「親子が似ている」は「take after」と「resemble」どっち?- よく使われる句動詞を一般動詞とセットで覚えよう

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せっかく「prepare(準備する)」という単語を覚えたのに、ネイティブが使っているのは「get ready(準備する)」という表現で、結局聞き取れなかったという経験はありませんか?英語には「get ready」のような「句動詞」が、自然でカジュアルな表現であることから日常でもよく使われています。そこで今回は、特に知っておくべきネイティブがよく使う句動詞を、一般動詞と併せてご紹介したいと思います。

ネイティブが句動詞をよく使う理由

英語は「一般動詞」と言われる英単語に加え、「動詞+前置詞」や「動詞+副詞」などで形成された「句動詞」が存在します。例えば句動詞「give up」は「諦める」ですが、一般動詞では「abandon(断念する)」という単語が同意の英単語にあたります。

「句動詞」は、「give」や「go」といった英語本来の基本動詞と、よく見かける前置詞や副詞などを併せるだけで表現できるため、ネイティブも気軽に使えるカジュアルな表現としてよく耳にします。

一方、学会やビジネスの場など、丁寧さやフォーマルさを要求される場所では、「give up(諦める)」よりは「abandon(断念する)」のような一般動詞が好まれる傾向にあります。つまり、逆を言えば、日常の場面で一般動詞を使うと堅苦しい印象を与えてしまうことがあるといえます。

こういったことから「句動詞」を覚えることもとても大切なのです。では実際にどんな句動詞がネイティブによく使われているのかを、似た意味の一般動詞とともにご紹介していきましょう。

ネイティブがよく使う句動詞 – 「動詞+副詞」編

ネイティブがよく使う句動詞を大きく3つに分けてご紹介したいと思います。まず1つ目は「動詞+副詞」の形をした句動詞からご紹介しましょう。

break down と fail :故障する

My car broke down on the way.(車が途中で故障した)

The engine failed on the way to town.(エンジンが街へ行く途中で故障した)

故障するという言葉でよく耳にするのが「break down」です。一般動詞で同じ意味を持つものとしては「fail」が挙げられます。「break down」は人間に起こると「神経が参る」「健康を害する」などの意味にもなりますよ。

show up とappear:現れる

He didn’t show up at the office next day.(彼は翌日オフィスに姿を見せなかった)

She finally appeared at three o’clock.(彼女はやっと3時に姿を見せた。)

とくに人が待っているところに「現れる」という意味で使われる事が多い「show up」。類語としては「appear(現れる)」という単語をセットで覚えておくとよいでしょう。「appear」は人以外にも、何かが「現れる」という意味で広く使われます。

get awayとescape:逃げる

You can not get away from the reality.(現実からは逃げられない)

He escaped from danger.(彼は危険から逃れた)

危険や責任などから逃れるという意味の「get away」ですが、「危険から逃れる」という意味では「escape」という単語が類語になります。他にも「run away」という句動詞や「flee」といった一般動詞も「逃れる」という意味の単語ですよ。なお例文の「danger(危険)」は「dangerous(危険な)」の名詞形ですよ。

grow upと mature:成長する

Children grow up fast.(子供は成長が速い)

He matured fast.(彼は早く成熟した。)

子供が大人に成長するという際に使われるのが「grow up」という句動詞です。一方似た一般動詞で「mature」がありますが、こちらは体の大きさというよりは心の成熟を指すことが多く、「円熟する」「成熟する」という意味があります。また「mature」は動詞だけでなく、形容詞としてもよく用いられ、「成熟した」「分別のある」というような意味になりますよ。

look up と refer:調べる

Look up the word in your dictionary.(その言葉を辞書で調べてみなさい。)

Always refer to a dictionary when you are doubtful.(疑わしいときは必ず辞書を引いて)

「look up」は「情報を集める」や「調べる」という意味があります。それと似た意味の一般動詞に「refer」があります。特に「refer to〜」で「〜を参照する」「〜を調べる」という意味になります。

turn down と reject:断る

She turned down the offer.(彼女はそのオファーを断った。)

He refused the request.(彼はその要求を断った。)

「turn down」は「断る」という意味があります。同じ断るという意味の一般動詞には「refuse」以外にも「reject」「decline」などがありますが、「reject」は「依頼や申し出をきっぱりと断る」という最も強い拒絶の意味があります。「decline」はより丁重に断るイメージ。「refuse」は「reject」と「decline」の間の強さで「断る」「拒絶する」などの意味をもつ単語です。「Turn down」は句動詞ですので、砕けた言い方になりますよ。

ネイティブがよく使う句動詞 – 「動詞+前置詞」編

ネイティブがよく使う句動詞の中で、次に「動詞+前置詞」の形をした句動詞をご紹介しましょう。

take after と resemble:似ている

I don’t take after my mother.(私は母に似ていない。)

Ken resembles me.(ケンは私に似ている。)

「take after」は「世話をする」という意味以外に「〜に似ている」という意味があります。とくに血縁関係のある年上の人に対して使うのが「take after」です。同じ「似ている」の意味の「resemble」は血縁関係のない人や物と似ているときにも使うことができます。

stand for と mean:意味する

What does UN stand for?(UNは何を表していますか?)

What does this word mean?(この単語はどんな意味ですか?)

「stand for」は「〜を意味する」「〜を象徴する」という意味があります。特に「略語などが〜を表す」といったときによく使われます。似た意味の一般動詞で最もよく耳にするのは「mean」で、単語の意味を問うときによく使われます。それ以外にも「represent(〜を表す)」という単語もありますが、こちらは「(マークや模様などが)〜を象徴する」という意味でよく用いられます。

look for と seek:探す

I’ll look for my workplace.(勤め先を探します。)

I will seek the solution.(解決策を探します。)

「look for」は「探す」という表現のカジュアルでより口語的な表現です。一方似た意味の「seek」はよりフォーマルで、探している対象が「解決策」や「この仕事の意味」などの「形がないもの」を探す場合にもよく用いられます。「search」という一般動詞もありますが、こちらは「失くし物などを探す」という際によく使いますよ。

call on と visit:訪問する

I will call on you on Sunday.(日曜にお伺いします。)

He visited the library.(彼は図書館を訪れた。)

「call onは「〜を訪問する」という意味で、特にうしろには「人」がきます。なにかの用事で少し顔を見せるなど、短時間だけ立ち寄るといったニュアンスがあります。「visit」は後ろに人や場所がきて、比較的長い時間訪問するというイメージがあります。

account for と explain:説明する

It is difficult to account for tastes.(好みを説明するのは難しい)

Our teacher explains things in English.(私達の先生は物事を英語で説明する。)

「account for」は説明するという意味。似た意味で「explain」という一般動詞がありますが、こちらは難しいものをわかりやすく説明するというイメージです。一方「account for」は「なぜそのような行動や状態に至ったのかという過程に重点をおいて説明する」というニュアンスです。

care for と like :好む

I don’t care for eggs.(私は卵が嫌いです)

Would you like some fruit?(フルーツはいかがですか?)

「care for」はもともと「〜のために気を配る」という意味の句動詞で、「世話をする」という意味もあります。そこから発展して「〜を好む」という意味にもなりました。ただし「〜を好む」で使う際には、否定文と疑問文にのみ使われるというところに注意しましょう。「好む」という意味においては一般動詞の「like」が似た意味になりますが、こちらは肯定文でも使うことのできる英単語です。

ネイティブがよく使う句動詞 – 「動詞+副詞+前置詞」編

ネイティブがよく使う句動詞の中で、最後に「動詞+副詞+前置詞」の形をした句動詞をご紹介しましょう。

look up to と admire:尊敬する

I look up to my father.(私は父を尊敬している。)

I admire him for his courage.(彼の勇気に感服する。)

「look up to」は「見上げる」という意味が転じて「尊敬する」という意味をもつ句動詞です。似た動詞に「admire」があり、「すごいという気持ちで称賛する」「評価する」「感心する」というように訳されます。どちらも愛情をもって尊敬しているというニュアンスがあります。一方、「respect」も「尊敬する」と訳されますが、こちらは「価値のあるものに対してふさわしい敬意を払う」という意味になります。

put up with と tolerate:我慢する

How long will I have to put up with this situation?(いつまでこの状況に我慢しなければならないのか?)

You don’t have to tolerate it anymore.(もう我慢しなくていいのよ)

「put up with」は「〜に我慢する」という意味があります。これは特に嫌な状況や面倒な状態を我慢するという意味が根底にある単語です。それと似た表現に「tolerate」という単語があり、「嫌なことを我慢する」という意味になります。「我慢する」という英単語は他にも「bear」や「endure」などがありますが、「bear」は「困難に耐える」という意味、「endure」は「長いあいだかなり辛いことに耐え忍ぶ」というニュアンスがあります。

make up for と compensate:埋め合わせをする

I will make up for it next time.(この次に埋め合わせをするよ)

I will compensate for those costs.(私がその費用を補います)

「make up for」は「失ったものを取り戻し埋め合わせする、補う」という意味の句動詞です。似た意味で「compensate」があり、「損失を補う」「良いところで補う」という意味の言葉です。句動詞の「make up for」のほうが日常会話でよく使われる表現です。

句動詞がわかったら

句動詞は一見覚えるのが大変そうに思えますが、今回あげた句動詞は映画やドラマなどでも本当によく耳にするものばかりで、そのうち耳馴染みのあるものとなると思います。似た一般動詞と一緒に覚えて、シーン別に分けて使えるようにしていくといいでしょう。

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