医療系の英語資格ってあるの？取得すべき医療英語資格をまとめてご紹介！

日本を訪れる外国人が増えるにつれて、医療現場でも英語の必要性はますます高まっています。医療の現場で働いている人、医療を勉強している人の中には、「英語力を証明できる医療英語資格ってあるの？」「医療の英語資格を取っておくといいことあるの？」と考えている人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、医療系の英語資格をタイプ別に詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、あなたが取るべき資格が分かりますよ！ぜひ参考にしてくださいね。

医療英語資格を受けるメリット

医療英語資格が気になっている方、受けるべきか悩んでいるという方に向けて、医療英語資格を取るメリットについて解説していきますね！

勉強するモチベーションになる

医療英語を勉強する際に重要なことが継続することです。医療英語は普段の英語と異なり、難解な英単語や独特な言い回しが多いです。そのため継続的な学習が必要不可欠になります。医療英語資格に申し込むことによって目標ができるので、モチベーションを保ちながら、学習を続けることができるでしょう。

転職で有利になる

医療英語資格を取得することによって、高い英語力を証明することができます。「英語が得意」と履歴書に書いても採用側はどのぐらい英語が得意か分からないですよね。でも試験を受験すれば、自分の英語力を客観的に証明することができます。医療現場で英語を使って仕事をしたいと考えている人は、ぜひ受験を検討してみましょう！

医療系の英語を勉強する機会になる

これからますます英語の需要が高まる中で、「英語を勉強しないと！」と考えている医療従事者の方も多いでしょう。とはいえ、「何から始めればいいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。そんな方はまず医療資格試験にチャレンジしてみましょう。試験のために勉強することで、おのずと医療と英語の知識が深まりますよ。

医療英語の資格

日本医学英語検定試験

日本医学英語検定試験は、日本医学英語教育学会が主催する試験です。医療系の英語資格の中でも最も有名な試験の一つです。医療英語を勉強し始めたばかりの初心者の方にもおすすめです。

日本医学英語検定試験のレベル

以下の通り、4つのレベルに分かれています。

・エキスパート級（1級）
・プロフェッショナル級（2級）
・応用級（3級）
・基礎級（4級）

プロフェッショナル級（2級）を受けるには、応用級（3級）に合格する必要があります。エキスパート級（1級）を受けるには、日本医学英語教育学会会員として、プロフェッショナル級（2級）に合格する必要があります。3級、4級は誰でもチャレンジできるので、4級から始めてみると良いでしょう。

日本医学英語検定試験の出題内容と試験時間

出題内容と試験時間は以下の通りです。

・エキスパート級（1級）：面接試験（30分）、医学英語あるいは医学英語教育に関する業績の事前審査
・プロフェッショナル級（2級） ：筆記試験（80分）、プレゼンテーション試験（口頭発表10分、質疑応答15分）
・応用級（3級）： 筆記試験（90分）、リスニング試験（30分）
・基礎級（4級） ：筆記試験（90分）

3級と4級はマークシート形式の試験ですが、2級と1級はプレゼンテーションや面接などの実技も試験範囲に入ります。

日本医学英語検定試験の試験日程

各級年に一度のみの開催となります。

・1・2級：1月
・3・4級：6月

日本医学英語検定試験の受験料

受験料は以下の通りです。

・1・2級：15,000円
・3級：9,000円　
・4級：6,000円

3級の筆記試験に合格し、リスニング試験で落ちてしまった人は、「準応用級（準3級）」として認定されます。準3級の人がリスニング試験のみ受験する場合は、受験料が3,000円となります。

医療英語認定試験（CBMS）

医療英語認定試験は 一般財団法人グローバルヘルスケア財団によって実施されている英語資格です。医師、看護師などの医療従事者を対象とした、医療現場に必要とされる英語でのコミュニケーション能力を測る試験です。

医療英語認定試験（CBMS）のレベル

レベルは以下の2つに分かれています。

・CBMS Basic
・CBMS Advanced

合否判定はされず、TOEICのように受験者のレベルによってスコアが算出されます。そのため、試験を受けることによって自分のレベルを数値化することができます。

医療英語認定試験（CBMS）の出題内容と試験時間

出題内容と試験時間は以下の通りです。

・CBMS Basic：リスニング30問（30分）、リーディング30問（30分）、合計60問（60分）
・CBMS Advanced：リスニング70問（60分）、リーディング70問（60分）、合計140問（120分）

医療英語認定試験（CBMS）の試験日程

CBMS Basic、CBMS Advancedともに年1回（11月）の開催となります。

医療英語認定試験（CBMS）の受験料

受験料は以下の通りです。

CBMS Basic：7,700円
CBMS Advanced：14,500円

医療通訳の資格

医療通訳技能検定試験

医療通訳技能検定試験は、2009年に東京通訳アカデミー（現在は閉校）の医療通訳士コースの卒業試験として始まりました。しかし、2014年から卒業生以外も試験を受けられるようになりました。

医療通訳技能検定試験のレベル

レベルは以下の通り2つに分かれています。

・医療通訳1級
・医療通訳2級

全員が同じ試験（1次・2次）を受け、テストの点数に応じた級が与えられます。基準となる点数は以下の通りです。

・1次・2次試験共に70点以上：2級
・1次試験80点、2次試験85点以上：1級

医療通訳技能検定試験の出題内容と試験時間

出題内容と試験時間は以下の通りです。

・1次試験：筆記問題12問（医療知識、医療制度、医療翻訳者の倫理など）（120分）
・2次試験：面接（実技のロールプレイング）

１級の1次試験が1級判定、2次試験が2級判定で医療通訳2級判定となった人は、次の回に限って、１級の1次試験を受けずに2次試験を受けることができます。

医療通訳技能検定試験の試験日程

以下の通り、年に2回開催されます。

1次試験：4月、10月
2次試験：1次試験の2ヶ月後

医療通訳技能検定試験の受験料

受験料は以下の通りです。

1次試験：6,600円
2次試験：16,500円

医療通訳技能認定試験

医療通訳技能認定試験は、日本医療教育財団が運営する医療通訳の試験です。対象言語は英語以外に中国語もあります。

医療通訳技能認定試験のレベル

以下2つのレベルに分かれています。

・基礎
・専門

目安として、基礎はTOEIC 665点以上レベル、専門はTOEIC 785点以上レベルとなっています。それぞれの試験に合格すると、医療通訳基礎技能者（英語）、医療通訳専門技能者（英語）の称号がもらえます。

医療通訳技能認定試験の出題内容と試験時間

出題内容と試験時間は以下の通りです。

・1次試験：筆記試験（60分）、リスニング試験（20分）
・2次試験：基礎：コミュニケーション言語能力試験、対話通訳試験（30分）、専門：長文逐次通訳試験、対話通訳試験（30分）

70％以上の得点率を獲得すると合格することができます。基礎、専門それぞれ受験資格が設けられています。詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。

医療通訳技能認定試験【専門／基礎】

医療通訳技能認定試験の試験日程

試験日程は以下の通りです。

・基礎： 1次試験：10月、2次試験：1月
・専門： 1次試験：11月、2次試験：2月

医療通訳技能認定試験の受験料

・基礎：1次試験：8,500円、2次試験：14,000円
・専門：1次試験：10,500円、2次試験：16,000円

医療事務の資格

医療英会話技能認定

医療英会話技能認定は医療事務員向けの試験で、外国人患者に対応する際に必要な基礎的な会話力を測ります。ほかの試験に比べると難易度が低いので、チャレンジしやすいでしょう。

医療英会話技能認定のレベル

医療英会話技能認定は級によるレベル分けはされていません。合格・不合格で判定されます。

医療英会話技能認定の出題内容と試験時間

出題内容と試験時間は以下の通りです。

・学科試験（50分）
・実技試験（1問あたり3分×2問）

学科試験では、医療英単語や医療現場で使われる英語表現に関する問題が25～30問出題されます。実技検査では、実際の場面を想定したロールプレイングが行われます。70％以上の得点率で合格となります。

医療英会話技能認定の試験日程

公表されていません。

医療英会話技能認定の受験料

受験料は3,000円です。

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