英語をもう一歩高いレベルで話せるようになりたいならやっぱり英文法は必要って本当?

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英会話力を初級から中級さらに上級へとレベルアップしたければ、読み書きの比重を重くすることは絶対大事で、その基礎となるのが文法です。留学から帰ってきて発音も上手だしペラペラ話せるように見える人でも、文章を書かせたら文法がめちゃくちゃで言いたいことがよくわからない…という人も実は結構います。書いた文はごまかしがきかないですし、その人の本当の英語力をはかることができます。

ビジネスシーンでは圧倒的に読み書きが大事で、会話はその上に成り立ちます。ビジネスで使える英語力を身につけたいのであれば、レアジョブ英会話のレッスンで英会話に慣れる練習を行い、あわせて文法や読み書きをコツコツやる必要があります。

今回は英会話力アップに文法が必要な理由や、会話に必要な英文法は何か、文法学習の方法について解説します。

英会話力アップに英文法が必要な理由

英会話力アップに英文法が必要な代表的な理由は次の3つがあげられます。

どこに行っても通用する正しい話し方が覚えられる

英会話初心者でとにかく怖がらずに発言することを目標するのであれば、ブロークンな英語でもいいのですが、中級・上級へレベルアップするには文法的に正しい英語を話すことが重要になります。

例えば現在形しか使わないなど、使える文法のバリエーションが少ないと幼稚に聞こえます。これは日本語でも小さい子が「〇〇した」「〇〇だ」といった単調な文しか話さないことを考えるとわかりやすいでしょう。

ネイティブが崩して話せるのはきちんと文法を理解しているからです。私たちが日本語を話す時には文法は特に意識しませんが、それでも感覚的にあっているか間違っているかはわかりますし、丁寧な話し方とラフな話し方の使い分けができますよね。英語も同じです。

文の成り立ちが理解できる

文の構成がわからなければ、いつまでたってもリスニング力もあがりませんし、実用書やニュース、ブログ、雑誌などを読んでもきちんと理解できません。また会話でも動詞と目的語や形容詞の位置がめちゃくちゃだと、身振り手振りで言わんとすることは理解してもらえても、コミュニケーションの範囲が非常に限られてきます。

英語の文の構成を肌感覚で理解できるようになると、グッとネイティブに近づきます。ただしそうなるためには、外国語として学んでいる以上、文法書で繰り返しコツコツと学習し、意識しなくてもパッと正しい文章が作れるようになる必要があります。

相手にきちんと理解してもらえる

文の構造がおかしいと誤解をうみます。単語の位置や時制が違うと全く違う意味になることもあり、自分の意図とは違う意味に受け取られたり、はたまた言わんとすることを全く理解してもらえなかったり、場合によってはちょっとした言葉の並びや時制の違いでニュアンスの違いが表れることもあります。相手にできるだけ誤解なく自分の意思を伝えるためにも文法の知識が必要です。

英会話に必要な英文法はどこまで?

英文法を一通り学ぶことは大切で、会話も含めた全体的な英語力アップには欠かせませんが、日常会話に限っていえば全ての文法を完璧に知っている必要はありません。会話に使われる主な英文法は次の通りです。

初級者

初級会話では、現在形・過去形・未来形をきちんと使い分けられるように練習しましょう。それを使って命令形や疑問文も使いまわせば、たいていのことはこの3つの時制で事足ります。

Don’t keep old clothes. Throw them away!
(古い服をとっておかないで。捨てちゃいなさい!)

The train leaves at 9. Hurry up!
(9時に電車が出るから急いで!)

I wanted to join you guys last night but I was too tired.
(昨夜は一緒に行きたかったんだけど、疲れちゃって)

I’m going to the beach with Tim and Lauren. Do you want to join us?
(ティムとローレンと一緒にビーチに行くんだけど、 一緒にどう?)

Stop by tonight. I’ll be home by 7 pm.
(今夜寄ってね。7時までには帰ってるから。)

Sorry I didn’t pick up the phone. I was cooking when you called me.
(電話に出なくてごめんね。 電話くれた時、料理中だったの)

中級者

中級レベルでは、現在完了形も使いこなせるようになることを目標にしましょう。過去完了形や未来完了形は文章を書く時には必要ですが、会話ではあまり使いません。

Have you done your homework?
(宿題やった?)

This is the best movie I’ve ever watched!
(これ、今まで見た映画の中で最高!)

My mom has gone to work, so I’m alone. Come over! Let’s watch a movie together.
(ママが仕事に行っちゃったから、一人だよ。おいで! 一緒に映画を見ようよ)

I haven’t done my assignment yet. Thanks for reminding me. I completely forgot!
(まだ課題やってなかった。教えてくれてありがとう。すっかり忘れてた!)

Wow, your daughter has grown so much since I saw her last time!
(わあ、娘さん、この前会ったときよりずいぶん大きくなったわね!)

英会話に必要な英文法を身につける方法

文法学習には色々なやり方があると思いますが、私が実際に英会話で使える文法を身につけた方法は次の通りです。これから改めて文法を再学習する方は試してみてください。

文法書を3回繰り返す

文法書は最低3回、できれば5回繰り返し学習します。繰り返すことで例文も自然に覚えられ、実際の会話に応用できて一石二鳥です。

文法書を選ぶポイントは、薄めで説明がわかりやすく簡潔に書かれており、さらに例文が多く掲載されているものがを選ぶこと。会話に限っていえば、上級文法の細かいところまで網羅された分厚いものは必要ありませんし、何百ページもあるような文法書を繰り返し学習すると考えるだけでやる気がなくなってしまうので逆効果です。

ワークブックで練習する

一通り文法が理解できたら練習問題をたくさん解いて、知識がきちんと根付いているかを確認しましょう。文法書で一通り学習してから、ワークブックに取り掛かることで復習にもなりますし、どの部分の理解が足りないかの確認になります。文法書が一度終わったらワークブック、そしてまた文法書を繰り返すという方法だと飽きなくていいと思います。

ワークブックは使われている文章が自然な海外のものがおすすめです。設問やちょっとした文法説明も英語で書かれているので、英文を読む練習にもなります。

おすすめの文法ワークブック

English for Everyone: English Grammar Practice Book: An ESL Beginner Grammar Workbook for Adults
イラストがあり、楽しく文法練習をすることができます。

Practice Makes Perfect: English Grammar for ESL Learners
文法の簡潔な説明がついており、練習問題がふんだんにあります。

とにかく英文を多く読む

文の構造を自然な形で理解できるようになるには、たくさんの英文を読むことが一番。「英会話レッスンを長く続けているのにレベルが上がらない」という人のほとんどの人が英文を読む量が圧倒的に足りていないです。空のコップから水が出ないように、アウトプットはインプットされたものからしか生み出すことができません。

文法が理解できたら、次はとにかく多くの英文に触れて慣れることです。最初は80%ぐらい理解できる、パラグラフが3−5程度の比較的短い文章ものに取り組み、徐々に長い文章や気を入れて読まなければいけないものを取り入れていくようにしましょう。

興味がないとつらいので、自分の得意な分野のものや趣味のものがオススメ。特定の洋楽バンドが好きなのであれば、そのバンドに関する記事なんかもいいですね。慣れてきたら他の分野のものやニュースなども取り入れ、さまざまなタイプの文章に慣れていくようにすると抵抗感が少ないと思います。読むスピードが早くなるとTOEICなどの英語試験にも役立ちます。

英文を書く

読むだけではなく書く練習もしましょう。これは特にさっと口から出てこない文型や、知識が曖昧な文法の実践に効果的。実際に自分で文章を作って書くことで、見るだけよりも知識がより定着しやすくなります。文法書で学んだ形を何度か書いてみたり、単語を少し変えて応用した文章を書いてみましょう。

これを繰り返すことで文法の知識が定着するだけではなく、会話でも「使える」ようになります。口に出そうと思うと戸惑ってしまうことも多いかもしれませんが、文章だと落ち着いて考えることができますよね。話す時には意識しなかった文法も、書く時には自然と正しい文章を作ることに意識が向きますし、書いたものを覚えて会話に使うという風に応用できます。

英会話力アップに文法が必要なことがわかったら

文法学習は楽しいとはいえず軽視されがちですが、文法がきちんと理解できていないと、いつまでたっても会話も初級レベルから脱することができなくなります。日常生活が最低限困らないことを目標にするのであれば、会話に限ってはさほど文法は気にしなくてもいいのかもしれません。でもせっかく時間を削って英語学習を続けるのであれば、全体的な英語力の底上げをしたいところ。その根底にあるのが文法です。

会話力が伸び悩んでいると感じる人は、文法や読み書きのインプットが足りない可能性もありますので、ぜひこれを機に見直してみてくださいね。

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