海外で就職したい!仕事の探し方・必要な英語力・見つけやすい職種とは?

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英語学習をしていれば、「いつか海外で就職したい!」と考える人も少なくないでしょう。近年では、賃金が上がらない日本よりも、成果に見合った賃金が得やすい海外を選ぶ人も増えています。「海外を選ぶ」と言うと、「それはスーパーエリートのような人の話でしょ!」と思われるかもしれませんが、決してそのような人ばかりではありません。

「自分の可能性を試したい」「好きな国の文化にふれながら仕事がしたい」「キャリアアップのために海外で就職したい」といった理由で海外に出る人も増えています。

この記事では、海外で暮らす日本人の現状や海外で就職するメリット・デメリットについて解説!さらに、仕事の見つけ方、海外就職で求められるスキルや英語力、就職しやすい職種も併せてご紹介します!

海外で暮らす日本人の現状

日本人の海外進出は安土桃山時代から江戸時代初期とされ、当時はタイやフィリピンなどの東南アジアの各地に「日本人町」が築かれたという古い歴史があります。これらの日本人町は江戸時代の鎖国政策で消滅しましたが、明治政府が樹立されると、移民政策によりハワイを筆頭にグアム、北米、中米、南米などに集団移住。これらの地には、今も多くの日系人が暮らしています。

このように長い歴史がある日本人の海外進出ですが、現状はどうなっているのでしょうか。

参考:明治日本の海外移民、移住・殖民政策と南進論 ― 南洋、南方アジアを中心として ―

海外で暮らす日本人は30年で2倍以上に

外務省によると、海外で暮らす日本人の数は過去30年で2倍以上に増えたそう。下記の図でわかるように、平成元年(1989年)には約58万7,000人が海外で暮らし、そのうちの約34万1,000人が長期滞在者、約24万6,000人が永住者でした。

一方、コロナ禍になる前の令和元年(2019年)には約141万人が海外で暮らし、そのうちの約89万1,000人が長期滞在者、約51万9,000人が永住者で、30年のうちに2倍以上に増加。コロナ禍で多少人数が減った令和4年(2022年)でも、約131万人の日本人が海外に滞在しています。

令和4年時点で日本人が最もが多く滞在する国はアメリカで、中国、オーストラリア、タイ、カナダ、イギリスと続きます。アメリカ、中国、タイは前年より減少していますが、オーストラリア、カナダ、イギリスは増加し、最も増加したのはカナダでした。英語圏への移住が増えているということですね。

出典:海外在留邦人数調査統計|外務省

海外で働く日本人が増え続ける理由

海外就職を考えている人の理由がさまざまなように、海外で働く日本人が増え続ける理由もさまざまです。代表的な理由を見ていきましょう。

海外に進出する企業の増加

日本が飛躍的に成長した高度経済成長期(1960年代)には、大手企業が安い労働力や拠点を求めて海外に進出しました。一方、バブル崩壊後の1990年代には、中小企業も大手企業に倣って海外に進出。また東南アジアなどの新興国への進出は、生産拠点の確保だけでなく、新たな消費市場を開拓するという一面もありました。

このように日本の企業が海外に進出することにより、海外に長期滞在する人や現地採用の日本人が増えたと考えられます。

日本経済の今後に不安

超少子高齢化に突入して人口減という問題を抱える中、経済規模が縮小されたり消費税などの税負担が増えたりと、今後の日本経済に不安を感じることも海外で働こうとする理由の一つ。さらに、「賃金が上がらない」「正当に評価されない」などの不満を持つ労働者もいるでしょう。

加えて、受給できる確証のない年金のことなどを考慮して、物価の安い国に移住する人も増えています。つまり、日本の経済は先行きが不透明なので、住み続けるデメリットを回避したいと考える人が増えたということです。

海外に出やすくなった

日本を訪れる外国人が増えたように、日本人も気軽に海外に行きやすくなりました。その理由は、交通機関の発達や格安航空会社(LCC)による割安なサービスの増加などが挙げられます。要するに、海外が身近な存在になったということ。そのためスキルアップや新しいことにチャレンジするために、海外で就職することを目指す人も増えているのでしょう。

海外就職の方が「メリットがある」

日本はとても便利で安全な国ですが、「働く」という観点ではあまり魅力的ではありません。すでに述べたように、低い賃金や正当な評価が受けられないという面もありますが、休みがとりにくかったり残業が多かったりすることをマイナス要素と考える人もいるでしょう。

日本でも働き方改革の一環として「ワーク・ライフ・バランス」が叫ばれていますが、なかなか私生活の時間を確保するのは難しいのが現状だと考えられます。もちろん改善はされているでしょうが、海外のように休暇の取得を「権利」と捉えたり私生活を重視したりする社会とは言えません。

ですから、日本で働くよりも海外で就職した方が「メリットがある」と考える人が増えているのではないでしょうか。

海外就職するメリット・デメリット

海外で働く日本人が増え続ける理由と重なる部分もありますが、海外就職するメリットとデメリットを見ていきましょう。

海外就職するメリット

何をメリットと感じるかは人それぞれですが、以下がメリットになり得ることです。

・成果に見合った正当な評価を受けられる
・残業がほとんどない
・休暇がとりやすい
・賃金が日本より高い
・英語スキルを磨ける
・異なる文化・宗教にふれられる
・異なる価値観を知ることができる
・日本へ帰国した後に海外経験を活かせる
・生活水準が高まる可能性がある
・自信がつく

このようにメリットを見てみると、「働きやすさ」「生きやすさ」「キャリアアップ」「多様性の体験」という側面が見えます。賃金が日本より高く休暇もとりやすいため、旅行をしたり趣味に時間を費やしたりできるので、ワーク・ライフ・バランスも充実するでしょう。

ちなみに、「生活水準が高まる可能性がある」というのは物価の安さだけでなく、国によって所得税がかからなかったり日本より税率が低かったりするために生活水準を上げられるということです。

海外就職するデメリット

どんなことでもメリットがあればデメリットもあります。海外就職でデメリットになり得ることは以下の通りです。

・日本に比べて治安が悪い
・能力主義のため成果を上げられなければクビになる可能性がある
・海外就職する前にある程度の貯蓄が必要
・コミュニケーションや文化の壁にぶつかる
・英語力が低いとできる仕事が限られる
・すぐに帰国できないこともある
・国によっては最新の医療が受けられない
・帰国後に海外経験が評価されない場合もある
・生活水準が下がる国も存在する
・日本ほど便利ではない、娯楽が少ない
・孤独や不安を感じる

コミュニケーション、異文化、英語力、不便さ、治安の悪さ、孤独や不安などは、おそらく海外で暮らせば誰もが感じることであり、正しい道を歩んでいるとも言えるでしょう。これらのことで受けるストレスをどのように解消するのかは自分次第で、そこが海外で生活できるかどうかの別れ道かもしれません。

個人的にストレスを感じるのは、「流れる時間の速さ」の違いです。何事においても日本で身についた時間の流れより遅いということ。例えば何かを修理してもらうようなとき、見に来てもらうのに数日待って、修理してもらうのにさらに数日、ひどい場合は数週間待たなければなりません。これは発展途上国だけではなく、先進国と言われる国でも感じます。どちらにしても、あまり期待値を上げない方がストレスは感じにくいかもしれません。

海外就職で必要なスキルと見つけやすい職種

海外就職で必須となるのは「英語力」です。最低限、現地で生活していける程度の英語力が求められます。

海外就職で必要な英語スキル

海外就職で必要な英語スキルは、それぞれのポジションにより異なるので一言では表現できません。ただし、双方向のコミュニケーションがとれるのは最低限必要です。もちろん英語力は高いに越したことはありませんが、コミュニケーション能力があることの方が大切です。すごく難しい英単語や文法を知っていても、コミュニケーション能力が低ければ海外で就職するのは難しいでしょう。それほどコミュニケーション能力は必要です。これは日本で仕事をするうえでも同様でしょう。

海外就職を考えているなら、自分の英語力を可視化できるように何らかの英語試験を受けておいた方がいいかもしれません。英語力が高くなればなるほど、応募できる仕事の幅は広がります。反対に英語力が低ければ、人とのコミュニケーションをあまり必要しない清掃員や皿洗いなどに限定されてしまいます。

英語力にあまり自信がない人は日本国内の外資系企業などに就職することから始め、自信をつけてから海外就職を目指した方がいいかもしれません。

また英語圏以外の国では、英語力よりも現地の言語ができることをより重視する場合もあるので、応募の際によく確認しましょう。

海外就職で有利なスキル

職種によっては「専門性の高さ」で英語力の低さをカバーできる場合もあるかもしれません。ここで言う「専門性」とは、海外でも通じるスキルのこと。例えば、プログラミング、エンジニアリング、マーケティング、経理といった専門性が高い職種の経験と知識が豊富にあるような場合です。このように海外でも通じる専門的なスキルを持っていれば、就職に有利となるでしょう。

したがって、日本での就労経験がない状態で海外就職を目指すのはおすすめできません。アルバイト的な仕事でも海外で働きたいという若者は、ワーキングホリデー制度を活用して海外で働くのも一つの方法です。

海外で就職しやすい職種

海外就職で有利となるスキルについてお話したので、海外で就職しやすい職種はある程度予測できるかもしれませんが、以下に示しておきます。

・プログラマー
・エンジニア
・Webデザイナー
・経理士
・税理士
・看護師
・医師
・日本語教師
・シェフ・すし職人
・キャビンアテンダント
・美容・理容師 など

職種によっては国で定めたコースの履修や英語力を測る試験などを受けなければならない場合もあるため、事前によく情報収集しましょう。

海外で就職する方法

では、実際に海外で就職するには、どうしたらいいのでしょうか?可能性のある方法を見ていきます。

海外就職エージェントを利用する

海外で就職するのに「どうしたらいいのかわからない」という人は、海外就職エージェントを利用しましょう。このようなエージェントは現地の情報を正確に把握しているうえ、最新情報を入手しています。もちろん、「キャリアに適した提案」もしてくれるのも魅力。さらに、海外就職に必要な手続き等もサポートしてくれるので安心です。

就職したい国や地域が決まっている人は、その国や地域に特化したエージェントもあるので探してみましょう。

企業へ直接応募する

現地の企業サイトで見つけた求人に直接応募する方法。海外にある日系企業のサイトで求人情報を確認するのが最も簡単です。海外にある日系企業に応募する場合は、現地の言語と日本語のスキルを持つ人は有利になる可能性が高いでしょう。

オンラインで求人を探す

オンラインで求人を探すことは、今やどこの国でも最も一般的な方法です。それぞれの国にいくつかの求人サイトが存在するので、希望する国の求人サイトを定期的にチェックしましょう。

たいてい「地域」「職種」「就業形態」などで求人を絞り込めるので、いいのが見つかったら詳細を確認。「必須条件」や「資格」などが記載されているので、よくチェックすることをおすすめします。古い求人募集もあるので、いつ掲載された求人かを確認した方がいいでしょう。

このような求人サイトでは、サイト内で応募できます。オンライン上でレジュメ(履歴書)をアップロードするので、いつでも英文のレジュメを提出できるように準備しておきましょう。英文のレジュメは日本語の履歴書と様式が異なるため要注意。オンラインで調べればテンプレートが見つかるので、求人を探す前に作成することをおすすめします。

海外で就職したいなら

海外で就職する場合、すでに就労可能なビザを有して現地にいる人以外は、雇用企業に「ビジネスビザ」を申請してもらわなければなりません。移民局からビザ申請の許可がおりて、初めて渡航が可能となります。仕事探しも時間がかかりますが、ビザ申請にも時間がかかるので、その時間を利用して英語力をさらにアップさせましょう!

海外で就職するなら「英語力」は必須です。英語を話す機会がないという人は、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみましょう。

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