byとnearではどちらが近い?「そばに」を表す英語を使い分けよう

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「窓のそば」をby the windowと言いますが、near the windowだと「窓の近く」。「byとnearでは、どちらがより近い?」と思ったことはないでしょうか。前置詞byの基本的な使い方を考えつつ、by、near、beside、next toなど、「そばに、近くに」を表す表現の使い分けを見ていきましょう。

前置詞byの基本的な使い方

前置詞byは「~のそばに」と距離の近さを表すこともあれば、by him(彼によって)と「~によって」という意味を表すこともできます。さまざまな場面で使われるbyの、基本的な意味を考えてみましょう。

byの基本は「近接して」

byの基本的な意味は「近接して」ということで、距離的に近接しているのであれば「そばに」、役割として近接しているのであれば「~によって」、時間的に近接しているときは「~までに」となります。

このとき大切なのは、byが「くっつきそうなくらい近い」ということで、A by Bと言えば、AとBの間には他に何もないことになります。

距離的に近接しているby

I’d like a table by the window.
(窓際のテーブルをお願いします)

a table by the windowは「窓のすぐそばにあるテーブル」ということで、窓にくっついていても離れていてもOK。「窓の外の眺めが楽しめるような、すぐそばの位置にあるテーブル」ということになります。

役割として近接しているby

The document was submitted by Ms. Sato.
(その書類は佐藤さんによって提出されました)

was submitted(提出した)という行為にMs. Satoがかなり近接していることから、「佐藤さんによって」という意味になります。by train(電車で)、by e-mail(Eメール)なども、同じようなイメージから使われています。

時間的に近接しているby

Could you pick me up by 9am?
(午前9時までに迎えに来てもらえますか?)

pick up(迎えに行く)という行為が9am(午前9時)にかなり近接していることから、「~までに」という意味になります。時間を表すbyの場合、「~までに〇〇をする」ということで、「~までずっと」を表すuntilとは異なることに注意してください。

nearは「距離が感覚的に近い」

「そばにあるのなら、nearでも同じでは?」と思うかもしれませんが、nearは「距離が感覚的に近い」というだけで、すぐそばでなくてもよいのです。nearが使われる場面を、具体的にご紹介します。

「近い場所」を表すnear

I live near the office. It’s very convenient.
(オフィスの近くに住んでいます。とても便利です)

by the officeと言うと、オフィスの建物のすぐ横という感覚ですが、near the officeであれば、距離は話し手の主観次第。例えば電車で30分くらいかかるところに住んでいても、本人が「近い、便利だ」と思っていれば、nearと言えるわけです。

「時間的に近い」を表すnear

He appeared near the end of the meeting.
(彼は会議の終わり近くに現れた)

the end of the meeting(会議の終わる)時間の「近く」というように、nearは時間的に近いときにも使われます。

nearとclose toとの違いは?

near同様、「近い」という意味で使われるclose to。普段の会話の中ではほとんど同様に使われているように思えますが、実はちょっとした違いがあります。この機会に、使い分け方を押さえておきましょう。

「近い場所」を表すclose to

The restaurant is close to the hotel.
(そのレストランは、ホテルに近いところにあります)

nearもclose toも「距離が近い」という意味で使えますが、実際には、close toのほうがより近い印象になります。

「数字に近い」を表すclose to

The crowd was close to 10,000 people.
(群衆は1万人近かった)

close toは、時間ではなく、人数や売り上げなど「数」について「近い」というときによく使われます。

「心理的な近さ」にも使えるclose to

Cathy is so close to me.
(キャシーは私ととても親しいんです)

この場合、「キャシーは私にとても近い」から「キャシーは私ととても親しい」という意味になります。close toは「心理的近さ」にも使えるところが特徴です。

besideは「横に並んで」

「そばに」というときに、besideを使うこともあります。byが「すぐそばに」で、前でも横でも後ろでもいいのに対し、besideは「横に並んで」というイメージ。これが「横に外れてしまっている」という意味につながります。

「横にある、いる」のbeside

Put it beside the entrance.
(入口のそばに置いてください)

entranceの「そば」ではありますが、前でも後ろでもなく、「横に」ということになります。

「外れて」のbeside

That’s beside the point.
(それは的外れです)

point(要点)の「横に」あることから、「外れている」「関係がない」という意味になってしまいます。

next toは「隣に、次に」

besideと似ているのがnext toで、「隣に、次に」という意味です。位置関係としては「横に」ということになります。また、「とても近い」ことから「ほとんど~だ」という意味でも使われます。

「位置が隣」を表すnext to

The man sitting next to Jane is Mr. Taylor.
(ジェーンの隣に座っているのが、テイラーさんです)

「隣に」「横に」を表す、典型的なnext toの使い方です。

「次に」を表すnext to

Your turn is next to me.
(私の次はあなたの番です)

「隣に」という同列関係を表す以外に、「~の次に」という意味で使うこともできます。

「ほとんど~だ」を表すnext to

The reward was next to nothing.
(報酬はほとんどありませんでした)

nothing(何もない)のnext to(隣に、次に)で、「ほとんどない」という意味になります。

「そばに」を表す語を使って会話をしてみよう

ここで紹介した語を使うと、例えば次のような会話をすることができます。場所を説明する例と、距離以外の「近さ」について話す例をご紹介します。

場所を説明する

A: Could you come to our office? It’s near Shinjuku Station.
(私たちのオフィスに来ていただけますか?新宿駅の近くです)
B: Is it next to the Keio Plaza Hotel?
(京王プラザホテルの隣ですか?)
A: Yes, it’s by the Tokyo Metropolitan Government Office.
(はい、東京都庁のそばです)

距離以外の「近さ」を表す

A: The result was next to nothing.
(成果はほとんどありませんでした)
B: Let me handle it. We are close to the manager of XYZ company.
(私が何とかします。うちはXYZ社のマネジャーと親しいんです)
A: I’m afraid that’s beside the point.
(あいにくそれは的外れですね)

近さを表す表現をマスターするために

いろいろな言い方があって迷うかもしれませんが、「そばに」「近い」の使い分けは話し手の主観によるところが大きいようです。

使い分けのコツを自分なりにつかむために、実際の会話の中で使ってみたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。

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