ネイティブ英語に近づける「コーパス」って知ってる?

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皆さんは「コーパス(corpus)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。以前NHKテレビで「コーパス100!で英会話」という番組を放送していたことがあり、現在は辞書や単語集の作成資料としてよく利用されています。
コーパスとは、ひとことで言うと「言葉のデータベース」。書籍や新聞・雑誌、もしくは映画やテレビなどさまざまなメディアで使われている言葉の用例を集めたものであり、これを使って学習すればネイティブの英語に近づくことが可能になります!ここで、その方法をご紹介しましょう。

コーパスで英語の自然な使い方がわかる

コーパスで語句を検索すると、「ヒット数」「掲載されているメディア」「実際の使用例」などがわかりますが、これによって、例えば以下のようなことが可能になります。

単語の使用頻度がわかる

近年、高齢者を指すのにoldではなくelderlyという言葉が使われるようになっていますが、コーパスでこれを検索すると、1万件以上の検索結果とともに、elderly people(高齢の人々)、the elderly(高齢者)というさまざまな用例が出てきます。そこで、これが現在、一般の人の間でよく使われるようになっている言葉であることがわかるのです。

どの言い方が正しいかわかる

例えば「アポイントを取る」というとき、正しい言い方はtake an appointment、それともmake an appointment?コーパスでtake an appointmentと検索しても、ほとんど用例が出てきません。一方、make an appointmentと検索すると小説や雑誌、テレビニュースなどさまざまなメディアからの用例が出てくることから、「アポイントを取る」と言いたいときはmake an appointmentとするのがいい、ということがわかります。

言葉の使い分けがわかる

「濃いコーヒー」はthick coffee?それともstrong coffee?と思ったとき、コーパスでこれを調べてみます。thick coffeeは小説に出てくることが多く、どうも中に粉が残っているどろっとしたトルココーヒーのようなものを指しているようです。一方、strong coffeeは新聞・雑誌、ニュース、小説などさまざまなメディアで広く使われています。そこで、日本語で考える「濃いコーヒー」は、strong coffeeと言ったほうがいいことがわかるのです。

コーパスを無料で使うには?

現在あるコーパスは、言語学の研究者たちの日々の蓄積によって構築されていて、中にはインターネット上で無料で公開されているものもあります。

The Corpus of Contemporary American English (COCA)

アメリカの小説、新聞・雑誌、論文、テレビ・ラジオで使われている言葉を集めたもの。
http://corpus.byu.edu/coca/

British National Corpus (BNC)

イギリスの書籍、新聞、論文、広告などで使われている言葉を集めたもの。
http://corpus.byu.edu/bnc/

小学館コーパスネットワーク

これまでのものはすべて英語表記であるため少々わかりにくいところもあるかもしれません。こちらは有料ですが、日本語でわかりやすく説明されています。
https://scnweb.japanknowledge.com/

検索サイト

もしくは、もっと気軽に使えるコーパスがあります。それは、Googleのような検索サイトです。試しに先ほどのtake an appointment とmake an appointmentを、Googleで検索してみましょう。
普通にtake an appointmentと入力するとtake、an、appointmentが順不同に含まれる結果が出てきてしまうので、take an appointmentとつながっている文を検索するには、以下のように ” ” で囲みます。

“take an appointment”

一応用例は出てきますが、”take an appointment”は誤りであるという内容のものもあります。これを”make an appointment”で検索すると、”take an appointment”よりもはるかに多くの用例が出てくるので、take an appointmentよりもmake an appointmentのほうがずっと広く一般的に使われていることがわかります。

コーパスを使うときの注意点は?

気をつけなければならないのは、Googleの場合さまざまな国籍の人が書いた雑多な文が含まれているので、必ずしも正しい用例ばかりが出てくるわけではないということです。検索結果が出てきたら、その数と同時に、どのようなサイトで使われているかということを見て、新聞や雑誌、政府や一般企業など、きちんとした英語で書かれたサイトで使われているかどうか確認したほうがいいでしょう。

最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、コーパスやGoogleで検索することに慣れると、普段英語でメールを書いていて「この言い方は正しい?」と思ったときに、パッと検索して確認することができるようになります。検索結果に出てくるさまざまな用例を見ているだけでも、結構勉強になります。ぜひ試しに一度気になる語を検索してみてください!

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