英語には、ユーモアや比喩を交えたユニークなイディオムがたくさんあります。これらを使いこなせば、会話がぐっと自然で豊かになります。イディオムは直訳では意味が伝わりにくい表現が多いですが、使い方を知れば英語の理解が深まります。
本記事は、日常会話で役立つユニークなイディオムをカテゴリーごとにご紹介します。ぜひ、実際の会話に取り入れて、ネイティブのような表現力を身につけましょう。前回ご紹介した「ネイティブが日常会話でよく使う英語イディオム!」の続編となりますので、そちらも併せて参考にしてみてくださいね!
ユーモアや比喩的な表現
英語には、ユーモアや比喩を交えた面白いイディオムがたくさんあります。これらの表現を使うことで、知的センスがみられる会話を加えることができます。ここでは、日常会話でよく使われるユニークなフレーズを見ていきましょう。
Poker face(無表情)
意味:感情を顔に出さないこと
場面:ポーカープレイヤーが相手に手の内を悟られないようにすることから、どんな状況でも感情を隠している様子を指す
He kept a poker face during the negotiations and didn’t reveal any emotions. (彼は交渉中、無表情を貫き、感情を全く見せなかった)
With a grain of salt(話半分に聞く)
意味:話を鵜呑みにせず、疑いを持って聞くこと
場面:誰かの話や情報を完全に信じるのではなく、慎重に判断すべきとき
Online news should be taken with a grain of salt. Not everything is true. (ネットのニュースは鵜呑みにしない方がいい。すべてが真実とは限らないから)
Pull a rabbit out of the hat(意外な方法で成功する)
意味:予想外の方法で問題を解決したり、成功を収めたりすること
場面:難しい状況で誰かが奇跡的に解決策を見つけたり、劇的な成功を収めたりしたとき
I thought we would lose the game, but our star player pulled a rabbit out of the hat and scored at the last second! (試合に負けると思っていたけど、最後の瞬間にスター選手が奇跡的なゴールを決めた!)
The grass is greener on the other side(隣の芝は青い)
意味:他人の状況はよく見えるが、必ずしもそうとは限らないこと
場面:自分よりも他人の人生や仕事がよく見えるが、実際にはそれほど違わないことを指す
She always complains about her apartment, but honestly, the grass isn’t always greener on the other side. (彼女はいつも自分のアパートに不満を言うが、実際にはどこも似たようなものだ)
Ignorance is bliss(知らぬが仏)
意味:知らない方が幸せなこともある
場面:真実を知ることが逆にストレスになったり、不安を生んだりする状況
He didn’t read the negative comments about him online because he believed ignorance was bliss. (彼は自分に対する悪いコメントをネットで読まなかった。「知らぬが仏」だと思っていたから)
Hit me up(連絡してね)
意味:「連絡して」「声をかけて」というカジュアルな表現
場面:友達や知り合いに気軽に連絡をしてほしいと伝えるとき
I’ll be in town next week. Hit me up if you’re free! (来週街にいるから、時間あったら連絡してね!)
(To) rock(すごい、最高)
意味:「素晴らしい」「最高!」という意味(褒め言葉)
場面:人の行動や能力を称賛するときや、ポジティブなエネルギーを伝えるとき
This new restaurant rocks! The food is so good! (この新しいレストラン、最高!料理がすごく美味しい!)
時間や運に関するイディオム
英語には「時間の流れ」や「運」に関する面白いイディオムもたくさんあります。これらの表現を覚えておくと、日常会話の中でより自然に感情や状況を表現できるようになるでしょう。
Out of the blue(突然に)
意味:予期せず、突然に何かが起こること
場面:思いがけない出来事や予想外のことが起きたとき
She called me out of the blue after five years of no contact. (5年間も連絡がなかったのに、彼女が突然電話をかけてきた)
Once in a blue moon(めったにない)
意味:非常にまれなこと
場面:何かがほとんど起こらない、またはめったにない状況を表すとき
He visits his hometown once in a blue moon since he moved abroad. (彼は海外に引っ越して以来、めったに故郷を訪ねない)
Around the corner(もうすぐ)
意味:すぐ近くに、もうすぐ(時間的にも空間的にも)
場面:何かが間近に迫っていることを伝えたいとき
The holidays are just around the corner. Have you finished your shopping? (もうすぐ休暇シーズンだね。買い物は終わった?)
Jump the gun(早まった行動をする)
意味:時期尚早な行動をとること
場面:計画を十分に立てずに急いで行動しすぎる場合
We haven’t even signed the contract yet, so don’t jump the gun and start celebrating. (まだ契約にサインしてないんだから、早まって祝うなよ)
Long shot(成功の可能性が低い挑戦)
意味:成功の可能性が非常に低いこと
場面:達成が難しいが、挑戦してみる価値のあることを指す
Winning the lottery is a long shot, but it’s worth a try. (宝くじに当たる可能性は低いけど、試す価値はある)
A win-win situation(双方にとって有益な状況)
意味:どちらにとってもメリットがある状況
場面:交渉や取り引き、決断において、全員が利益を得る状況を説明するとき
If we collaborate on this project, it will be a win-win situation for both of us. (このプロジェクトで協力すれば、お互いにとって有益な状況になる)
ことわざ・名言的なイディオム
英語には、長年使われてきたことわざや名言が多く存在します。会話の中で知的な印象を与えたり、的確に状況を説明したりするのに役立つので覚えておきましょう。
There’s no such thing as a free lunch(タダで得られるものはない)
意味:何かを得るには、必ず対価や労力が必要
場面:お得に見えるものには裏があることを伝えたいときや、簡単に手に入るものはないと強調したいとき
Be careful with “free” offers online. There’s no such thing as a free lunch. (ネットの「無料」オファーには気をつけて。タダで手に入るものなんてないよ)
Kill two birds with one stone(一石二鳥)
意味:一つの行動で二つの成果を得ること
場面:効率的に物事を進める方法について話すとき
By studying English while commuting, you can kill two birds with one stone. (通勤中に英語を勉強すれば、一石二鳥だよ)
The whole nine yards(すべて、全力で)
意味:すべてのことをやり尽くす、全力を尽くすこと
場面:完全な努力や徹底した準備を表したいときに
We went the whole nine yards to make this event successful. (このイベントを成功させるために、私たちは全力を尽くした)
Two peas in a pod(そっくりな二人)
意味:とてもよく似ている二人、気が合う二人
場面:外見や性格が似ている人について話すとき
My best friend and I are like two peas in a pod. We think the same way about everything. (親友と私はそっくりで、何事においても同じ考え方をする)
It takes two to tango(双方に責任がある)
意味:物事が起こるには両方の当事者が関わっている
場面:問題やトラブルにおいて、片方だけでなく双方に責任があることを示すとき
Don’t blame only him for the argument. It takes two to tango. (喧嘩の責任を彼だけに押し付けないで。どちらにも責任があるよ)
創造力やチャレンジに関するイディオム
新しいアイデアを生み出したり努力を続けたりすることに関するイディオムを学ぶことで、ポジティブな表現力を高められます。
Back to the drawing board(計画を最初からやり直す)
意味:失敗した後、計画を最初からやり直すこと
場面:最初の試みがうまくいかず、やり直すとき
Our marketing plan didn’t work, so we needed to go back to the drawing board. (マーケティング計画がうまくいかなかったから、最初からやり直す必要がある)
Think outside the box(枠にとらわれず考える)
意味:創造的に考えること、常識にとらわれない発想をすること
場面:新しいアイデアを考えたり、問題を解決したりするとき
If we want to solve this issue, we need to think outside the box. (この問題を解決するには、枠にとらわれず考えないといけない)
Hit the books(勉強する)
意味:熱心に勉強すること
場面:試験前や勉強に集中するとき
I have a big exam tomorrow, so I need to hit the books tonight. (明日は大事な試験があるから、今夜はしっかり勉強しないと)
(To do) by heart(暗記する)
意味:完全に覚えること、暗記すること
場面:詩やスピーチ、公式などを暗記する場面
You should know these formulas by heart for the test. (試験のためにこれらの公式を暗記しておいた方がいいよ)
英語のイディオムを使いこなして表現力を磨こう!
英語のイディオムを知っておくと表現の幅が広がり、より自然でネイティブらしい会話ができるようになります。特に、時間や運に関するイディオムは日常的な出来事を的確に表現するのに役立ち、ことわざや名言的なイディオムは人生の教訓や人間関係について深みのある表現が可能になるでしょう。また、創造力やチャレンジに関するイディオムを使えば、ポジティブな姿勢を伝えたり学習やビジネスの場面での意欲を表現したりすることができます。
日常会話やビジネスシーン、スピーチなど、さまざまな場面でこれらのイディオムを積極的に使いこなしていきましょう!
英語のイディオムを使いこなして表現力を磨きたいという人には、レアジョブ英会話がおすすめです。
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう


英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結


※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める