強くしっかりしていて「かたい」と言うとき、日本語では「固い」「硬い」「堅い」という3つの漢字を使います。「難しい」を意味する「難(かた)い」という表現もありますね。これらの言葉を英語にしようとするとき、日本語での正しい意味を理解していれば、スムーズに英語に変換できるはず。「固い」「硬い」「堅い」「難い」の使い分けを覚えて、英語で正確に表現できるようになりましょう。
しっかりしている「固い」を英語で表現
「固い」は、「固い友情」「固い決意」「頭が固い」など、「しっかりしていて揺るがない」様子を表します。例えばどのような英語を使うとピッタリくるのか見ていきましょう。
「固い友情」=firm friendship
A toast to our long-lasting and firm friendship!
(私たちの長く続く固い友情に乾杯!)
「結びつきが強い、揺るがない」というときに使う「固い」には、firmがピッタリきます。A toast to ~ !は、「~に乾杯!」という慣用句。
「固い決意」=firm determination
He expressed his firm determination.
(彼は固い決意を表明しました)
決意が「固い」ときにもfirmが使えます。determinationは「決意、決断力」を意味します。
「頭が固い」thickheaded
She’s so thickheaded, she won’t accept our new ideas.
(彼女は頭が固くて、新しいアイデアを受け入れようとはしないでしょう)
head(頭)にthick(厚い)をつけて、thickheadedで「頭が固い」という形容詞になります。thickには「鈍い、どんよりした」というニュアンスもあることから、thickheadedは悪口になり、stubborn(頑固な)を使ったほうがいいこともあります。
こわばっている「硬い」に当てはまる英語
「硬度」という表現があるように、物理的にかたいのが「硬い」です。「首が硬い」と言うように、「こわばっていてうまく動かない」ときにも「硬い」が使われます。
「硬い石」=hard stone
Diamond is the hardest stone.
(ダイヤモンドは最も硬い石です)
hardは「固い」「硬い」「堅い」「難い」のどれにも使える便利な単語で、「硬度が高い」ことはhardを使うとうまく表現できます。例えばミネラルウォーターの「硬水」もhard waterと言います。
「硬い首」=stiff neck
I have a terribly stiff neck.
(首がひどく硬い=凝っているんです)
「体の一部がこわばっている」ときにはstiffを使い、 stiff shoulder(凝っている肩)のようにも言います。
「緊張して硬い」=nervous
I get nervous during job interviews.
(仕事の面接では、緊張して硬くなるんです)
「緊張して硬い」のは、体の面というより気持ちのうえで「かたくなる」ので、この場合はnervous(不安、神経が高ぶる)を使うとうまくいきます。このように、元の日本語の意味をよく考えて、それに当てはまる英語表現を選ぶことも大切です。
確かで間違いがない「堅い」を英語にしよう
「堅い」は「中までぎっしり詰まっている」様子を表し、「確かな、間違いがない」という状況で使われます。
「口が堅い」=lips are sealed
We can trust her. Her lips are sealed.
(彼女は信用できます。口が堅いんです)
sealは「封印する」で、lips(くちびる)がsealed(封印された)で、「口が堅い、秘密をもらさない」と表現することができます。tight-lippedという表現もありますが、これは「くちびるをぎゅっと結んで決して話そうとしない」という意味で、She was tight-lipped about what happened yesterday.(昨日起こったことについて、彼女は口が堅かった)のように使われます。
「堅苦しい」=formal
Let’s skip the formal greetings.
(堅苦しいあいさつは抜きにしましょう)
formalは「正式な、決まりに沿った」という表現ですが、「堅苦しい、よそよそしい」というマイナスの意味合いになることもあり、Don’t be formal.(堅苦しいのはやめましょう)のようにも使われます。
手堅い=solid
Our business is solid.
(我社は手堅いビジネスをしています)
solidは「頑丈な」という意味ですが、「確かな、堅実な」という「手堅い」にピッタリの状況で使うことができます。
堅いパン=hard bread
Our specialty is hard breads.
(うちは堅いパンを得意としています)
「堅い」は「中までぎっしり詰まった」なので、噛み応えがあって「かたい」のであれば「堅い」。日が経ってカチカチに「かたい」状態になってしまっているのであれば「硬い」ですが、英語では万能のhardでどちらも表現できます。
難しいことに使う「難い」を英語にすると?
「想像に難くない」「信じ難い」など、日本語では「難しい」と表現するのに「難(かた)い」という言い方を使います。英語でどのように表現すればいいかを見ていきましょう。
「想像に難くない」=easy to imagine
It’s easy to imagine how hard it will be.
(どんなに大変になるか、想像に難くない)
「想像に難くない」は「想像しやすい、容易に想像できる」という意味で、英語でもそのままeasy to imagineと表現できます。You can imagine ~(~と想像できる)も使えます。
「信じ難い」=hard to believe
It’s hard to believe that Cathy left the project.
(キャシーがプロジェクトを離れたとは信じ難い)
「信じ難い」は「信じるのが難しい」ということで、「~し難い、しにくい」という意味があるhardを使って表現できます。例えばbear(耐える)という動詞を使い、hard to bear(耐え難い)とも言えます。
「固い」「硬い」「堅い」「難い」を英会話で使ってみよう
ここで紹介した表現を使うと、例えば次のような会話をすることができます。
仕事で
A: Let’s skip the formal greetings. Please give us your honest opinion.
(堅苦しいあいさつは抜きにしましょう。率直なご意見をお願いします)
B: We are pleased with the hardness of your product.
(貴社製品の硬度には満足しています)
A: Thank you. We hope to maintain our firm relationship.
(ありがとうございます。両社の固い結び付きを維持したいと願っています)
友人同士で
A: It’s hard to believe that you and Jason broke up.
(あなたとジェイソンが別れたなんて、信じられない)
B: Don’t tell anyone. This is just between us.
(誰にも言わないで。まだ内緒ね)
A: Don’t worry, my lips are sealed.
(心配しないで、私は口が堅いから)
漢字だけ見ているとどれを使えばいいか悩んでしまうかもしれませんが、何がどのように「かたい」のかを考えるとそれに合った字を選べるようになり、英語でも表現しやすくなります。覚えたことを実際に外国人相手に英語で話してみたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。
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