「Wear the pants」はパンツをはく?ファッション関連の英語を学んで表現力アップ!

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ファッション英語というと、素材や形を思い浮かべる人が多いかもしれません。今回は「ファッションに直接関係がある英語」と「ファッションに関するものでも意味が全く違う英語」の2つに分け、代表的な表現を解説します。英語には意外で面白い表現がたくさんあります。ファッションに興味がある方もない人も、意外な言葉の使い方を学び、英語の語彙力・表現力をアップしてコミュニケーションに役立てましょう。

ファッションに直接関係がある英語

英会話に使えるファッションに関連する主な英語表現を詳しく解説します。英会話レッスンなどでファッションの話題が出たら覚えたものを使ってみてくださいね。

fashonista(ファッショニスタ)

ファッションに強い関心があり、最新のトレンドやスタイルを追い求める人のこと。単に流行を追うだけでなく、知識をもとに独自のスタイルを築き、周りの人に影響を与えます。ファッション界のインフルエンサーなどが代表例です。同じような意味を持つ言葉に、「trendsetter」(トレンドセッター)や「fashion forward」(トレンドの先取り)がありますが、それぞれ少しずつ意味が異なります。

「fashonista」がファッションへの高い情熱を持って、最新のトレンドを追い求めますが、「trendsetter」は独自の新しいトレンドを生み出して広めていく人のことです。また、「fashion forward」は常に現在のトレンドの先を行き、革新的なスタイルを取り入れる人やブランドを指します。すでにあるトレンドを追うのではなく、自らトレンドを作ってファッションの方向性に影響を与えます。

She is such a fashionista. She always knows what’s trending and wears the most stylish outfits.(彼女はファッショニスタだ。いつも何がトレンドかを知っていて、一番スタイリッシュな装いをしている)

She inspired many people as a trendsetter with her unique blend of vintage and modern pieces.(彼女はトレンドセッターとして、ビンテージと現代風のものをうまく合わせた独自のスタイルで人々に影響を与えている)

He is fashion forward – he wore that avant-garde jacket way before it became trendy.(彼はトレンドの先取りをしていて、流行になるずっと前にあの前衛的なジャケットを着ていた)

fashion faux pas(失敗ファッション)

「faux pas」はフランス語で「過ち」を意味し、英語でもそのまま使われます。「ファッションの過ち」とは、社会的に不適切または恥ずかしいとされるファッション、つまり日本語でいう「失敗ファッション」を意味します。例えば、アイロンがかかっていないシワだらけの服を公的な場で着たり、下着が透けて見える服で外出したり、法事に派手な色合いの服を着ていくような場合です。

世界共通のTPOもありますが、文化や地域によって決まりごとやマナーが異なるので、自分の国や地域では失敗とされていても、他国や別の地域ではそうではないこともあることを頭にとめておきましょう。

Wearing white to someone’s wedding is seen as a fashion faux pas in Japan.(他人の結婚式に白を着ていくことは、日本では失敗ファッションとされている)

dressed to kill(魅力的なファッションをした)

悩殺してしまうような、強烈な印象を与える魅力的なファッションをしていることを意味します。注目を集めることが目的のファッションであり、ネガティブな意味はありません。同じような意味を持つ言葉には、「dress to impress」(他人の評価・印象を良くするためのファッション)や「dress to the nines」(完璧に近いファッション)などがありますので、合わせて覚えておくと良いでしょう。

She entered the room dressed to kill in her bright red dress.(彼女は真っ赤なドレスに身を包んだ強烈なファッションで部屋に入ってきた)

She dressed to impress at the party, wearing a sophisticated black dress.(彼女は洗練されたブラックドレスを着るという印象的なファッションでパーティーに来た)

She was dressed to the nines in a custom-made gown at the gala.(彼女はガラで特注のドレスという完璧なファッションをしていた)

dress for success(勝負服を着る)

プロフェッショナルなイメージや面接や契約の成功など、目標を達成するための勝負服を着ることです。似た表現で「dress for the occasion」がありますが、これはパーティーなど特別なイベントに合わせたファッションをすることを意味します。

He always dresses for success at meetings with his clients.(彼はクライアントとの会議にはいつも勝負服で臨んでいる)

have an eye for fashion(スタイルの目利き)

ファッションやデザインに対する美的感覚に優れており、洗練されたセンスを持っていることを意味します。美しいものや流行を見極めるスキルを持っていることです。

As an interior designer, he has an eye for style. He transforms any space into a chic environment.(インテリアデザイナーとして、彼はスタイルの目利きがある。どんな空間も素敵に変えてしまう)

in vogue(流行して)

雑誌にもヴォーグ(Vogue)がありますが、フランス語からきた「vogue」には流行や人気という意味があります。「in vogue」とは、特定の期間において非常に人気があり、流行している状態を指します。ファッションだけでなく、音楽、アート、ライフスタイルなど様々な分野で使用できる言葉です。

Floral patterns are in vogue this spring.(今年の春は花柄パターンが流行だ)

out of style(時代遅れ)

in vogueとは逆に、現在の流行から外れて人気がなくなっていることを意味します。ファッションは一巡してまた少し違う形で流行が戻ることがよくあります。80~90年代風がその時代には生まれていなかったり幼かった若者に人気が出たり、現代風にアレンジされたマレットヘアスタイル(サイドを短く刈り上げて後が長い80年代に流行った髪型)が注目を集めたりと、今はout of styleでも、何年かしたらin vogueになることも多いですね。

The mullet hairstyle was popular in the 80s, but now it’s considered out of style.(80年代に人気だったマレットヘアスタイルは、現在は時代遅れと見なされている)

all the rage(流行の最前線)

rageは「激怒」という意味で使われることが多いですが、カジュアルなことばで「大流行」という意味もあります。特定のファッションや音楽、ガジェットなどが多くの人に人気である状態を表します。

Vintage denim jackets are all the rage this season.(ビンテージのデニムジャケットは今シーズン大流行している)

ahead of the curve(流行の最先端)

他の人やブランドよりも先に、新しいトレンドやアイデアを取り入れ、先駆者となったり革新的であることを意味します。トレンドや斬新なアイデアをいち早く積極的に採用することで競争上の優位に立っているAppleは「ahead of the curve」の代表例と言えるでしょう。

The brand’s sustainable fashion line is ahead of the curve. It sets new standards in eco-friendly design.(そのブランドのサスティナブルファッションシリーズは時代を先取りしていて、環境に優しいデザインの新しい基準となっている)

All dressed up and nowhere to go(行き場のないおしゃれ)

予定していたイベントや計画がキャンセルになってしまい、せっかくの準備が無駄になった状態を表す慣用句です。「せっかくおしゃれてしていたのに残念」という気持ちが込められています。

We bought new outfits for the trip, but due to the bad weather, we were all dressed up and nowhere to go.(旅行のために新しい洋服を買ったのに、天候不良で行き場のないおしゃれになっちゃった)

ファッションに関する比喩表現

ファッションを使った表現でも、意味が全く異なる表現がたくさんあります。英語独特の言い回しもあって、知ると面白いものばかりです。覚えて英会話レッスンで使ってみましょう。

roll up your sleeves(気合いを入れる)

日本語でも気合いを入れて「さあ、やるぞ!」という時に「袖をまくる」という表現をするときがありますが、英語も同じです。本格的に何かに取り組むときに使う表現です。もともとは手作業を行うときにシャツの袖をまくり上げて汚れるのを防ぐ動作からきている言葉です。

Faced with a mountain of paperwork, we rolled up our sleeves and got to work.(大量の書類に直面し、我々は気合いを入れて仕事に取り掛かった)

at the drop of a hat(即座に)

帽子を落とすことがレース開始の合図として使われていたことに由来する表現です。準備万端で躊躇なく即座に行動することを意味します。

She started dancing at the drop of a hat.(彼女は即座に踊り始めた)

put a sock in it(口を閉じろ)

相手に静かにするよう、少し乱暴に命じる表現です。蓄音機の音量を下げるために靴下を詰めたことに由来すると言われています。親しい間柄で使い、目上の人やフォーマルな場では避けた方がいいことばです。映画やドラマで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

Their argument was getting too noisy, so their father said, “Put a sock in it!”(彼らの言い争いがうるさくなったので、父親が「静かにしなさい」と言った)

wear the pants(主導権を握る、亭主を尻に敷く)

伝統的に男性がズボンを履き、女性がスカートを履いていた時代背景から、家庭内での決定権を象徴するものとして使われます。

She wears the pants and makes all the decisions in their household.(彼らの家庭では彼女が主導権を握って全ての決定をしている)

button your lip(口をつぐむ)

ボタンで口を閉じる、つまり話をやめたり、特定の話題について話さないようにしたり、情報を漏らさないように指示するときなどに使われます。

She told me to button my lip about the surprise party plans.(彼女は私にサプライズパーティーの計画について漏らさないよう言った)

belt and braces/belt and suspenders(二重の安全策)

イギリスではbelt and braces、アメリカではbelt and suspendersと言い、文字通りの意味は「ベルトとサスペンダー」ですが、両方を使ってズボンをしっかり上げておく、つまり必要以上に慎重になったり追加の予防策や安全策を取ることを意味します。

Backing up your data on multiple devices to prevent loss is a belt-and-braces/suspenders approach.(データの損失を防ぐために複数のデバイスにバックアップを取るのは、二重の安全策だ)

cut from the same cloth(瓜二つ)

外見や性格などがとても似ている人を指す表現です。15世紀に布は長いボルトに巻かれており、仕立て屋は同じボルトから生地を裁断し、色や柄などが同じものを使用することで品質を均一に保っていました。このことから「同じ生地から切り取られた」と言うと、同じ特性や性質を持つことを意味するようになったとされています。

They are cut from the same cloth. I still can’t tell which one is Kevin.(彼らは瓜二つだ。どっちがケビンかいまだに見分けがつかない)

pull up your sock(がんばる)

自分の成績や行動、業績などが十分ではないと感じた場合に、改善する努力をするという意味です。誰かに「頑張って」と声をかける場合にもよく使われます。19世紀のイギリスの男子生徒の制服はショートパンツと長いソックスでしたが、靴下が下がるとだらしなく見えるため、教師はソックスを上げて身だしなみを整えるように言っていたことに由来します。

If you want to pass the exam, you must pull up your socks.(試験に合格したいなら、頑張らないと)

wear many hats(色々な仕事や役割を担う)

たくさんの帽子をかぶること、つまり同時に複数の役割や責任をおうことを意味します。会社や家庭でさまざまなタスクをする人に使われます。よく使われる表現なのでぜひ覚えておきましょう。

In a small startup, employees often wear many hats, handling everything from marketing to customer support.(小さなベンチャー企業では、社員はマーケティングから顧客サポートまで様々な仕事を行う)

fit like a glove(ぴったり合う)

手袋のようにぴったり合う、つまり何かが完璧にフィットして、理想的な状態であることを意味します。物理的なものやアイデア、スキルなどさまざまなものを対象に使うことができます。これもよく使われる表現ですので、覚えておくといいですね。

I finally found a job that fits like a glove.(やっと自分にぴったりの仕事を見つけた)

ファッションに関する英語表現を覚えたら

今回ご紹介したもの以外にもまだまだたくさんあるので、映画やドラマ、スピーチなどで気になる表現をチェックしましょう。イディオムやフレーズは、意味を知らないと話がわからなくなることも多いので、楽しみながら積極的に学んでいってください。滅多に耳にしないものもたくさんあるかもしれませんが、知っておくといざというときに役立ちます。頭の中で場面や画像をイメージしながら学ぶと覚えやすいですよ。

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