ルーブル美術館の宝石盗難事件は、当初inestimable(見積不可能=値段のつけようがない)と報道されました。英語には、日本語の「法外な」に近いprohibitiveという表現もあります。一方、「法外な要求」など無理難題については別の表現が使われます。ビジネスの場面で活用できる、「法外な」「途方もない」「とてつもない」を英語で言う方法を覚えておきましょう。
値段や数が「法外な」と言うには
日本語の「法外な」「途方もない」は、値段が高い、数が多い、または「とても無理」な場合など、さまざまなときに使うことができますが、英語では場面によって使う語を選ぶことになります。まずは値段や数などが「法外な」という言い方を見ていきましょう。
値段が高い
inestimable(計り知れない)
The cost of the damage is inestimable.(損害費用は計り知れません)
estimableは「見積可能な」で、in-をつけて否定の意味にすると、「見積不可能」、すなわち「値段のつけようがない、計り知れない」となります。inestimable help(計り知れない助け)のように、抽象的な「価値」についても使われます。
prohibitive(法外な)
The repair fee was prohibitive.(修理料金は法外なものでした)
prohibitは通常「(法律や決まりで)禁止されている」ということ。prohibitiveは「禁じられるほど高い」という、日本語の「法外な」に近い意味になります。
extortionate(不当に高額な)
The taxi charged us an exorbitant fare.(タクシーにふっかけられました)
extortionは「強奪、ゆすり」で、extortionateは「ゆすりに近い(値段)」ということになります。
数がとてつもなく多い
astronomical(天文学的な)
The number of accesses to the website is increasing. It’s astronomical!(ウェブサイトの訪問数が増えています。天文学的です!)
astronomyは「天文学」で、astronomical は文字通り「天文学の」という意味で使われるほか、「天文学的な(数字)」としても使われます。
incalculable(数えきれない)
An incalculable number of people gathered.(数えきれないほどの人が集まりました)
calculateは「数える」で、calculable(数えられる)に否定のin-をつけると、「数えきれない(ほど多い)」となります。incalculable importance(計り知れない重要性)のように、抽象的な意味でも使われます。
「途方もない」に使える便利な表現
日本語の「法外な」や「途方もない」同様、値段が高かったり数が多かったりするときと、「途方もない要求」のように無理難題を言われた場合の両方で使える便利な表現もあります。「ばかげているほど(高い、多い)」という言い方もご紹介しましょう。
数や量、程度が「途方もない」
exorbitant(途方もない)
We paid an exorbitant price for this.(これに途方もない金額を払ったんです)
That was an exorbitant demand.(途方もない要求でした)
orbitは「軌道」で、exorbitantは「軌道から外れるほど多い、とてつもない」というイメージです。
infinite(無限の)
The price hike is infinite.(値上がりがとどまるところを知りません)
We can’t handle their infinite requests.(要求が無限で対応しきれません)
infiniteはinfinite universe(無限の宇宙)のように時間や空間についてよく使われる一方で、数や程度が「無限な」というときにも使えます。
ばかげている
absurd(ばかげた)
Is this 100 dollars? That’s absurd.(これが100ドル?ばかげてる)
Schedule change? That’s an absurd idea.(スケジュール変更?ばかげた考えです)
absurdは「理にかなっていない」ということで、会話で「ばかげている」と言いたいときによく使われます。
preposterous(非常識な)
The estimated cost is preposterous.(非常識な見積金額です)
What they are asking for is preposterous.(彼らの頼みごとは非常識です)
pre-(前)と-post-(後)が合わさった、「前後逆の」すなわち「非常識な、ばかげた」という意味の語です。
無理難題を言われたときは
無理な要求をされて「そんなの理にかなっていない」「とても受け入れがたい」と思うこともあるでしょう。そんな場面で使うのにピッタリな語を見ていきましょう。
理にかなわない
unreasonable(理不尽な)
It’s unreasonable to change the plan.(プラン変更は理不尽です)
reasonableは「合理的な」で、否定のun-をつけると「理不尽な」になります。
unconscionable(非良心的な)
Isn’t it unconscionable to tell us that now?(今それを言うのは非良心的ではないですか?)
conscienceは「良心」で、否定のun-をつけてunconscionableとすると、「良心から外れている」という意味になります、
受け入れがたい
unacceptable(受け入れられない)
Their offer is totally unacceptable.(彼らの提案は到底受け入れられません)
acceptが「受け入れる」、acceptableが「受け入れられる」で、否定のun-をつけると「受け入れられない」となります。
intolerable(耐えがたい)
Their attitude is simply intolerable.(彼らの態度は単純に耐えがたいですね)
tolerateが「耐える」、tolerableが「耐えられる」で、否定のin-をつけて「耐えがたい」となります。
「法外な」「途方もない」を会話の中で使ってみよう
ビジネスの場面では、「法外だ」「とんでもない」というやりとりをすることも多いかと思います。ここでご紹介した語を使うと、例えばこんな会話をすることができます。
A: Have you seen their proposal? The price is prohibitive!(彼らの提案見ましたか?法外な値段です!)
B: It’s totally unacceptable. What are they thinking?(到底受け入れられませんね。何を考えているんでしょう)
A: It’s an exorbitant demand.(途方もない要求です)
B: Isn’t it unconscionable? Let’s renegotiate.(非良心的ではないですか?再交渉しましょう)
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