海外就職で年収は下がりやすい?対策とおすすめの職業を解説!

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憧れる人が多い海外就職ですが、実は今より年収が下がるリスクも伴います。今回は海外就職で年収が下がりやすい理由と同時に、給料を上げるための条件やコツについて解説します。

現地で活躍できる人の特徴や働きやすい職業も合わせて紹介します。いざ渡航する前の下準備として、ぜひ参考にしてください。

海外就職で年収が下がるリスクがある

日本と海外の賃金環境には差があるため、海外就職には実は年収が下がるリスクがあります。

普段日本にいるとなかなか気づきづらいですが、日本は世界有数の先進国です。給与水準は一般に先進国の方が高い傾向にあるため、「日本から海外に移ることで自然と給料がアップする」といったことはありません。

特に、東南アジアや発展途上国といった物価や給与水準が低い国では得られる給与も少ない傾向があります。給与水準が高めのアメリカやオーストラリアで就職すれば、年収を上げることも夢ではないでしょう。

海外就職で年収が下がる以外の4つのリスク

海外就職は日本では得られない経験ができる反面、普段気にしていなかった「日本ならではの利点」を受けられないデメリットがあります。収入が下がること以外に、海外で就職する際に気をつけたい4つのリスクについて以下で確認しましょう。

生活費やビザの取得手続きなど、事前に対策を取ることでリスクを減らせる項目もあるので、要チェックです。

1. 国によって物価や税金額が異なる

物価水準が国ごとに異なるため、「同じ仕事であっても得られる報酬が少ない」「逆に同じ品を購入しても出費が増える」といった可能性があります。

例えば、物価水準が高い国ではその分もらえる給与も多いですが、現地で暮らすには日本よりも余計なお金がかかるかもしれません。

また、税金制度も国によって違いがあり、日本では想像もつかなかった額の税金を取られるかもしれません。有名な例ではデンマークやスウェーデンといった北欧諸国で、手厚い報酬の代わりに最大で収入の半分近くを税金で持っていかれる場合もあります。

海外での就職を目指すなら、英語以外はもちろん税制やその国の資本の回り方などについて少し知識をつけておくといいでしょう。

2. 外国人は優遇されにくい

どこの国でも、原則としてまず自国民の労働を確保しようとします。このため国内で十分な労働力を賄えるのでこれ以上の労働力は要らない、もしくは働き口が少なく募集人数が限られているといった場合だと、自国民の利益を守るために外国人の優遇措置を減らす国も珍しくありません。

また外国人だと、滞在国が提供している公共政策を一部受けられない可能性があります。せっかく税金を払っているにも関わらず行政からの保障を受けられないのでは、仕事のモチベーションも上がらないかもしれません。

3. 就業ビザが取りづらい

就業ビザの基準が厳しい国では、就業ビザが取りづらくいざ仕事を始めるまでに時間がかかるというリスクがあります。

就労ビザの取得条件は職種や就労先の国によって詳細が異なります。また原則として現地の企業に内定が出てからビザを所得するため、職務経歴書や卒業証明書といった書類は就職活動と並行して用意するようにしましょう。

就労ビザは海外で就職するには避けては通れない道です。通過率をなるべく上げるためにも、事前の調査や十分な準備期間を確保しましょう。

4. 生活環境や治安・衛生状況が合わない

生活環境や治安・衛生環境のギャップから心身の調子を維持できないリスクもあります。地域差はあるものの、海外で日本と同水準の水道設備・治安を維持している国はそう多くありません。

「硬水が合わない」「街の治安があまりよくない」などひとつひとつはささいな変化であっても、重なると体に影響があるかもしれません。

対策として、まずは就職活動中に現地の衛生環境を受け入れられるかどうか、数日~数週間の間滞在して試してはいかがでしょうか。もし就職活動中に渡航できない場合も、集めた情報を元に実際の滞在をシミュレーションしてみましょう。

海外就職で年収を上げるための3つの対策

海外就職で年収を上げるための3つの対策について以下で詳しく解説します。なお、今回紹介するポイントはどこの国に行くにも使える基本的なポイントです。

具体的な海外就職の目標がある人は、実際に現地で働いている人やその国出身の人に就活状況を尋ねることもおすすめします。

1. 英語力を高めておく

海外で仕事をする際には、相手と問題なくコミュニケーションができる英語力があると有利です。仕事では自分と相手の意見をすり合わせる折衝能力が強く求められます。自分の意思を伝える「武器」である英語力は、日本にいる時点で可能な限り高めておくといいでしょう。

英語の4分野の中でもおすすめの技能は、仕事のコミュニケーションの基本となるスピーキングとリスニングです。一人ではなかなか練習しにくい分野のため、英会話レッスンなどで鍛えましょう。

2. 専門性を磨く

高い専門スキルがある人は国内外を問わず市場価値が上がる傾向にあり、その分いい条件のオファーも来やすくなります。海外での就職を狙いつつ、チャンスが巡るまでまずは日本で専門性を磨くのも一つの手でしょう。企業の即戦力となるような高い専門性があれば、英語能力が低くても許容されるケースもあります。

注意すべきこととしては、実際に現地でニーズを感じてもらわなければせっかくのスキルも意味がない点です。スキルを伸ばしつつ、現地での売り出し方も並行して考えてはいかがでしょうか。

3. 現地で仕事のキャリアを積む

現地の企業はその国での勤務年数を重視するため、まずは渡航してから仕事のキャリアを積みましょう。日本での勤務経験を加味してくれる企業もありますが、基本的に現地での就労経験がない人は未経験者と同様に扱われます。なので最初のうちは給与が安くてもとにかく現地での職を得ることを優先しましょう。

海外就職が向いている人

海外の職場は日本と異なる文化や風土を持っています。日本と異なる環境でも成功しやすい人の特徴をご紹介します。

積極的に自分をアピールできる人

海外では積極的に自分をアピールする人を評価するため、自分の成果や意欲を上司にうまく伝えられる人は海外就職に向いています。最初のうちは感覚が違って戸惑うこともあるでしょう。自信を持って仕事に臨むよう心がけると、次第に積極的なアピールができるようになるはずです。

しっかりと交渉ができる人

海外就職においては年収アップやキャリアチェンジにおいて交渉が欠かせないため、高い交渉力を持つ人は適性があると言えます。

先ほどの積極的なアピールともつながりますが、海外での仕事は基本的に働く側の主体性が求められます。「この実績を作ったので昇給してほしい」といった要求をうまく主張する必要があるでしょう。

慣れない環境でもやっていける人

住み慣れない環境でも過ごしていける人なら、海外に就職する際も大きなストレスを感じることなく暮らせるでしょう。現地に住むとなれば周囲の状況は元々の生活環境から大きく変化します。

慣れない環境で働くことは想像以上に難しいことです。現にストレスに耐えかねて日本に戻る人も少なくありません。

「自分は慣れない環境でも大丈夫!」とむやみに思い込む前に、まずは2週間程度現地で過ごしてはいかがでしょうか。百聞は一見に如かずと言うように、実際にその土地で暮らしてみなければわからない発見は数多くあるはずです。

海外就職でおすすめの職業5選

以下では海外就職でおすすめの職業を5つ紹介します。コールセンターなど始めやすい職業から海外駐在員といった高給な仕事まで、さまざまな選択肢があります。まずは自分が行きたい国やできそうな仕事を軸に選んではいかがでしょうか。

ITエンジニア

ITエンジニアとは、ITにかかわる技術者の総称です。ビッグデータの分析をするデータアナリストやサーバーを保守・点検するサーバーエンジニアなど、さまざまな職種があります。中でもシステムやアプリケーションを制作するプログラマーは世界各地で需要が高まっています。

ITエンジニア、特にプログラマーになるためにはまずコンピューター言語の知識や要件定義のためのコミュニケーション能力が欠かせません。

就職先は特にアメリカがおすすめです。アメリカではITエンジニアは大学で専門に勉強した人しかなれない職業のため、他国と比べても給与が高く、専門職としての地位も得られます。

海外駐在員

海外駐在員とは、日本の企業から現地の工場や営業所に派遣される人を指します。駐在員は企業でも一部の人しかなれないため競争率は高いですが、日系企業水準の福利厚生や給与を受けられる点が魅力的です。

業務内容や赴任期間、赴任先は企業によって異なります。さらに英語スキルはビジネス英語ができれば大丈夫(TOEICで600点以上)というところもあれば900点以上を要求する会社もあり、これもまちまちです。駐在員の赴任先や求められる要件は事前に調べましょう。

通訳・翻訳

通訳・翻訳は日本語と他国の言語を分かりやすく言い換える職業です。翻訳する言語は英語のこともあれば、現地の言語を訳することもあります。現地の企業に勤めて仕事を請け負う方法の他、フリーランスで国内外から仕事を受注することもできるでしょう。

通訳・翻訳には翻訳する言語の知識だけでなく、その文化や読者に対する深い理解が必要です。現地在住であれば読者や商談相手の感覚を肌で知れるので、翻訳家としての強みになるでしょう。

コールセンター

日系企業や世界展開している大企業の中には、問い合わせ窓口(コールセンター)を人件費や物価の安い海外に外注しているところも少なくありません。

こうしたコールセンターは「日本語の電話に日本語で答える」という業務内容もあり、海外就職でも最初のキャリアとして人気の職種です。

主な業務内容は日本からの問い合わせに対しマニュアルに沿って応対することです。コールセンターは日本人の在籍率も高いので、仕事で分からないこともすぐに聞けるでしょう。

募集はタイやマレーシアなど東南アジア圏で多く見られます。給与が安めな点はネックですが、未経験の方が海外でのファーストキャリアとして選ぶにはぴったりの業種です。

日本語教師

日本語を学びたい人向けに現地で教室を開きます。生徒は世界各地にいますが、出稼ぎで日本に行きたい・近場に旅行に行きたいなどの理由からアジア圏が多い傾向にあります。

時給は現地の最低賃金より高い傾向はあるものの、授業の準備・復習には給料が出ないため額面ほど高額ではない点に注意しましょう。

日本語教師になるには専門の学校や大学で数年間学び、資格を取る必要があります。資格所得後もいきなり現地で教え始めるのではなく、まずは日本で講師業を始める方がおすすめです。講師としての経験を積んだ後なら、慣れない海外でも自分の強みを発揮できるでしょう。

まとめ

日本と比べて海外は必ずしも年収が高いとは言えず、海外就職によって年収は下がるおそれがあります。しかし仕事や渡航先を選べば数年で元の収入を超えることも夢ではありません。現地の人に好まれるコミュニケーション能力やスキルを身に着け、キャリアを伸ばしていきましょう。

現地では英語でのコミュニケーションがほとんどです。渡航前に、まずは英会話レッスンで英語を話す訓練をしてはいかがでしょうか。英会話能力は現地で使っている様子が想像しやすいスキルなので、海外就職のモチベーション維持にも役立つかもしれませんよ。

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