」5%、「話す」0%だったと思います。つまり、「話す」授業を受けていないのだから、「英語が話せない」のは当然なのです。「英語が話せない」のは、あなたの責任ではないのです。

英語が聞ける人と聞けない人の差は?

30代、40代の方は英語を「聞く」ことについても苦手意識を持たれていると思います。その原因も「話す」授業がなかったのと同じように「聞く」授業がほとんどなかったからです。この感覚は20代の方とは大きく異なります。20代の方の中には4技能の中で「聞く」ことが得意だと感じている人も多いはずです。この差の原因はどこにあるのでしょうか?答えは「センター試験」です。

2006年度からセンター試験でリスニング問題が導入されました。このリスニング導入は高校での英語の授業の内容を大きく変えました。ありのままに言うと、日本の高校生の大半は大学受験のために勉強します。言い換えれば、2006年以前に高校3年生だった人(現在、29歳以上の人)は、センター試験でリスニングが導入されていなかったので、高校で「聞く」勉強をする必要がなかったのです。センター試験前に、出題されないリスニング問題を勉強する人など皆無といってよかったでしょう。そして、2006年度以降の高校生はしっかりリスニングの勉強(「聞く」勉強)をしたことにより、「英語が聞けない」という人が激減したのです。

それでも幼児期からの英語教育は始めるべき?

センター試験を中心にした大学入試の内容が高校での学習に大きなインパクトを与えることはご理解いただけたと思います。次に、これからの大学入試の方向性についてです。簡単な言い方をすれば、2020年にセンター試験が変わります。特に英語は大幅な変更が予定されています。最大の特徴は外部試験(いわゆる英検、TOEFLなどの資格試験)と絡めて4技能を含めた評価方法が導入される予定です。今まで大学入試でほとんど無視されていた「話す」能力が大学入試でも評価されるということです。高校の授業でも「話す」ことに目が向けられるようになるのは明らかです。つまり、これからの高校生は「話す」授業を高校でしっかりと受けることができるのです。中学高校の6年間英語を学んだはずなのに、それでも英語が話せない人は大幅に減少することは間違いありません。

現在幼児期の子供たちは中学高校の英語の授業をしっかり受ければ、十分「英語を話す」ことはできるはずです。しかし、幼児期からの英語教育は必要ないとも言い切れません。数十年間高校で英語を教えていて感じるのは、英語における興味や関心は学習効率と大きく関係しているということです。その興味や関心は、やはり、幼い時についたものの方が成長段階において失われにくいことは明らかです。幼児期からの英語教育は、「英語の能力を高める」という目的からではなく、「英語の興味を高める」目的でなら始められるべきだと思います。

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