英語が非母国語の国で日本人の英語力は何位? おとなり韓国・中国よりも上か、それとも・・・

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「日本にいたら英語を話す機会が少ないから、英語力が低くて当たり前」「英語と日本語では文法が違いすぎるから、苦労しても仕方がない」・・・ そう日本人が置かれた不利な環境をなげく方もいるでしょう。

しかし、世界には日本と同じように、英語がかならずしも母国語でなくとも、国民の多くが英語を流暢に話せる国というのがあるものです。そのような国々と日本とでは、いったい何が違うのでしょうかーー?

そこで今回は、英語が母国語で「ない」国々における、日本人の英語力のレベルとその課題についてリサーチし、結果をインフォグラフィックにまとめてみました。

TOEFLに見る世界における日本人の英語力

まずは、全世界の英語が母国語で「ない」国々の英語力のランキングです。このランキングは、TOEFLの各国受験者の平均点に基づいて作成しました。

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1位は「北アイルランド」。同国がイギリスの一部であることを踏まえれば、順当と言ってよいかもしれません。注目すべきはその他の国々です。

2位は「南アフリカ共和国」。多言語主義で英語を含む11の公用語がある同国では、それらの「共通語」としてイギリス植民地時代から英語が話されてきた歴史的経緯があります。現在もイギリス連邦の加盟国で、政府の公式言語として英語が使用されています。

3位は「ベルギー」。同国の公用語は、オランダ語、フランス語、ドイツ語で英語は含まれていません。それでも、国内にはEUやNATOなど1000以上の国際機関の拠点が置かれているという現実的な理由から、英語が国民の必須スキルとして根づいた経緯があります。

さて、「日本」はというと30位。韓国が18位、中国が23位。アジアにしぼれば日本は18位中15位で、世界で一定のプレゼンスがあるアジアの国々に遅れを取っている結果となりました。

読む・書く・聞く・話す ー 日本人はアジアで何位?

英語が母国語で「ない」国々のなかでも、特に英語が苦手な日本人。具体的には英語のどのようなスキルにおいて低迷しているのでしょうか。

同じくTOEFLにおける、スキル別(Reading・Writing・Listening・Speaking)の結果を、英語が母国語でない「アジア」の主要国で比較したランキングがこちらです。

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英語が母国語ではないアジア主要国のなかで、どのスキルでも上位につけているのが、「フィリピン」と「マレーシア」です。特に、フィリピンの「Speaking」の能力は突出しています。

これら二カ国は公用語として英語が日常的に話されているため、驚きはないかもしれません。目を見張るのは、「韓国」と「インドネシア」の健闘です。英語が非公用語の国々にしぼってみれば、いずれのスキルにおいても上位でしのぎを削り合っています。

それを追う立場が、「中国」「ベトナム」「タイ」。残念ながら、日本はアジアの主要国のなかでいずれのスキルにおいても「最下位」という結果でした。日本を下回る国で、日本人にとって馴染みのある国というのは、あまり見当たらないかもしれません。

例えば、「Reading」で日本より下位の国は、アフガニスタン、ブータン、カンボジア、ラオス、キルギスタン、ネパール、タジキスタンなど。「Speaking」にいたっては、日本はアジアで最下位でした。

日本・韓国・中国 ー 英語教育の差は?

日本人の英語力はアジアのなかでも低空飛行・・・。日本とその他の国々とでは、英語教育にどのような違いがあるのでしょうか。アジアで存在感を示す「韓国」、それを追う「中国」と日本とを比較してみました。

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日本では英語教育の開始時期が遅く、また学習時間も短いことがわかります。また、小中高で学べる英単語の数も圧倒的に少なく、その数は韓国の半分以下です。

ここまで紹介したリサーチ結果から、「英語力を向上させるカギは、英語に触れる時間を増やすこと」という、ものすごく当たり前のことにあらためて気づかされます。

小国に学ぶ、英語学習に関するヒント

最後に、英語学習に関するヒントを一つ。冒頭の「世界ランキング」で、北アイルランドや南アフリカ共和国らに次いで3位につけたのが、「デンマーク」でした。同国ではデンマーク語が唯一の公用語。英語は公用語に含まれていません。

にも関わらず、あれだけ英語力が高い背景には、「英語の授業が英語で行われていること」、「イギリスやアメリカのテレビ番組が吹き替えなし、デンマーク語の字幕付きで放映されていること」といった、シビアに英語を学ぶ環境というものも挙げられます。

さらにその背景には、デンマークは人口500万人ほどの小国で、経済発展のためには「外」に出て行かざるを得ない事情も。しかし、デンマーク語はデンマークでしか通じないため、英語を学ぶしかなかったのではないかーー。

デンマークにかぎらず、南アフリカ共和国、ベルギーなど世界の上位の国々には、それぞれの「英語を学ばざるを得ない理由」がありました。たしかに単一民族で人口が約1億3000万人もいる日本でそれを見い出すことは、英語を学ぶこと以上に難しいのかもしれません。

インフォグラフィック・文:Livit Tokyo(中井千尋、岡徳之)

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