英語学習者が使うフレーズの中には、一見正しく見えても実は少し間違っていたり、あるいは使う場面によって不自然に聞こえてしまったりするものがあります。まったく伝わらない、ということはないですが、誤解を防ぐためにも使い方には気を付けたいものです。そこで今回の記事では、英語学習者が間違えやすい「ちょっと不自然なフレーズ、表現」について詳しく深掘りしていきます。
その英語、ちょっと不自然?よくある選択ミス
教科書や参考書に出てくる英語フレーズの中にも、使う場面を間違えると、実は少し不自然に聞こえてしまうものが少なくありません。
May I help you?は実は…?
例えば、’May I help you?’というフレーズは、そのまま訳すと「お手伝いしましょうか?」という意味で、困っている人に使えそうですよね。しかし実際には、お店などで「いらっしゃいませ」の意味で使われることが多いです。手伝いが必要そうな人に声をかけるときは、’Do you need help?’や’Do you need a hand?’(どちらも「手伝いましょうか?」という意味)を使う方が自然です。
「楽しもう!」はどう表現する?
他にも「楽しもう!」などの意味で’Let’s enjoy!’と言いたくなるところですが、この場合には’Let’s have fun!’と言ったり、’Enjoy yourself!’などと表現したりする方が一般的です。ちなみに’enjoy’は他動詞であり、基本的には後ろに目的語を続けます。そのため、’Let’s enjoy!’だけだと「何を楽しむの?!」となってしまうわけです。
このように、辞書や教科書で学んだ英語が実際の会話でどのように使われるかを意識することで、より自然な表現に近づくことができます。次の章では、そんな「自然な英語」に言い換えるコツを、具体例を交えて紹介します。
こんなときはどうする?自然な英語への言い換え例
この段落では、具体例を交えながらより一般的な言い方をご紹介していきます。
約束や予定を話すとき
I promise I will go there tomorrow.
「明日行くって約束する!」という風に、「絶対に〇〇する」という意味で日本語の「約束」を使う人は多いでしょう。英語にも「約束」という意味の‘promise’という単語がありますが、これは日本語の「約束」よりも少し意味が強く、「誓う」のような響きがあります。日常生活で使うには少し大げさに聞こえるかもしれません。
→I’ll definitely go there tomorrow!(明日絶対行くよ!)
写真を撮りたいとき
Let’s take a picture by my phone.
「私のスマホで」という意味で’by’を使いたくなってしまうところですが、実は道具を示すときに’by’は使いません。道具の場合には’with’をつけます。
→Let’s take a picture with my phone.(私のスマホで写真を撮ろう)
食事などに誘いたいとき
Shall we eat lunch?
「Shall we~?」は文法的には間違いではありませんが、少し古風で格式ばって聞こえます。そういう意図があってあえて使う分にはいいですが、そうではなく日常生活で友人を誘うときなどには下記のような言い方が一般的です。
→Do you want to grab lunch?(ランチどう?)
「ちょっと休もう」と提案するとき
Let’s take a rest.
文法的には間違いはない文章ですが、’rest’よりも’break’の方が耳にすることが多いです。
→Let’s take a break. / Let’s have a break.(休憩しよう)
応援や励ましの場面で
Do your best!
「頑張って!」というニュアンスで、恐らく多くの人が受験英語で習ったでしょう。これも間違いではありませんが、日常生活では少し大げさに聞こえることがあります。
→You can do it!(あなたならできる!)
ニュアンスの違いを知る!状況別アドバイス
他にも、文法的には間違いはないものの、状況によっては少しぶっきらぼうに聞こえたり、失礼に聞こえたりしてしまうフレーズもあります。
「すみません!」と言いたいとき
Excuse me. / Sorry.
「すみません」と言えばこの2つで覚えている人は多いでしょう。日本語の「すみません」はいろいろな場面で使われますが、実は英語の場合は場面によってどちらを使うべきかが分かれます。具体的には下記のように分かれます。
Excuse me: 相手に呼びかけるとき、軽いマナー的な謝罪(通り抜けるときなど)
Sorry: 自分の過失を詫びるとき
Excuse me, could you help me?(すみませんが、お手伝いいただけますか?)
Sorry I’m late.(すみません、遅れました。)
電話相手の名前を聞きたいとき
Who is this?
電話では’This is 〇〇’を使って名乗ります。そのため、相手の名前を聞きたいときには’Who is this?’でも文法的には間違いはありません。しかし、実際には「あなた誰?」のように、少し失礼に聞こえてしまうことも。丁寧に聞きたい場合には、下記のフレーズを使いましょう。
→May I ask who’s calling, please?(電話口の方はどなたでしょうか?)
「お腹いっぱい」のとき
I’m full.
これも決して間違いではありません。しかし、言い方によっては「もういいよ」のように、ぶっきらぼうな印象に聞こえてしまうこともあります。ホストファミリーなどに「まだ食べる?」と聞かれたときには下記のように丁寧に返してくださいね。
I’ve had enough, thank you!(もう十分いただきました、ありがとうございます!)
自然な英語に近づくための練習法
最後に、より自然で誤解のない言い回しを身に着けるための学習方法を簡単にまとめていきます。
ネイティブが使う「生の英語」を観察する
映画やドラマを見ながら、実際に英語話者がどのようなフレーズを使っているのか観察してみましょう。英語字幕と日本語字幕を見比べてみると、「こういう言い方があるんだ」と学びになることはよくあります。どんな場面で、どんなトーンで使われているのかをよく観察してみてください。
「定番フレーズリスト」を作成する
映画などの映像を見ながらフレーズを学んだら、それをリストアップしていきます。紙のメモ帳でもいいですし、スマートフォンのメモ機能を利用しても構いません。大事なことはすぐに見返せる状態にしておくということです。紙のメモ帳を選ぶなら、例えば通勤中の電車の中などで、パッと開けるサイズのものがおすすめです。メモを取る際にはそのフレーズと意味だけでなく、「どんな状況で」も書いておくとより実践的です。
リストを使って練習をする
リストにフレーズが溜まってきたら、それを定期的に見返して読み上げる練習をしましょう。声が出せる状況ではない場合には、リストを見返すだけでも大丈夫です。繰り返しそのフレーズに触れて、同じような状況が来たときにパッと言えるように訓練を重ねていきます。
練習のあとは…実際に使ってみよう!
今回は自然な言い回しとそれを身につけるコツについてまとめてきました。文法的に合っていても、状況によって少し伝わり方が変わってしまうことはあります。そのため、誤解を防ぐためにも場面別の最適な言い方を知っておくことは重要です。
今回ご紹介したフレーズを実際に練習したい場合には、レアジョブ英会話がおすすめです。実際の英語話者相手に、学習の成果を試してみてくださいね。
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