言いにくいことをさらりというための英語フレーズ

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外国人の部下や同僚を相手に英語で話す場合でも、ダメなものはダメとはっきり言ってあげたいですよね。でも、No.と直接的に言ってしまうのはためらわれるかもしれません。そんなとき、ネイティブたちはうまく遠回しに言うフレーズを使っています。怒らせず、反感を買わず、言いにくいことをさらりと伝える表現を身につけて、コミュニケーションをスムーズに取れるようになりましょう。

命令形やYouを避ける

「やってはいけない」と思うとDon’t、「遅い」と感じるとYou’re late、ととっさに頭に浮かんでしまうかもしれませんが、ネイティブたちは、普段仕事の場面ではそういう言い方は使いません。命令形や主語のYouを避けてうまく言い換える方法をお教えします。

「やってはいけない」

×Don’t do it.(それをしてはいけません)

⇒〇It needs to be reconsidered.(再考が必要です)

Don’tを使うと強い否定になってしまうため、面と向かって話す場合には避けたほうが賢明です。「Pleaseをつければいい」と思うかもしれませんが、それでもまだ相手に指示していることには変わりないので、It needs to ~(~する必要がある)のように無生物主語Itを使って客観的に言ったほうが、相手は受け入れやすくなります。

「間違っている」

×You’re wrong.(間違っています)

⇒There must be a different approach.(違うアプローチがあるはずです)

Youを使うと「あなたは~である」と決めつけることになるので要注意。仕事の場面ではできるだけ、Youを主語にするのは避けましょう。さらに、wrong(間違っている)と言わずdifferent approach(違うアプローチ)と遠回しな言い方を使うことで、表現を和らげることができます。

「遅い」

×You’re late.(遅いですね)

⇒〇It’s behind schedule.(遅れています)

実際に遅い、遅れているのだとしても、You’re late.だとまるで怒っているように聞こえてしまいます。Itを主語にしてbehind schedule(予定より遅れている)を使ったほうがいいでしょう。

letで印象を和らげる

letは「~させる」という動詞で、let me ~(私に~させる)、let it ~(それを~させる)のように言うことで、物事を婉曲的に伝えることができます。

「やり直して」

×Do it again.(もう一度やりなさい)

⇒〇Let me see it again.(もう一度見せてください)

seeには「確認する」といった意味があり、書類を提出した相手にちょっと難しい顔をしてLet me see it again.(もう一度見せて、確認させて)と言うと、相手は「ああ、やり直しか」と察することができます。

「またやってはいけない」

×Never do it again.(二度とやってはいけません)

⇒〇Don’t let it happen again.(二度とないようにしてください)

失敗した相手にNeverやYou shouldn’t ~(~するべきではない)を使うとかなりきつい印象になってしまいます。letを使いdon’t let it happen(起こらないようにする)と言うと、断固とした態度でありつつも、一方的に怒っている感じはなくなります。

ポジティブな表現に変える

ここまででwrongやlateといった単語を使わない方法をご紹介しましたが、ネガティブな表現を直接使わず、ポジティブな表現に変えることはとても大切。どんな言い換えの方法があるのか、いくつか例を挙げます。

「悪い、ダメ」

×It’s bad.(ダメですね)

⇒〇It’s less effective.(効果が少ないですね)

less efficient(効率が薄れる)、too much(多すぎる/大変すぎる)、beyond capacity(キャパを超えている)など、一見ネガティブに感じられない語を使ってダメ出しをすると、相手も前向きに受け止められるはずです。

「もっとがんばれ」

×You should work harder.(もっと一生懸命やるべきです)

⇒〇We’re counting on you.(あなたを頼りにしています)

You should work harder.と言うと、相手は責められているかのように感じてしまいます。count on(頼る)という表現を使って、相手が「自分がもっとがんばらなければ」と思うように仕向けます。励ますときはこのように、相手に能力があると感じさせる表現が効果的です。

肯定文で話す

何気ないひとことでも、否定文を使うとマイナスの印象になることがあります。できるだけ肯定文を使うと、相手に聞いてもらいやすい言い方になります。

「調子悪そう」

×You don’t look well.(調子悪そうですね)

⇒〇Are you feeling OK?(体調は大丈夫ですか?)

具合が悪そうな相手にYou don’t look well.と言うと、いかにも「悪い」と決めつけている感じがしてしまいます。否定を使わず相手に尋ねる言い方にすると、やや遠回しに気づかっている印象が出ます。

「そうは思わない」

×I don’t think so.(そうは思いません)

⇒〇I have a different thought.(別の考えがあります)

I don’t think so.と言うと、相手は自分の言ったことが否定されたかのように感じてしまいます。I have different thought.と言うことで、「自分の考えはあなたと違う、あなたの言うことがそのまま正しいとは思わない」という気持ちを伝えることができます。

会話の中で言いにくいことをさらりと伝えてみよう

このように発想を変えていくことで、職場での日常的なやりとりが、よりスムーズなものになるかもしれません。例えば、次の会話を参考にしてください。

A: Jim, what’s going on with the project? It’s behind schedule.(ジム、プロジェクトはどうなっていますか?予定より遅れていますね)

B: We’ve just finished a new plan. Here it is.(ちょうど新しいプランを仕上げました。こちらです)

A: Thank you. Well, it’s still less effective. What do you think?(ありがとう。うーん、まだ効果が少ないですね。どう思いますか?)

B: We’ll reconsider.(再考します)

A: Great. We’re counting on you, Jim.(いいですね。頼りにしていますよ、ジム)

外国人ははっきりものを言うという印象があるかもしれませんが、やはり仕事でのやりとりには気をつかっているものです。どんな言い換え方をすればいいか、実際に外国人との英語の会話の中で確認したいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話を活用してください。

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