英語リスニングの伸び悩みはコレで解決!TOEICのスコアアップにも効果的

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「TOEICの点数が今以上になかなか伸びない」「リスニングの点数が上がらない」など、英語を学びはじめたときに比べれば格段に実力は上がっているものの、中級レベルに達したあたりで成長スピードが弱まる人は、実は少なくありません。

このような停滞を打破するためには、どんなポイントをおさえればいいのでしょうか。本記事では、英語中級者が陥りがちなリスニング学習の穴や伸び悩みの解決方法を紹介します。

英語中級者がリスニング伸び悩みにぶつかる原因は?

まずは、英語中級者がなぜリスニングの伸び悩みにぶつかることが多いのか、ポイントごとに解説します。

ここで一度、自分の学習状況を振り返ってみましょう。

聞き流すことがクセになっている

リスニングの学習が進むにつれて陥りがちなのが、「聞き流すことがクセになっている」というパターンです。

はじめのうちはじっくりと聞いて理解度を高めようとしていても、習慣的に英語を聞くようになるにつれて、大まかな内容を捉えるだけで満足してしまっていないでしょうか。

聞き流しでは自分の知っているフレーズしか頭に入らないため、新しい単語や言い回しを学ぶ機会を逃してしまいます。

さらにこの習慣は、英語学習のみならず仕事で英語を使う際などにも悪影響を及ぼします。ある程度の英語レベルに達していながら、相手の話の理解度が低いと信頼度が下がってしまう恐れがあるのです。

リスニングトレーニングの際、英語をなんとなく聞き流していないか改めて考えてみましょう。

聞いている量が足りていない

耳から入る英語の量が足りていないということも考えられます。

日本に住んでいる場合は特に、日常的に英語をたくさん聞くことが大切です。しかし、英語力がついてきた中級者になるにつれて、この基本的な心がけが薄れてしまうこともあります。

目標が今の自分よりも高いところにあるのなら、まだまだ油断は禁物です。もう一度初心に戻り、英語を意識して多く聞くようにしましょう。

リスニング力を伸ばしたいなら、1日30分〜1時間は聞くことが重要です。1日の学習量を記録につけると、より効果的に。ただし、先ほども触れたように、聞き流しは伸び悩みの一因になるので注意してください。

語彙力や文法力が足りていない

語彙力や文法力の不足も、リスニング伸び悩みの一因です。

英語のコンテンツや英会話の理解度が上がり自信がつくのは良いことですが、一方で新しい単語やフレーズを覚えることへの貪欲さが薄れてしまうことも少なくありません。

また、英語は助動詞のわずかな違いで意味合いが大きく変わることもあります。知っている単語だからと油断していると、英文を違う意味にとらえてしまうことも。こうした小さなミスは、リスニングが伸び悩む中級者によく見られます。

言い回しひとつで変わるニュアンスがあることをふまえて、知識の探究は怠らないようにしましょう。

単語の発音が正しく理解できていない

単語の発音に対する正確性・理解度の低さも、原因として挙げられます。たとえば英語をカタカナ読みで覚えていたり、ローマ字読みで覚えていたりすれば、もちろん正確なリスニングはかないません。

読み書きができてもスピーキング・リスニング力が低ければ、実践的な英会話はもちろん、TOEFLやTOEICといったテストの点数も伸び悩んでしまうでしょう。

基礎的な発音練習とリスニング力は密接に結びついています。「英文を読むのは得意なのに聞くと分からないことが多い」「リスニングした英文を書き取れない」という場合は特に、単語の発音がきちんと身についているかどうか再確認しましょう。

参考書や問題集に付属のCDだけで勉強している

英語学習の参考書や問題集に付属しているCDのみをリスニングの教材にしているのも、実はリスニング伸び悩みの原因になり得ます。

英語の教材に付属している音源は、非常に綺麗に整えられた英語です。そうした英語は発音の良いお手本になるものの、実践的なリスニングの勉強としては物足りません。

日本語でも同じことがいえますが、英語話者の誰もが均一な発音の英語を話すわけではありません。発音がつながっていたり省略されていたり、リズムがわずかに違ったりと個人差や地域差があるものです。

こうした“ムラ”を含めて英語が正確に聞き取れるようになるには、英語圏のニュース番組や海外ドラマなども教材に加えてみるのがおすすめです。

英語リスニングの伸び悩みを突破する方法やコツは?

リスニングの伸び悩みを突破するためには、基礎的な知識を盤石にしながら英語専用の回路を持つ「英語脳」を作ることが大切です。

具体的な方法やコツについて、次から詳しく見ていきましょう。

語彙や文法など基礎力を徹底的に固める

まず重要なのは、語彙や文法などの基礎力を徹底的に固めることです。中級以上のリスニング力を目指すなら、少なくとも大学受験レベルはマスターしておきましょう。

不安な人は中学で習うレベルから軽くおさらいし、高校、大学レベルへとランクアップしていくのがおすすめ。知識の抜けや間違って覚えていることがないかどうか改めてチェックしつつ、新しい知識も追加していくことが重要です。

ここでは、英語中級者におすすめの英語教材を2つ紹介します。

おすすめの単語帳『ターゲット1900』

まず紹介するのは『英単語ターゲット1900 6訂版』。旺文社が独自に大学入試問題を分析・整備した、大学入試向けの英単語集です。

単語の意味や補足情報、例文など充実した解説つきの見出し語が1900語収録されています。

持ち歩きに便利な小型サイズ、書籍と連動した無料アプリ「ターゲットの友」(iOS / Android対応)など、仕事や学業の合間に取り組めるよう工夫されているのもポイント。効率的に単語を覚えたい人におすすめの一冊です。

おすすめレベル中級
編集ターゲット編集部
出版社旺文社
価格(税込み)1,210円

おすすめの文法書『キク英文法』

続いて紹介するのも、大学受験向けの一冊です。2007年に出版された『キク英文法』は、過去の主要大学やセンター試験を分析し、出題率の高いものを絞って掲載しています。

大学入試の必須項目である212種類の英文法を7週間で習得できる、短期集中型の文法書です。情報が凝縮されているため、1日あたりの学習量は3~9分と想定されているのも特徴。コンパクトながら要点をおさえた効率的な文法学習が可能です。

さらに、CDが2枚付属されているためリスニング強化にも適しています。大学受験だけでなく、実践的な英語を身につけるための基礎づくりにもぴったりの一冊です。

おすすめレベル中級
著者一杉 武史 
出版社アルク出版
価格(税込み)1,760円

英語の発音を正しく覚える

先ほども触れた通り、英語の発音を正しく身につけているかどうかはリスニング力にも大きく影響します。英語を正しく聞き取るためには、発音についての知識が欠かせません。

また、正しい響きを覚えているだけでなく、実際に自分が正しい発音をできることも重要です。「知っているから」とあなどることなく、今一度正しく発音できるかどうか確認してみましょう。

ここで役立つのが、CDつきの単語帳や発音に特化した参考書。「綺麗に整った発音ばかり聞いていてはリスニング力向上につながらない」と先述しましたが、自分が正しい発音を練習するためには適しています。

出先やスキマ時間に発音の勉強をしたいなら、発音矯正に特化したアプリもおすすめ。スマホに向かってしゃべると、間違っている点を詳しく指摘してくれます。

おすすめの発音矯正本①『英語の発音が身につく魔法の法則40』

発音のコツを分かりやすく、まるでレッスンを受けているかのように理解できると評判なのが『そーた式!まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40』。

著者は全国で英語のコーチングを行い、YouTubeやSNSでも積極的に情報発信することで知られる英語のそーたさんです。日本人のコーチングに特化した英語のそーたさんのコーチングは、世代を問わず高い人気を得ています。

日本人が苦手な音の発音方法や日本語にはない口の動き、英語特有の抑揚やリズムのコツなど、「かゆいところに手が届く」ポイントが数多く掲載されています。

おすすめレベル初級~中級
著者英語のそーた
出版社学研プラス
価格(税込み)1,650円

おすすめの発音矯正本②『リスニングの教科書』

続いて紹介するのは『リスニングの教科書―日本語ネイティブが苦手な英語の音とリズムの聞き方がいちばんよくわかる』。

日本人にありがちな「つづりと意味は知っているけれど、実際に発音を聞くと結びつかない」という問題をときほぐしてくれる一冊です。

音声を多用しているのが特徴の本書では、音声を聞きながら単語同士の音のつながり「リンキング」を確認してから例文を音読、そして例文を見ずに音声をリピートという3つのステップでリスニング力を磨きます。

音声も英語のみの「リスニング用」と英語→リピート用ポーズ→英語の順番で収録された「リピーティング用」が用意され、効率的な学習を助けてくれます。

おすすめレベル初級~中級
著者靜 哲人 
出版社テイエス企画
価格(税込み)1,980円

多聴と精聴をバランスよく行う。はじめは精聴中心に

リスニングの伸び悩みを突破する方法としては、「多聴と精聴をバランスよく行う」ということも挙げられます。

「多聴」は細部を気にせずたくさんの英語を聞くこと、「精聴」とは細かい単語を漏らさずすみずみまで丁寧に聞くことを指します。2つは対照的な意味を持ちますが、どちらか一方に偏ってしまうのはよくありません。

特に、英語中級者が陥りがちな点として先ほども触れたのが「聞き流してしまう」ということ。「多聴」に偏りすぎて「精聴」をおろそかにしてしまっている状態です。

それでは、「多聴」と「精聴」の2つを実践する上で大切なポイントを見ていきましょう。

多聴を行う上でのポイントは?

「多聴」では、ネイティブスピーカーの音声を繰り返し聞くのが基本的な方法です。はじめは聞き取れる範囲が狭く、分かりにくさややりにくさが感じられますが、繰り返して同じ音声を聞くうちに認知できる範囲が増えていきます。

「多聴」を行うコンテンツや教材としておすすめなのは、内容をある程度把握している海外映画やドラマ、ラジオなどです。おおよそ6~7割の内容を理解していればOK。

細部はあまり気にせず、会話のイントネーションやリズムを繰り返し聞くことで感覚をなじませましょう。

また、英単語や文法、フレーズの知識に自信があるなら英語のスピーチやプレゼンテーション、ニュースなどもおすすめ。自分の興味があるジャンルならばモチベーションも持続しやすいので、好きなコンテンツを選んでみましょう。

精聴を行う上でのポイントは?

続いて「精聴」です。「多聴」とは反対に、耳に入る英文を一語も漏らさずに聞き取り意味を把握します。リスニング上達のためには、ある程度の実力に達するまでは「精聴」を中心にした学習が効果的だとされています。

「精聴」に使うコンテンツや教材は、自分の英語レベルに合ったものがおすすめ。細部まで正確に聞き取るためには、「簡単だな」と感じるくらいが適しています。

海外ドラマの英語字幕など、テキストが見られるコンテンツなら「オーバーラッピング」や「ディクテーション」にも挑戦してみましょう。「オーバーラッピング」とは、覚えたフレーズを音声と一緒に発音するというもの。ネイティブのリズムやイントネーションのトレーニングになります。

また、「ディクテーション」は聞き取った英文を紙に書き起こすトレーニング法です。まずは分かる範囲で自力で書き起こし、その後、正解のテキストを見ながら答え合わせをしましょう。

英文の意味や発音が全て把握できたら、「精聴」の最後に自分で音読すると学習効果が高まります。

完璧に聞き取れるようになるまで同じ教材を使い続ける

「精聴」「多聴」では求められる英文の理解度に差がありましたが、基本的には完璧に聞き取れるようになるまで同じ教材を使い続けることも大切です。

一通りこなした教材のおさらいをせずに次に移っても、学習の精度は低いままに。弱点や知識の抜けをそのままにしてしまうと、上達にはつながりません。反対に、同じ教材を完璧に習得すれば次の教材の理解度も上がります。

モチベーション向上という点からも、一つひとつの教材を丁寧に消化することは重要な要素です。特に初級者の場合は「精聴」に重きを置き、完全に理解できるまで繰り返しトレーニングをしましょう。

生の英語音声も勉強に取り入れる

生の英語音声を勉強に取り入れることもリスニングの伸び悩み解消には効果的です。

先ほども触れたように、英語教材に付属しているCDなどの音声は聞き取りやすいよう整えられたものが主流です。しかし、実際に聞くネイティブスピーカーの英語とは差があることも少なくありません。

そのため、教材の音声ばかりを耳に入れているとネイティブの英語が聞き取れず、思いもよらぬ挫折経験になってしまうこともあるのです。リスニングレベルを上級に引き上げたいなら、生の英語も積極的に聞きましょう。

たとえば、あらゆるジャンルのスペシャリストがプレゼンを行う番組『TED』や芸能人のインタビュー番組、海外のニュース番組やドキュメンタリーなどがおすすめです。

また、近年ではYouTubeなどを利用した生の英語を学習できるアプリも登場しています。興味のあるコンテンツが扱われているなら、こうしたアプリを活用するのも一つの方法です。

伸び悩みの壁を突破するために必要な学習時間は?

伸び悩みの壁を突破するためには、ある程度の学習時間を確保することも大切。諸説ありますが、1日あたり2~3時間が一般的な目安です。

学習効率を上げる方法は存在するものの、たくさんの英語を聞いたり話したりすることは上達のためには欠かせません。特に、外国語の学習においてはまとまった時間を継続的に確保することで向上が見られるとされています。

「学習の成果が思うように上がらず、モチベーションが落ちた…」「仕事が忙しくなり、思うように学習の時間が取れない…」など、勉強に時間が割けない理由はさまざま。

しかし、必要な質と量の学習を重ねていけば、必ずレベルアップにつながります。伸び悩みを成長の機会ととらえ、前向きにトライしてみましょう。

まとめ

本記事では、リスニング力の伸び悩みの原因や対処法、おすすめの教材などを紹介しました。

「継続は力なり」とはいうものの、時には学習が思うように進まないことにフラストレーションを感じることもありますよね。

しかし、原因を分析して適切に対処すれば伸び悩みも解消していきます。今回解説したことをふまえて、粘り強く取り組んでみてくださいね。

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