「いずれにせよ」「どちらにせよ」を英語で言うと?ネイティブが使う7つの表現

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「いずれにせよ」「どちらにせよ」を英語で言うと?ネイティブが使う7つの表現

「どちらにせよ」と「いずれにせよ」は日本語ではよく使いますが、英語で自然に言おうとすると意外と出てこない表現ではないでしょうか。

本記事では、ネイティブがよく使う7つの代表的フレーズを例文付きでわかりやすくご紹介します。さらに、ワンランクアップの言い回しや「Whatever happens」と「Come what may」のニュアンスの違いも解説し、あなたの英語表現力をワンランクアップさせます!

「いずれにせよ」「どちらにせよ」は英語でどう言う?

「どちらにせよ、やるしかない」「いずれにせよ、結果は同じだろう」など、私たちがよく使うこのフレーズ、英語ではどう表現するのでしょうか?ここでは、「いずれにせよ」「どちらにせよ」という意味を英語で自然に伝えるための基本的な考え方をご紹介します。

よく使う日本語表現だけど…英語にしづらい?

日常会話やビジネスの場面でよく使う「いずれにせよ」「どちらにせよ」ですが、英語ではそのまま訳すのが難しい表現のひとつです。

たとえば、

「どちらにせよ、やるしかないよね」
「いずれにせよ、連絡は入れておくよ」

といった日本語は、相手との会話をまとめたり、方向性を示したりするときに使います。

英語には“ぴったりした一語”はない

英語において「いずれにせよ」「どちらにせよ」をそのまま置き換える一語の表現は存在しません。文脈に応じて、いくつかの定番フレーズを使い分けるのが自然なアプローチです。

例:場面に応じた使い方

以下は、日本語の「いずれにせよ」「どちらにせよ」のニュアンスに近い英語表現の例です。

・「結局どっちでもいいよ」 → Either way is fine.
・「とにかく、彼女には話すつもりだった」 → In any case, I was going to tell her.

このように、文の冒頭に置いて会話の方向性を整理する役割を持つフレーズがいくつかあります。次の章では、Either wayやIn any caseなど、ネイティブがよく使う実用的な英語表現7つをピックアップし、それぞれの使い方や例文をご紹介します。

ネイティブがよく使う代表的フレーズ7選

「いずれにせよ」「どちらにせよ」のニュアンスを英語で自然に伝えるには、場面に応じた適切な表現を使い分けることが大切です。ここでは、ネイティブスピーカーが日常会話やビジネスでよく使う7つの代表的なフレーズを見ていきましょう。

Either way「どっちにしても」

選択肢が2つある場合によく使われます。

Either way, we’ll need to talk to the manager. (どっちにしても、マネジャーに話す必要があるね)

In any case 「いずれにせよ」「とにかく」

話をまとめたり、話題を切り替えたりするときによく使われる定番表現。

In any case, we should prepare for the worst. (いずれにせよ、最悪の事態に備えるべきだね)

Anyway「とにかく」「いずれにしても」

カジュアルな会話で使われる万能表現。雑談や話の締めに便利です。

Anyway, let’s move on to the next topic. (とにかく、次の話題に移ろう)

Regardless「~に関係なく」「どっちみち」

条件に関係なく同じ行動を取る場合によく使います。

Regardless of the outcome, I’m proud of what we did. (結果に関係なく、私たちのやったことに誇りを持っているよ)

At any rate「とにかく」「いずれにせよ」

ややフォーマルな印象があり、ビジネスメールやスピーチなどにも向いています。

At any rate, we must finish this by tomorrow.(いずれにせよ、これは明日までに終わらせなければなりません)

No matter what「何があっても」

「何が起きても変わらない意思や結果」を示す表現。力強い印象があります。

No matter what, I’ll support you. (何があっても、君を支えるよ)

Whatever happens「何が起ころうとも」

No matter whatに似ていますが、状況の変化を受け入れつつも行動を変えない意思を表します。

Whatever happens, don’t panic.(何が起ころうとも、慌てないでね)

次章では、これらの表現の中でも特に意味が似ていて混同されやすいWhatever happensとCome what mayの違いを解説します。

「Whatever happens」と「Come what may」の違いと使い分け

Whatever happensとCome what mayはどちらも「何が起ころうとも」と訳されますが、微妙にニュアンスが異なります。両者の違いを理解して、適切に使い分けられるようにしましょう。

Whatever happensの特徴

Whatever happensは、日常会話でよく使われるカジュアルな表現。起こりうる出来事を幅広く受け入れ、気楽に話すときにぴったりのフレーズです。

<特徴>
・より日常的でカジュアルな表現
・起こるかもしれない事態を広く受け入れるイメージ
・指示や励まし、アドバイスの場面でよく使われる

Whatever happens, stay calm and think clearly. (何が起ころうとも、冷静に考えてね)

Come what mayの特徴

Come what mayは、少し硬くて文学的な響きを持つ表現。運命に立ち向かう強い覚悟や決意を表し、フォーマルな場面やスピーチで使われることが多いです。

<特徴>
・やや文学的・ドラマティックな響きがある
・「何があっても運命に立ち向かう」という強い決意や覚悟を表現
・フォーマルなスピーチや書き言葉でも使われる

Come what may, I will protect my family. (何があっても、家族を守る)

使い分けのポイント

どちらも「何が起ころうとも」を表しますが、軽さやフォーマルさの違いを踏まえて使い分けることで、より伝わりやすくなります。日常会話ならWhatever happens、強い意志を示したいときはCome what mayが適しています。

ポイント Whatever happens Come what may
ニュアンス 日常的・広く受け入れる 強い覚悟・決意を強調
使用場面 カジュアルな会話、アドバイス フォーマル、文学的表現、スピーチ
印象 柔らかく自然 劇的で重みがある

シチュエーション別!「どちらにせよ」「いずれにせよ」の使い分け方

英語の表現は状況やニュアンスによって使い分けが重要です。ここでは、適切な言い回しを代表的なフレーズを使うシーンごとに解説します。

カジュアルな会話での使い方

日常会話ではAnywayWhatever happensがよく使われ、気軽で柔らかい印象を与えます。

Anyway, let’s finish this project by tomorrow. (いずれにせよ、このプロジェクトは明日までに終わらせよう)

フォーマルな場面での表現

ビジネスや公式な文書、スピーチではIn any caseBe that as it mayが最適。少し硬い表現で、相手に礼儀正しい印象を与えます。

In any case, the decision must be made by the end of the week. (いずれにせよ、決定は今週末までに行われなければなりません)

強い覚悟や決意を表す場合

Come what mayなどの表現は、強い決意や運命を受け入れる覚悟を示すときに使われます。

Come what may, I will pursue my dreams. (何があっても、夢を追い続ける)

よくある間違いと注意点&実践ポイント

日本語の「どちらにせよ」「いずれにせよ」をそのまま直訳してしまうと、不自然な英語になりがちです。ここではよくある誤用例と正しい使い方を見ていきます。

Either wayの使い方と注意点

Either wayは非常に便利で、日常会話でもよく使われます。「どちらにしても」「いずれにせよ」といったニュアンスで、ポジティブ・中立的な場面で使われることが多いです。

<正しい使い方の例>
Either way is fine. (どちらでも構わないよ)
→ 「どちらでも構わないよ」という前向きな文脈で使うのは自然です。

A: Do you want to eat out or stay in? (外食したい?それとも家で食べる?)

B: Either way is fine! (どちらでも大丈夫だよ!)

<誤解されやすい使い方>
Either way is fine. (どちらでも大丈夫だよ!)← 文脈によっては不自然
→ 否定的な展開や、結果が望ましくない場面でこの表現を使うと、「どっちでもいい」という前向きな印象がズレてしまいます。

<不自然な例>

A: If we miss the deadline, we’ll lose the client. (締め切りに間に合わなければ、クライアントを失いますよ)

B: Either way is fine.(×)(どっちにしても構わないよ)

→ この場合、「どっちにしても構わない」と言ってしまうのは不適切な印象を与える可能性があります。

<より適切な表現に言い換えるなら>

○ Either way, the outcome won’t change. (どちらにしても、結果は変わらない)

○ Regardless of what we do, we’ll miss the deadline. (何をしても、締め切りには間に合わない)

→ どちらにしても結果が変わらない、というニュアンスを自然に伝えられます。

このように、Either wayは文脈によって適切に使い分けることが大切です。特にネガティブな内容には、RegardlessやAt any rateなど他の表現の方がフィットする場合もあります。

AnywayとAnywaysの違い

Anywayは「いずれにせよ」「とにかく」という意味で非常にポピュラーな英語表現です。一方、Anywaysはアメリカの一部地域や口語で使われることがありますが、標準的な英語としては誤りとされます。

<ポイント>

・Anyway はフォーマル・インフォーマル問わず使え、文章や会話の両方で適切。
・Anyways はカジュアルすぎて、特に書き言葉やフォーマルな場面では避けるべき表現。ネイティブは話し言葉の強調や親しい間柄で使うことが多い。

Anyway, let’s move on to the next topic. (いずれにせよ、次の話題に移りましょう。)

Anyways, I didn’t want to bother you. (いずれにせよ、邪魔をしたくなかったんだよ)

学習者の方は、まずAnywayを覚えることをおすすめします。

実践ポイント

最後に、「どちらにせよ」「いずれにせよ」の英語表現をマスターするためのポイントをまとめます。

・まずはカジュアル表現から覚え、慣れてきたらフォーマル表現へステップアップしよう
・シチュエーションに応じて使い分けることが自然な英語力アップのカギ
・よくある間違いを理解し、使う場面をイメージして練習しよう

これらを意識しながら、実際の会話やライティングで積極的に使ってみてくださいね!

「いずれにせよ」「どちらにせよ」の英語表現を実践で使ってみよう!

「いずれにせよ」「どちらにせよ」といった日本語表現は、英語にするときにとっさに出てこない難しい言い回しのひとつです。しかし、今回ご紹介した表現のように英語には状況やニュアンスに応じた多彩な表現が存在します。

それぞれの表現には微妙な違いがあり、話し言葉か書き言葉か、カジュアルかフォーマルか、前向きか中立的かといった使い分けが求められます。学んだ表現を実際の会話やライティングで使い分けられるようになるためには、例文を声に出して読む、似た意味の表現を比較する、英語の映画やニュースで聞き取ってみるといった実践が効果的です。

「どちらにせよ」「いずれにせよ」という言葉を英語でも自然に使いこなせるようになれば会話の幅が広がり、相手とのやりとりもスムーズになります。ぜひ日常の中で積極的に取り入れて、自分のものにしていきましょう!

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