皆さんは英語にも「相槌」があることをご存じですか?初級者の人は、何か聞かれたら必ずYes./No.で答えなければならないものと思い込み、どちらを言えばいいわからず黙り込んでしまう…ということがよくあります。英語の相槌をモノにして、もっと気軽に会話を楽しめるようになりましょう。
相槌はどんなときに打てばいい?
普段、日本語で話をしているときのことを思い返してみましょう。「へえ」「ふーん」「なるほど」といったように、しょっちゅう相槌を打っているはずです。英語でもそれは同じこと。相槌をまったく使わないとすると、会話をスムーズに進めるのがとても難しくなります。相槌を使うのは、例えばこんなタイミングです。
「聞いているよ」というサインを送る
日本語では相手の話を聞いているときに、「うん、うん」と言うので、これを英語でYes, yes.と言ってしまう人がいます。でも、英語のYes.は「はい、そうです」と相手の言っていることを認めることになるので、「ああ」「へえ」といったように単に話を聞いているよ、というサインを送りたいのであれば、Uh-huh.(ああ)、Hmm.(ふーん)といった言い方を使うといいでしょう。
Yes/No以外の同意・不同意表現を覚える
Don’t you think so?(そう思わないですよね?)と聞かれたときに、答えは「思うだとYes?思わないだとNo?」なんて考えてしまいますよね。そんなときに便利なのは、Right.(そうです=思いません)、Wrong.(違います=思います)のように、Yes/Noを使わない言い方です。もしくは、日本語でもあまりはっきり「はい/いいえ」と言わないように、Maybe.(かもね)、Possibly.(あり得る)のようにうまく話を濁す言い方もよく使われます。
定番相槌フレーズをマスターしよう
日本語でも「ああ」「そう」「へえ」「ふーん」というほとんど意味をなさない相槌から、「そうですね」「確かに」「いやいや」と自分の考えを伝えるものまで、さまざまなバリエーションがあります。英語の相槌も無数にあると言って過言ではありませんが、ここに代表的なものをご紹介します。使いやすいものを選んで、自分にとっての定番表現としましょう。
話の合間になんとなく挟む言い方
Uh. [アー](ああ)
Oh. [オウ](へえ)
Hmm. [フム](ふーん)
Uh-huh. [アーハ―](なるほど)
Uh-huh.は状況によっては「わかりました」と話の理解を示すフレーズになることがあります。
「わかった」と言うためのフレーズ
OK.(わかりました)
I see.(わかりました)
Got it.(わかった)
Got it.はI got it.の略。gotのtが弱くなってrの音に近くなり、「ゴ―リッ」のように聞こえます。
「そうですね」と同意するためのフレーズ
Right.(そうですね)
Sure.(もちろん)
Good.(いいですよ)
Exactly.(まさしく)
Absolutely.(間違いない)
absolutelyは「絶対的に」という副詞で、「間違いなくそうですね」と同意するときに使われます。
驚いたときに使うフレーズ
Wow.(わあ)
Really?(本当に?)
Oh?(ええ?)
Great.(すごいね)
Oh?は語尾を上げて尋ねているように言うと、「ええ、そうなんですか?」と驚きを示しているように聞こえます。
「そんなことない」と否定するためのフレーズ
Never.(絶対ない)
No way.(まさか)
(That’s) wrong.(そんなことない)
Impossible.(あり得ない)
日本語の「まさか」同様、No way.は「まさかそんなことってあるんですか?」と驚きを表すときにも使えます。
「かもね」と濁すためのフレーズ
Maybe.(かもね)
Probably.(多分)
Possibly.(あり得る)
Could be.(かもしれない)
Could be.は「(そういうことが)起こり得る」という仮定法の表現ですが、会話では「そういうことがあるかもしれない」と濁すときに使えます。
「わからない」と言うためのフレーズ
Not sure.(わからない)
I don’t know.(わかりません)
I don’t get it.(わかりません)
Maybe not.(違うかも)
I don’t get it.は「意味がわからない」で、I don’t understand.とほぼ同じ。getのtがrに近くなり、「アイドンゲリッ」のように聞こえます。
オンライン英会話で相槌を練習しよう
いろいろな相槌表現を覚えても、「こんなときにこれを使っていいのかな?」と、最初はためらってしまうことがありますよね。そんなときは、オンライン英会話のレッスンで、外国人講師を相手に試しに使ってみましょう。相手の反応が悪ければ「ひょっとしてこの使い方は違うのかもしれない」と気づくことができますし、講師によってはYou mean… “Right”?(「Right.」って言いたいんですね)と直してくれるかもしれません。
よく話を聞いていると、講師のほうでもRight.(そうですね)、Sure.(もちろん)のように言っていることに気づくはずです。実際の会話を楽しみながら、相槌で会話をスムーズに進めるためのコツをつかみましょう。
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まとめ
Uh-huh. Sure.(なるほど。もちろん)といったように相槌を打つことができるようになると、その間に次に話すことを考える余裕が生まれ、会話を進めるのがとてもラクになってきます。また、「今のところ聞き取れなかった」「なんて答えればいいかわからない」というときも、いちいちI don’t understand.(わかりません)と言って止めてしまわず、とりあえずUh-huh. Hmm.(なるほど。ふーん)と言いながら先に進め、後からWhat did you say about XXX?(XXXについて、何て言ったんですか?)と尋ねることもできます。
フレーズとしてはごくシンプルですが、相槌は会話をスムーズに進めるための重要なテクニック。ぜひ使いこなせるようになってください。
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