英語で「お互い」を表すone anotherの使い方とは?each otherとの違いや正しい使い方を覚えよう

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英語で「お互い」を意味する表現はeach otherがよく知られていますが、one anotherにも「お互い」という意味があり、ネイティブは日常的に使います。ちょっとした使い分けを覚えて、シチュエーションによって表現を使い分けましょう。

この記事では、each otherとone anotherの違いや間違えやすい使い方を解説します。自分の使い方が間違っていないか確かめてみてください!

each otherとone anotherの違い

one anotherはあまり聞き慣れない表現かもしれませんが、each otherとの違いを見ていきましょう。どちらも「お互い」という意味で、相互代名詞です。相互代名詞とは、「お互い」を意味する相互関係を示す代名詞です。では、例文を見てみましょう。

Scott and Mary like each other. (スコットとメアリーはお互いが好きだ)

上記の文では、「Scott likes Mary.(スコットはメアリーが好き)」で、「Mary likes Scott.(メアリーはスコットが好き)」と、相互に同じアクションを行っているためeach otherで表現できます。これはone anotherも同じです。

では、もう少し詳しく両者の違いを見ていきましょう。

each otherの使い方

each otherは「お互い」という意味であるため、2つ(2人)の間で使われると考えがちですが、3つ(3人)以上でも使われます。つまり、2つ(2人)に限った表現ではないということです。

Two cats are grooming each other. (2匹の猫がお互いに毛づくろいをしている)

Group members supported each other and made the project a success. (グループのメンバーは互いにサポートし合い、プロジェクトを成功させた)

one anotherの使い方

each other とは反対に、one anotherは3つ(3人)以上の「お互い」を表すときに使われると考えがちですが、2つ(2人)の間で使っても誤りではありません。要するに、each otherもone anotherも、2つ(2人)あるいは3つ(3人)以上のどちらでも「お互い」を表すということ。両者にはニュアンスの違いはなく、置き換えも可能です。

Two cats are grooming one another. (2匹の猫がお互いに毛づくろいをしている)

Group members supported one another and made the project a success. (グループのメンバーは互いにサポートし合い、プロジェクトを成功させた)

each otherとone anotherの微妙な違い

each otherとone anotherにはニュアンスの違いもなく置き換えが可能だと解説しましたが、両者には微妙な違いがあるので見ていきましょう。

each otherよりone anotherの方がフォーマル

each otherはそれほどフォーマルな表現ではなく、より頻繁に使われます。一方、one anotherはeach otherよりフォーマルな表現です。両者を比較すると、each otherは口語、つまり会話で使われることが多く、one anotherは文語、つまり文章で使われることが多い印象です。

特にアメリカ英語では、each otherが一般的。one anotherはアメリカ英語でもイギリス英語でもeach otherほど一般的ではありませんが、イギリス英語ではアメリカ英語より頻繁に使われます。

each otherは2つ(2人)、one anotherは3つ(3人)以上

すでに述べたように、each otherとone anotherはどちらも2つ(2人)あるいは3つ(3人)以上で使っても誤りではありません。しかし、each otherは2つ(2人)、one anotherは3つ(3人)以上の場合に適していると言われています。

つまり、どちらを使っても間違いではないけれど、上記のように使い分ける傾向があるということです。

each otherとone anotherの間違った使い方

次に、each otherとone anotherの間違った使い方を見ていきます。自分が間違って使っていないかを確認してみてください。

スペリング

each otherとone anotherは、どちらも2つの単語を結合させたり、ハイフン「‐」を使用したりするのは誤りです。また、複数形にもできません。

<誤りの例>

eachother

each-other

oneanother

one-another

each others

one anothers

よくある間違い

each otherとone anotherでよくある間違いを見ていきます。どちらも文章の同じ位置に置かれるので、ここではeach otherで解説しましょう。

副詞ではなく代名詞

すでに述べたように、each otherは代名詞ですが、each otherを「お互いに」を意味する副詞だと勘違いしている場合があるので注意が必要です。

代名詞は名詞の仲間なので、each otherは他動詞か前置詞の後ろに置かれます。自動詞の目的語として使われる場合は前置詞が必要です。

◯ ⇒ They looked at each other. (彼らはお互いに顔を見合わせた)

☓⇒ They looked each other.

上記の文ではlookが自動詞となるため直後にeach otherを置くことができませんが、前置詞のatの後ろには置くことができます。この場合、each otherは自動詞lookの目的語です。

「お互いに」と表したいときには、直前にwithを置いて副詞句にしましょう。

We went to the amusement park and had a great time with each other. (私たちは遊園地に行き、お互いに素晴らしい時間を過ごした)

They talked about their difficult times with each other. (彼らはお互いに困難な時期について語り合った)

必ず目的語になる

前項ですでにeach otherは目的語になると解説しましたが、よくある誤りで見られるのはeach otherを目的語にしていない場合です。

繰り返しますが、each otherは他動詞の後ろ、あるいは自動詞の目的語として前置詞の後ろにのみ使われ、どちらも「目的語」として機能します。ですから、以下のように形容詞(happy)や名詞(Canada)の後ろに置くことはできません。正しい表現も確認してくださいね。

☓ ⇒ We are happy each other.

◯ ⇒ We are both happy. (私たちはお互い幸せだ)

☓ ⇒ We are from Canada each other.

◯ ⇒ We are both from Canada. (私たちはお互いカナダ出身だ)

主語にはできない

each otherとone anotherは代名詞ですが、主語として使うことはできません

☓ ⇒ Each other know how to use it. (お互いがそれの使い方を知っている)

上記の文を正しく記すとしたら、以下のようになります。2人のときと3人のときでは表現が異なるので注意しましょう。

We both know how to use it. (私たちは2人ともそれの使い方を知っている)

We each know how to use it. (私たちはみんな、それの使い方を知っている)

each otherとeach other’sの違い

最後に、each otherとone anotherにアポストロフィー「’」と「s」をつけて、each other’sとone another’sとしたときの使い方の違いについて見ていきましょう。

each otherとone another は目的格として使われますが、「’s」をつけてeach other’sとone another’sとすると、所有格として使われます

つまり、Ken’s dog(ケンの犬)のKen’sやmy car(私の車)のmy、his book(彼の本)のhisのように、「XがYを所有している」関係で使われるということ。each other’sとone another’sの場合は「お互いの」という意味です。

each other’sの使い方

他の所有格と同じように、each other’sの後には名詞が続きます。以下の文では、clothes(服)、status(状況)、wives(妻:複数形)が名詞です。

Sisters often borrow each other’s clothes without asking. (姉妹はよく断りもなくお互いの服を借りる)

Let’s chat and update each other’s status! (お互いの近況報告を兼ねてチャットしよう!)

Daniel and David hate each other’s wives. (ダニエルとデビッドはお互いの妻を嫌っている)

one another’sの使い方

one another’sの使い方もeach other’sと同じですが、each otherとone anotherの違いと同様にone anotherは複数の対象間で所有を示すときによく使われます。もちろん、2つ(2人)の間で使っても誤りではありません。

Family members should be mindful of one another’s belongings and treat them with respect. (家族はお互いの持ち物に気を配り、敬意を持って扱う必要がある)

Neighbors often borrow one another’s tools when needed. (近所の人たちは、必要に応じてお互いの道具を借り合うことがよくある)

My colleague Amy and I know very little about one another’s private lives. (私の同僚のエイミーと私は、お互いの私生活についてほとんど知らない)

each otherとone anotherの違いがわかったら

each otherとone anotherはほとんど同じ意味で使われますが、微妙な違いを知って使い分けると表現の幅も広がり、会話をする相手にもいろいろな表現を知っていることを示せるのではないでしょうか。each otherは使い慣れているという人が多いかもしれませんが、シーンに合わせてone anotherも使ってみてくださいね!

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