「ぬるめのリスニング」で負担なくリスニング力アップしてみよう

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英語のリスニングは、どんなテストでも必ず試される大事な能力です。英語を勉強している方なら、だれでもリスニングの大事さは知っていると思います。TOEICはリスニングが全体の半分ありますし、英検やTOEFLだってリスニングは重要です。では、どうすればリスニング力はアップするのでしょうか?

リスニングの勉強法には色々ありますが、大きく分けるとすれば2種類があります。全く聴いたことのない英語を聞くやり方と、知っている英語を聞くやり方です。前者の全く聴いたことのない英語を聞くやり方は、多くの方がよく知っていると思います。後者の良く知っている英語を聞くやり方はどうでしょうか?知っている英語を聴いてどうするの?と思われるかもしれませんが、これが実は効果てきめんです。

今回は、すでに知っている内容を聴きまくる「ぬるめの」リスニング練習法をご紹介します!

「ぬるめ」のリスニングとは?知っている内容を聞いてみる!

「ぬるめの」リスニングとはなんでしょうか?自分が90%以上知っている単語、表現で作られた音声をきくリスニング練習法です。つまり、内容は知っているので、ひたすら英語の音を聴くことに集中する勉強法と言えます。

一般的なリスニングと言えば、じぶんでも意味がわからない英語を聞いて、その意味を当てるイメージがあるのではないでしょうか?一方で「ぬるめの」リスニングでは、単語も表現もほとんどわかっているものを使います。

具体的には、実際に読んだことがある小説の朗読だったり、解いたことのあるリスニングテスト問題だったり、原稿を読んだことがある英語のプレゼンテーションだったり、とにかく内容はよくわかっている英語を聞くのが「ぬるめの」リスニングです。海外では「extensive listening」などと呼ばれています。

ぬるめのリスニングのメリットは負担の無さ。聴くことに集中しよう

内容を知っている英語を聞いて何の意味があるの?というのが、多くの読者の方の感想かもしれません。私自身も以前はそう思っていたのですが、実際のところこの勉強法には十分効果があります。

第一に、この勉強法では「聴く力」だけを徹底的に鍛えられます。普通のリスニングでは、英語そのものの意味を理解するために大きな力を使ってしまいます。そのために、英語の音に慣れる力が残らないのではないでしょうか?わからない単語の意味を推測したり、はじめてのフレーズの意味を単語同士から推測したり、ですね。

もし、全部の単語がわかっていたら、こういう労力が不要になります。では、残る労力=鍛えられる能力はなんでしょうか?単純に、英語の音を聴く能力です。

I’m watching a movie.
私は映画を観ている。

例えばこんな文があるとします。おそらく多くの方が、この文を見ればすぐに意味が分かると思います。文法も単語も中学生レベルです。こんなのかんたんだよと思われるのではないでしょうか。でも、耳から聴くとどういう風に聞こえるでしょうか?

アインワチィンナムーヴィー

スラスラこの文を読むと、こんな風に聴こえることになります。この音を聴いて、「私は映画を観ている」だとぱっと理解できるでしょうか?私はかなり難しいのではないかと思います。このように、単語を知っていることと耳から聴いてわかることは全くの別なのです。

この「ぬるめの」リスニングでは、意味を理解するためにかかる負担をできるだけ減らして、その代わりに英語の音を理解するために労力を使います。だから、純粋な聴く力が伸びるのです。

実際にやってみようテスト問題編

多くの方にとって、一番大事なのはテスト問題だと思います。まずは英語のリスニングテスト問題を使って、リスニングを鍛えてみましょう。必要なのは、問題文の音声・その問題を書いたもの、の2種類です。どちらも、普通のリスニングの参考書を買えば必ずついてくるものです。

普通のリスニング練習だと、まずは音声を聴いてみることになります。この練習では、まずはその音声の内容を全て読んでしまいます。たいていの参考書では、回答のところにリスニングの内容がすべて書いてありますから、回答を先に読んでしまうことになります。問題を読んで、話される内容を大体理解してからリスニングを始めます。

「ぬるめの」リスニング鉄則①:先に答え(リスニングの内容)を読む

今回は、TOEIC形式の問題を使ってみましょう。

Could you please replace the tires on my car?
私の車のタイヤをこうかんしていただけますか

A. He’s retiring in May.
彼は五月に退職します。

B. That’s a very nice place.
それはとてもすてきな場所です。

C. Yes, we could do it this afternoon.
はい、今日の午後できるかと思います。

(出典:国際ビジネスコミュニケーション協会『公式TOEIC Listening & Reading問題集3』別冊回答, P11)

まずはこの問題文を全てみて、わからないフレーズや単語があれば全部ここで目を通します。例えば、「replace:交換する」や、「retire:退職する」という単語は見たことがない方もいるかもしれません。それだけでなく「could you please A: Aしていただけませんか?」「tires on my car:私の車のタイヤ」など、フレーズの中にももしかしたらわからないものがあるかもしれません。

このリスニング訓練では、まずはそういった「わからない」フレーズを全てつぶしてからスタートします。完全に覚える必要はないですが、とにかく大体はわかるようにしてから音声を聞いてみましょう。

全部わかるようになったら、はじめて音声を聞いてみます。すると、きっと驚かれることでしょう。全て内容を知っているはずなのに、意外にも聴き取れないところがおおいからです。

Could you please replace the tires on my car?

この文を実際に聞いてみると……

クジュープリーウィプレイステタイゾーマイカ?

個人差はありますが、こんな風に聴こえるでしょう。選択肢の方も同じです。

A. He’s retiring in May.
ヒズウィタゥイウィアインギイメイ

B. That’s a very nice place.
ダッツァヴェゥイイナイプレイ

C. Yes, we could do it this afternoon.
イェ、ウィークダイディサフタヌーン

こんな風に、想像していたのとはまったく違う音で聞こえるはずです。意味が分かっていても、これではきいてわからないでしょう。だから、意味が分かる状態になってから、何度もこれを聞きなおすことによって、だんだんと意味と音を結びつける必要があるのです。

「ぬるめの」リスニング鉄則②:音と意味を少しずつ結びつける

「クジュープリー」はお願いするときに出てくる音だ、「クダイダイ」はそれが出来る可能性があるときに使う音だ、こんな風に頭の中で結びつけることで、はじめて「知っている文章」が、「聴きとれる文章」になります。このプロセスは、意味を知らない文章ではキツすぎてできません。意味が分かっている文章でやるからこそできるのです。

まとめ

リスニングの訓練は、がむしゃらにやってもあまり効果がありません。リスニングは言語習得で一番むずかしいと言われるくらいで、慎重にやっていかないと効果が薄くなってしまいます。

意味が分かるようになるだけでなく、まずは音と意味をつなげることが、どんな言語を勉強するのにも必要になります。そのためには、まずは「ぬるめの」リスニング訓練で音に慣れるのが一番です。

ていねいなリスニングで、確実に成功をつかみましょう!

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