社員の語学力を鍛え、グローバルに対応できる人材を育成するために、社内で語学力研修を行っております。以前の語学力研修は、集合研修の形でTOEIC対策について講義を受けるという内容でした。語彙力・文法力の向上は見込まれましたが、実際に「使える英語」を社員に身に着けてもらうために、オンライン英会話での研修をすることにいたしました。レアジョブ英会話は、サポート体制もしっかりしており、安価で高品質なレッスンが受講できるので、会話力の向上およびTOEICスコアの向上を目指すために利用させていただきました。
現状では、海外を担当する営業社員と、お好み焼館(お好み焼の歴史を学んだり焼く体験をしたりする場)に来られた外国人観光客に対応する部署の社員、原材料の品質を調査する部署の社員が英語で書かれた文書でやり取りするほかは、英語を使用する場面はございません。しかし、インバウンドも増え今後ますます業務において英語を使用する機会は増えていくと思います。そのためにも語学力研修は力を入れていきたいと思っております。
弊社では海外のグループ会社で約1年半の実務研修を行う「海外実務研修」を実施しており、TOEIC700点以上を取得するとその研修に応募できる権利が発生します。また、当社では昇格に必要な必須資格のひとつとしてTOEIC500点以上を定めています。ただし研修では、より高いレベルを目指し、TOEIC700点を目標として、部署で活躍できる人材の育成を目指しています。
全社案内をし、公募制としました。今までは応募可能な条件として、TOEIC500点以上を取得していることが必須でしたが、保持スコアの条件を撤廃して幅広く社員が応募できるようにしました。
TOEIC700点を目標としていたため、毎日50分プランで80%以上受講しなければその目標に到達するのは難しいと考え、6か月終了時に受講率80%以上にすることを研修の目標と設定しました。人事部として、受講促進のために、毎月全員の受講状況をメールでフィードバックし、受講率の低い受講者には直接話を聞くなどのサポートを行い、研修の途中には2回、全員集合して講師を招いてTOEIC対策を行う機会を設けました。全員が顔を合わせて学ぶことで意識が高まり、講師からもTOEICの解き方のコツを学べたため、モチベーションの向上のいい場になったのではないかと感じています。
時間帯は受講者によって様々です。私自身も受講者としてレッスンを受けていましたが、お昼休みの時間に会社で1レッスン、夜帰宅してから1レッスン行うように習慣化して取り組んでいました。教材については主にTOEIC初級・中級・TOEIC600点対策を受けている受講者が多かったです。TOEICを初めて受ける受講者は基本的な文法教材から始めていましたし、ある程度の語学力をもっている受講者に関しては、「DAILY NEWS ARTICLE」で知識を身に着けながら学んでいたようです。
レアジョブ英会話はマンツーマンで直接現地の講師と会話をしながら学べるため、受講前に比べてリスニング力・スピーキング力が格段にあがったと実感しています。研修の目的としていた「使える英語」という点では、レアジョブ英会話を用いての研修は非常に有効でした。しかし、目標はあくまでTOEICのスコア向上だったため、TOEICのスコアを上げるためにはレアジョブ英会話だけではなかなか難しく、個人の学習が必要不可欠だったと改めて感じました。もともと700点を目標として研修を6か月行いましたが、結果的に700点を超えた受講者は5名で、その5名はもともとTOEICのスコアが600点以上でした。スコアは平均76点の伸びでしたが、毎日50分プランにした当初の狙いでは100点以上のびる計画だったため、期待通りにはいきませんでした。英会話でTOEICの点数をあげるには、ある程度の基礎的な語学力がないと難しいと実感しました。
グローバル化の高まりから、英語を使って活躍できる機会が増えていること、また会社での昇格の条件の一つとしてTOEIC500点以上が必須となっていることから、英語を学びたいという社員は少なからずいます。その社員をサポートする場としての語学力研修は今後も行っていきたいと思います。もともと語学力が低い社員は学びたくてもやり方がわからないこともあり、なかなか踏み出せないと思います。そのような社員のサポートをし、会社全体的に語学力を高めていきたいと考えています。