パラグラフリーディングってなに?英語のニュースを読み解こう

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レアジョブ英会話の公式教材「Daily News Article」を題材に、旬な英語ニュースの読み方を解説。今回は、長文読解に欠かせない“パラグラフリーディング”についてご紹介します。

読解力を必要とするニュースも、読み方のコツさえつかめば内容を把握しながらスイスイ読み進めることができます。テキストとして紹介するのは、みなさんお馴染みのスターバックスコーヒーに関する経済ニュース。これを読めばニュースに対する見方、読み方が変わるかもしれません。

Starbucks’ Sales Negatively Affected by Mobile Orders
(アプリ経由の注文がスターバックスの売上に悪影響)

構造に着目して長文を読み解く“パラグラフリーディング”ってなに?

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みなさんは、“パラグラフリーディング”をご存知でしょうか?論説文などの長文を読み解くときに使う手法で、大学受験の論文対策などで使った人もいるかもしれません。

パラグラフリーディングは、長文をパラグラフごとのかたまりでとらえて、全体の流れや主張を読み取る方法です。論説文やニュースなどある程度の長さのある文章は、構造を把握することで内容を整理し、理解を深めながら読むことができるようになります。

“トピックセンテンス”を知ればニュースがすっきり見えてくる?

パラグラフリーディングを行うためには、トピックセンテンスとサポートセンテンスについて理解する必要があります。

英語の文章では、“一つのパラグラフに主張(メインのアイディア)は一つ”が原則です。と言われても、その主張をどうやって見分けるのかが問題ですよね。そこで知っておきたいのが、それぞれのパラグラフに必ずあるトピックセンテンスの存在。「ここではこんな話をしていますよ」と教えてくれる一文のことで、一つのパラグラフにトピックセンテンスは必ず一つしかありません。

トピックセンテンスは、パラグラフの冒頭にくることがもっとも多いですが、パラグラフの中盤や終わりにくることもあります。では、それ以外の文章はというと、サポートセンテンスといって、具体例を挙げたり、主張を裏付けるデータを示したりするなど、そのパラグラフの主張(トピックセンテンスの内容)を補足する役割を持ちます。

では、さっそくニュース記事を見ながら、トピックセンテンスを実際に見ていきましょう。

ニュースの1行目で、全体の内容を確認しよう

(原文)
Starbucks failed to reach its expected first quarter sales as congestions in US stores negatively affected customer satisfaction.
(スターバックスでは、米国内の店舗での混雑が顧客満足に悪影響を及ぼし、第一四半期の売上が予想を下回った。)

まず、ニュース記事の一番はじめのパラグラフには、リード文と呼ばれる記事のトピックが書かれています。ここでは、スターバックスの第一四半期の売上が期待よりも下回ったということ。この記事はこの話題を中心に展開することがわかりました。

トピックスセンテンスはディスコースマーカーで見分ける

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(原文)
According to Starbucks, estimated sales grew by 3% over the first quarter of fiscal year 2017, which ran from October 2016 to January 1, 2017. However, the growth was lower than expected, with Starbucks falling behind the 3.9% growth rate that business analysts predicted. Starbucks CEO Kevin Johnson admitted that mobile orders through the Starbucks app caused some operation challenges.
(スターバックスによると、2017年の第一四半期(2016年10月から2017年1月)の予想売上高は3%増となった。しかし、アナリスト予想の3.9%を下回る結果となった。スターバックスのCEOケビン・ジョンソンはアプリで注文できるモバイルオーダー&ペイの運用の混乱が原因だと認めている。)

続く第2パラグラフから、“一つのパラグラフには一つの主張”ということを念頭に、パラグラフごとになにが主張されているのかを見ていきましょう。

長文を読むときには、初めから順を追って読み始める前に、まずパラグラフ全体を見渡してディスコースマーカー(論理的な文章がどの方向に進んでいるかを表す目印となる接続詞や副詞などのこと)を探します。

逆接のディスコースマーカー“however”に気づけましたか?逆接をつかうことで、続く内容が際立つので、“but”や“however”のあとには主張がくるケースがよく見られます。このパラグラフでも、“however”から始まる一文がトピックセンテンスになります。

トピックセンテンスを支えるサポートセンテンス

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(原文)
Johnson also acknowledged that aside from the app, changes in consumer habits may have also affected sales. The restaurant industry has been suffering from a decrease in store traffic as more consumers prefer buying groceries and eating at home. The number of people who visit restaurants in malls has also declined since many customers prefer shopping online instead.
ジョンソン氏はまた、アプリのほかに消費者の購買習慣の変化も売上に影響している可能性があると認めた。消費者が食料品を購入して自炊する傾向があるため飲食業界は来店者数の減少に苦戦している。消費者がオンラインショッピングの買い物を好むことをうけて、同様にショッピングモール内のレストランを訪れる人の数も減少している。)

第6パラグラフを見てみます。このパラグラフのトピックセンテンスはどこにあるでしょうか。まず、ディスコースマーカーの有無を確認して、なければ主張が置かれることの多い一文目を確認します。

このパラグラフには、文章展開が大きく変わるディスコースマーカーはなく、一文目がトピックセンテンスになります。一文目に“also”とあるので、前のパラグラフの内容を引き継ぐものだということがわかりますね。消費者の購買習慣の変化がもう一つの問題点として提示されました。

ここでは、続く文章に注目してみましょう。「外食よりも自炊を好む消費者が多い」ということ、「外食よりもオンラインで買い物を済ませる人が多い」という内容が書かれています。一文目で提示された「消費者の購買習慣の変化」というのが、具体的にどのような状況なのかを説明しているので、これが主張を支えるサポートセンテンスになるわけです。

「このパラグラフで言いたいことは何か」を意識してニュースを読もう

「一つのパラグラフに主張は一つ」に慣れるまでは、トピックセンテンスを見分けるのは少し難しいかもしれません。まずはそれぞれのパラグラフの主張は何か、それを補足する文章がどうなっているかということに注目するように心がけるといいでしょう。

多くのニュースを読んでいくうちに、長くてよく分からない英語の羅列にしか見えなかったニュース記事がすっきりとわかりやすいものに変わることでしょう。

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