英語スピーキングテストとは?対策すべき6つのポイントとスコアアップのコツ

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英語の資格やテストといえば、リスニングやリーディングを中心としたものが一般的でした。しかし近年、英会話力を測るためのスピーキングテストも広く利用されるようになってきているのをご存知でしょうか。

日本人の英語学習者には「スピーキングは苦手」という人が多いですが、英語でコミュニケーションを取るのに欠かせない力であることは間違いありません。積極的にスピーキングテストに挑戦し、英語力をバランスよく伸ばしていくことには大きな価値があります。

今回は、スピーキングテストで対策すべきポイントやスコアアップのコツをわかりやすく紹介します。スピーキングを集中的に強化することで「使える英語力」を身につけましょう。

英語スピーキングテストとは

口頭で質問に答えていき英会話力を測定できるテストです。スマートフォンやタブレット、パソコンなど様々なデバイスで気軽に受けられるものや、AI技術を駆使してたった5分のテストで測定してくれる優れたテストも。英語の読み書きよりも英会話力を重視している人、今現在オンライン英会話を利用していて定期的に実力を把握したい人にぜひ活用してもらいたいテストです。

英語スピーキングテストで対策すべき6つのポイント

英語のスピーキング力が問われるテストは、大きく分けて2種類あります。総合的な英語力を問うために4技能の1つとしてスピーキングテストを行なうものと、スピーキングに特化したものです。

総合的な英語力を問う試験としては、英検・TOEFL・IELTSなどが挙げられます。一方スピーキングに特化した試験は、TOEIC S&Wテスト・VERSANT・PROGOSなどです(TOEIC S&Wはライティングを含みます)。

また受験においても、2023年度には都立高校入試にスピーキングテストが採用される予定となっています。将来的にはその他の都道府県でも、スピーキングテストが導入される可能性はあるでしょう。

テストや資格ごとに出題形式は異なりますが、スピーキングテストで求められる能力に大きな違いはありません。どのような能力が求められ、どのような対策をすべきなのかを押さえて、ベストスコアを目指しましょう。

以下、スピーキングテストで対策すべき6つのポイントを紹介します。

文法・構文

文法・構文は、スピーキングスコアに大きな影響を及ぼす要素の1つです。自分が伝えたいことを適切な文章として構築するためには、文法力が欠かせません。また、伝えたいことを効果的に伝えるためには、構文を使いこなす力が求められます。

とはいえ、スピーキングでは難しい文法・構文を使う必要はありません。まずは中学英語レベルの文法・構文をしっかり覚え、瞬時に最適なものが選択できるよう練習を繰り返すことが大切です。中学英語レベルの文法や構文を使いこなせれば、ある程度自由に意見や考えを伝えられるようになるでしょう。

スピーキングテストのために文法・構文力を鍛える場合、問題集を買ってひたすら解いていても、スコアアップにはつながりません。スピーキング力の向上には、英文を自分で組み立て、繰り返し声に出し、無意識に話せる状態まで高めるトレーニングが必要です。頭で考えることなく英語が口から出てくるようになれば、本番でも十分力を発揮できるでしょう。

最初は頭の中で「まず主語はTheyで、動詞は過去形にして、目的語は…」と組み立ててからでないと、うまく話せないはずです。しかし、毎日繰り返すことで徐々に組み立てがスムーズになり、いずれは意識しなくても文法的・構文的に正しい英文が出てくるようになります。

語彙

テストによって扱うテーマは異なるため、出題範囲に合わせた語彙の習得が必要になるでしょう。意見を述べるのに必要な単語が出てこなければ、うまく英文を作れません。例えば、TOEIC S&Wはビジネスシーンを主に扱うテストであるため、ある程度のビジネス表現を押さえておく必要があります。

ただし、どんなテストでも根幹となるのはやはり中学・高校レベルの語彙です。いきなり難易度の高い専門用語を覚えるのではなく、まずは中学・高校レベルの語彙を「使いこなす」ことを意識しましょう。

「単語帳で覚えたから大丈夫」と思うかもしれませんが、瞬時に動詞を過去形にしたり、正しい発音で口に出したりするのは意外と難しいものです。「簡単すぎる」と感じるくらいの単語でも、さまざまなパターンで実際に使うことで初めて定着します。

また、語彙を強化する際には単語帳を読んで暗記するだけでなく、耳で聴いて声に出すことが大切です。スピーキングテストに必要な発音や聞き取りの能力が鍛えられるほか、音が記憶に残るため覚えやすくなります。

ただ単語のスペルと意味を覚えるのではなく、その単語を使って文章を組み立ててみるのもおすすめです。実際に単語を使う経験は、語彙の定着はもちろん、文法力・構文力のアップにもつながるでしょう。

発音

正しい英文を構築でき、さまざまなジャンルに対応できる語彙力があったとしても、発音が間違っていればスピーキングテストでの評価は下がってしまいます。英語学習をする際は必ずネイティブの正しい発音で学ぶことを意識し、カタカナ発音から脱却しましょう。

発音をよくするためには、母音・子音など1つ1つの音に加え、単語同士がつながった際に発生するリンキングやリダクションも意識することが大切です。リンキングは2つの単語の音がつながる現象、リダクションは音が欠落する現象(sit downの「t」が発音されないなど)を指します。

無意識レベルで正しい発音ができるようになるには、音読やシャドーイングが効果的です。シャドーイングとは、聴こえてくる英語を影のように追いかけながらマネをするトレーニングです。耳に残っている状態でマネをすることで、英語の発音・リズムが自然と身につきます。また、音源のスピードで英語を理解しながら追いかける必要があるため、リスニング力アップにも効果を発揮します。

ある程度英語の発音に自信がある場合でも、日頃から英語を話す機会は意識的に作るようにしましょう。英語を話す際には、日本語では必要のない筋肉を使います。毎日一定の量の英語を話すことで英語発音に必要な筋肉が鍛えられ、本番でもスムーズに話せるようになります。

流ちょうさ

スピーキングテストでは、話している最中に間ができたり言い直したりすることなく、スムーズに話すための「流ちょうさ」も求められます。流ちょうさを磨くためには、ここまで紹介してきた文法や構文、語彙、発音の能力を高めると同時に、日常的に英語を話す習慣を持つことが大切です。

「英語を話す習慣」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、独り言でも十分効果があります。その日に起こったことや、受験予定のテストで出題されるテーマについて、思いつくままに話してみましょう。得意な言い回しが増えれば、本番でも詰まることなくスムーズに英語を話し続けられるようになります。

ただし、独り言だけだとコミュニケーション力が磨かれないほか、発音や文法が間違っていても気づかないといったデメリットもあります。毎日のトレーニングは独り言でよいとしても、週に数回程度は実際の英会話を取り入れましょう。人を相手にしたコミュニケーション力が磨かれるほか、率直にフィードバックがもらえる相手であれば効率的にスピーキング力を高められます。

論理構成

テーマに対して意見を述べる問題では、論理的な構成で話せているかどうかも重要な評価ポイントです。

基本的な論理構成としては、「結論→理由→具体例→結論」という流れがよく使われます。また、「however:しかし」や「As a result:結果として」といった各要素をつなぐフレーズを覚えることで、スムーズかつ論理的な主張が可能になるでしょう。

回答時間が決まっているため、論理構成を意識しながらも時間内に主張を終える必要があります。テストの頻出テーマを使って、自分の意見を時間内に論理的に述べられるようトレーニングをしておきましょう。

しかし、あくまで大切なのはベースとなる文法や構文、語彙、発音の力です。いくら論理構成がうまくできていても、正しい文章構造・語彙・発音でなければ評価してもらえません。日頃はスピーキングの基礎力を鍛えることに集中し、論理構成の対策は試験直前に行なうのがよいでしょう。

聞き取り

スピーキングテストといっても、スピーキング力だけを磨けばいいわけではありません。ほとんどのテストは試験官とコミュニケーションを取ったり、試験官が読み上げる質問や音声を聞き取ったりしたうえで回答します。つまり、回答するには聞き取りの能力が不可欠だといえます。

うまく聞き取れなければ、そもそも何を回答すべきなのかがわからないため「せっかくスピーキング力を上げたのに思うように話せなかった」といった事態になりかねません。日常的に英語でコミュニケーションする機会を作るなど、聞き取りを含めた形でスピーキング練習をすることが大切です。

リアルな英会話では、英語教材に付属している音源のようにクリアに発音されません。よりナチュラルな英会話に慣れるためには、映画やpodcastなどでカジュアルな話し方に慣れたり、外国人と実際に英会話をしたりするのがよいでしょう。

英語スピーキングテスト対策4つのコツ

英語のスピーキングテストで高得点を取るため、意識したい4つのコツを紹介します。それぞれを実践することで、効果的・効率的にスピーキングテストの対策を進められるはずです。

日常的に英語を話す

スピーキング力をもっとも効率よく高めるには、やはり日常的に英語を話す習慣を作るのが大切です。英語でコミュニケーションする機会があれば、それ以外の自主学習の時間でも「自分が使う前提」で知識をインプットする癖がつきます。例えば、単語を覚える際にも「どのような状況で使えそうか」「スムーズに発音できるか」といった点に意識が向くでしょう。

また、身につけた文法・語彙・発音はすぐに使うことが大切です。頭から抜けないうちに使ってみることで、記憶がより強化され、使える知識として定着します。また、「覚えた表現を使えた」「前よりもスムーズに発音できた」など成長の実感を得やすくなるのもメリットです。

最近では、オンラインで英会話レッスンを受けたり、外国人が集まる場所やイベントに参加したりするなど、昔よりも英語を話す環境が作りやすくなっています。英語を話すことが自分にとって当たり前になれば、本番でも緊張することなくスピーキングテストに臨めるでしょう。

フィードバックをもらう

スピーキング力を効率的に向上させるには、フィードバックをもらうことが大切です。

1人で会話練習をするのも十分効果はありますが、文法や語彙が間違っていてもなかなか気づかないというデメリットがあります。例えば、文法的に正しくても表現としてナチュラルでなかったり、間違った発音に気づかないまま使い続けたりといったことが十分起こりえます。また誤りに気づけたとしても、1度ついた癖を直すのには時間がかかります。

基本的には自主学習でスピーキング力を磨きつつ、少なくとも週1~2回は他人からフィードバックをもらうようにしましょう。英語力の高い友人や外国人の知り合いにお願いするのもいいですが、普段から付き合いのある相手だと細かい指摘はしづらいものです。率直なフィードバックをもらいたい場合は、やはり英会話講師にお願いするほうがよいでしょう。的確なアドバイスをもらうことで、着実にスピーキング力を高められます。

出題形式を理解する

試験で求められるスピーキング力は、どのテストでもだいたい同じようなものです。しかし、出題形式はテストごとに異なるため、受験直前には出題形式に合わせた対策をある程度取り入れることでスコアアップにつながるでしょう。問題の構成や回答までの流れ、回答までの準備時間、回答時間の長さなど、本番の形式に合わせたトレーニングをすることで、本番でも慌てずに回答できます。

メジャーな試験であれば問題集が売られていますが、スピーキングテストであるため自分では採点・評価がしづらいという難点があります。うまく答えられたつもりになっていても、表現が間違っていたり、発音が伝わりづらかったりするかもしれません。英会話レッスンで本番形式のトレーニングをお願いするなど、ここでもフィードバックを含めた対策が重要となります。

スピーキングテストの場数を踏む

「絶対にスピーキングテストで目標スコアをクリアしたい!」という方は、本番形式のスピーキングテストを何度か受け、テストで英語を話すこと自体に慣れるのが大切です。練習では味わえない緊張感を経験することで、本番のテストでも力を発揮しやすくなります。

また定期的にスピーキングテストを受ければ、自分の成長が目に見えるためモチベーション向上につながるほか、苦手項目の確認にも役立ちます。本番まで1度もテストを受けていない場合、「思ったよりスピーキング力がついていなかったらどうしよう」といった不安に襲われるかもしれません。定期的に実力をチェックすることで、より自信を持って本番に臨めます。

オンライン英会話のレアジョブ英会話では、スマホさえあればどこからでも受けられるスピーキングテスト「PROGOS」を提供しています。世界基準のCEFRに準拠しており、日本で1番受けられているスピーキングテストです(※国際指標CEFRに完全準拠したテストにおける年間受験者数(当社調べ))。

アプリをダウンロードすれば簡単に受験できるので、スピーキングテスト対策や定期的なスピーキング力チェックにぜひ活用してみてください。

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英語スピーキングテストの対策がわかったら

英会話への苦手意識を払拭し、スピーキングテストで目標スコアを達成するためには文法・構文や語彙、発音、流ちょうさ、論理構成、聞き取りといった6つのポイントを押さえた対策が必要です。今回紹介した内容を参考に、効果的にスピーキングテスト対策を進めてくださいね。

より着実にスピーキング力を高めたいなら、毎日英語を話す習慣をつけることが大切です。レアジョブ英会話には毎日レッスンが受けられるプランもあるため、スピーキング練習の習慣化にも活用いただけます。

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