日本人の海外留学者数は2004年の8万人をピークに減少していますが、依然、海外留学は英語力を伸ばすための効果的な手段の一つと考えられています。確かに、海外留学を経験し、高い英語力を身につけて日本に帰ってくる人もいます。しかし一方で、思うような英語力を身につけることができなかった人も多くいるようです。今回は、海外留学を計画するときに「滞在国」や「学校」選びよりも大切にすべきことについてです。
「滞在施設」には徹底的にこだわる
海外留学を計画するだれもが、「滞在国」や「学校」選びに多くの時間を費やします。自分がこれから数カ月、人によっては数年間過ごす環境を決めるわけですから当然のことでしょう。しかし、英語力を伸ばすことが目的であれば、もっと大切なことでありながら、多くの人があまり考慮していないことがあります。それは「滞在施設」です。海外留学生の「滞在施設」は主に「学生寮」か「ホームステイ」に大別されます。単なる思い出作りではなく、英語力を伸ばしたいのであれば、絶対に「ホームステイ」にするべきです。
私が「ホームステイ」を勧める理由
留学前と留学後のイメージの違いについて、多くの人が「現地の人の少なさ」を口にします。最近は留学そのものがパッケージ商品となっています。つまり、航空券から学校や宿泊施設まで全てセットにされ、「〇〇日間の△△留学□□円」という形で販売されています。
当然ですが、現地の人には販売されません。購入するのは日本人を含めた英語圏以外の留学を計画している人たちです。したがって、例えば、オーストラリアの大学に留学生として滞在しても、「生徒は全員日本人」または「日中韓の合同クラス」ということも多くあります。私はこの形態を否定しているわけではありません。もちろん先生はネイティブの優れた方が多いですし、日本人には日本人に合った英語の指導法というものがあります。
また、中国人や韓国人とクラスメイトになり、彼らの高い英語力に刺激を受けることも良いことです。しかし、環境がどうであれ、一日数時間の授業のみで英語力を劇的に伸ばすことは不可能です。
海外留学において英語力を伸ばす大切な要素は「学校外の過ごし方」なのです。
この観点から、「学生寮」と「ホームステイ」のどちらが有益であるかは想像できると思います。「学生寮」には現地の学生はほとんどいません。「学生寮」は、「現地生徒用の寮」と「留学生用の寮」に分けられています。また、長期休暇を利用した留学の場合は、現地生徒が帰省している間、「現地生徒用の寮」が「留学生用の寮」として使われることもあります(多くの場合、ベッドや冷蔵庫はそのままの状態です)。
一方、「ホームステイ」では必ず現地人のホストがいます。食事も彼らと共にとることが多くなります。もちろんはじめての滞在先なので、電子レンジの使い方からネットの接続方法までわからないことだらけです。日本語の通じる環境でもありません。ここに英語力を伸ばすチャンスがあるのです。
知っておくべき「ホームステイ」の実情
英語力の向上を考えた場合、「ホームステイ」の方が断然良いことは前述した通りです。しかし、「学生寮」と「ホームステイ」を比べたときに、「不満」を持つ学生の確率は圧倒的に「ホームステイ」利用者の方が多いことも事実です。そして、この「不満」の理由はほとんどの場合「過剰な期待」によるものです。
「背の高い白人のホストファーザーと金髪のやさしいホストマザーがいて、自分になついてくるかわいい小学生の子供が二人、自分の部屋には大きなベッドと窓が・・・」。これでは失敗します。私も昨年の夏、イギリスで一カ月の「ホームステイ」を経験しました。とても良い経験となりました。具体的にはスピーキング力が格段にアップしたと思います。しかし、「ホームステイ」先は以下のような感じでした。
ホストマザーは○○さんという70歳代の一人暮らしのおばあさんでした。自分の部屋は4畳ほどでスーツケースは横にして置けません。トイレもシャワーも共同で、5分以上お湯を使うと水になります。〇〇さんは留学生を下宿させることで生計を立てているので同じ家には韓国人(大学生)とクロアチア人(20代後半)留学生がいました。
二人は時々口論になります(二人とも英語はほとんどできず、何を言っているかわかりません)。食事は平日の朝と夜は提供されます。休日も作ってくれますが、追加のお金を要求されます。洗濯は週一回やってくれますが、ここでも追加のお金を支払います。最終日にはリネン代?(よく聞き取れず)を清算しました。「世界ウルルン・・・」の涙のお別れとは全く異なりました。
私のケースは特にめずらしいものではありません。このレベルは当然です。「学生寮」の方が快適であることは間違いありません。しかし、自分にとって必要なことをはっきりさせ、英語力の向上を優先させるなら「ホームステイ」を選択すべきです。
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