英語リスニングの最強コンビ!精聴と多聴で聞き取れる耳を手に入れよう!

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英語を聞いても「早すぎて聞き取れない」「何を言っているのかわからない」と感じることはありませんか?そんな悩みを抱える多くの学習者におすすめなのが、「精聴」と「多聴」を組み合わせたリスニングトレーニングです。

ひとつひとつの音や意味を丁寧に確認する「精聴」と、たくさんの英語を気軽に聞く「多聴」。この2つの学習法をバランスよく取り入れることで、リスニング力は確実に伸びます。

この記事では、それぞれの効果や具体的なやり方、組み合わせ方のコツをご紹介。「聞こえる英語」から「理解できる英語」へ、リスニングの壁を突破しましょう!

精聴とは?耳と頭をフル活用するリスニング術

英語の音が速すぎて聞き取れない…そんなときに効果的なのが「精聴」です。ひとつひとつの音や意味を丁寧に追いかけることで、英語の「音のしくみ」を体得できます。英語リスニングの土台を作るために、まずは精聴から始めてみましょう。

精聴とは何か?

精聴(せいちょう)とは、短い英語音声を何度も丁寧に聞き取り、内容・構文・音のつながりを深く理解するリスニング練習です。単に「なんとなく聞く」のではなく、すべての単語が聞こえるまで繰り返し聞き込み、スクリプトを確認しながら内容を正確に把握することが目的です。

特に、聞き逃しやすい冠詞、助動詞、音の連結(リンキング)などの弱音に注目し、音と意味のギャップを埋めていくことで、聞き取る力が着実に鍛えられます。

どんな人におすすめ?

精聴はどんな英語学習者にもおすすめですが、特におすすめの人を見ていきましょう。

TOEICや英検の試験で聞き取れない箇所がある人

精聴は英語の細かい部分を“確実に”理解する練習になるため、試験のリスニングセクションで点が取れない原因である「一部が聞こえない」「聞き取れても意味が取れない」といった問題に有効です。

発音やリンキングが苦手な人

英語の音は単語単位で区切られず、音がつながったり消えたりします(例:“get it” → 「ゲリッ」)。精聴では、音の変化に注目しながら練習するため、ネイティブの自然なスピードについていける耳を養えます。

聞いた内容が頭に残らない人

単に聞くだけでは記憶に残りませんが、精聴では「内容を意識して」「意味を考えながら」「繰り返して」聞くため、聞いたことを頭の中に定着させやすいというメリットがあります。聞いた瞬間に忘れてしまう悩みを解消するのにぴったりです。

おすすめのやり方(ステップ式)

精聴を効果的に進めるための手順は以下のとおりです。

<手順>
1.1分以内の短い音声を選ぶ(TED-Edやニュースの一文などが◎)
2.スクリプトなしで1回聞く(どこがわからないか意識)
3.スクリプトを見ながら再度聞く(単語の認識、構文理解)
4.聞こえなかった箇所を確認し、発音・意味を調べる
5.聞こえるまで何度も繰り返す(最終的にスクリプトなしで聞き取れるように)

このように、ただ「聞くだけ」で終わらせず、分析・理解・復習を意識するのがポイントです。

具体的な学習例

具体的な学習として、以下のような文を使って精聴してみましょう。

The number of tourists visiting Japan has increased significantly. (日本を訪れる観光客の数が著しく増加しています)

この文を精聴する際には、以下の点に注目します。
・the number of → 「ザナンバロブ」とリンキングする点

ポイント1:「the number」の音のつながり
・/ðə/ + /ˈnʌmbɚ/ → 「ザナンバ」
・「the」の /ə/ と「number」の /n/ がスムーズにつながり、「ザナンバ」のように聞こえる
・「the」は弱く短く発音される

ポイント2:「number of」の音のつながり
・/ˈnʌmbɚ/ + /əv/ → 「ナンバロブ」
・「number」の語尾の r の音が、「of」の o に自然につながる
・「of」も弱く短く発音される

全体で「ザナンバロブ」のような音になる

・has increased significantly → 語尾が続くと聞き取りづらくなる点

ポイント1:「has increased」の音のつながり
・ネイティブは「has increased」を「həzɪnˈkriːst」のようにつなげて、とても滑らかに発音される
・「has」の h が弱くなったり、ほとんど聞こえなかったりする(弱形)。
・「has increased」がつながって、「hə-zin-creased」 のように聞こえることがある

ポイント2:「significantly」の語尾
・significantlyは長くて、語尾の -ly や -tly の部分が曖昧になりやすい
・また、「-creased significantly」の部分を速く言われると、「…creasedsigNIFcantly」 のように詰まって聞こえることもある

また、「tourists」といった複数形の「s」が曖昧に聞こえるため、スクリプトと照らし合わせて音の省略や連結を体で覚えていきましょう。

多聴とは?耳を英語に慣らすトレーニング

「英語を聞くのが怖くない」と感じられるようになるには、多聴が重要なカギとなります。英語の音にたくさん触れることで、自然と「英語脳」が育つからです。たくさんの英語に触れて、リスニング力を底上げしましょう。

多聴とは何か?

多聴は理解を目的にせず、テンポよく英語を聞き流す練習法です。映画やポッドキャストを活用し、耳を英語に慣らすことが目的です。リスニングのスピードに慣れることが、英語を聞き取る力を高めます。

多聴が有効な理由

英語をたくさん聞く「多聴」は、リスニング力を自然に高めるために非常に効果的な方法です。難しい内容を完璧に理解しようとする必要はありません。大量の英語に触れることで、音のリズムや語順、ネイティブの話し方に耳が慣れていきます。英語を「音」として捉える感覚を身につける第一歩として、多聴は欠かせません。

音のリズムやイントネーションに慣れる

何度も英語を聞くことでネイティブの話し方やリズムに慣れ、会話の流れに乗れるようになります。これにより、実際の会話で「どこで言葉が途切れるか」「どうやって言葉がつながるか」などが自然にわかるようになります。

自然なスピードでもパニックにならない

映画やラジオではネイティブの会話が非常に速いですが、多聴を通じて耳を慣らしておくことで、実際の会話でも慌てずに理解できます。

「英語=怖い」が「英語=楽しい」に変わる

英語を楽しみながら聞くことで、学習に対する抵抗感がなくなり、もっと英語に触れたくなるというポジティブなサイクルが生まれます。

多聴におすすめの素材

多聴の効果を最大限に引き出すには、興味を持てて無理なく続けられる素材選びがカギです。ここでは、初心者から上級者まで使いやすく、日常的に英語に触れられるおすすめの音声素材をご紹介します。

海外ドラマや映画(Netflixなど)

映像と合わせて英語を聞くことで、言葉の意味がより理解しやすくなります。特に、最初は字幕をつけて、次は字幕なしで挑戦するのが効果的です。

ポッドキャスト(BBC, VOAなど)

ポッドキャストはさまざまなトピックやスピーカーが登場するため、飽きずに続けられます。英語のニュースや専門的な内容も楽しめます。

YouTubeの英語学習チャンネル

英語学習に特化した動画も多く、語彙や発音の学習にも使えます。これもBGM代わりに、何度も流すのがポイントです。

実践方法の例

精聴や多聴を効果的に取り入れるには、具体的なやり方を知っておくことが大切です。ここでは、初心者でもすぐに始められる実践方法を例とともにご紹介します。毎日の学習に役立つヒントが満載です!

通勤中にBGM感覚で聞く

毎日の通勤中に英語の音声を流すだけでも、英語のリズムやイントネーションを体に染み込ませることができます。

1回目は字幕あり、2回目は字幕なしで映画を見る

同じ映画や海外ドラマを繰り返し見ることで、セリフやフレーズが頭に残りやすくなり、自然に理解度が向上します。

倍速再生で耳のトレーニング

倍速再生で流れるスピードに耳を慣らすことが、英語の早さにも対応できる力を養います。

精聴と多聴、どう組み合わせる?最強のリスニング戦略

精聴と多聴は目的やタイミングに合わせて組み合わせると、相乗効果でリスニング力が一気にアップします。リスニング力を確実に伸ばすためのコツも参考にして実践してみてくださいね。

精聴と多聴をバランスよく取り入れる

精聴で「聞き取る力」を強化し、多聴で「耳を慣らす力」を育てるのが理想的です。具体的には、以下のように日々の学習に組み込むことができます。

1.朝は精聴、夜は多聴
精聴で頭を使った後は、リラックスしながら多聴で耳を休ませませます。これで、疲れずに長時間英語に触れることができるでしょう。

2・1日1素材の精聴と1時間の多聴
精聴で1日の最初にしっかりと集中し、多聴で英語に触れる時間を増やします。耳を慣らしつつ、精聴でしっかり理解することで、着実にリスニング力が伸びるでしょう。

効果的にリスニング力を伸ばすためのコツ

リスニング力を飛躍的に伸ばすには、精聴や多聴を実践するだけではなく、さらに効果的な学習法を取り入れることが重要です。ここでは、リスニングを効率よく、確実に伸ばすためのコツを見ていきましょう。コツを押さえて毎日の学習に取り入れることで、リスニング力がどんどん向上しますよ!

継続は力なり!毎日少しずつ積み重ねる

リスニング力を伸ばすためには、毎日の積み重ねが重要です。1日30分でもいいので、毎日英語に触れる時間を作りましょう。特に、毎日聞くことにこだわることで、リスニングの感覚が自然に身につきます。最初は無理なく続けられる範囲から始め、習慣化することが成功のカギです。

例えば:
・朝の通勤中や家事の合間にポッドキャストを聴く
・毎晩寝る前に1日の疲れを癒やすために映画を英語で見る

これらを続けることで耳が自然と英語に慣れていき、英語の音に対する感度が高まります。

聞き取れなかった部分はすぐに復習する

リスニング中に「聞き取れなかった部分」をそのままにしておくのは、効果的な学習方法ではありません。聞き取れなかった部分を必ず復習し、理解することが重要です。これを繰り返すことで、どんどん精度が上がります。

例えば、精聴をした際に気になる部分があれば:
・スクリプトを見て、発音やアクセントの違いを確認する
・何度も繰り返し聞き、どこで音が変化しているのかを理解する

こうすることで次回聞いたときにその部分が理解しやすくなり、リスニング力が着実に上がります。

自分のレベルに合った教材を使う

リスニングの練習は、自分のレベルに合った教材を使うことが非常に大切です。難しすぎる音声を聞いても、リスニングの負担になり、モチベーションが下がってしまいます。逆に簡単すぎるものでは効果が薄くなるため、適切なレベルの教材を選びましょう。

初級者向け:ゆっくりとしたスピードの音声(VOAやBBC Learning Englishなど)
中級者向け:ネイティブスピーカーが話すポッドキャストや映画
上級者向け:速いスピードで話されるニュースやTED Talks

自分のレベルに合った教材を選び、少しずつ難易度を上げていくと効果的です。

インプットとアウトプットのバランスを取る

リスニング力を伸ばすためには、インプット(聞くこと)とアウトプット(話すこと)のバランスを取ることが大切です。リスニングで得た知識を実際に会話で使うことで、記憶が定着します。例えば、リスニングした内容を英語で簡単に自分の言葉で表現してみると、理解度が深まります。

例えば:
・リスニング後に音声をマネしてシャドーイングをする
・リスニング内容を基に簡単な日記や会話をしてみる

これらのアウトプットを取り入れることでリスニングのスキルが自然に向上し、会話の場面でもスムーズに英語を使えるようになります。

目標設定とフィードバックを取り入れる

リスニングの成長を感じるためには、目標設定と定期的なフィードバックが欠かせません。例えば、TOEICのリスニングセクションのスコアを目標にすることで、モチベーションを維持できます。また、自己評価を定期的に行い、自分の弱い部分を見つけ出し、改善することが大切です。

例えば:
・1ヶ月ごとに自己評価をする(聞き取れる音声を増やす)
・学習後に進捗を振り返り、次の課題を設定する

これにより漠然としたものではなく、具体的で達成可能な目標に基づいてリスニング学習ができるようになります。

英語の多読についてもっと知りたい人は、「英語多読|効果的なやり方・おすすめ本&アプリ・サイトまで徹底解説」を参考してみてくださいね。

精聴と多聴の効果を高めよう!

リスニング力を効率よく伸ばすためには、継続的な学習、復習、自分に合った教材を取り入れ、アウトプットを通じて定着させることが大切です。これらのコツを実践することで、確実にリスニング力を上げることができます。目標を持って、楽しみながらリスニングを続けましょう!

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