英語の文法用語が難しいし苦手!覚えることは必要?

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文法用語は難しく感じ、そのために文法に苦手意識を持っている人も多いかもしれません。文法用語が難しく感じる理由はさまざまですが、苦手だからといって避けて通れないのも事実です。

この記事は少しでも苦手意識がなくなることを目標とし、文法用語がわかりづらい理由と用語を覚えるメリット、「これだけは外せない」というものを解説します。

文法用語が難しく感じる理由

文法用語が難しく感じる理由として一番大きなものは、日常生活で普段耳慣れない言葉が多いことでしょう。

国語の文法学習でも「文があってるか間違っているかわかるのになぜ文法を学習しないといけないの?」「文法用語を知らなくても日本語に問題ないから必要ないんじゃない?」「文法用語って難しくて嫌い」と感じた覚えがあるのではないでしょうか。

英語も日本語も文法用語は漢字の羅列です。ひらがなが間に入っていればもう少しとっつきやすいイメージになりますが、漢字ばかり並んでいて、さらに日常で使わない言葉となると難しく感じるのはあたり前です。

しかし漢字一つ一つの意味を考えてみながら見てみると、実はさほど難しいことはありません。例えば「助動詞」は漢字そのままの意味の通り「動作を表す単語(動詞)を助けるもの」です。日本語では「食べる」を活用して「食べれる」「食べられる」の「れる・られる」が助動詞です。英語に置き換えると「できる」というcanがそれにあたります。英語の場合もI can sing.(歌が歌える)のようにsingという動詞を助け、文の意味を変化させる働きをしています。

このように一つ一つの文法用語の意味を知ると、覚えることはずっと楽になります。特に覚えづらい用語は用語を分割して意味を捉えたり日本語に置き換えてみましょう。

文法用語を覚えるメリット

数多くある文法用語全てを覚える必要はありませんが、最低限パッと見たり聞いたりした時に理解できる程度の知識は必要です。用語を知らないと文法学習が非常に困難になります。文法用語を覚えることには大きな2つのメリットがあります。

語彙の使い方がわかる

文法用語を覚えることの1つめのメリットは、「目にした単語の使い方がイメージできること」です。

辞書を引くと単語とその意味と並んで「副詞」「形容詞」など、必ずどのような性質を持っている言葉なのかが書かれています。例をあげましょう。

日本語の「徒歩」という単語は名詞という性質しかなく、動詞は「歩く」という違う単語が使われます。しかし英語の「walk」は「徒歩」という名詞と「歩く」という動詞の両方を兼ねており、辞書には両方の用語と意味、使い方が説明されています。もしこの「名詞」「動詞」という文法用語を知らなければ、どのような使い方をする単語なのかを即座に理解することは難しいですよね。

このように文法用語を知ることで単語を正しく使えるようになります。

文法学習の理解が深まる

文法用語を覚える2つめのメリットは、「文の成り立ちを説明された時にすぐに理解できること」です。

文法を学ぶ目的は、文の成り立ちを知ることです。文の構造を理解していないと正しい英語が話せず書けません。また英文を読んでも書かれていることを正確に理解することが難しいでしょう。

私たちの母国語である日本語を話す時、普段は文の構成などは意識しません。でも文を読んだり聞いたりした時にそれが文法的に正しいかどうかは瞬時にわかります。それは生まれた時から周囲の人や本の読み聞かせによって正しい日本語を自然に身につけているからです。

赤ちゃんや幼児は文法的に間違っている文を口にすること多いですが、学校に通うようになると国語の授業で正しく読み書きをする練習を大量に行います。また年齢が上がるにつれ、読む文章の難易度も上がり、より洗練された文章をたくさん目にすることになります。

こうして母国語は意識しなくても「何が正しくて何が間違っているのか」が感覚的にわかるようになります。しかし英語を母国語として幼い時から学んでおらず、生活全てを英語で行い、高度な文章を大量に読み書きしていない私たちは文法を勉学としてしっかりと「学習する」必要があります。

文法を学ぶ上で文法用語の理解は欠かせません。「動詞」という用語がなかったらいちいち「動く時に使うもの」とか、「名詞」を「人の名前とかものの名前とか動かないもの」などと言わないといけなくなり、とても大変ですよね。

文法用語は、英語を誰かに習う場合でも自力で学習する場合でも、共通認識としてみんなが同じように知っているべきものです。回りくどくて長い説明がなくても、一言で単語の性質や文の構造を説明できるという重要な役目を果たしています。

英語の代表的な文法用語

英文法で使われる主な文法用語を学習しましょう。用語全てとなると膨大ですし、英語を専門的に勉強するのではない限り知らなくてもいいものもたくさんあります。ここでは最低限覚えておきたい用語をご紹介します。

名詞(noun):人・物・概念など何かの名前

固有名詞(proper noun)

特定のものを表し、大文字で始まる
例:Mary, Tokyo, IBM

普通名詞(common noun)

一般的なものの名前
例:book, river

可算名詞(count noun)

数えられる名詞
例:apple, tree

不可算名詞(mass noun/uncountable noun)

単数形と複数形が同じ形で数えられない名詞)
例:water, music

代名詞(pronoun):名詞の代わりに使われるもの

人称代名詞(personal pronoun)

人の区別を表す代名詞
例:he, she, him, me

不定代名詞(indefinite pronoun)

不特定の人やものを表す代名詞
例:somebody, many

再帰代名詞(reflexive pronoun)

主語と目的語が同じ場合や、主語を強調したい場合に使われる、-selfまたは-selvesで終わる代名詞
例:herself, myself, ourselves

指示代名詞(demonstrative pronoun)

話し手に近い(this/these)または遠い(that/those)ことを示す代名詞
例:this, that, those, these

関係代名詞(relative pronoun)

語句を修飾したり説明する節を加える時に使う代名詞
例:who, whom, whose, which, that

疑問代名詞(interrogative pronoun)

質問の形にする時に使う代名詞
例:what, who, when

所有代名詞(possessive pronoun)

所有権を表す代名詞
例:mine, yours, his

冠詞(article):名詞の用途を限定、明確にするもので、名詞の前に置かれる

定冠詞(definite article)

名詞を限定・特定するもの
例:the

不定冠詞(indefinite article)

可算名詞の前につく
例:a, an

動詞(verb):動作や状態を表す単語、自動詞・他動詞両方兼ねる場合あり

自動詞(intransitive verb)

主語の動作や状態を表す
例:work, live

他動詞(transitive verb)

目的語を伴う
例:sell, like

助動詞(auxiliary verb)

主動詞に時制や、否定・疑問の意味などを加える
例:have, be, may, can,do

形容詞(adjective):名詞を修飾する言葉

例:big, beautiful, deep

副詞(adverb):動詞、形容詞、他の副詞を修飾する言葉

例:quickly, really, well, often

前置詞(preposition):名詞句の前に置かれ、「〜の中で」「〜によって」などの意味を表す

例:on, in, by, to, against

接続詞(conjunction):単語やフレーズを結びつける言葉

例:and, but, because

間投詞(interjection):感嘆の気持ちを表す短い言葉

例:Oh!, OK, Ouch!, oops

接辞(affix):単語の前や後ろについて意味を変化させる言葉

接頭辞(prefix)

単語の頭につく
例:un-,in-,ex-, pro-

接尾辞(suffix)

単語の後ろにつく
例:-ness, -ly, -ful, -ist

名詞の格(case):代名詞・名詞の機能

主格(subjective case)

主語として働く形
例:I, who, everybody

所有格(possessive case)

所有権を表す形
例:mine, whose, everybody’s

目的格(objective case)

目的語として働く形
例:me, whom, everybody

人称(person)会話の中で人を特定するもの

一人称(1st person)

単数・複数の話し手
例:I, me, we, us

二人称(2nd person)

単数・複数の聞き手
例:you

三人称(3rd person)

単数・複数の第三者
例:he, him, they, them

まとめ

文法用語は慣れるまで苦痛に感じることがあるかもしれませんが、言葉の意味を思い浮かべると意外にとっつきやすいものです。

「どのような英単語・フレーズがどの用語にあたるのか」「文の構造の中でどんな位置づけか」などを考えながら取り組むと、自然と覚えることができますので、ぜひ「苦手だからやりたくない」と言わず、少しずつ学習していってくださいね。

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