【前編】世界一になるには英語は必須/ZUU代表取締役社長 冨田和成さん

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世界一になるには英語は必須/ZUU代表取締役社長 冨田 和成さん
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kato 聞き手:株式会社レアジョブCEO 加藤智久

世界一になるには「このままではダメだ」

Q:冨田和成さんのお仕事と英語との関わりを教えてください。

ZUUでは「金融とITでお金の課題を解決する」ことをテーマとしています。一人一人の人生にお金は絶対に必要で、お金と上手に付き合うことは自分自身と家族、ビジネスやプライベートを支える大きな支えとなるからです。ZUUの金融×IT事業を通じて一人一人の夢をサポートしたいと考えています。2013年4月に会社を設立し2年が経ち、事業ラインはメンバーに任せられる状況になってきたので、今は全体のマネジメントと対外活動(広報、資金調達、採用、IPO準備など)を行っています。
現在でも「ZUU Online US Edition」という米国向けメディア、また「Tokyo Premium Real Estate」という日本在住の外国人向け不動産メディアという英語版メディアを提供していますが、さらに海外での展開を広げていきたいと考えているため、海外のベンチャー展示会やピッチイベントに参加しています。そのため、海外の情報収集、そして海外展開に向けた発信は必須で、英語でのコミュニケーションは重要視しています。
英語を学んだから海外に目を向けた、というわけではありません。世界一の企業を作るためにはコミュニケーションツールである英語は必須だ、という考えから英語に取り組んでいます。

Q:冨田和成さんは学生起業家として一定の成功を収めていたと聞きますが、なぜ「野村証券で働く」という、いわば回り道を選んだのですか。

ZUU冨田 和成さん

私はずっとサッカーをしてきました。クラブチームや体育会に所属し、プロになることを本気で目指していました。しかし大学2年生の時にヘルニアになりその夢をあきらめました。サッカーの後は何をやっても夢中になれませんでしたが、何かしたいという思いだけはありました。その転機になったのは、就職活動です。ベネッセの「ビジネスを通じて人の教育や世の中に貢献したい」という話、ソフトバンクの「携帯を無料にする」という話に出会いそれらの壮大なポテンシャルに圧倒されました。そして、無限大の可能性があるビジネスに自分のフィールドを置くことに決めたんです。就職活動のかたわら、学生として起業もしました。幸運にも「そこそこ稼ぐ」というレベルまではできました。しかし同時に、そこそこ以上に持っていくことは今の自分では難しいとも思いました。
私は漫画One Pieceが好きなのですが、主人公ルフィたちがシャボンディ諸島というところで壁にぶち当たります。彼らも世界一を目指していますが、このままだとなれない。もう一回修行しなおす必要がある。そのルフィたちの状況と当時の私の状況はまったく同じでした。そのときの自分の中のキーワードが、営業力、法務財務、切磋琢磨の3つでした。
営業力は、なんといっても起業したビジネスを大きくするのに必要です。それもチームでの営業力です。起業は孤独なレースです。起業の前にチームワークを発揮する職場で、優秀な人と切磋琢磨することはよい経験だと思いました。また、一般的に経営者は法務や財務は苦手という印象を持っており、そういった分野に強くなるためにも野村証券で働くという道を選びました。
3年と思って入社しましたが、シンガポールでの駐在、ビジネススクールの期間を含め、結果として7年勤務したことになります。回り道、といえばそうかもしれませんね。あのままやっていたら、と思うこともあります。こればっかりはどうなっていたかわかりませんが。

シンガポール留学で知った「世界を変える」の本当の意味

Q:冨田和成さんがシンガポール滞在を通じて感じたことで印象に残っていることを教えてください。

ZUU冨田 和成さん

海外MBA留学をしようといろいろな学校を見ましたが、世界で唯一Wealth Management(資産管理)を専攻できるという点に魅力を感じSingapore Management大学のビジネススクールに入学しました。2010年6月のことです。シンガポールではただ勉強するだけではなく、駐在員として東南アジアの華僑と富裕層を相手にしたプライベートバンキングビジネスを担当していました。その中で、世界の富がどのように回っているのかを思い知らされました。当地の富裕層は日本と比べて桁が違います。世界の金融の中心地であるウォールストリートの仕組み自体が、ユダヤ人や華僑によって支配されています。ウォールストリートの既得権益が世界のビジネスを作っている限り世界は変わりません。世界を変える、それは既得権益が動かしている仕組みを壊すという意味なんです。既得権益にいる人たちの優秀さ、ネットワークの厚み、奥深さを知ったからこそ、それを壊して世界を変えるということが肌身で実感値として感じられるようになりました。

Q:冨田和成さんは、海外で滞在してみて、日本の強さは何だと思いましたか。

ZUU冨田 和成さん

東日本大震災の時、私は欧米の数カ所を周る出張中でした。その後会議で出会った人たちが日本人である私を見て口々に「お前の国は大丈夫か」と声をかけてくれました。震災をきっかけに日本という国の世界からの見られ方が変わったと感じました。大災害が起きて一人一人に十分な物資がいきわたらない中、日本人同士が助け合いチームワークを発揮して復興に向かう姿を海外から見ていて、日本人であることを誇りに思えるようになったんです。それまでは「自分自身がグローバルであればいい」と思っていて、日本人であることについてあまり考えたことはありませんでした。
日本人の強みは「チーム」にあると感じました。サッカーでも野球でも、そして経営でも日本の「チーム」は強い。チームで支え合えば世界一です。この力を活かせば、日本企業が世界一になりえる、ひいては日本から発信して世界を変えることができる、ということに腹落ちしました。
ただし、世界一になるためには、世界中の人と「チーム」を作らなくてはいけません。親密になり人間関係を築くためには自分の言葉で語ることが必須です。海外赴任でも、通訳を介してコミュニケーションする人と、どんなにたどたどしくても自分の言葉で語る人がいますが、絶対に自分の言葉で語る方が強い。たどたどしくてよいから英語でのコミュニケーション、特に自己紹介ができるようになることが必須だと感じました。

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