頼まれていたことを忘れたり、何か持ってくるのを忘れたときなど、I forgot.(忘れた)と言うとなんだか気まずいですね。ネイティブにとってもそれは同じこと。うまく別の言い方を使って、その場をとりつくろっています。仕事や普段の生活で、 I forgot.の代わりに使える表現を覚えておきましょう。
「うっかりしてた」と言うには
日本語でも「忘れた」という代わりに「うっかりしてました」と言うことがありますが、英語でも「頭からうっかり抜け落ちた」という言い方をしたほうが、体裁よく聞こえることがあります。大事な場面でちょっぴり丁寧に聞こえる言い方をご紹介しましょう。
抜け落ちてしまった
It slipped my mind.(頭からうっかり抜け落ちてしまいました)
mindには「心」以外に「考え、思考」という意味があり、slip my mindで「私の考えから滑り落ちる」、すなわち「頭から抜け落ちる」ということになります。
It escaped me.(私から逃れてしまいました)
escapeはよく「逃れる、脱出する」という意味で使われますが、「~から逃れる」となることもあり、escape meは「私から逃れる」、つまり「うっかり忘れる」となります。
It got past me.(私を通り過ぎてしまいました)
get pastは「通り過ぎる」で、よくget past the gate(門を通り過ぎる)のように使われます。ここではget past me(私を通り過ぎる)で、「すり抜けてしまう、忘れる」ということになります。
引っかからなかった
It fell off my radar.(私のレーダーから外れました)
日本語では「アンテナに引っかかる」という言い方をしますが、英語ではradar(レーダー)を使い、fall off my radar(レーダーから外れる)で「うっかり忘れる」状況を表します。
It wasn’t on my radar.(私のレーダーになかった)とも言います。
It didn’t cross my mind.(思い浮かびませんでした)
cross my mindで「私の頭を横切る」。これを否定にすることで「私の頭を横切らなかった、思い浮かばなかった」と表現できます。
「覚えてなかった」も使える
日本語で「覚えていませんでした」と言うと失礼に聞こえるかもしれませんが、英語では「覚えそこねた」「見落とした」といった言い方を使うことで、I forgot.より間接的な、やや丁寧な表現にすることができます。
覚えてなかった、見落とした
I failed to remember.(覚えていませんでした)
fail to ~は「~をしそこねる」で、fail to rememberは「覚えそこねる」ということになります。
I overlooked that.(見落としました)
overlookは「見渡す」という以外に「見落とす、見過ごす」という意味で使われることもあり、こう言うと「すっかり忘れていたわけではないけれど、そこだけ見落とした」という印象になります。
My mind went blank.(頭が真っ白でした)
blankは「空白」で、go blankは「空白になる、何もない状態になる」ということ。気が動転していたとき、あせっていたときなどに使われます。
今すぐはわからない
It’s not coming to me right now.(今はわかりません)
come to meで「思い出す、思いつく」という言い方。「忘れた」という代わりに「今は思い出せません」と言うことでごまかす感じになります。
It doesn’t ring a bell.(ピンとこない)
ring a bellは「ベルを鳴らす」ですが、「思い出す」という意味で使われることがあります。例えば「〇〇さんを覚えていますか?」と聞かれたとき、「忘れた」という代わりにIt doesn’t ring a bell.(思い出せない、ピンとこない)と言ったりします。
It’s on the tip of my tongue.(のどまで出かかっているんです)
日本語では「のど」ですが、英語ではtongue(舌)を使い、tip of my tongue(舌の先)にあるけれど出てこない、という表現にします。人や場所の名前などを忘れたときに使えます。
持ってくるのを忘れたときは
日本語でも「忘れた」と言わずに「置いてきた」ということがありますね。英語でも同じ発想を使います。「置いてきてしまったけれど、なんとかします」と提案するための言い方も押さえておきましょう。
置いてきた
I left it at home.(家に置いてきました)
leaveは「去る、出発する」という意味であると同時に、「(物を)置いていく」、「(人を)置き去りにする」という場面でも使われます。
It’s somewhere in my desk. I’ll check.(私のデスクのどこかにあります。確認します)
「忘れた」ではなく、It’s somewhere in ~(~のどこかにある)と言うことで、相手に安心感を与えます。
なんとかすると言う
I’ll manage it.(なんとかします)
manageには「なんとかやりくりする」という意味があり、忘れた物を取りに行く、誰かから借りるなど、自分で始末をつけるときにこう言います。
I’ll find an alternative.(代わりのものを見つけます)
alternativeは「代わりのもの、代わりの方法」といった意味で、何かがうまくいかなかったときに便利に使える表現です。
I’m sorry.と言わずに謝っておこう
もちろん、これらの表現を使えば忘れても許されるというわけではなく、謝っておくのが一番です。その際もネイティブは、直接的なI’m sorry.(ごめんなさい)ではなく、例えば以下のような言い方を使います。
It won’t happen again.(二度と起こりません)
Itを主語にすることで、やや客観的な言い回しになります。失敗したときによく使われるフレーズです。
I’ll make sure that’s handled now.(もう対応できていることを確認します)
handleは「処理する、対応する」で、先ほどのI’ll manage it.(なんとかします)に近い言い方ですが、こちらのほうが相手に「大丈夫です」と約束している感じが出ます。
I’ll follow up.(追って連絡します)
follow upは「追跡する、さらに確認する」で、「今すぐには対応できないけれど、確認して後から連絡します」という状況で使われます。
I’ll put it on the top of my list.(最優先事項にします)
top of my list(リストのてっぺん)で、「最優先事項」と表現できます。
I forgot.を使わずに会話をしてみよう
I forgot.を使わないのは、直接的でぶっきらぼうな感じがするから。ここで紹介した表現を使って以下のように会話をすると、やや印象を変えることができます。
頼まれていたことを忘れた
A: Have you submitted the report?(報告書は提出しましたか?)
B: Oh, it slipped my mind. I’ll put it on the top of my list.(ああ、うっかりしてました。最優先事項にします)
人の名前を忘れた
A: We met Mr. Williams at the conference last year.(ウィリアムズさんには昨年会議で会いましたね)
B: It doesn’t ring a bell. What did we talk about?(ピンと来ません。なんの話をしましたっけ?)
持ってくるのを忘れた
A: Did you bring the gift to the guest?(お客様への贈り物を持ってきましたか?)
B: Uh, I left it at home. I’ll find an alternative.(ああ、家に置いてきました。代わりのものを見つけます)
これらのI forgot.の代わりになる表現は、特にビジネスの場面で有効に活用することができます。実際に外国人との会話の中で使い方を練習してみたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話のレッスンを活用してください。
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