「TOEICで高得点を取っても英語が話せない」のは本当なのか?

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社会人が受ける英語関連のテストと言えばTOEICは外せません。年間10回行われているTOEIC公開試験の会場は、いつも熱心な社会人学習者で埋まっています。2016年度の日本国内でのTOEIC受験者数は270万人を超え、まさにTOEICブームと言っても過言ではありません。

一方で、「TOEICを勉強しても英語が話せない」「TOEICの点数と書く・話す能力は別物」などといったように、TOEIC学習では英語を話す能力に結びつかないような声もあります。今回はこの点について検証したいと思います。

TOEICは対策だけで高得点が可能?

TOEICに向けた学習をしている人なら、「TOEICは対策が大切」「対策だけで高得点が可能」というニュアンスの言葉を一度は耳にしたことがあると思います。実際にも大型書店などでは必ずと言っていいほどTOEICコーナーが設けられ、何種類もの対策本が並べられています。本当に、TOEICは英語力がそれほどない人でも、対策だけで高得点は可能なのでしょうか?

私の考え方は、「対策が大切」だと言うことに間違いはありませんが、「対策だけで高得点」は不可能だという印象です。つまり、TOEICで高得点を取得するには「英語力」と「対策」の二つが大切であり、TOEIC高得点者には点数相応のしっかりとした英語力があると考えていいでしょう。

TOEIC高得点者でも英語が話せない理由は?

先述のとおり、TOEICで高得点を取得するには、「対策」だけではなく、しっかりとした「英語力」を持っていることが必要です。しかし、実際にTOEICで800点台、900点台などのスコアを取得している高得点者の方でも、「話す」ことについて苦手であったり、苦手意識を持っていたりする方がいることは事実です。

これについては「シチュエーション」が大きく関係しているのです。つまり、誰にとっても、英語を話すのに「得意なシチュエーション」と「苦手なシチュエーション」が存在するのです。

私自身もTOEICで高得点(990点満点)を取得していますが、「シチュエーション」によっては自分の話す英語を上手く理解してもらえないケースや、逆に相手の話す英語を上手く理解できないケースがよくあります。

例えば、私は現役の高校教師ですので、高校生に対して文法的な解説をすることがよくあります。また、通常の授業やセミナーなど、人前で英語を使用することも多くあるため、やはり教師である以上はできる限り正しい文法や語法で話そうと心がけています。これらの文法や語法の中には、TOEICの学習で習得したものが多数あります。

その結果、私の英語は、TOEICで使用されている英語のように正確であるけれど、日常的なカジュアル英語とはかけ離れてしまっています。そのため、スラングや句動詞など、カジュアルな英会語で頻出の表現が多く含まれる会話を行うときには、馴染みのない表現に多く触れなければならず、苦労してしまうことも多くあるのです。

これは私だけの話ではなく、どんな人にも英語を話す上での、「得意なシチュエーション」と「苦手なシチュエーション」があると考えてよいでしょう。

TOEIC学習は英語を話す上での基礎作りにピッタリ

結論としては、「英語を話せる」に近づくためにはTOEICの学習は非常に有効であると思います。本コラムでも数回にわたり紹介させていただいてきましたが、TOEICを基盤にした学習は効率的な英語力の向上につながります。

そして、その英語力を生かして様々な「シチュエーション」を体験することが、「英語を話せる」の実現への最短ルートなのです。

~ さいごに ~
「音読」を通してTOEICスコアを向上させることを狙いとした、拙著『「音読」で攻略TOEIC L&Rテスト でる文80』(かんき出版)が2017年12月11日発売されました。どうぞよろしくお願いします。

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『「音読」で攻略TOEIC L&Rテスト でる文80』

・著者:西田 大
・発売日:2017/12/11
・出版社:かんき出版

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