TOEICテスト® 出題形式変更(リニューアル)に向けた対策について。今やるべきこと、今できること。

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TOEIC第210回公開テスト(5月29日実施)より、TOEICテストの出題形式が変更されることは英語学習者の中で大きな話題となっています。TOEICテストの作成機関であるETSから出題形式の変更点や、新形式問題の例題なども発表されましたが、憶測が憶測を呼び、上手く英語学習に集中できない方も多いようです。今回は、TOEICテスト® 出題形式変更に向けた対策と、今やるべきこと、今できることについてです。

出題形式変更の具体的な中身は?

ETSのTOEIC公式サイトで変更点の詳細が確認できます。

まずはっきりとさせておくべきことがあります。この変更はマイナーチェンジ?メジャーチェンジ?についてですが、明らかにマイナーチェンジです。現在のTOEIC市場は騒ぎすぎています。「変更点への対処法とは・・・」「新形式で予想される単語は・・・」などと、一部の英語学習塾や出版社がその流れを煽ってしまっています。

リニューアルされるTOEICテストに「新たに英作文が出題される」、「パート7に下線部訳問題が加えられる」、このような変更であればTOEICに向けた学習法は一部変更しなければならないでしょう。しかし、今回は出題形式のほんの一部分が変更・追加されるだけなのです。極端な表現になってしまいますが、わざわざ「事前に発表しなくてもよい」くらいの変更なのです。

リスニングセクションにおける変更内容

ETSの公式サイトでは、変更点として以下の7点があげられています。一つずつ見ていきましょう。

① 写真描写問題(Part 1)と応答問題(Part 2)の設問数が減ります。
② 会話問題(Part 3)の設問数が増えます。
③ 会話問題の中に、発言が短くやり取りの多いものが加わります。
④ 3名で会話する設問があります。
⑤ Elisions(省略形: going toが gonnaなど)、 Fragments(文の一部分: Yes, in a minute;Down the hall; Could you?など)を含む会話が流れます。
⑥ 会話やトークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問が加わります。
⑦ 会話やトークの中で話し手が暗示している意図を問う設問が加わります。

①②についてですが、これは出題数の変更であって内容の変更ではありません。

③④についてですが、この変更による会話問題の長文化はありません。ここは大切なところで、リスニング問題というのは長文化すればするほど難易度は上がります。リテンション(聞いた内容を記憶しておくこと)しながら英語を聞く量が増えるからです。会話のやり取りが増えたり、会話に参加している人の数が増えたりするようですが、会話そのものの長さは大きく変わりません。これは、ETSが「リスニングパートは45分間と従来と変化なし」と明言していることからも明らかです。よって、Part 3では会話がより細切れになり文構造がより単純になるだけなのです。受験者にとっては楽に感じることになるでしょう。 

⑤はPart 2などにおいて、類似した表現が今までも出題されていました。

⑥⑦が一番大きな変更かもしれません。しかし、ETSが発表している例題を見る限り、図を読み取る力などよりも、断然、純粋なリスニング力の方が大切であることは間違いありません。公表されている例題が少ないため断言はできませんが、極端にこの形式だけに特化したトレーニングよりもリスニング力そのものの強化に努めるべきでしょう。

リーディングセクションにおける変更内容

リーディングセクションの変更点も以下の7点です。
① 短文穴埋め問題(Part 5)の設問数が減ります。
② 長文穴埋め問題(Part 6)の一つの文章に含まれる設問は3問から4問に増えます。
③ 文書の全体的な構成を理解しているか問う設問が加わります。具体的には、
  (1)長文穴埋め問題で、文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶ問題
  (2)読解問題(Part 7)で文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ問題
④ テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)、オンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う設問が加わります。
⑤ 読解問題で3つの関連する文書を読んで理解する設問が加わります。
⑥ 読解問題の設問数(1つの文書、複数の文書)が増えます。
⑦ 文書中で書き手が暗示している意図を問う設問が加わります。

①②⑥は内容の変更ではありません。設問数の変更です。

③は今回の最も大きな変更かもしれません。しかし、文脈をしっかり読み取れていればそれほど苦しむものでもなさそうです。しっかりと文脈を把握する英語力があれば十分に対応できます。

④⑦はわざわざ変更点に含める必要があるのでしょうか?たとえば、大学入試センター試験ではこの程度の変更は当たり前です。

⑤はDP(ダブルパッセージ)をしっかり読みとるトレーニングをしていれば十分に対応できるはずです。

TOEICテスト® 出題形式変更(リニューアル)に向けた対策とは?

今まで使ってきたTOEIC問題集・参考書で、今まで通りの学習を継続することです。5月まで受験を待ったり、5月まで問題集・参考書を買い控えたりするような話もあるようですが、5月までも今まで通りの学習をすることがリニューアルされたTOEICへの最高の対策となります。

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