「言いたいことがあるのに、単語が出てこない」ということがよくあるかと思いますが、実はその言葉、日本語でも出てこないのでは?自分の気持ちや考えを言葉に表す練習を普段からしておくと、それにピッタリくる英語表現を見つけやすくなります。言いたいことを上手に「言語化」するトレーニングをして、英語で効果的にアウトプットできるようになりましょう。
そもそも「言語化」とは?
「言語化」という言葉を最近よく聞くようになりました。英語ではverbalizationまたはputting into wordsと言い、英語圏でも以前からpublic speaking(公の場で話すこと)に役立つスキルとして注目されてきました。例えば何ができると「言語化」になるのか、概要をご紹介します。
「どうだった?」と聞かれて、なんと答える?
例えば旅行をして見事な景色を見たとします。「どうだった?」と聞かれて、「すごかった」としか言葉が出てこないかもしれません。しかしこれでは、どんなに素晴らしい経験をしたか、相手にうまく伝わりませんね。
こんなときは、何がどうすごかったのか、自分の印象を具体的にしてみます。
「山の景色が圧倒的だった」
「180度のパノラマの景観が楽しめた」
「絵に描いたような美しさだった」
このように表現することで、どんなに素晴らしい景色だったか、相手がイメージしやすくなるかもしれません。
自分の思いを英語にしてみよう
英語で伝えるときも、「すごかった」だけだとIt was great.で終わってしまいます。例えば、以下のように表現できるようになるといいですね。
The mountain scenery was overwhelming.(山の景色が圧倒的だった)
I enjoyed a 180-degree panoramic view.(180度のパノラマの景観が楽しめた)
It was beautiful, as if it were painted.(絵に描いたような美しさだった)
overwhelming(圧倒的な)はwonderful(素晴らしい)としてもよいし、as if it were painted(まるで描かれたかのような)はlike it was painted(描いたような)でもいいでしょう。少なくともこのように表現することで、相手はSounds fantastic!(ステキですね!)とポジティブに反応してくれるはずです。
基本的な「言語化」のプロセスをマスターしよう
それでは、どうすれば自分の印象を具体的に表現することができるようになるのでしょうか。例えば、誰かが「どんなものを見たんですか?」「何が一番ステキでしたか?」「今までと違うところは?」のように聞いてくれると、それに答える形で言葉が出てくるはずです。この問いを、自分でやってみるようにしましょう。具体的な方法をご紹介します。
自分の印象を具体的にする
例えば、ブラッド・ピット主演のカーレース映画『F1/エフワン』を見たとします。
例:
1. 最初の印象⇒「面白かった」
2. どんなものを見た?⇒「カーレースのシーンが迫力あった」
3. 何が一番ステキ?⇒「主役のブラッド・ピットがカッコよかった」
4. 今までと違うのは?⇒「リアルで、自分がレースに参加してるみたいだった」
自分で英語にしてみる
まずはできるところだけでも、自分の力でなんとか英語にしてみます。
例([ ]は訳せないところ):
1. It was interesting.(面白かった)
2. The car race scene was [迫力があった].(カーレースのシーンが迫力あった)
3. [主役の] Brad Pitt was cool.(主役のブラッド・ピットがカッコよかった)
4. It was so real, like I was joining the race.(リアルで、自分がレースに参加してるみたいだった)
翻訳ツールでお手本を見る
次にGoogle Translateのような翻訳ツールで、日本語を訳してみます。
例:
1. It was interesting.(面白かった)
2. The car racing scene was powerful.(カーレースのシーンが迫力あった)
3. Brad Pitt is in the leading role, and he was so cool.(主役のブラッド・ピットがカッコよかった)
4. It was so real that I felt like I was in the race.(リアルで、自分がレースに参加してるみたいだった)
powerful(迫力がある)、leading role(主役)、so real that ~(とてもリアルなので~)といったところを参考にし、翻訳で出てきた表現を例文集や単語帳などにまとめておくといいでしょう。
「言語化」トレーニングにチャレンジ
これを参考にして、「旅行に行った」「映画を見た」「友人と食事に行った」など、普段の生活の中から自分でお題を設定し、英語で言語化するトレーニングをしてみましょう。仕事で必要な説明をやってみてもいいですね。具体化するための質問も、自分で設定します。まずは以下に挙げた練習問題にチャレンジしてみてください。
友人と食事に行った
1. 最初の印象⇒「おいしかった」
2. 何を食べた?⇒「薬膳カレーを食べた」
3. 何が一番よかった?⇒「スパイスがいっぱいで健康的」
4/ 今までと違うのは?⇒「匂いがきつくなくて食べやすかった」
商品のメリットを説明する
1. 大きな特徴⇒「使いやすい」
2. どんな機能がある?⇒「AIを搭載」
3. 一番のメリットは?⇒「音声でコントロール」
4. 今までと違うのは?⇒「外出先からスマホで操作できる」
「言語化」の成果を会話に生かすには
これらのトレーニングを実践すると、例えば次のような会話をすることができます。
友人と食事に行った
A: I had lunch with Emily. It was so good.(エミリーとランチに行きました。とてもおいしかった)
B: Oh, what did you have?(へえ、何を食べたんですか?)
A: Medicinal curry. It contains many spices and is very healthy.(薬膳カレー。スパイスがたくさん入っていて、とても健康的なんです)
B: Was there anything better than others?(ほかのよりいいところはありましたか?)
A: It didn’t smell strong and was easy to eat.(匂いがきつくなくて、食べやすかったです)
商品のメリットを説明する
A: Our new air conditioner is highly usable.(当社の新しいエアコンは大変使いやすくなっています)
B: OK. What are the main functions?(なるほど。主な機能は何ですか?)
A: It’s equipped with AI technology. You can control it with your voice.(AIテクノロジーを搭載しています。音声でコントロールすることができます)
B: Any new features?(何か新しい特徴は?)
A: You can start it by your smartphone before arriving home.(家に帰る前に、スマホでスイッチを入れることができます)
自分の気持ちや考えを具体的に言語化すると、話がはずみ、相手にいい印象を与えられるようになるはずです。ただ、最初は自分で質問を設定したり、英語にしたりするのが難しいと感じることがあるかもしれません。外国人を相手に英語で言語化の練習がしたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話のレッスンを活用してください。
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