英語「so」はどんな時に使う? 意味と使い方を英語講師が徹底解説!

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英単語の中にはたくさんの意味、用法を持つものがあります。初級レベルの単語であっても、深掘りしてみると使いこなすのが難しいものもあり、習得に苦労している人もいるでしょう。実は、「so」もそんな単語の1つです。「だから」という意味で覚えている人も多いでしょうが、それ以外にもたくさんの意味があります。今回の記事では、そんなsoの使い方について、文法的な観点を含め細かく解説していきます。soを含むイディオムや実際の英会話における使い方なども合わせてお伝えしていきますので、その使い方に悩む人はぜひ参考にしてみてください。

「so」は副詞と接続詞の使い方がある

soには2つの用法があります。動詞などを修飾する副詞としての用法と、文章と文章をつなげる役割を持つ接続詞としての用法です。副詞と接続詞では意味が異なるだけでなく、文章の中でどこに置くのかなど文法的なルールも大きく変わります。2つの品詞があって表現の幅が広いからこそいろいろなフレーズの中で使うことができるのですが、それゆえ使いこなすのが難しいともいえます。まずは副詞としてのsoと接続詞のso、それぞれの意味と使われ方について確認していきましょう。

副詞「so」の2つの意味と使い方

副詞と似た品詞に、形容詞があります。どちらも他の言葉を修飾する役割がありますが、形容詞が【名詞】を修飾するのに対し、副詞は【名詞以外】を修飾し、時間や場所を表わしたりあるいは程度を表わしたり、使われる場面はさまざまです。その中でも、soの場合は以下の2つの意味があります。

様態を表すso「そのように」

1つめの意味は「そのように」です。文脈によっては「このように」「そんな風に」と訳されることもありますが、どちらにせよある「モノ」や「人」の様態を表わす言葉です。thinkやhope、expectなど 、話し手の気持ちや考えを表わす動詞とよく一緒に使われます。

<例>

Do you think the Japanese team will win the game?-I hope so.(日本チームが試合に勝つと思いますか?ーそう願っています。)

I hear that you’re a singer, is that so?(あなたが歌手だと聞いたのですが、そうなのですか?)

There is no need to worry so.(そんな風に心配する必要はありません。)

If she notices, she never says so.(もし彼女が気づいているなら、そんな風には言わないはずです。)

He asked me to call him back, and I did so.(彼は私に折り返し電話するよう頼み、私はそのようにしました。)

程度を表すso「とても」

もう1つ、「とても」「非常に」という程度を表わす時にも使われます。veryに似ていますが、veryが客観的な判断から「とても」というのに対し、soは主観的で話し手の意見や感情が含まれるという違いがあります。また、否定文で使われる時は「そんなに」という意味になるのも特徴です。

<例>

I’m so glad to see you.(あなたにお会いできて非常にうれしいです。)

We have worked so hard to get to this point.(ここにくるまでとても熱心に取り組んできました。)

They sat there so quietly.(彼らはそこにとても静かに座りました。)

His attitude is so Japanese.(彼の態度はとても日本人らしいです。)

She looked so pretty in her summer dress.(サマードレスに身を包み、彼女はとてもかわいく見えました。)

Please don’t cry so hard.(そんなに激しく泣かないでください。)

接続詞「so」の3つの意味と使い方

続いて、接続詞としてのsoを見ていきましょう。接続詞には従位接続詞と等位接続詞の2種類があり、soは使い方によってどちらでも使われますが、多くは等位接続詞です。すなわちsoの前後の文章を対等な関係で結びつける役割を持ちます。長い文章では接続詞が欠かせないことが多く、soは主に次の3つの意味で使われます。

「結論」を表すso「〜ので」

「 A so B」という形をとり、「AなのでB」という意味の文章を作ります。「~なので」の他には「その結果」「それで」「だから」などと訳されることもあります。ある事柄の結果とその理由を説明する時によく使われる表現です。

<例>

It still hurt, so I decided to go to see a doctor.(まだ痛んだので、医者に行くことに決めました。)

The weather was getting worse, so I cancelled the meeting.(天気が悪くなっていったので、ミーティングをキャンセルしました。)

He studied English hard last night so he got a great score on an English test.(昨晩一生懸命勉強したので、彼は英語のテストで良い点を取りました。)

The teacher is very kind, so many of her students love her.(その教師はとても優しいので、多くの生徒は彼女のことが好きです。)

I was lost so I bought a map.(道に迷ったので、地図を買いました。)

「目的」を表すso「〜するために」

同じく「A so B」という形で、「~するために」という、目的を表わす文章を作ることもできます。訳す時には後半の文章から訳し、「BのためにA」とするとナチュラルな日本語を作れます。

<例>

Please speak louder, so we all can hear you.(我々全員に聞こえるように、もう少し大きな声で話してください。)

I work hard so I don’t have to worry about money.(お金の心配をしなくていいように、一生懸命働きます。)

She helps to do household chores, so both of her parents work.(両親が共働きできるように、彼女は家事を手伝います。)

He stayed up late last night so he finished his assignment.(宿題を終わらせるために、彼は昨晩夜更かしをしました。)

The teacher crapped his hands so he got the attention from students.(生徒の注意を引くために、先生は手を叩きました。)

文頭で使うso「それでは」

主に話し言葉の中で使われる表現として、それまでの話とは違う話をしようという時には、文頭にsoを置くことで「それでは」を表わすことが可能です。あるいは、それまでの話を受けて新たな提案や疑問を投げかける時などにも使います。

<例>

So, let’s start today’s meeting!(それでは、本日のミーティングを始めましょう!)

I think this job is not for me. – So, are you thinking a career change?(この仕事は向いていないと思うんだよね。ーじゃあ転職を考えているの?)

So, what do you think we have to do next?(それでは、我々は次に何をすべきだとお考えですか?)

So, finally has she decided to come with us?(じゃあ、ついに彼女は我々と一緒にいくことを決めたのだろうか?)

So, who do you think is going to win the election?(それでは、誰が選挙に勝つとお考えですか?)

ビジネスメールなど書く場面で間違えやすい接続詞「so」とカンマの使い方

soは頻出英単語であり、日常会話だけでなくビジネスメールなどのフォーマルな文章でもよく使うことがありますので、使い方をぜひともマスターしたい単語の1つです。ただし、日常会話でよく出てくる表現をそのままフォーマルな場で使うとややカジュアルになりすぎてマナー違反になったりすることがあるので注意が必要です。正しい文章の書き方を身につけ、失礼がないように準備しておきましょう。また、soを文章中に使う時にはカンマの位置にも注意が必要です。こちらもあわせて確認しておきましょう。

文頭では使わない

日常会話では「So,…」と文頭にSoを置くことは珍しくありませんし、特に失礼にもあたりません。しかし、文章の場合は「接続詞は文頭に置かない」というルールがあります。そのため、接続詞のsoを文頭に置くのはマナー違反です。文頭に置くのではなく、前の文章に続けたり、あるいはthusやthereforeといった別の表現を使って書いたりすることで正しい文章が書けます。

<例>

×I am deeply sorry but I have to cancel today’s meeting. So, I’d like to reschedule it.(大変申し訳ございません、本日の会議はキャンセルしなければなりません。そのため、再度日程調整させていただきます。)

I am deeply sorry but I have to cancel today’s meeting so I’d like to reschedule it.

I am deeply sorry but I have to cancel today’s meeting. Thus, I’d like to reschedule it.

前後で主語が違う時「〜, so…」

これまで出てきた例文を見ていて、カンマがあったりなかったりすることに気づいた人もいるでしょう。実は、このカンマの要不要にもルールがあります。注目すべきはsoでつながれている前後の文の主語です。主語が同じ場合にはカンマは不要ですが、異なる場合にはカンマを置かなければなりません。

<例>

I love music so I belong to a blass band.(私は音楽が好きなので、吹奏楽団に所属しています。)

ちなみに主語が同じ場合は接続詞の後ろの主語は省略することができます。

I love music so belong to a blass band.(私は音楽が好きなので、吹奏楽団に所属しています。)

My mother told me to do homework, so I did it last night.(母親に宿題をやりなさいと言われたので、私は昨晩それをやりました。)

接続詞・副詞以外にも知っておきたいsoを使ったイディオム6選

以上見てきたように、soにはたくさんの用法と意味があり、実にいろいろな場面で使えます。一つひとつの意味をしっかり押さえておけば、表現の幅も広がるでしょう。また、特定の単語と組み合わせることで、ある意味をなすイディオムを作ることもあります。それらも合わせて覚えておけば、さらにさまざまな場面に対応できるはずです。

so that〜「〜するために」

so単体でも「~するために」を表わすことができますが、thatを加えることでさらにそのニュアンスを強調できます。「A so that B」という形をとり、「BするためにA」という意味になります。

<例>

I will call her tomorrow so that she can wake up early in the morning.(明日、彼女が早起きできるように電話をかけます。)

He studied very hard so that he could pass the exam.(試験に合格するために、彼は一生懸命勉強しました。)

so〜that…「〜なので」

so thatと形は非常に似ていますが、soとthatの間に形容詞または副詞が入る点で異なります。「A so 形容詞/副詞 that B」という形を作り、「Aがとても形容詞/副詞なのでB」という意味を表わします。

<例>

They were so loud that I couldn’t hear what the professor said.(彼らがとてもうるさかったので、教授が何を言ったのか聞こえませんでした。)

She ran so fast that I couldn’t catch up with her.(とても速く走るので、彼女に追いつけませんでした。)

so-and-so「誰それ」

ハッキリと名前や建物の所在地がわからない時、日本語では「誰それさん」や「何とかさん」、あるいは「どこそこ」などと言うことがあるでしょう。英語の場合は、so-and-soというフレーズを使ってこれを表現します。

<例>

Mr. so-and-so came to our office this morning.(今朝、男性の誰それさんが事務所に来ました。)

They will have a meeting in so-and-so a place.(彼らはどこそこでミーティングをします。)

if so〜「もしそうなら」

仮定の話をする時には、if so~「もし~なら」というフレーズがよく使われます。これは日常会話だけでなくビジネスやアカデミックな場でもよく使う表現です。

<例>

We’re planning to reproduce it, if so, are you interested in making another order?(それを再生産しようと考えていますが、その場合にはまたオーダーしていただけますか?)

Will you research in your studies? If so, how do you do that?(自分の研究分野について調査しますか?もしそうなら、どのようにやりますか?)

and so on「など」

and so onは「~など」を表現する時に使います。言葉や単語を列挙したあと、他にも選択肢があることを示しつつ文章を区切るのに便利です。

<例>

There are so many popular places for vacation such as Okinawa, Hokkaido, Kyoto and so on.(沖縄や北海道、京都など、休暇のための人気の場所はたくさんあります。)

You need pens, notebooks, and so on.(ペンやノートなどが必要です。)

so far「今までのところ」

soとfarを組み合わせると、「今までのところ」「これまでは」という意味のフレーズを作ることができます。状況説明などの際に便利なフレーズです。

<例>

What do you think of this movie so far?(これまでのところ、この映画についてどう思いますか?)

Our business has been going well so far.(今までのところ、我々のビジネスはうまくいっている。)

I trust him so far.(これまでのところは彼を信頼しています。)

もっと「so」を活用!返事や会話の切り返し表現

また、イディオムとしてだけでなく会話の中でのちょっとした切り返しに使えるものもあります。知っていれば一言で言いたいことが伝えられるだけでなく、こなれた感じも演出できます。よりネイティブライクなスピーキングを目指すなら、ぜひマスターしたい表現です。ここでは、その中でも特に役立つsoを使った表現をご紹介します。

So do I.「私も」

相手が言ったことに対し、「私も」という時に「me too」と言う人は多いでしょう。実は、So do I/So am Iを使っても同じ表現ができます。doかamになるかは、前文の動詞で決まります。

<例>

I am a junior high school student. – So am I.(私は中学生です。ー私もです。)

My father likes playing the guitar. – So do I.(私の父はギターを弾くことが好きです。ー私もです。)

So far, so good.「今のところ順調」

so farは「これまでのところ」という意味を表わしますが、そこにso goodがつくと「これまでのところ順調である」という意味になります。物事の進捗を聞かれた時に便利な表現です。

<例>

How’s the new project going on? – So far, so good.(新しいプロジェクトはどうですか?ー今のところ順調です。)

Are you alright with your new roommate? – So far, so good.(新しいルームメイトとは大丈夫?ーこれまでのところうまくやってるよ。)

How so?「それはまたどうして?」

How so?はHow is it so?が省略された形です。直訳すると「どうやってそのように(なるのか)?」といった意味合いです。「どうしてそう思うの?」と、話し手の解釈を聞きたい時によく使います。

<例>

He is the best baseball player ever! – How so?(彼がこれまでで一番優れた野球選手だ!ーそれはまたどうしてそう思うのですか?)

This will be a tough task for both of us. – How so?(これは我々全員にとって大変な作業になる。ーどうしてそう思うのですか?)

So what?「だから何?」

So whatは「だから何だって言うんだ」という開き直りの態度を示す時に使います。例えば何かを咎められた時や興味ない話をされた時などに、「だから何?」と切り返す時によく聞く表現です。

<例>

I don’t like your hairstyle. – So what?(あなたの髪型好きじゃないな。ーだから何?)

I heard that you failed the exam. – So what?(試験に落第したって聞いたよ。ーだから何だっていうの?)

So long! 「さようなら」

goodbyeの代わりに使える表現です。文章の中で~so long…と出てきたら「とても長い~」という意味ですが、間投詞として使う場合は「さようなら」「では、また」といった意味になります。「さようなら」という時にはSee youもよく使いますが、これは近々会うことがわかっている場合に使う表現です。それに対し、so longはしばらく会わない人に対し「いつ会えるかわからないけど、またね!」といったニュアンスで使います。

<例>

I’m sad I have to leave here…so long!(ここを離れなくてはならないことが悲しいです…ではまたいつか!)

まとめ

以上、soの使い方について見てきました。副詞と接続詞という2通りの使い方があるのに加え、話し言葉と書き言葉で用法に違いがあるためなかなか使いこなすのが難しい単語です。それだけに、soの使い方をマスターできれば表現にバリエーションが生まれるでしょう。今回学んだことを、ぜひ実際の英会話の中で活かしてみてくださいね。

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