person、people、humanはどう違う?「人」を表す単語を使い分ける

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「人」「人間」を表すのに、英語ではperson、persons、people、human、human beingsなど、単数複数含めてさまざまな言い方があります。どれを使えばいいのだろう?と迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。そこで、普段の会話でよく使われる「人」「人間」を表す単語の基本的な意味とその使い分けを見ていきたいと思います。

person、persons、peopleの使い分けは?

personは単数、personsは複数で、peopleは常に複数。では、人が複数いるときはpersonsとpeopleのどちら?と悩んでしまいますよね。この機会に、使い方を整理しておきましょう。

personは「1人」で「~な人」

personは「1人の人」を表す最も一般的な英単語であると同時に、「~な人」というその人の特徴を表したいときによく使われます。

The fee is five dollars per person.(料金は1人5ドルです)

per ~で「~につき」という言い方。

Cathy is a nice person.(キャシーはいい人です)

a wrong person for that(それには向いていない人)のように、悪い意味のときにも使われます。

I’d like to talk to you in person.(あなたと直接お話ししたいんです)

in personは「直接、じかに会って」または「本人が直接」ということ。

personsはフォーマルな言い方

personの複数形がpersonsなので、人が複数いればいつでもpersonsでいいようにも思えますが、現在personsは規則や契約など、主にフォーマルな場面で使われます。

An elevator can carry up to eight persons.(エレベーター1台につき8人まで載せることができます)

人数制限などを表すのによく使われます。

Ten persons were arrested for fraud crimes.(詐欺罪で10人逮捕されました)

ニュース記事などで人数を表すのに、よくpersonsが使われます。

peopleは「複数の人」の一般的な言い方

人が複数いるとき、一般にはpeopleを使います。People are ~のように複数扱いの単語となり、「集団」が複数あるときにpeoplesとすることも可能です。

One person, two people, three people … We have seven people today.(1人、2人、3人…今日は7人います)

人数を数えるときは、one person, two people …となります。

The people’s opinions matter.(国民の意見が大切です)

the peopleは「国民、庶民、一般大衆」という意味で使われます。

The country consists of many different peoples.(その国は多くの異なる民族から構成されています)

peopleを「民族、集団」としてとらえ、peoplesと複数にすることがあります。

A: One person, two people, three people … We have ten people today, but the meeting room is up to eight persons.(1人、2人、3人…今日は10人ですが、会議室は8人までです)

B: We need a bigger room. I’ll talk to the administration in person.(もっと大きい部屋が必要ですね。管理部門と直接話してきます)

A: Thank you.(ありがとう)

humanはロボットではない「人間」

「人間」または「人類」を表したいときにはhumanという語を使います。personやpeopleのように人数を数えるときには使われず、動物やロボットではなく「人間」である、ということを強調します。

humanには「人間らしい」の意味も

humanは「神や動物、ロボットではなく人間」ということです。「人間らしい」という意味を込めることもできます。

Laugh, love, and cry. Only a human can do it.(笑い、愛し、泣く。それは人間だけができることです)

humanは「1人の人間」または「人類全体」を表すことができます。Only humans can do it.と複数にしてもOKです。

We make mistakes. We are only humans.(間違うこともあります。しょせん人間ですから)

間違えたり失敗したり、humanを「人間らしい存在」という意味で使っています。

I want to be treated as a human being.(人間らしく扱ってほしいんです)

beingは「~であること、存在」で、「ロボットでなく人間であること」「尊厳を持った人間であること」を強調したいときにhuman beingと言うことがあります。複数はhuman beingsとなります。

manは「男性、人、人類」と幅広い意味

manは一般に「男性」ですが、男女限らず「人」を指すことがあり、「人類全体」を表すこともできます。現在は男女を区別しない観点から、「人」「人類全体」という意味でmanを使うのは避ける傾向にあります。

It’d be helpful if there’s a man around.(男手があると助かるんですが)

「男、男性」という意味のman。if there are menと言ってもOKです。

We are short of men.(人手が足らないんです)

このmenは男性に限らず、一般に「人」ということ。

Man’s life is limited.(人の生涯は限られています)

男性に限らず、「人間、人類全体」という意味でのman。

humanを使ったその他の単語

humanはhumanoid(ヒューマノイド)、humanity(人間愛)などさまざまな単語に展開します。humanとの意味の違いを知っておくと便利です。

They are researching on humanoid robots.(彼らは人型ロボットの研究をしています)

humanoid(ヒューマノイド)は「人間もどき」ということで、「人間の外観や特徴を持っているけれど、人間でないもの」を表し、humanoid tree(人間の形をした木)のようにも言います。androidは「機械人間」で、humanoidの一種です。

The act is against humanity.(人道に反する行為です)

humanityは「人類全体」を指すと同時に、「人間性、人間愛、人道」といった意味合いが込められた単語です。

How can we humanize the workplace?(職場環境を人間らしいものにするにはどうすればいいでしょうか?)

humanizeは文字通りには「人間化する」ですが、「無機質なものを人間らしくする」という意味で使うことができます。

A: Let’s think about how we can humanize the workplace.(職場環境を人間らしいものにするにはどうすればいいか考えましょう)

B: We can make a break room with a wooden table. It’d be helpful if there’s a man around.(木のテーブルがある休憩室を作るといいですね。男手があると助かるんですが)

A: Anyone can do it. Never mind making mistakes. We are only humans. (誰でもできますよ。失敗を恐れないで。しょせん私たちは人間なんですから)

口語の「人」「やつ」を覚えよう

海外のテレビや映画には、personやpeopleではなくguyやfellowのような「人」「やつ」「あいつ」といった意味を表す語が頻繁に登場します。耳にする機会が多いこれらの口語表現の使い方を押さえておきましょう。親しい間柄であれば、自分で使っても大丈夫です。

guysは女性が含まれていてもOK

guyは主にアメリカ英語で、「やつ」「あいつ」を表します。単数のときは基本的に男性ですが、複数のguysでは女性が含まれていても大丈夫、女性だけのときにも使えます。

What do you guys think?(みんなはどう思う?)

you guysで「君たち、あなたたち」を指しています。

fellow / fellaは「男性」または「仲間」

fellowまたはそれを短くしたfellaは、主にアメリカ英語で「やつ」「あいつ」という意味で、基本的には男性を指します。「仲間」を表すこともあります。

Rodger is a good fellow. I like him.(ロジャーはいいやつです。気に入っています)

manやguyと同様に使われる言い方です。

What kind of fella is he?(彼はいったいどういうやつなんだ)

このfellaは男性1人を指しています。

Please meet one of our fellows.(私たちの仲間の一人を紹介します)

このfellowは「仲間、同士」といった意味で、口語的ではありません。

blokeはイギリスで使われる「やつ」

イギリスではguyよりもblokeという言い方がよく使われます。基本的には「男性」です。

I’m seeing a bloke.(付き合っている人<男性>がいるんです)

guyやmanと同じ使い方で、口語では「be seeing+人」で「付き合っている」という意味になります。

A: Hi, guys, what’s up?(やあ、みんな、元気?)

B: Pretty good. You know, Kate is seeing someone.(元気。ねえ、ケイトが誰かと付き合ってるんだって)

A: Uh, Jack. I know him. He’s a good fella.(ああ、ジャックね。知ってる。いいやつだよ)

「人」を表す英単語をまとめておぼえよう

それぞれの単語の意味や使い方のイメージをとらえることができたでしょうか。まとめると、以下のようになります。
person:普段「1人の人」を指す。
persons:フォーマルな場面で使う。
people:普段「複数の人」を指す
human:神や動物、ロボットではなく「人間」。
man:「男性」「人」「人類」。最近は「人」「人類」の意味で使うのは避ける傾向にある。
guy、fellow、bloke:口語で「やつ」。

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