「やっぱり○○が一番!」「やっぱり~にします」「やっぱり~すればよかった」など、日本語では何気なく使われる「やっぱり」や「やはり」。でも、英語にしようとすると「どんな表現を使えばいいの?」と悩んでしまうことはありませんか?実は「やっぱり」は、文脈によって意味やニュアンスが少しずつ変わる便利な言葉。英語に訳すときは、その場面や気持ちに合わせて、ぴったりのフレーズを選ぶことが大切です。
この記事では主に「やっぱり」という表現に注目していますが、「やはり」も基本的には同じ意味で使われます。違いは主に文体と雰囲気で、「やっぱり」はカジュアルな話し言葉、「やはり」はややフォーマルな書き言葉に使われます。
どちらも英語では同じような表現となるので、この記事では「やっぱり」で統一し、よく使う7つのシーンを取り上げ、それぞれの場面に合った自然な英語表現をご紹介します。
「やっぱりね!」「やっぱり~だと思った」=予想通り・納得
まず、「やっぱり!」と相手の言動や結果が予想通りだったときに使う表現を見ていきます。英語では、どのように納得や確信の気持ちを伝えるのでしょうか。
予想が当たったときの「やっぱり」
予想していた通りのことが起きたときの「やっぱり」を英語でどう表現するかを解説します。
よく使う表現:
I knew it!(やっぱりそうだと思った!)
I thought so.(そう思ってた)
I had a feeling.(そんな気がしてた)
英語では感情のトーン(嬉しい・がっかり)によって伝わり方が微妙に異なります。特に、「I knew it!」は嬉しいときにもがっかりしたときにも使えるため、感情のトーンに注意すると誤解を防げるでしょう。
Yay! I knew it!(やった!やっぱり!)
Ugh, I knew it…(やっぱり…そうなると思った)
A: I didn’t get the job… (仕事、もらえなかったんだ…)
B: Oh… I’m sorry. But honestly, I kind of knew it. (そうだったんだ…残念。でも、実はそんな気がしてたよ)
A: The movie wasn’t that good after all. (結局あの映画、そんなによくなかったね)
B: Yeah, I thought so. I was expecting more. (うん、やっぱりそう思った。もっといいと思ってたんだけど)
結論に戻ってきたときの「やっぱり」
いろいろ考えた結果、やはりその結論が正しいと思うときに使います。英語ではどんなフレーズが使われるかを見てみましょう。
よく使う表現:
After all, it seems that ~(やっぱり~のようだ)
In the end, I think ~(結局~だと思う)
A: Do you think the project will succeed? (プロジェクトは成功すると思う?)
B: After all, it seems that we underestimated the challenges. (やっぱり私たちは課題を過小評価していたようだね)
A: Should we go to the beach or stay home today? (今日はビーチに行く?それとも家にいる?)
B: In the end, I think staying home is better since it might rain. (結局、雨が降るかもしれないから、結局[やっぱり]家にいる方がいいと思う)
「やっぱり○○が一番!」=好み・再確認
ここでは、自分の好きなものや一番だと思うことを改めて強調したいときに使う「やっぱり」の英語表現を見ていきましょう。
よく使う表現:
Sushi is still the best!(やっぱり寿司が一番だよ!)
After all, I love staying at home.(やっぱり家にいるのが好き)
I guess I really do love coffee.(やっぱりコーヒーが本当に好きなんだな)
A: So, how was the new ramen place? (新しいラーメン屋、どうだった?)
B: It was okay, but sushi is still the best! (悪くなかったけど、やっぱり寿司が一番!)
A: Do you want to try the new cafe? (新しいカフェ、行ってみたい?)
B: Maybe later. After all, I prefer my usual spot. (また今度ね。やっぱりいつもの場所の方が好き)
「still」は変わらない好み、「after all」は再確認の意味で使われます。
「やっぱり~にします」=選択の変更・最終決定
迷っていたことを最終的に決めるときに使う「やっぱり~にします」の自然な英語表現をご紹介します。注文や予定などで心変わりした決定を伝える表現です。
よく使う表現:
Actually, I’ll go with the curry.(やっぱりカレーにします)
On second thought, I’ll take the fish.(やっぱり魚にします)
I’ve decided on the pasta.(やっぱりパスタに決めました)
A: Ready to order? (注文いいですか?)
B: I was thinking about steak, but actually, I’ll go with the salmon. (ステーキにしようかと思ったけど、やっぱりサーモンにします)
A: Are you joining the gym next month?(来月ジムに入会するの?)
B: I wasn’t sure, but on second thought, I’ll give it a try. (迷っていたけど、やっぱりやってみることにした)
レストランでの注文以外にも、予定・判断の最終決定にも使えます。
Actually, I’ll go to Tokyo instead.(やっぱり東京に行くことにします)
I’ve decided to quit the job.(やっぱり仕事を辞めることにしました)
「やっぱり~すればよかった」=後悔の表現
過去の選択を後悔するときに使う「やっぱり~すればよかった」の英語表現を見ていきます。「あのとき~していればよかった」と伝えたいときの言い方です。
よく使う表現:
I should’ve studied more, after all.(やっぱりもっと勉強すればよかったな)
I wish I had gone to the party.(やっぱりパーティー行けばよかった)
Maybe I should’ve said something.(やっぱり何か言えばよかったかも)
A: Did you talk to her? (彼女に話しかけた?)
B: No… I was too nervous. (ううん…緊張しすぎて)
A: Hmm… Maybe you should’ve said something. (そっか…やっぱり何か言えばよかったかもね)
A: Why didn’t you join the trip? (なんで旅行に行かなかったの?)
B: I wasn’t sure, but I really wish I had. (迷っていたけど、やっぱり行けばよかった)
“should’ve”は”should have”の短縮形で、「~すればよかった」「~すべきだった」という意味。後悔や反省を伝えるときによく使います。
発音をカタカナで表すと「シュダヴ」または「シュドゥヴ」に近い音で、ポイントはshould の「d」とhave の「h」がほとんど消えることです。IPA(国際音声記号)表記では、/ˈʃʊdəv/ または /ˈʃʊd əv/となるので、声に出して発音してみてください。
また、「やっぱり行ってよかった」などポジティブな振り返りには、”I’m glad I did.”や”I’m happy I came after all.”を使います。
I’m glad I came after all.(やっぱり来てよかった)
I almost didn’t go, but I’m so happy I did!(行かないつもりだったけど、行って本当によかった)
「やっぱりやめた/やっぱりいいです」=変更・断り・撤回
次は、一度決めたことをやめたり、断ったりするときの「やっぱり」の英語表現を見ていきます。心変わりして「やっぱりやめた」「いいです」と伝えるときに便利な表現です。
よく使う表現:
Actually, never mind.(やっぱりいいです)
On second thought, I’ll pass.(やっぱりやめておきます)
I’ve changed my mind.(気が変わりました/やっぱりやめます)
I’ve decided not to go.(やっぱり行かないことにしました)
A: Do you want me to get you a drink? (飲み物取ってこようか?)
B: Oh, yes please! …Hmm, actually, never mind. I’m fine. (うん、お願い…いや、やっぱりいいや。大丈夫)
A: Are you still going to the concert tonight? (今夜のコンサート、まだ行くの?)
B: I was planning to, but I’ve changed my mind. I’m too tired. (行くつもりだったけど、やっぱりやめた。疲れちゃって)
ビジネスメールやややフォーマルな場面で使える「やっぱり」の丁寧な言い換えを覚えておくと便利です。
Actually, I’d like to reconsider.(やはり再検討したいのですが)
I apologize, but I’ll have to withdraw my request.(申し訳ありませんが、やはりお願いを取り下げます)
「やっぱり」を英語で自然に使うために
「やっぱり」は日本語の中でも特に意味や使い方が幅広く、英語にするときは場面ごとに適切なフレーズを選ぶことが大切です。
ここでは記事でご紹介した「やっぱり」を使う7つの典型的な場面と、それぞれにぴったりの英語表現を振り返ります。
1.予想が当たったときの「やっぱり」
英語表現:
I knew it! / I thought so. / I had a feeling.
意味:「そうだと思った」「やっぱりね」
2.結論に戻って納得したときの「やっぱり」
英語表現:
After all, it seems that ~ / In the end, I think ~
意味:「やっぱり~のようだ」「結局~だと思う」
3.自分の好みを再確認するときの「やっぱり○○が一番」
英語表現:
○○ is still the best! / After all, I love ~.
意味:「やっぱり○○が好きだ」「○○が一番だ」
4.最終的な決定をするときの「やっぱり~にします」
英語表現:
Actually, I’ll go with ~. / On second thought, I’ll ~.
意味:「やっぱり~にする」
5.過去を振り返って後悔するときの「やっぱり~すればよかった」
英語表現:
I should’ve ~. / I wish I had ~.
意味:「やっぱり~すればよかった」
6.提案や申し出を断るときの「やっぱりいいです」
英語表現:
Actually, never mind.
意味:「やっぱりいいです」「気が変わりました」
7.決めていたことを撤回するときの「やっぱりやめた」
英語表現:
I’ve changed my mind. / I’ve decided not to ~.
意味:「やっぱりやめた」「やめることにした」
「やっぱり」を英語で自然に使ってみよう!
「やっぱり」は英語で直訳できる単語ではなく、状況・気持ち・文脈に応じた表現を選ぶのがコツ。ネイティブが使う自然な言い回しを覚えておくと、自分の気持ちを正確に伝えられるようになります。まずは「自分が今どう感じているのか?」を考えて、それに合うフレーズを当てはめてみましょう。
このように「やっぱり」は英語でもシーン別に言い換えることで、自然な会話表現が身につきます。何度も声に出して練習して、自分の言葉にしていきましょう!
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