意味がつながれば学習も楽しくなる!語源で英単語を覚えよう

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意味がつながれば学習も楽しくなる!語源で英単語を覚えよう
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英単語を丸暗記しても、時間が経つと忘れてしまいがちです。しかし、語源を理解して学ぶと、単語の意味を推測でき、記憶にも定着しやすくなります。

本記事では、語源の基本から、よく使われる語源や身近な単語の語源までを体系的にご紹介します。接頭辞・語根・接尾辞を理解し、未知の単語も理解できる力をつけましょう!

なぜ語源から学ぶと単語が覚えられるの?

単語の丸暗記ではなく、語源から学ぶことで理解と記憶がつながります。意味の背景を知ることで、単語の使い方や関連語も自然に覚えられるようになるでしょう。

理解して覚えることの大切さ

意味の背景を理解すると、記憶に残りやすくなります。語源を意識して覚えることで、単語のイメージがつかめるようになるはず。例えば、transportとtransportationは以下の通りです。

transport = trans(越えて)+ port(運ぶ)→ 「越えて運ぶ=輸送する」
transportation = trans(越えて)+ port(運ぶ)+ -ation(~すること) → 「運ぶこと = 輸送」

語源は意味のヒント

語源は単語の意味を示す「パーツ」です。知らない単語もパーツの意味を知れば、全体の意味を推測できます。「spect」を含む単語を見てみましょう。

inspect = in(中へ)+ spect(見る) → 「内部を詳しく見る=検査する」
respect = re(再び)+ spect(見る) → 「再度見る=尊敬する」
spectator = spect(見る)+ -ator(人) → 「見る人=観客」

学びがつながる面白さ

語源を知ることで、単語がバラバラではなく体系的につながっていることが見え、学習が楽しくなります。いくつか例を見ていきましょう。

dict(言う)を含む単語のつながり

語根 dict(言う)を知っていると、動詞・名詞・専門用語でも意味の共通点が見えます。

predict = pre(前もって)+ dict(言う)→ 「前もって言う=予測する」
→ dict(言う)の意味が「述べる、表現する」として直接反映

dictionary(辞書)= dict(言う)+ -ionary(名詞化)→ 「言葉を集めたもの=辞書」
→ dict(言う)が「言葉・表現」という概念に発展

verdict = ver(真実)+ dict(言う)→ 「真実を言う=判決」
→ dict(言う)の意味が法律上の判断・表現に応用される

port(運ぶ)を含む単語のつながり

語根 port(運ぶ)を理解していると、方向や接頭辞の違いで意味がどう変わるかが自然に分かり、単語同士の関連や意味の変化が見え、覚えやすくなります。上記で示したtransport とtransportation以外で見ていきましょう。

airport = air(空気・空)+ port(港・運ぶ場所) → 「空の港=空港」
→ port(港・運ぶ場所)の意味が「船の港」から「飛行機の港」に応用される

import = im(中へ)+ port(運ぶ)→ 「中に運ぶ=輸入する」
→ port(運ぶ)の意味が方向を変えて応用される

export = ex(外へ)+ port(運ぶ)→ 「外へ運ぶ=輸出する」
→ port(運ぶ)の意味を方向で変化させることで、新しい意味を作る

語源の基本:英単語は「意味の部品」でできている

英単語は接頭辞・語根・接尾辞の3つのパーツで成り立っています。それぞれの意味を理解すると、未知の単語も推測可能です。

接頭辞・語根・接尾辞とは?

「パーツ」である接頭辞・語根・接尾辞を理解することで、初めて見る単語でも意味を推測できるようになります。

接頭辞(prefix)

接頭辞は単語の先頭につき、意味に方向性やニュアンスを加えます。以下の太字の部分が接頭辞です。

un- + happy → unhappy(不幸な/幸せでない)
pre- + view→ preview(予習/下見)

接頭辞は「方向」「反復」「性質」などを表し、語全体の意味を広げたり変化させたりします。

語根(root)

単語の核となる部分で、意味の中心を表します。以下の太字の部分が語根です。

describe = de(下に)+ scribe(書く) → 「詳しく書く=描写する」
biology = bio(生命)+ logy(学問) → 「生物学」

語根を理解することで、似た意味を持つ単語の共通点が見えてきます。

接尾辞(suffix)

単語の最後につき、品詞や意味を変える部分。以下の太字の部分が接尾辞です。

-ful → hopeful(希望に満ちた)
-ly → quickly(速く)

接尾辞によって、動詞・名詞・形容詞などの品詞を変えたり、意味のニュアンスをつけたりできます。

部品を組み合わせて意味を推測

接頭辞・語根・接尾辞を組み合わせることで、初めて見る単語も意味が予想できます。語源の理解は、未知の単語への推測力を高めるカギです。

transform = trans(越えて)+ form(形) → 「形を変える」
careless = care(注意)+ -less(~がない) → 「不注意な」
preview = pre(前に)+ view(見る) → 「予習・下見する」

前述した通り、接頭辞で方向・否定・性質や程度などを示し、語根が意味の中心を担い、接尾辞で品詞やニュアンスが変化しているのが分かるでしょう。このように組み合わせを意識することで、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。

よく使われる語源10選(例文つき)

英単語には、共通する語源(接頭辞・語根・接尾辞)がよく使われています。ここでは学習効果が高い10個の語源をピックアップし、意味と例文をご紹介します。

ject(投げる)

jectは「投げる」という意味が中心。接頭辞と組み合わせることで「投げ込む」「投げ捨てる」「拒否する」など、多様な意味に広がります。

意味: 投げる

project = pro(前へ)+ ject(投げる) → 「投げ出す = 計画/投影する」
reject = re(逆に)+ ject(投げ) → 「拒否する」
eject = e(外へ)+ ject(投げる) → 「外に投げ出す=追い出す/脱出する」

They will project the image onto the screen(彼らは映像をスクリーンに投影する)

She rejected his proposal. (彼女は彼の提案を拒否した)

The pilot ejected from the aircraft safely. (パイロットは無事に機体から脱出した)

struct(建てる・組み立てる)

structは「積み上げる・建てる・組み立てる」という意味が中心。接頭辞と組み合わせることで「建設する」「解体する」「妨害する」といったニュアンスに広がります。

意味: 建てる、組み立てる

construct = con(共に)+ struct(建てる) → 「共に組み立てる=建設する」
structure = struct(組み立てる)+ -ure(名詞語尾) → 「組み立てられたもの=構造」
destruct = de(逆に・下に)+ struct(建てる) → 「建てたものを壊す=破壊する」

They plan to construct a new bridge. (彼らは新しい橋を建設する予定だ)

The structure of the building is very strong. (その建物の構造はとても丈夫だ)

The old building was destructed in the earthquake. (古い建物は地震で破壊された)

cred(信じる)

credは「信じる」という意味が中心。接頭辞や接尾辞と組み合わせることで「信用・不信・信じられない」といったニュアンスに広がります。

意味: 信じる、信用する

credit = cred(信じる)+ -it(名詞語尾) → 「信頼・信用」
incredible = in(否定)+ cred(信じる)+ -ible(できる) → 「信じられない」
credible = cred(信じる)+ -ible(できる) → 「信じられる、もっともらしい」

She has good credit with the bank.(彼女は銀行で良い信用を得ている)

The view from the mountain was incredible. (山からの眺めは信じられないほど素晴らしかった)

His story is not credible. (彼の話は信じられない)

tele(遠く)

遠くに届く・伝わるというニュアンスが共通しています。

意味:遠く

telephone = tele(遠く)+ phone(音・声) → 「遠くの音=電話」
television = tele(遠く)+ vision(視覚) → 「遠くの映像を見る装置=テレビ」
telepathy = tele(遠く)+ pathy(感覚・感情) → 「遠くの感覚=テレパシー」

I spoke with her on the telephone. (私は彼女と電話で話した)

We watched the game on television. (私たちはテレビで試合を見た)

Some people claim to have telepathy with pets. (一部の人はペットとテレパシーでつながると主張する)

auto(自分自身/自動)

自分自身に関わる意味が語根の中心です。

意味:自分自身で、自動

autograph = auto(自分で)+ graph(書く) → 「自分で書く=自筆署名」
automatic = auto(自分自身)+ matic(機械化された) → 「自動の」
autobiography = auto(自分自身)+ bio(人生・生)+ graphy(書くこと) → 「自伝」

She gave me her autograph. (彼女は私にサインをくれた)

The coffee maker has an automatic timer that starts brewing at 7 a.m. (コーヒーメーカーには、午前7時に淹れ始める自動タイマーがついている)

He wrote his autobiography last year. (彼は昨年自伝を書いた)

bene(良い)

良いこと・有益なことを表す単語に共通しています。

意味:良い、善

benefit = bene(良い)+ fit(する) → 「利益・恩恵」
beneficial = bene(良い)+ fic(作る)+ ial(形容詞化) → 「有益な」
benevolent = bene(良い)+ volent(意志) → 「慈悲深い」

Exercise has many health benefits. (運動には多くの健康上の利点がある)

This diet is beneficial for your heart. (この食事は心臓に有益だ)

She is a benevolent leader who cares about her staff. (彼女はスタッフを思いやる慈悲深いリーダーだ)

inter(間に)

間にあるというニュアンスが複数の単語で活かされています。

意味:間、~の間に

interrupt = inter(間に)+ rupt(破る) → 「中断する」
international = inter(間に)+ nation(国)+ al(形容詞化) → 「国際的な」
intermediate = inter(間に)+ mediate(仲介する/中間の) → 「中間の・中級の」

Please do not interrupt me while I’m talking. (話している間は邪魔しないでください)

She works for an international company. (彼女は国際的な会社で働いている)

This is an intermediate level course. (これは中級レベルのコースだ)

re(再び)

再び行う、元に戻すという意味が接頭辞として働いています。

意味:再び、戻す

replay = re(再び)+ play(演じる/再生する) → 「再生する」「もう一度行う」
reconsider = re(再び)+ consider(考える) → 「再考する」
return = re(再び)+ turn(回す) → 「戻る」

Let’s replay the video. (ビデオをもう一度再生しよう)

She decided to reconsider her decision. (彼女は決断を再考することにした)

I will return the book tomorrow. (明日その本を返します)

sub(下に)

位置や階層が下であることを示します。

意味:下、下位

submarine = sub(下に)+ marine(海) → 「海中を進むもの=潜水艦」
subway = sub(下に)+ way(道) → 「地下鉄」
subordinate = sub(下に)+ ordinate(順序・序列) → 「部下・下位の」

The submarine dived beneath the waves. (潜水艦が波の下に潜った)

We took the subway to the city center. (私たちは地下鉄で市の中心に行った)

He is a subordinate in the marketing department. (彼はマーケティング部の部下だ)

able / -ible(~できる)

動詞について「~できる」という形容詞を作る接尾辞です。

意味:可能、できる

readable = read(読む)+ able(できる) → 「読みやすい」
accessible = ac(~へ)+ cess(行く)+ ible(できる) → 「アクセスできる/利用しやすい」
visible = vis(見る) + ible(できる)→ 「目に見える/見える状態である」

This font is very readable even on small screens.(このフォントは小さい画面でもとても読みやすい)

Our office is easily accessible by train and bus. (私たちのオフィスは電車やバスで簡単にアクセスできる)

The stars are clearly visible tonight. (今夜は星がはっきり見える)

語源で学んで単語学習を変えよう!

語源を意識して英単語を学ぶことで単語の理解が深まり、記憶にも定着しやすくなります。単なる暗記ではなく、「意味を理解して覚える」というプロセスを経るため、忘れにくくなるのが大きなメリットです。また、接頭辞・語根・接尾辞といったパーツを意識することで、初めて目にする単語も推測できるようになります。未知の単語を前にしても「なんとなく意味が想像できる」という感覚は、学習の自信にもつながるはず!

さらに、語源を手がかりに単語同士の関連性を考えることで、学習がより立体的になり、単語同士のつながりを実感できます。こうした気づきは語彙力の幅を広げるだけでなく、学習の楽しさやモチベーションの向上にもつながります。語源を活用する学習は、単語を覚えるだけでなく、英語全体の理解力や表現力を高める最短ルートと言えるでしょう。

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