日本語では、お皿は「一枚」、鳥は「一羽」のように、モノの数え方の単位が異なりますよね。同じく英語でも「a cup of coffee」や「a sheet of paper」といったように、モノによって異なる表現で数を数えることがあります。今回はそんなモノによって変わる数え方や単位について、その分類や使い方をご紹介したいと思います。
名詞のモノの数え方について
英語では、apple(りんご)のような可算名詞(数えられる名詞)を数える際には、
one apples
two apples
three apples
というように、単純にone, two, threeをつけ、かつ名詞に複数形のsをつけるだけで数える事ができますよね。
しかし、coffee(コーヒー)やpaper(紙)のような「不可算名詞(数えられない名詞)」に関しては、数えられる名詞のようにone, two, threeをつけるだけでは数えられません。
かわりにコーヒーであれば「a cup of coffee(一杯のコーヒー)」、紙なら「a sheet of paper(一枚の紙)」というように、「cup」「sheet」などの数えられる単語を使って数を表現します。
(小見出し1)2つ以上を表現するには
コーヒー一杯であれば「a cup of coffee」と表現しますが、2杯、3杯と表現したいときは下記のように
two cups of coffee
three cups of coffee
と表現します。不可算名詞のcoffeeを複数形にできないかわりに、cupを複数形にして「cups」とするところに注意しましょう。
(※最近では、話しことばの中で「three coffees」というカジュアルな使い方も多く耳にするようになりましたが、正しい文法としては「three cups of coffee」となります。)
モノによって変わる数え方
モノに数え方は、その名詞の形状や状態によって、頭につく単語が変わります。そのため、単純に覚えるより、形や状態で整理しながら覚えると覚えやすくなります。次にそんなモノによって変わる数え方について、整理しながら一つずつご紹介していきたいと思います。
コップを使う飲み物などに:「a cup of」
I had two cups of coffee.(私はコーヒーを二杯飲んだ。)
コップを使う飲み物などには「a cup of」という表現を使います。温かい飲み物はたいてい「a cup of」になることが多いでしょう。
<a cup ofを使う名詞>
・a cup of coffee(コーヒー一杯)
・a cup of tea(紅茶一杯)
・a cup of cocoa(ココア一杯)
・a cup of sake(酒一杯)
冷たい飲み物などに:「a glass of」
How about a glass of water?(水でも飲む?)
冷たい飲み物など、ガラスのコップに入れるような飲み物には「a glass of」を使います。
<a glass ofを使う名詞>
・a glass of water(水一杯)
・a glass of beer(ビール一杯)
・a glass of wine(ワイン一杯)
・a glass of apple juice(リンゴジュース一杯)
・a glass of milk(冷たい牛乳一杯)
一部分と表現するのもの:「a piece of」
I ate a piece of chocolate after lunch.(私は昼食後にチョコレートを一切れ食べた。)
「なにかの一部」「一部分」を表現したいとき、「a piece of」が使われます。大きな塊のうちの「一切れの肉」や、たくさんある中の「ひとつの情報」を表す際などに使われます。なお、例文は「チョコレート一切れ」ですが、「板チョコ一枚丸ごと」であれば「a bar of chocolate」と表現しますよ。
<a piece ofを使う名詞>
・a piece of meat(肉一切れ)
・a piece of bread(パン一片)
・a piece of cake(ケーキ一切れ)
・a piece of cloth(布切れ)
・a piece of meat(肉一切れ)
・a piece of information(一つの情報)
・a piece of advice(一つの助言)
・a piece of paper(紙切れ一枚)
・a piece of wood(木の一部)
パンに関しては、「一片のパン」は「a piece of bread」となりますが、「一斤のパン」などのかたまりの場合は「a loaf of bread(パン一斤)」と表現します。
薄く切った平らなものの一部に:「a slice of」
Spread jam on a slice of bread.(パンにジャムを塗ってください。)
こちらも大きな塊の「一部」を表現しますが、「a piece of」に比べて「薄く平らに切られたもの」に対して使われます。「a slice of bread」は「a piece of bread(パン一片)」に比べて「薄く平らにスライスされたパン」が想像できるわけですね。
<a slice ofを使う名詞>
・a slice of ham(ハム一切れ)
・a slice of bread(パン一枚)
・a slice of lemon(レモン一切れ)
・a slice of cheese(チーズ一切れ)
四角く薄いものに:「a sheet of」
Please clip two sheets of paper together.(紙を2枚クリップで留めてください。)
「a sheet of」は「四角く薄いもの」などを数える際に使われます。「紙」の場合は、きれいに裁断された紙1枚の場合は「a sheet of paper」を使い、紙の破れた一片のような、「紙切れ一枚」は「a piece of paper」を使います。ですのでコピー用紙などは「a sheet of paper」となりますね。
<a sheet ofを使う名詞>
・a sheet of paper(紙一枚)
・a sheet of glass(板ガラス一枚)
・a sheet of ice(氷一面)
・a sheet of metal(金属製の板一枚)
小さななにかの塊に:「a cake of」
She used up a cake of soap.(彼女は石鹸を一個使ってしまった。)
石鹸のような、なにかの小さな塊を表現する際に、「a cake of」という言葉を使います。「a cake of soap(石鹸一個)」は少し古風な言い方で、昔は手作業で大きな塊の石鹸を小さな塊に切り分けて一個の石鹸が作られていたことがその数え方の原型とも考えられています。石鹸に関しては、現在は「a bar of soap(石鹸一個)」のほうが主流なようです。
<a cake ofを使う名詞>
・a cake of soap(石鹸ひとつ)
・a cake of tofu(豆腐一丁)
・a cake of ice(ひとかたまりの氷)
巻いてあるものに:「a roll of」
A roll of toilet paper costs about 50 yen.(トイレットペーパーはひと巻き約50円だ。)
トイレットペーパーやフィルムのように、巻いてあるもののひとかたまりを表現するのに「a roll of」が使われます。「roll」は「巻」という意味の英語です。
<a roll ofを使う名詞>
・a roll of toilet paper(トイレットペーパー1ロール)
・a roll of film(フィルム一本)
・a roll of tape(テープ一巻き)
・a roll of ribbon(リボン一本)
・a roll of carpet(絨毯ひと巻き)
結球する野菜に:「a head of」
I need a head of lettuce.(レタスが1玉必要だ。)
「1株」や「1玉」というように、見た目が丸くなって頭のように結球する野菜を1個丸ごと示す場合には、「a head of」を使います。レタスのような葉物野菜以外に、ブロッコリーやカリフラワーも「a head of」を使います。
例文のようにレタス1玉だと「a head of lettuce」になりますが、「レタスの葉っぱを3枚」、と言いたい場合には「three lettuce leaves」というように表現します。
<a head ofを使う名詞>
・a head of cabbage(キャベツ1玉)
・a head of lettuce(レタス1玉)
・a head of broccoli(ブロッコリー1株)
・a head of celery(セロリ1株)
・a head of cauliflower(カリフラワー1株)
棒状のものに:「a stick of」
You want a stick of gum?(ガムはいらないかい?)
「a stick of」は、棒状のものを「一本」と数える時に使える表現です。チョークや板状のガムなどもこちらを使います。
<a stick ofを使う名詞>
・a stick of chalk(チョーク一本)
・a stick of gum(板ガム一本)
・a stick of dynamite(ダイナマイト一本)
・a stick of celery(セロリスティック一本)
ひとまとまりのものに:「a bunch of」
I ate a bunch of grapes.(ブドウを一房たべた。)
バナナやぶどうなど、房になる植物を「一房」という時や、花束のようにひとまとまりに集められたものを「1束」という時に「a bunch of」と表現します。
なお、可算名詞(数えられる名詞)である「バナナ」や「ブドウ」などに「a bunch of」をつける時は「a bunch of bananas」「a bunch of grapes」というように、「banana」や「grape」に複数形の「s」が付きます。これは、バナナ一本は「a banana」と表現するため、「バナナ一房」の場合は一本以上あるため複数形になると考えるといいでしょう。
<a bunch ofを使う名詞>
・a bunch of bananas(バナナ一房)
・a bunch of grapes(ブドウ1房)
・a bunch of keys(鍵の束)
・a bunch of parsley(パセリ1束)
・a bunch of spinach(ほうれん草1束)
・a bunch of flowers(花1束)
水中で群れになるものに:「a school of」
I saw a school of fish in the river.(川で魚の群れをみた。)
魚のような水中で群れになるものの「一群」を表現したい時に「a school of」と表現します。「魚の学校」ではありませんので注意しましょう。また、「群れ(a school of)」の場合も、数えられる名詞を伴う場合には、名詞が複数形になりますよ。
<a school ofを使う名詞>
・a school of fish(魚の群れ)
・a school of whales(クジラの群れ)
・a school of dolphins(イルカの群)
大型動物の群れに:「a herd of」
There is a herd of reindeer.(トナカイの群れがいる。)
「herd」は「群れ」の意味で、「a herd of」は主に、牛や鹿などの大型動物の群れに対して使われます。「a herd of buffaloes(バッファローの群れ)」のように、数えられる名詞が後ろに来る際は、その名詞が複数形になりますので気をつけましょう。
<a herd ofを使う名詞>
・a herd of deer(鹿の群れ)
・a herd of cattle(牛の群れ)
・a heard of buffaloes(バッファローの群れ)
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