英文法の効率的な勉強法&勉強時のコツを徹底解説!使いやすい参考書はどれ?

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英文法は重要なのは十分理解していても「どのように勉強すればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。

しかし、文法は英語を学ぶ上で重要です。英文法を身につけることができれば、英語が苦手という人は特に役に立ちますよ。

今回は、そんな英文法を効率的に学んでもらえるように、英文法学習の進め方とおすすめ教材をご紹介します。この記事でぜひ勉強法を参考にしてみてくださいね。

英文法の勉強が重要な理由

英語学習は、単語と発音そして文法が基本です。単語をいくらしっかり覚えて、発音がきれいであっても、文の構造と、語の順序をしっかり正確にマスターしておかないと、文章・会話が通じません。英語の上達のために、文法を身に着けることは必須なのです。

しかし、単語や発音は楽しく新しい知識を吸収できる実感がありますが、文法に手を付けてみると、「文法はなんだかピンとこない」という人も多いもの。

それでも、コツコツと文法を身に着け、文の構造をしっかり頭に入れれば、だんだん英語での意思の疎通が自由にできるようになります。英文法の学習は敬遠されがちですが、英語力アップのためには非常に重要な基礎的な学習だと認識しておきましょう。

英文法を習得するとき「無意識に使える」レベルを目標にしよう

英文法のスキルがなかなか伸びない人は、「理解すること」「記憶すること」止まりの人が多いようです。

品詞の名前・文の構造・文法用語を理解している、ペーパーテストは正解ができる。しかし、なかなか使えるようにならない人もいます。これは、英語を無意識のうちに使うところまでの、習得できていないことに原因があるといえます。

ネイティブスピーカーは、文章を作るときに無意識に正しい文法を使っています。英語学習者が英語で不自由なく表現するためには、ネイティブスピーカー同様に、文法を意識せずに自動的に英語を使える必要があります。

そこで英文法の学習では、反復練習し、無意識に文法が使えるレベルまで定着を図ることがポイントです。なお、ネイティブの意識と同様に英文法を使いこなすことを、「自動化」と呼んでいます。

英文法の勉強で重要なポイント

それでは、英文法の勉強で重要なポイントについて具体的にみていきましょう。

・文法書は1つに絞る
・英文法を他人に説明できるようにする
・インプット&アウトプットのバランスをとる

英文法の学習で重要なポイントは、大きく3つあります。それぞれについて、詳しく説明します。

文法書は1つに絞る

文法書を1つに絞って、他の文法書をあれこれ見る時間を節約しましょう。同じ言語なので、どの本を選んでも記載されている内容は同じです。そのため、何冊も手を出す必要はありません。同じ文法書を何度も繰り返すことが重要です。人の脳は、新しい情報をインプットしても、時間と共に忘れてしまいます。そのため、繰り返し学習することにより、頭で納得するレベルから、無意識・自動で使えるレベルまで知識が定着しやすくなります。

ただし、レベル別にいくつかの種類があるので、自分に合ったレベルからできればワンレベル高いレベルの文法書を選びましょう。

英文法を他人に説明できるようにする

他人に説明をできることは、理解できているかのバロメーターといえます。自分がわかっていなければ、なぜその語順になるのか・その単語を使うのか説明できません。他人に理解してもらうためには、まず自分が理解しなければならないのです。

他人に説明をするときは、適切な文例をあげることから始めてみましょう。最初は調べながらでもいいので、自分なりに説明をしてみます。上手く説明できないところや、質問に回答できないところは、理解できていないといえるので、説明できるよう文法書や辞書、インターネットを使って調べます。徐々に何も見ないで説明をして、正しい例文を提示できるレベルを目指してみましょう。

インプット&アウトプットのバランスをとる

英文法は、インプットが多い学習テーマです。しかし、ただ見て覚えるということだけでは記憶が定着しにくく効率が悪いので、覚えた後は必ず書く・話すのアウトプットをして記憶を定着させましょう。

アウトプットは、ネイティブスピーカーやプロの英語講師に話したり、英作文を添削してもらったりして、できるだけ生きた英語になるよう工夫することも重要です。繰り返していくことにより、英語表現や文法をマスタ―すると同時に、英語でのコミュニケーションを取れるようになります。

前項で紹介した、文例付きの説明もアウトプット型の勉強の1つです。文法書でインプットし、理解した内容を説明したり英作文にしたりとアウトプットすることで、バランスよく英語力のアップを図れます。

英文法習得のために効果的な勉強法&勉強時のコツ

英文法を習得するため効果的といわれる勉強法には次のようなものがあるのでご紹介します。

・スラッシュリーディング…頭からチャンクごとに読解
・並び替えトレーニング…文法上正しい順序に英文を並べ替え
・リピーティング…リスニングした文章を自分で繰り返し
・リード・ルックアップ&セイ…読んだ文章をすぐに暗唱

どれも基本文法の完全理解から、文法を無意識で使えるレベルを目指すことができる勉強法です。

スラッシュリーディング

スラッシュリーディングとは、長い英文をスラッシュでチャンク(言葉のかたまり)ごとに区切り、頭から英文を読んでいく読解法です。スラッシュリーディングでは、ネイティブと同様の語順で英語を理解し、返り読みをしないので、時間を節約しながら文章の意味をつかむことができます。

また、英語学習者が英文を読めない原因の1つが、文章内の意味の区切りが理解できないことにあります。短いチャンクに区切ることで、長い文章でも内容を理解しやすくなる効果もあります。

スラッシュリーディングを勉強すると、音声で英語を聞いた時も区切りを意識するようになるため、読解だけでなくリスニングも聞き取りやすくなります。読解だけでなくリスニングにも有効な勉強法なのです。

スラッシュリーディングのやり方

スラッシュリーディングは、次のような手順で行います。

(1)文章の一定の箇所にスラッシュをつける
(2)頭から読んでいく
(3)チャンクごとの意味をつないで、文全体の意味をつかむ

スラッシュをつけるのは以下の品詞の直前です。

・不定詞・動名詞
・関係代名詞
・接続詞
・前置詞・副詞

英語の長文にスラッシュをつけて、頭から読んでいきます。しかし、品詞の知識に自信がないと、最初のうちはスラッシュをつけるのも大変です。正確にスラッシュをつけるためには、どれが不定詞・動詞なのか、関係代名詞なのか、文法書で確認し、メモをつけていくなどの方法で、確認しながら行いましょう。

単語の意味がわからない場合は、辞書を引きながら正確にゆっくり読み進めます。並行して単語帳に取り組むなどして、語彙数を増やしながら取り組んでいきましょう。

スラッシュリーディングをするときのコツ

スラッシュリーディングは、最初は丁寧に精読から始め、だんだん学習が進んだらスピードを上げていくことがコツです。

例えば、関係代名詞のチャンクが意味がとりにくいなら、スラッシュの位置が適切か確認し、チャンクの並べ替えは何度も納得するまで繰り返してみましょう。

また、最初のうちは、スラッシュをつけるだけでなく、チャンクの下に意味を書いていき、わかりやすくして取り組みます。

The man /who comes from the South / was sitting / in front of a bar. 
男が    南から来た      座っていた     バーの前で

スラッシュを付けて、さらに意味を書いておくと、日本語だけを並べ替えればよいので、意味を理解するのが簡単になります。最終的には同じ文章に何も書かず、頭のなかでスラッシュをつけて読める程度に理解して、読解を完成していきましょう。

並び替えトレーニング

並べ替えトレーニングは、スラッシュリーディングと同様、チャンクを利用した勉強法です。文章をチャンクの単位に分解して、文法的に正しい文章に並び替えます。

語順がわかるようになるには、文章の構造(5文型)や、関係代名詞、副詞、手掛かりとなる前置詞・接続詞など、それぞれに対して正確な知識が必要となります。そのため、並び替えトレーニングは、文法を理解するために有効な方法といわれています。

並び替えトレーニングのやり方

文法力を強化のためにおすすめなのが、自作問題を作って取り組む方法です。

(1)文章を用意する
(2)文章をチャンクごとに区切る
(3)チャンクを並べ替える
(4)(3)のチャンクを正しい順番に並べ替える

英検の文法問題には並べ替えが多く登場するため、英検の過去問集などの市販の問題を活用するのも限られた時間のなかでは有効なやり方です。市販の問題には解説もついているので、初心者のうちは活用してもよいでしょう。

そのほか、並び替え問題がある市販の問題集を活用したり、フラッシュカードアプリを利用したりして、並べ替えを行う方法もあります。最終的には、なぜその語順になるのか、簡単に人に説明ができると理想的です。

並び替えトレーニングをするときのコツ

並べ替えトレーニングは、最初はゆっくり時間をかけ、なぜその語順になるのか、5文型の知識と品詞名を使い、ごく簡単でよいのでセルフで説明しながら進めるのがコツです。

なお、文法の説明に必要な単語としては、次の一覧を参考にしてください。文型の説明に使うS(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)くらいがわかれば十分です。

・名詞(可算・不可算・複数)
・形容詞(名詞や主語との関係)
・動詞(不規則動詞・規則動詞)
・受動態(be動詞+過去分詞)
・能動態(受動態の逆)
・助動詞(canやwillなど)
・副詞(形容詞との違い)
・前置詞(inやwithなど)
・接続詞(because・and・whenなど)
・前置詞(inやwithなど)
・不定詞(to+動詞の原形)
・代名詞(主格、所有格、目的格など)
・関係代名詞(who、whichなど、2つ以上の文の結合)
・比較級、最上級(better/mostなど)
・時制(現在完了や過去完了など)

だんだん学習が進み、理由が「当たり前」と感じられるようになれば、並べ替えのスピードを上げていきます。何度も反復することにより、ネイティブ並みに意識せず文法を使える自動化を目指すようにしましょう。

リピーティング

リピーティングとは、英語を音で聞き、そのあとすぐに繰り返して自分で声に出す勉強法です。

音で聴いた英語は、文の構造や、基本的な決まった語順を覚えていないと繰り返して口に出すことができません。そのため、リピーティングは文法の理解・定着に有効な勉強法といわれています。

自分のレベルにあった音声データがあればすぐに取り組むことが可能で、音声だけで取り組むこともできます。すき間時間を使って取り組む学習法としても向いています。

リピーティングのやり方

リピーティングは次の手順で進めます。

(1)英語音声を再生する
(2)英語音声を止める(1文、あるいは復唱できる長さまで)
(3)聴いた英文と同じ文章を声に出す(大きな声で発音するのがおすすめです)
(4)聞き取れなかった部分・言えなかった部分をもう一度聞くか、スクリプトで確認する

リピーティングは、ネイティブスピーカーの発音を習得するためにも役に立つ学習法ですが、ここでのリピーティングの目的は文の構造を理解しながら再現することです。

繰り返して声に出すことに加え、ゆっくり何が主語・動詞・目的語といったように、基本文型の要素にあてはめてみましょう。そのため、間違えた・言えない、という場合は再生をチャンクの単位で短くして取り組みます。

リピーティングをするときのコツ

リピーティングをするときのコツの1つが、最初のうちはあまり難しい英文を選ばないことです。まずは、難易度の低い音声データで確実に文章を再現できるようにします。初心者・初級者の人であれば、英検の4級程度の音声から、レベルを上げていきましょう。

次に、繰り返しの重要性です。最初は5文型を意識しながら課題の英文を完全に再生できることを目標としますが、最終的には意識をせずに正しい順番で文章が出てくるようくらいに繰り返しておきましょう。

音で文を聞いていると、息継ぎ・ちょっとした間をとるところなどは、チャンクあるいは意味の切れ目にほぼ一致しています。そのため、チャンク単位での発音を記憶することにより、語順も文型も頭に入りやすくなります。文の切れ目にも意識しながら取り組むこともリピーティングのコツといえるでしょう。

リード,ルックアップ&セイ

リード, ルックアップ&セイとは、文章を読む、上を見上げて文章から目を離す、そして暗唱をする勉強法です。チャンク単位で英語を呼んで(Read)、文字から視線を上げて(Look up)することで、英語を音声(Say)にしていきます。

文章を見ながら暗唱すると、文の構造やチャンクごとの意味を考えずにただ読み上げるだけになってしまうことが多くなります。リード,ルックアップ&セイでは、チャンク単位の理解から始めることから、文の構造から把握しやすく、効率的な文法の学習法の1つといえます。

リード,ルックアップ&セイのやり方

リード,ルックアップ&セイの学習方法は次の通りです。

(1)自分のレベルに合わせた英文を用意する
(2)チャンクごとに文章を切る(チャンクに切る方法はスラッシュリーディングと同様です)
(3)チャンクごとに英文を読み、文章を見ずに暗唱
(4)最終的に1文すべてを暗唱する

用意した英文は、暗唱する箇所以外を隠しておき、徐々に見えるようにしていきます。

例えば、次のようにチャンクで英文を区切ってみます。

(1)He is not the type of person /(2) who complains  / (3)much about food, / (4) but he couldn’t hesitate / (5)to criticise the dinner of that day. (彼は食べ物のことで文句をそんなにいう人ではないが、その日のディナーについては、批判するのをためらわなかった)。そして、(1)、(1)+(2)、(1)+(2)+(3)…というように暗唱を長くしていきます。最後に1文すべてを暗唱しましょう。

リード,ルックアップ&セイをするときのコツ

リード,ルックアップ&セイを行うときは、最初は短いチャンクだけを覚え、最終的に1文を完全に頭に入れることを目標にします。初学者は、1文が短く、基本的な文法が使われた文章から始めたほうがよいでしょう。

始める前に、黙読で意味と文の構造を理解しておきます。意味がわからないときは、辞書を引いて意味を明らかにし、また、文の構造がわからないときには、5文型のどれに当てはまるかも理解しておきましょう。

反復で定着を図ることは、他の学習法と同様です。意識しなくても暗唱した文章が口をついて出てくるくらいに反復しましょう。

シャドーイング

シャドーイングは、音声の英文をすぐ追いかけて発話する学習方法です。耳で英文を聞き、すぐに追いかけて発話すると2つの声が重なるので、難易度は少し高めです。プロの通訳の人が必ずトレーニングに使う学習方法であるといわれています。

シャドーイングも英文のレベルを少しおさえておくと、取り組みやすくなり、初級者でも実践しやすくになります。また、シャドーイングも頭から英文を理解、同じ語順で発話するので、もっともネイティブと近い感覚で英語学習ができる点にメリットがあるとされています。

シャドーイングのやり方

シャドーイングには、実はいくつかのやり方があります。英文法を向上させるためのシャドーイングは、コンテンツシャドーイングと呼ばれているシャドーイングです。コンテンツシャドーイングのやり方は次の通りです。

(1)理解できるレベルの英語音源を用意する
(2)音声を再生
(3)最初は文章の意味全体を理解する
(4)もう1度音声を再生、1~2語または0.5秒後から音声の内容をそのまま口で再現する

文章の頭から意味を理解し、理解したままに再現することに意識を集中させましょう。英語の学習歴が長くない人も音源のレベルさえ合えば取り組むことができます。

自分の声と、音源の音声が重なってしまうところに難しさがありますが、意味を意識すると文章の先読みができるようになります。反復しているうちに正確に再現しやすくなるでしょう。

シャドーイングをするときのコツ

シャドーイングをするときには、自分のレベルに音源のレベルを合わせることが重要です。1文、あるいは主題となる文章全体を再生した際に、何を言っているかおおむね理解できる程度の音源を選んでおきましょう。

少し自分には再現しにくいと感じられる文章を口頭で再生できることを目指し、ワンランク上の文法力をつけることを目標にします。

すべての英語の学習に反復が重要であるのと同様に、シャドーイングにも反復が重要です。ただし、意味もわからずやみくもに繰り返しても文法力の強化につながりにくいので、わからないところは調べ、意味を十分に把握するようにしましょう。チャンク単位で始め、リピーティングの要領で徐々に文の長さを伸ばすと、徐々に力をつけられるのでより効果的です。

英作文

英作文も、英文法を身に着ける勉強法として有効です。例文を参考に、単語を入れ替えれば、同じ文型・文法を使い無限の表現ができるようになります。英作文は英文法の応用問題と考え、どんどん使える文章のパターンを増やしていきましょう。

とくに英文法を習得する目的では、効果的といえる英作文の学習法があるので、取り入れつつ効率的学習を目指しましょう。

英作文のやり方

最初のうちは、ゼロから文章を作るのは難しいものです。そのため、下記のような英作文から始めてみましょう。

(1)英文法で習った例文を用意する
(2)例文の単語を入れ替えて、他の文章を作ってみる

繰り返し文章を作ることで、各英文法の学習テーマが頭に入りやすくなります。非常にシンプルですが、例文をあたかもテンプレートのように利用し、単語を入れ替えて反復することで表現力・文法力・語彙力を伸ばすことができます。

例文は簡単なもので構いません。文法の問題集で登場した例文を使って、さらに表現の幅を広げてみましょう。英作文で書いた英文は、口頭でも確認・暗唱するようにし、反復練習をしておきます。最終的に文法を意識しなくても、自然に英作文使えるほどに定着させましょう。

英作文するときのコツ

文法力を上げるための英作文のコツは、例文はやさしいものを選ぶこと。そして文法のポイントを意識ながら繰り返し文を作り、自分のものにしておくということです。

例えば、現在進行形が学習テーマのときに、次のような作文をたくさん書いてみると確実に覚えることができます。下の例はS+Vの非常にシンプルな文章ですが、現在進行形を覚える場合は、この程度で十分です。

My mother is cooking.(私の母は料理をしている)
作文の例(1) My sister is sleeping. (私の妹は眠っている)
作文の例(2) My brother is swimming. (私の弟は泳いでいる)

文法の学習は、英作文・英会話で意識しなくても文法事項が使えるような状態を目標にします。上級者になれば、単語の入れ替えではなく、ゼロから英作文できるようになります。

英文法を勉強するときの3ステップ

これから英文法を始めるという場合には、学習の順序に配慮しましょう。まずは中学英語の理解・問題演習を行うこと、そのあと英文・会話などのアウトプットを出すようにしてくだい。本章では、英文法の勉強の進め方・学習のステップについてみていきましょう。

初心者であれば、ここまで紹介した勉強法は、少し難しく感じる人もいるかもしれません。勉強法には効果的に使うことができるタイミングがあるので、どこの段階で使うべきかも確認します。

1.中学英語レベルを一通り理解する

使える英語を身に着けるなら、中学英語レベルを一度しっかり復習しておきましょう。難解な英文法は多くの解説書もありますが、使える英語を身に着けるには、まずは土台作りとして基礎的な英語知識、つまり中学英語レベルの文法が必要です。

いきなり難しいことを覚えようとせず、英語の基礎である中学英語の完全マスターを目指しましょう。最初の段階では、ご紹介した勉強法を試すよりも、中学英語のインプットにできるだけ時間を使っておきましょう。

2.問題を解きまくって演習する

基礎の中学校英語の記憶を定着させる段階では、問題集を繰り返し解くこともおすすめです。大切なことはいったん理解したら反射的・自動的に答えが出てくるところまで反復することです。

初心者を一歩抜け出すこの時期に、ここまで紹介した勉強法のなかから、自分が取り入れやすい方法を試してみるのもよいでしょう。読解問題の文章でスラッシュリーディングをする、自作問題でアウトプットの機会を増やす・間違えた問題の例文を単語を変えて英作文するなどの学習を行うと効果的です。

スラッシュリーディング・リード,ルックアップ&セイ・音声データがある場合のリピーティングなどは、演習の段階から少しずつ取り組んでみると、問題演習の理解を深めるのにも役立ちます。

3.自由に英文を作れるようアウトプットを繰り返す

最終段階として、自由に英文を作れるように、スピーキング・英作文などアウトプットのトレーニングを行います。文法を意識せずとも正しく、そして英文を自由に作ることを目指しましょう。

自由に日記を書いてみることに挑戦したり、ネイティブスピーカーとチャットでやり取りすることで日常に英作文を取り入れることができます。実際に英会話スクールや異文化交流会などを利用すれば、スピーキングの実践的なトレーニングができるでしょう。

ご紹介した勉強法のなかでもシャドーイングやゼロからの英作文など比較的難しい勉強法は、最終段階で取り入れるようにすると効果を発揮しやすいのでおすすめです。

おすすめの参考書・問題集7選

最後は、英文法の学習に使いやすい参考書や問題集を7つ紹介します。

・中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。
・大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
・高校の英文法が1冊でしっかりわかる本
・総合英語Evergreen
・Next Stage英文法・語法問題
・英文法・語法 Vintage 3rd Edition
・English Grammar in Use Book with Answers and Interactive eBook

それぞれの書籍の特徴はもちろん、おすすめのレベル感についても記載があるので、教材選びの参考にしてください。

中学英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、中学英語の基礎をもう1度やり直したい人におすすめの参考書です。大人の英文法学習のやり直し用にもよく利用されています。イラストつきで文法用語を誰にでもわかりやすく解説している点がおすすめです。文法が理解できず困ったときに頼れる1冊です。各テーマに合わせた練習問題つきですので、基礎的な知識を十分復習できます。

付属の音声CDには、練習問題がすべて収録されています。大事な基礎知識を例文で確実に覚えられるように配慮されています。書く・読む・聞く・話すが1冊に収録されており、初心者が4技能をバランスよく学習できるでしょう。

おすすめレベル初心者~初級
著者山田 暢彦
出版社学研
価格(税込み)2,530円

大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】

文法事項を基礎の基礎からやり直したい人には、『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』もおすすめです。

著者は予備校の人気講師で、「この本でわからなければ他もあきらめろ」といわれるほどのわかりやすさで文法を解説しています。構成が講義式で、誰でも抵抗なく興味を持って読めるように工夫されています。

アプリでリスニング・音読の練習が場所を問わずできるようにしており、大学受験生はもちろん、忙しい社会人からも好評です。「英文法は味気なくてつまらない」「なんとか英文法に興味を持ちたい」とお悩みの人は手に取る価値があるでしょう。

おすすめレベル初心者~初級
著者山田 暢彦
出版社学研
価格(税込み)1,100円

高校の英文法が1冊でしっかりわかる本

高校の英文法が1冊でしっかりわかる本』では、スタディサプリの人気講師が、資格試験・仕事で使う英語の基礎となる高校レベルの英文法をやさしく解説しています。英文法の基礎事項それぞれの意味・実際の使われ方を例文を豊富に収録し、さらに図表を充実させてイメージでも記憶しやすい本です。

トレーニングでは、穴埋め・英作文の基礎・並べ替えなど、本質的な理解を試すために工夫された問題が満載です。何度も読んで解くことにより、英文法の理解が自然に定着します。丸暗記ではなかなか口をついて出てきにくい基礎構文・適切な時制の使い分けなど、生きた英語の基礎を学ぶためにぴったりの1冊です。

おすすめレベル初心者~初級
著者肘井 学
出版社かんき出版
価格(税込み)1,320円

総合英語Evergreen

総合英語Evergreen』は受験でも良く用いられる定番の参考書です。英文法中心に完全理解を図ることを目指しており、「なぜ?」の理解から基本の確認、より深く学習するように各パートとも3部構成になっています。とくに重要な事項には確認チェックもついています。

672ページと大部の本であるにもかかわらず、何度も読む必要なく頭に入れることができる、とわかりやすさには定評があります。問題集は別売りですが、こちらも好評です。問題をとにかく多く解きたいと思う人や、英文法の完全理解を目指す人にはこの本と問題集を1組として利用するのがおすすめ。

おすすめレベル初級
著者川崎 芳人 / 久保田 廣美 / 高田 有現 / 高橋 克美 / 土屋 満明 / Guy Fisher / 山田 光
出版社いいずな書店
価格(税込み)1,672円

Next Stage英文法・語法問題

少し学習が進んでいる人には、大学受験レベルの英文法を総整理し、良問を数多く集めた『Next Stage英文法・語法問題』がおすすめです。218の課題に英文法の課題を整理してあるので、コンパクトに全体像が見渡せます。問題数が1470あることから、海外とのコミュニケーションに必要な英作文・会話の基礎が固められます。

大学受験生を主なターゲットにした本ですが、よく整理されているので英文法の穴をなくしたい資格試験の準備をしている人・仕事で英語を使う社会人にも大いに役立つでしょう。

おすすめレベル初級~中級
著者瓜生 豊
出版社桐原書店
価格(税込み)1,463円

英文法・語法 Vintage 3rd Edition

英文法・語法 Vintage 3rd Edition』は、大学受験生の英文法のバイブルとまで評される1冊です。そのため利用者は大学受験生が中心ですが、英文法の重要事項が網羅されており、英語資格試験の文法の入門にも十二分に使える内容が収録されています。

問題の解き方がわからない場合もどこに着目しているかを丁寧に説明しているので、文法問題の解き方の指南書としても非常にすぐれています。英文法の問題を間違えないためにはどうしたらいいか悩んでいる人には、Vintageの解説をしっかり理解することがおすすめです。

おすすめレベル初級~中級
著者篠田重晃・米山達郎
出版社いいずな書店
価格(税込み)1,540円

English Grammar in Use Book with Answers and Interactive eBook

一定の英語力を身に付いたら、英語を英語で学ぶのが効果的。英語力を測ることもできるため、英語の参考書も参考までにご紹介します。世界中で使われている文法の標準書が『English Grammar in Use Book with Answers and Interactive eBook』です。

英語版・米語版(Intermediateバージョン)に分かれていますが、どちらにも音声付きeBookへのアクセス権がついており、Cambridge Book Shelf(デジタル書籍プラットフォーム)上で利用できます。

おすすめレベル中級
著者Raymond Murphy
出版社Cambridge University Press
価格(税込み)3,399円

まとめ

意識をしないでも英文法を使いこなせるようになりたい場合、シャドーイング・リピーティング・リード,ルックアップ&セイなど効率的に勉強する方法があります。文法の基礎固めが終わったら、自分に合った勉強法を使ってみましょう。

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