シニアこそ英語を学ぶべき!脳トレとしての英語学習にこんなメリットが

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海外の研究によって、バイリンガルのアルツハイマー患者の脳は、一言語しか話せない健康な人の脳と同レベルの認知能力を維持していることや、バイリンガルの人は認知症の発症を数年間遅れさせることができることがわかってきました。このことから、2つの言語のスイッチを切り替えることは脳トレとなり、脳機能の低下を防いでくれる効果があるのではないかと考えられています。

「英語学習は歳をとってきた自分には難しい」と感じる方も多いかもしれませんが、若さを保つためにシニアこそ英語学習を行うべきだと言えます。今回はシニアにとっての英語学習のメリットについて考察します。

英語学習の脳トレ効果

脳トレの代表格としてパズルや反射神経を培うゲームがすぐ思い浮かびますが、語学学習も普段とは違った脳の働きを促すため脳トレになります。実務や旅行で役立つといった表面的な効果以外の英語学習の効果について解説します。

脳の働きの活性化

英語学習はパズルを解くのと同じように、脳がより多くの情報を処理する必要があります。文化背景や言葉の成り立ちが全く異なる言語を理解しようと頭はフル回転します。言語理解は通常、論理的思考をつかさどる左脳で行われ、右利きの人の98%の言語中枢はこの左脳にあります。

しかし外国語の理解は単に言語的な側面だけではありません。母国語と異なる言葉の文化的背景やユーモア・比喩の理解、状況判断などの抽象的・情緒的なことの認識は右脳で行われます。このため2つの異なる言語を理解し話すことは、頭のスイッチの切り替えを繰り返し、常に脳がフル回転している状態となり、自然と脳の情報処理力の強化・スピードアップを促します。

記憶力が上がる

外国語を学ぶためには、母国語と同じように生活の中で繰り返し使われる言葉を自然と身につけるのではなく、単語や文を記憶するという作業がどうしても必要となります。しかも日本人にとって英語は、文の構造も文字も音も母国語と全く異なる言語。これらを記憶するのは、言語体系や文化が似ている欧米人が英語やスペイン語を学ぶよりもはるかに大変な訓練です。

イメージがしやすく暗記も比較的楽な母国語と違い、英語を記憶するにはより高い集中力も必要で、英語学習は記憶力と共に集中力も養われます。

寛容になる

よくバイリンガルは物事に寛容だと言われます。もちろんこれは人によりますが、「違う社会概念を理解しようとすることで自然と多角的な視点を身につけられる」ということです。言葉はツールであり、「使いこなす」ためには言葉のもつ背景理解が不可欠となります。自分の当たり前が相手には当たり前ではなかったり、言葉の使い方によって誤解を産むこともあります。

コミュニケーションのツールとして英語を学び使いこなすには、異なる文化を受け入れ、理解を示すことが必須。高いレベルで英語を使おうとするほど、異文化への寛容さと柔軟な思考が求められます。これはもちろん、ただなんでもかんでも違う文化を受け入れるという意味ではありません。単語や表現のもつ文化的背景の違いをまず理解し、その上で自分と異なる意見や慣習に対し、相手に寄り添いつつも誤解のない言葉を選んで自分の主張をするということです。

日本人どうしでも、コミュニケーションがとても上手な人と苦手で誤解されやすい人がいますが、その難しいコミュニケーションを文化・社会背景の違う英語で行うのですから、さらに頭を柔らかくしなくては行けません。海外生活が長い人やバイリンガルの人が少し日本人離れして見えるのも、異なる文化を学ぶことでより柔軟な思考を持ち、リラックスしているからでしょう。

シニアが英語を学ぶメリット

英語学習は若者だけではなくシニア世代にもたくさんのメリットがあります。特に歳をとるにつれて脳機能の低下は避けられませんし、身体的なリスクも高まります。次の観点からシニアこそ英語学習をすべきと考えられます。

脳機能の低下を防ぐ

2007年1月から2年間、カナダ・トロントのSam and Ida Ross Memory Clinicでアルツハイマー型認知症と診断された211人の患者データの研究が行われました。その研究によると、バイリンガルは1ヶ国語しか話さない患者に比べて、アルツハイマー型認知症の症状の発現が5.1年遅いという結果が出ています。バイリンガルは移民が多いので、より精力的に活動を行なっているという点はありますが、色々な点を考慮してもバイリンガルの方が明らかに認知症の発症が遅れているというのは衝撃的です。

研究当時は薬でもこれほどの違いが見られたことはなく、2ヶ国語を同時に使い続けることによる脳へのポジティブな効果が考えられます。言語を切り替える脳内作業によって脳神経が強化され、認知症予防になる可能性があります。

高齢者の認知症発症リスクの低減には、大学の講義も効果的だそう。タスマニア大の研究によると、歴史、心理学、哲学、美術の受講者の90%以上に認知能力の向上が見られましたが、未受講者は56%にとどまったそうです。常に頭を使って脳を刺激することは特にシニア世代に効果的という結果が出ています。大学の授業を聴講するのはハードルが高いという人も、脳トレとして英語の学習なら楽しくできるのでぜひ「いまさら」と言わず積極的に取り組むといいですね。

脳卒中からの高い回復

エジンバラ大の研究によると、バイリンガルはモノリンガルに比べて、脳卒中から約2倍早く回復するという研究結果もあります。同大の認知神経学者のトーマス・バック氏によると、「バイリンガルの人は、ある言語から別の言語への切り替えを行う。そのためその言語を抑制する一方、別の言語を活性化させなければコミュニケーションがとれない。この切り替えが、脳卒中患者の回復を助ける要因なのかもしれない」とのこと。

認知症予防もそうですが、日本語から英語などの外国語への切り替えは脳の活性化に繋がり、結果として脳卒中からの回復をも促すということです。いざという時に備えて、まだ元気なうちから英語学習を行うことにメリットがあります。

老化を防ぐ

年代が違う人とのコミュニケーションや、新しいことをすることで気分の高揚と若返り効果も期待されます。同じような年の取り方をしていても、なぜかとても若々しく見える人がいます。「気は持ちよう」と言いますが、英語を学習することで通常とは違った世界の人と繋がれたり、話題にできたりという精神的な面も大きいです。

また、母国語とは違う、普段接しない音の聞き取りをすることで耳がよくなったり、日本語にない音を発音することで普段使わない筋肉を鍛えることもできるでしょう。いつまでも若々しく活力みなぎったシニア時代を過ごすためにも、英語学習はオススメです。

家族とのコミュニケーション増加

孫や子供が英語を学校や趣味で習っている場合、英語を習っていることで話題の幅も広がります。孫や子供と一緒に学習するのもいいかもしれませんね。「これって英語でなんていうんだっけ?」「最近英会話レッスンでこういうのを習ったけど、練習相手になって」など、英語にちなんで家族とのコミュニケーションが増える人も多いでしょう。

特に孫が英語を習っている場合などは、体力的に一緒に走り回るのは難しくても、英語のゲームを一緒にしたりとコミュニケーションの幅も広がります。

英語学習の脳トレメリットがわかったら

英語学習には脳トレとしてのメリットがたくさんあります。「自分は若い頃英語が苦手だったから」「海外旅行する予定もないし」と諦めず、楽しく脳トレする目的でぜひ英語学習をしてみてください。

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