英語の分詞構文とは?「〜しながら」の表現をマスターしよう!

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「分詞構文が理解できない」「訳すことはできるけれど自分で英作文できない」という人は少なくありません。分詞構文は、英文法のなかでも苦手意識を感じやすい単元なので、基本知識を身につけて、実戦練習を繰り返すことが大切です。

本記事では、分詞構文の概要・種類・表現できる状況について詳しく解説します。具体的な用法と例文もまとめているので、分詞構文の理解を深めるのに活用してください。

英語の分詞構文とは?

分詞構文とは、「動詞+ing」「動詞+ed」などの分詞を用いて、メインの文(主節)を修飾する構文です。「接続詞+主語+動詞」で構成された文は、分詞構文に置き換えることで短く端的に表現できるようになります。

ただし、分詞構文は日常会話で用いられることはほとんどありません。一般的には、新聞・書籍・論文などのフォーマルな文章で使われます。分詞構文を効果的に用いることで、情報量を維持したまま単語数を減らすことができ、コンパクトな英文を作成することが可能となります。

分詞構文で使用される分詞について

英語の分詞には「現在分詞(動詞+ing)」と「過去分詞(動詞+ed)」の2種類があります。2つとも分詞構文のなかで使うことができますが、基本的には現在分詞を使用します。過去分詞ではじまる場合も、「現在分詞のBeingが省略されている」と覚えておくことで、意味が掴みやすくなるでしょう。

分詞構文で使用される分詞は、文頭に配置されることが多いものの、場合によっては文中に置かれる場合もあります。文頭に分詞が配置されると文の切れ目に「,(コンマ)」が入りますが、文中に置かれると「,(コンマ)」が入らないため、句や節のまとまりがわかりづらくなります。

分詞構文で表現できる状況

分詞構文では、「主語が同じで、かつ同時に2つのことが起こっている状況」を表現することができます。たとえば、「彼女は歌いながら掃除をしている」という状態は、彼女を共通する主語として、「歌っている」「掃除をしている」という2つのことが同時に起こっています。「接続詞+主語+動詞」から構成される副詞節に言い換えると、訳しやすくなります。

分詞構文:She is cleaning the room singing a song.
副詞節:She is cleaning the room, and she is singing a song.

分詞構文の6つの用法

分詞構文には6つの用法があります。なかでも、時・理由・結果の意味で用いられることが多くなっています。

~とき
理由~だから
結果~して
付帯状況しながら
条件もし~すれば
譲歩~だが

時「~とき」

Seeing her, I ran away. (彼女を見て、わたしは逃げました)

Speaking English, I feel nervous easily. (英語を話すとき、わたしはいつも緊張します)

Seeing her→When I saw her、Speaking English→When I speak Englishと、言い換えることができます。分詞構文は2つの出来事が同時に発生した場合だけでなく、1つ目の事象が起こっている間に、2つ目の事象が発生する状況も表現できます。

理由「~だから」

Knowing the answer, I taught it to him. (答えを知っていたので、それを彼に教えました)

Being a student, I have to study hard. (学生なので、一生懸命勉強しなければなりません)

「~だから」の意味で用いるときは、Asやbecauseなどの接続詞+主語+動詞と置き換えることができます。例文では、Knowing the answer→As I knew the answer、Being a student→Because I am a studentとなります。

have toとmustはほぼ同じシーンで使われていますが、have toは「(仕方なく)しなければならない」、mustは「(ポジティブな気持ちで)しなければならない」とニュアンスに違いがあります。

結果「~して」

My battery was running out, resulting in disconnecting the mobile network. (充電がなくなって、ネットワークに接続できなくなりました)

結果の用法は、andで言い換えることができるので、resulting inはand it resulted inとなります。「~して」の意味で用いる場合は、「Aした結果B」の順番になるよう、文章を前から後ろに訳していきます。

付帯状況「しながら」

I study (while) listening to music. (わたしは音楽を聞きながら勉強します)

We watched TV (while) eating snacks. (わたしたちはお菓子を食べながらテレビを見ました)

付帯状況も、andで言い換えることができます。例文では、I study, and I listen to music、We watched TV, and we ate snacksとなります。文中に分詞が登場すると混乱しやすくなるため、接続詞(while)+分詞構文で表されることもあります。

条件「もし~すれば」

Finishing homework for summer break, you can enjoy your vacation. (もし夏休みの宿題が終わったら、あなたは休暇を満喫することができます)

I’ll be happy getting a dog. (もし犬を飼ったら、幸せな気持ちになるはずです)

分詞構文には「もし~すれば」という用法もあります。上記2つの例文も、「夏休みの宿題が終わったとき」「犬を飼ったとき」と単純に訳すこともできますが、if(もし~すれば)の意味で捉えることで前後の文脈とつながりやすくなります。

譲歩「~だが」

Respecting your opinion,  I still think he is right. (あなたの意見は尊重しますが、やはり彼が正しいと思います)

Admitting you have a point, I disagree. (的を得た指摘であることは認めますが、賛成できません)

譲歩はあまり使われない用法ですが、「~だが」と訳せることを覚えておくと便利です。話し言葉で「~だが」を表す場合は、逆接の接続詞であるbut・ however・althoughなどを使います。例文のRespecting your opinionを会話文に言い換えると、I respect your opinion, but I still think he is rightとなります。

接続詞+分詞構文

She is cleaning the room while singing a song. (彼女は歌いながら掃除をしています)

When Speaking English, I feel nervous easily. (英語を話すとき、わたしはいつも緊張します)

分詞構文を使うことで、単語が省略されて意味が伝わりづらくなるケースがあります。そのようなときは、分詞の前に接続詞を置いて意味をはっきりさせることが可能です。接続詞+分詞構文の用法でよく使われる接続詞には、while「~ながら」やwhen「~とき」などがあります。接続詞があってもなくても、文章の意味は大きく変わりません。

完了の分詞構文

Having Finished homework for summer break, you could enjoy your vacation. (夏休みの宿題が終わったから、あなたは休暇を満喫することができたのです)

I’m happy having got a dog. (犬を飼いはじめたから、幸せな気持ちになったのです)

完了の分詞構文は「Having+過去分詞」で表すことができ、「~したから」「~となった」という意味を持ちます。1つの事象が起こった結果、もう1つの出来事につながった場合に使えます。「Having+過去分詞」は、「接続詞+主語+have(had)+過去分詞」のかたちに置き換えると、訳しやすくなるでしょう。たとえば、Having Finished homework for summer breakは、Because he had finished homework for summer breakと言い換えられます。

否定の分詞構文

Not having time, I couldn’t talk with him. (時間がなかったので、彼と話し合うことができませんでした)

Not having cash, I used my credit card. (現金がなかったので、クレジットカードを使いました)

否定の分詞構文は、「Not + ~ing(~ed)」のかたちで表します。例文では「,(コンマ)」以降の文章は過去形ですが、分詞構文は「having」という現在分詞となっています。過去の時制であっても、分詞構文を過去分詞にする必要はありません。また、notの代わりにneverを用いた、never having seen ~「一度も見たことがないので」は、目にすることの多い表現です。

独立分詞構文とは?

独立分詞構文とは、「分詞構文+メインの文」で構成された2つの出来事の主語が異なる場合の用法です。分詞構文の基本は「主語が同じで、かつ同時に2つのことが起こっている状況」ですが、独立分詞構文という例外が存在します。

例文では、分詞構文の主語はrain、メインの文の主語はoutdoor concertとなっており、2つの出来事の主語が異なります。

The rain being over,the outdoor concert was held.(雨がやんだので、野外コンサートが開催された。)

また、「with+独立分詞構文」で、同時に起こっている出来事を補足することもできます。主語が異なる独立分詞構文では、それぞれの主語Sheとher bodyを省略することはできません。

She is cleaning the room with her body shaking to the music. (彼女は音楽に合わせて体を揺らしながら掃除をしています)

独立分詞構文の慣用表現

独立分詞構文には覚えておくと便利な慣用表現があります。ここでは、とくに使用頻度の高い表現を紹介します。

Generally speaking一般的に言うと
Frankly speaking率直に言うと
Strictly speaking厳密に言うと
Speaking of~と言えば
Granting that仮に~としても
Judging by/from~から判断すると
Taking A into consideration,Aを考慮すると
According to~によると

過去分詞で始まる分詞構文

Seen from a distance, the view looks more beautiful.(遠くから見ることで、より美しい景色に見えます)

Tired, I want to go to bed early. (疲れたので、できるだけ早くベッドに行きたいです)

過去分詞ではじまる分詞構文はBeingが省略されており、受け身の動詞が後ろに続きます。例文では、景色を共通の主語にすることで、being seen(景色が見られている)となります。一見すると形容詞に見えるTiredも、Being tired(疲れたので)が正式なかたちです。独立分詞構文でも、All things(being) consideredのように、Beingが省略されることがあります。

分詞構文について理解したら

分詞構文を使うことで「主語が同じで、かつ同時に2つのことが起こっている状況」を、短い文で表現しやすくなります。独立分詞構文には、よく目にする慣用表現も多いため、記憶として定着させることで読解力・英作文のスキル向上にも役立つでしょう。

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