日常的に無意識で「あ、それいいね!」「え、私もやりたい」「そうしよう!」などというフレーズをよく使いますが、英語では「I’m in」という実に簡単なひとことで済ますことができます。
「I’m in」をはじめとして、「be in 〜」という表現はさまざまな場面で使われます。主なものを学んで表現力の幅を広げましょう。
知っておきたい「I’m in」英語表現
「I’m in 〜」という表現で代表的なものを解説します。ぜひ覚えて英会話レッスンで使ってみてください。
I’m in(その話乗った!)
何かを提案されたときに大変よく使うフレーズで、「それいいね!」「私も!」「やろう!」といった意味合いで使われる言葉です。「Count me in. 」に言い換えることもできます。
A: I’m going to watch a movie with Terry. Do you want to come?(今日テリーと映画に行くけど、来る?)
B: Sure, I’m in! What time?(もちろん!何時?)
逆に「無理だなあ」といいたいときには、「I’m out.」を使います。
A: Hey, are you in for drinks after work today?(ねえ、仕事終わったら飲みに行かない?)
B: Sorry, I’m out. I already have a plan.(ごめん、無理だわ。予定があるの。)
I’m all in.(全てをかける、その話乗った)
昔はexhausted、つまり「ヘトヘトだ」という意味で使われていましたが、現在ではこの意味ではまず使われません。ポーカーなどギャンブルで全額ベットするときに使う「I’m all in.」から派生して、「I’m fully committed.」(全身全霊で取り組む)という意味か、「I’m in .」をさらに強調した意味で使われます。
A: I created a membership website for owners to rent a part of their house, like the garden, pool, living room etc. I’m currently looking for someone who handles marketing. Are you interested?(オーナー向けに庭やプール、リビングなんかを貸し出せるサービスをする会員制サイトを作ったんだ。誰かマーケティング担当してくれる人探しているんだけど、興味ある?)
B: Wow, that sounds like a great business idea! I’m all in!(わお、すごくいいアイデアね!乗ったわ!)
He’s my dream guy. I’m all in for this relationship.(彼は最高の人。彼との関係を維持するためになんでもやるわ)
I’m in a hurry.(急いでいる)
ほとんど時間がなくて、非常に急いでいる時に使う表現です。慌ただしい様子を表すrushを使って、「I’m in a rush. 」ということもできます。
A: Do you have a minute?(ちょっといい?)
B: Sorry, I’m in a hurry. My son’s teacher called me to pick him up as soon as I could. Hope he’s Okay!(ごめん、急いでて。息子の先生から、できるだけ早く迎えに来るよう言われたの。大丈夫だといいけど!)
I’m in hot water.(困ったことになった)
「I’m in trouble.」(トラブルに見舞われている)とほぼ同じように使われますが、特に批判されたり、罰せられる危険がある場合によく使われます。
My mom found out I lied! I’m in hot water.(お母さんに嘘をついていたことがバレちゃって!ヤバいよ)
I’m in the loop.(メンバーにいる、情報網の中にいる)
「loop」は紐やリボンなどで作った輪や、ぐるぐると輪になっているものを指します。「I’m in the loop.」は自分がぐるぐると回っているということではなく、特定のグループや情報網などの輪の中にいることを表します。
Why don’t you ask Amy? She’s in the loop.(エイミーに聞いて見たら?情報通だから。)
I’m in two minds.(迷っている、決められない)
「I’m not sure.」と似た意味で使われるフレーズです。直訳すると「私は2つの考えの中にいる」となりますが、選択肢が2つあって、どちらにするか決められない場合に使います。
A: Which camp are you joining?(どのキャンプに参加するの?)
B: Both look fun. I’m in two minds.(両方とも楽しそうで、迷っているんだよね。)
I’m in charge.(担当している)
名詞の「charge」は、一般的に請求や罪に問うことを指しますが、何かに対する責任や世話という意味もあります。「〜の担当、責任者」と言いたい場合はofをつけて、「I’m in charge of 〜」を使います。
A: I would like to inquire about the product A. Who should I speak with?(製品Aについて聞きたいんですが。どなたにお聞きすればいいでしょうか?)
B: I’m in charge of that product. How can I help you?(その製品は私の担当です。いかがしましたか?)
I’m in danger.(危険な状態にある)
この場合の危険とは、生命の危険や傷つく恐れがある場合を指します。怒られそうで危ない、見つかりそうで危ない、といった場合は、「I’m in trouble.」あるいは「I’m in hot water.」を使いましょう。
Help! I’m in danger! Two random guys keep following me from the station!(助けて!危険なの!知らない男2人がずっと駅からつけてきてて!)
I’m in a dilemma.(ジレンマを抱えている、悩ましい)
ジレンマは2つの選択肢があり、どうするべきかわからない場合、特に結果がどちらに転んでもいいものにならない場合を表します。
I’m in a dilemma. I don’t know if I should tell her he’s been cheating on her or pretend I know nothing.(ジレンマ抱えててさ。彼女に彼が浮気していることを言うべきか、何も知らないふりをすべきか)
I’m in debt.(借金がある、恩義を感じている)
「I’m in debt.」だと、「私は借金を抱えている」という意味になりますが、toを使って「誰に、どこに」を加えると、「〜に借金をしている」「〜に借りがある、感謝している」という2つの意味で使うことができます。
I’m 500,000 yen in debt to credit card companies.(クレジットカードで50万円の借金がある。)
Thank you for your cooperation and dedication. I’m deeply in debt to each one of you.(ご協力と真摯な取り組みに感謝します。皆さんひとりひとりに心からお礼を申し上げます。)
もっと覚えてみよう「I’m in」のフレーズ
余裕があれば次の表現も知識として覚えておくといいでしょう。
I’m in a pickle.(困った状況だ)
困った状況ややっかいな状況にある時に使われます。
A: I lost my passport! I’m in a pickle!(パスポートなくしちゃって!どうしよう、困ったなあ)
B: Go to the embassy and ask for help.(大使館に行って助けを求めてみて。)
I’m in a lose-lose situation.(どうしようもない)
どちらに転んでもマイナスにしかならない行き詰まった状況にあることを指します。「I’m in a no-win situation.」ということもできます。逆に「win-win」はどちらに転んでもいい結果が得られる場合に使われます。
I’m in a lose-lose situation planning our holiday. My boyfriend wants to go to Europe but I’m not interested in sightseeing and would rather spend the whole week lying on the beach. What should I do?(休日の計画で悩んでて。彼氏はヨーロッパに行きたいらしいけど、私は観光興味なくて。1週間ずっとビーチでのんびりする方がいいの。どうしたらいいかな?)
I’m in a win-win situation. We have been warned of possible layoffs. If my company fires me, I’ll get good compensation so I don’t need to hurry to look for a new job. But I already found another job with a better salary.(どっちに転んでも嬉しい状況でさ。みんな解雇の可能性があることを伝えられてるんだけど、もしクビになっても、補償金が結構出るし、すぐに新しい仕事探さなくてもいいんだよね。でもすでにもっといい給料の仕事も決まってて。)
I’m in a catch-22 situation.(にっちもさっちもいかない)
ジョセフ・ヘラーの小説から生まれた言葉で、あることをしたい時に、別のことを先にしなければならず、そのもう一つのことは最初にしたいことをしなければできない、という四面楚歌の状態を表します。
I’m in a catch-22 situation. Nobody wants to invest in my new business as I don’t have resources, but without funding, I can’t get resources.(どうしていいかわからなくて。私に資源がないから新規ビジネスに投資してくれる人がいないんだけど、資金がないと資源も手にできないんだよね。)
I’m in a jam.(困った)
jamには食べ物のジャム、渋滞などの意味がありますが、この他に困難な状況も表します。詰まって何もできない場合を想像するとわかりやすいですね。
I’m in a jam. I don’t have enough money to pay for the rent!(困った。家賃払えるお金がない!)
I’m stuck in a jam for more than an hour.(もう1時間以上も渋滞にはまってるんだけど。)
I’m in a rut.(マンネリだ)
rutは決まりきったやり方、マンネリであることを指します。「I’m in a rut.」は長いこと同じ仕事や活動、方法に縛り付けられている状態を指します。
I have been doing the same job for more than a decade. I like my job but I feel like I’m in a rut.(10年以上も同じ仕事を続けている。仕事は好きだけど、マンネリを感じるなあ。)
「I’m in」を使ってオンライン英会話で話してみよう!
語彙力を増やし、表現力を身につけるには、自分で例文を作ってどんどん使ってみることが一番です。I’mの代わりに、She is、He is、They areなどに主語を替えて、例文を作ってみてくださいね。
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