【exciting? excited?】ややこしい分詞もこれを読めば解決!

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exciting people? excited people?
exciting story? excited story?

これまで仮定法助動詞など、不幸にも多くの英語学習者から嫌われてきた英文法について解説してきましたが、まだまだ嫌われ者の文法項目は存在します。その一つが今回ご紹介する「分詞」。

分詞には現在分詞(~ing)と過去分詞(~ed)の二つがありますが、この違いをはっきり理解できていますか?受験や定期テストでは出題パターンが限られているので、答えの丸暗記で乗り切ったという人も多いのではないでしょうか。そこで今回も我々English Lab編集部が、分詞を理解するポイントを解説していきます。

1. 分詞は動詞の性質を持った形容詞

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冒頭でもお話しした通り、分詞には現在分詞(~ing)過去分詞(~ed)があり、そんな分詞を一言で表すと「動詞の性質を持った形容詞」ということができます。したがって、普通の形容詞と同じく、一般的には名詞の性質や状態を修飾するために用いられます。

分詞と時間の関係性 【進行・継続 vs. 完了】

現在分詞(~ing)と過去分詞(~ed)は、その名前と形からもわかるように、それぞれが「現在」と「過去」という時間に関係しています。現在分詞(~ing)は「現在に起こっていること」から「〜している」という進行中の動作や状態を表し、過去分詞(~ed)は「過去におこったこと」から、「〜した、〜し終わった」という動作や状態の完了を表します。次の例文で確認してみてください。

〈現在分詞〉
a sleeping baby
「眠っている赤ちゃん」
→まだ眠っている=進行状態を表す

〈過去分詞〉
a broken car
「壊れた車」
→すでに壊れてしまった=完了状態を表す

例文を見てもらえればわかるように、分詞を時間という観点から考えると、現在分詞は「まだ終わっていない=動作や状態の進行・継続」、過去分詞「すでに終わってしまった=動作や状態の完了」を表すのです。このことを考えると、「He is running(彼は走っている)」のように「be+現在分詞(~ing)」が進行形になり、「I’ve eaten lunch(私はランチを終えた)」のように「have+過去分詞(~ed)」が完了形となるのも納得がいきますね。

分詞と態の関係性 【〜する vs. 〜される】

分詞を理解する上でのもう一つのキーポイントは「態」。現在分詞は能動態、過去分詞は受動態を表します。しかし、これは他動詞にのみ当てはまることだということを覚えておいてください。

※自動詞は目的語を必要としない動詞 (ex.)go / live / look etc.
他動詞は目的語を必要とする動詞 (ex.)catch / buy / use etc.

それでは他動詞の一つである「speak」で現在分詞と過去分詞の違いを見てみましょう。次の英文を見てください。

the man speaking English(英語を話している男性)
→能動態(〜する)
the language spoken in the US(アメリカで話される言語)
→受動態(〜される)

このように能動態か受動態かに着目すると、他動詞の現在分詞は「能動態(〜する)」、過去分詞は「受動態(〜される)」のようにまとめることができます。

ちなみに先ほど、過去分詞の受動態は他動詞にのみ当てはまると言ったのは次のような理由から。受動態は、能動態の文の目的語を主語にすることで同じ内容を表す表現です。例えば、「He loves her(彼は彼女を愛している)」であれば、目的語「her」を主語にして「She is loved by him(彼女は彼に愛されている)」とします。

しかし、自動詞は目的語を必要としないので受動態の文を作れません。よって、自動詞の過去分詞は前章で紹介した通り「完了」の意味しか持たない一方、他動詞の過去分詞は「完了」と「受動態」の意味を持つのです。

「させる」 vs. 「させられる」

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タイトルにもなっている「exciting」と「excited」。多くの学習者が混乱してしまうのが、この感情表現を表す動詞の現在分詞と過去分詞の使い分けです。「amazing(驚くべき)/ amazed(驚いた)、boring(退屈な)/ bored(退屈した)、disappointing(失望させるような)/ disappointed(落胆した)」などなど、他にもたくさんあります。

これらは考えれば考えるほど、どっちが正しいのかわからなくなってきますよね。こうしたややこしい分詞を使い分けるコツは、「させる」「させられる」かで考えてみること。「させる」なら現在分詞で「させられる」なら過去分詞です。

例えば、「興奮する話」は「exciting story」と「excited story」のどちらなのかを考える場合、話は「興奮させる」のか「興奮させられる」のかで判断します。当然、話は「興奮させる」方ですから、正しいのは「exciting story」です。では「興奮した人々」はどうでしょう。人々は「興奮した」のか「興奮させられたのか」どっちでしょうか。ここまでくればもう簡単ですよね。人々は「興奮させられた」なので、正解は「excited people」となります。

このように「させる(能動態)」なのか「させられる(受動態)」なのかで考えてみると、理解がしやすく混乱を防ぐことができることでしょう。

2. もう一踏ん張り!使えると便利な分詞構文

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前章で分詞は形容詞の役割をするとお話しましたが、その他にも分詞を含んだ句が副詞的な働きをする用法もあり、それを「分詞構文」と呼びます。文法書などでは、小難しい用語がたくさん使われて少々分かりづらくなっていますが、ポイントはシンプルなので、この機会にマスターしておきましょう。下の英文を見比べてみてくだざい。

Yesterday I met her father.
「昨日、私は彼女の父親に会った」
Walking along the street, I met her father.
「通りを歩いていると、私は彼女の父親に出会った」

二つ目の英文で、現在分詞「walking」を含む「Walking along the street」部分が一つ目の英文の「Yesterday」と同じ働きをしているのがお分かりでしょうか?このように分詞を含んだ句が副詞的な役割をするのが分詞構文なのです。

分詞構文は、文中で時・理由・条件・譲歩などを表すと学ぶと学んだ人も多いかと思います。また、分詞構文とは「接続詞+主語」が省略された接続表現であるとも言われます。上の例文で言えば、「Walking along the street(通りを歩いているときに)」は「=When I was walking along the street」と言い換えることができ、接続詞を用いた節のような働きをしていることがわかります。

「二つのことが同時に起きている」or「二つのことが続けて起きる」

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しかし、分詞構文の味噌はむしろ接続詞を用いないところであり、ポイントとして意識したいのは、「二つのことが同時に起きている」または「二つのことが続けて起きる」というニュアンスです。

分詞構文では二つのことが起きていますが、その関係性ははっきりと示されてはいません。先ほどの英文「Walking along the street, I met her father」を例にとってみると、文脈によっては「時=when I was walking along the street」にも「理由=because(since / as) I was walking along the street」とも解釈することができます。

したがって、無理に「時」や「理由」などに分類しようとせず、「二つのことが同時に起きている」というポイントを意識して、「通りを歩いていると、私は彼女の父親に出会った」のように訳すのが、本来の分詞構文のニュアンスを理解するのにはぴったりだということです。

分詞構文には現在分詞で始まるものも、過去分詞で始まるものもあり、現在分詞による分詞構文は能動的な意味、過去分詞による分詞構文は受動的な意味になります。下の例文で確認してみてくださいね。また文頭だけでなく、文中や文末で使われることもありますが、分詞構文としての働きは変わりません。

Written in easy English, this book is easy to understand.
「簡単な英語で書かれているので、この本は理解しやすい」
→簡単な英語で書かれている=受動態の意味

理屈を理解しながら一つずつ

いかがでしたか。
「分詞は完了・進行・継続」のようにやみくもに丸暗記する方法では、忘れてしまいやすい上に、自分で使うことができません。ちゃんと理屈を理解しながら、一つ一つ自分に落とし込んでいく、そのような地道なプロセスが英語学習には不可欠です。今回の記事も、理解できるまで何度も何度も繰り返し読んでみてください。そして苦手だった文法を一つずつ得意に変えていってくださいね。

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