外資系企業で働くにはTOEICは何点以上求められる?

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外資系企業への転職を目指すうえで必須となるのが英語力です。英語力がどれくらいあるのかを示す方法はいくつもありますが、その一つがTOEICですよね。外資系企業に転職したい場合、TOEICは何点以上が求められるのでしょうか。

今回は外資系企業で求められるTOEICの点数や業界ごとの目安、TOEICで高得点を取る学習方法を解説します。外資系企業への転職で求められる英語力以外のスキルについても紹介するので、外資系企業への転職を考えている人は必見です!

外資系企業で求められるTOEIC点数の目安

外資系企業といっても、企業や転職をする職種によって求められるTOEICの点数や英語力は異なります。ただ外資系企業への転職を目指すのであれば、TOEIC700点以上を取得していることが一つの目安です。実践的な英語力を求められることが多い外資系企業への転職では、TOEIC以外の部分で英語力をチェックされることもありますが、一つの指標としてTOEIC700点以上は目指しておくと良いでしょう。

ここからはTOEICの各点数が示す英語力について解説します。現在の点数や目標としている点数がどのくらいの英語力に値するのか知っておきましょう。

TOEIC900点以上

TOEICで900点以上を獲得している人は、全体の受験者の約3%と言われています。900点以上を取得している人は、英語ネイティブとも問題なくコミュニケーションが取れるうえ、プレゼンテーションや打ち合わせでも英語を使いこなせるレベルです。ノンネイティブとして、ビジネスでもプライベートでも困ることのない英語力を持っているという証拠であり、英語が必須な外資系企業が積極的に採用したい人材と言えるでしょう。

もちろん英語力はTOEICだけで表せませんが、900点以上取得しているということは転職の際に大きな武器になります。ただし、900点以上取得しているということは、実際の英語力が比例するように努力し続けなくてはなりません。

TOEIC800~895点

TOEIC800〜895点を取得している人はTOEIC全受験者のうち約10%程度です。理解できない言い回しがあるものの、英語でコミュニケーションを取ることにほとんど苦労しません。特に日常会話は問題なくできるでしょう。長文やビジネス英語への理解もあり、ネイティブとの議論も順序立ててできます。どんな場面でも完璧に英語が使いこなせるわけではありませんが、伝えなければならないことはきちんと伝えられる英語力を持っている証拠です。

900点以上を取得している人ほどのインパクトはありませんが、 800~895点あれば外資系企業でも十分求められる人材です。ただし、大手外資系企業の場合は860点以上取得していることを採用の条件としているところもあります。

TOEIC700~795点

TOEIC700~795点は、常に英語を完璧に理解できるわけではないものの、業務や日常のコミュニケーションに支障がなく英語を理解できるレベルです。長文や短文の聞き取り・読み取りは大まかに理解できます。細部まで理解できないことがあったり、文法を間違ったりするということはありますが、基本的な英語力は身についており、ビジネスシーンでも英語が使える人材です。ただし、一対一の会話では問題なくても、ミーティングなど複数人で行う会話には苦戦することもあります。

外資系企業の転職では、TOEIC700点を一つの採用基準としている企業が多いです。外資系企業のなかで活躍するにはまだまだ英語力を磨く必要がありますが、伸びしろのある人材として採用される可能性は十分あるでしょう。

TOEIC600~695点

TOEIC600~695点は英検でいうと2級程度で、英語がある程度理解できるレベルです。基礎力はありますが、応用力はありません。日常生活で困ることはあまりないかもしれませんが、ビジネスシーンで英語を使いこなせるレベルとは言えません。単純な会話や文章は理解できますが、複雑な内容だと分からないことが多いです。意見を言うことはできますが、その裏付けや理由を説明することは難しいでしょう。

国内の上場企業であればTOEIC600~695点が武器になることもありますが、外資系企業への転職だと英語力のアピールとしては少し低い点数です。

TOEIC500~595点

TOEIC500~595点は基礎的な英語力が身についているレベルです。ただし、2021年に行われているTOEICでは平均点が600点を超えた回が多く、英語力があることをアピールする点数としては低いかもしれません。簡単な英会話や短文なら理解できますが、長めの会話や文章を理解できません。また状況に応じたニュアンスの違いなどが使い分けられないレベルです。

国内企業でもTOEICのスコアが評価されるのは600点以上のことが多く、外資系企業の場合は、履歴書にTOEIC500~595点と書くとマイナス評価される可能性が高いです。外資系企業を目指すならさらに勉強して、より高いスコアを目指しましょう。

TOEIC400点未満

TOEIC400点未満は基本的な英語を理解できていないレベルで、学校英語でいえば中学生くらいのレベルです。短い質問を聞いてYESかNOで回答したり、短い文章から若干の内容を把握したりはできますが、英語が理解できていると言うにはまだまだ力が足りません。TOEIC400点未満の場合は履歴書に書かない方が無難です。

外資系企業への転職を目指すには英語力が足りないレベルなので、基礎からしっかり学びながらTOEIC対策をして英語力を身につけましょう。

【業界別】外資系企業に転職したい場合に必要なTOEICの点数

前章で外資系企業で求められるTOEICの点数は700点以上であることと、TOEICのスコア別のレベルを紹介しましたが、これはあくまで目安です。同じ外資系企業というくくりでも業界によって求められるTOEICの点数は異なります。

ここからは、業界別に求められるTOEICの点数の目安を紹介します。こちらもあくまで目安ですが、目指す業界でどれくらいのスコアが必要なのかを知っておきましょう。

金融

外資系金融会社への転職を目指すなら、TOEIC800〜900点以上を目指しましょう。常に英語を使って仕事をする場合は、800点あっても英語力があるとみなされないことも多く、アピールできる武器となるのは900点以上のことも多いです。

英語を使って細かいやり取りを行う金融業界では、英語を理解していないことが大きなミスにつながり、莫大な損害を出してしまうケースもあります。顔を合わせて行うコミュニケーションだけでなく、電話でのコミュニケーションも円滑にできる英語力が必要です。会話だけでなく、文章でのやり取りも正確性が求められるため、文法の理解力も求められます。

メーカー

外資系メーカーへの転職の場合、どの職種への転職を目指しているかによって求められるスコアが異なります。ただし、どの部署でも英語を使ってメールのやり取りをしたり、ミーティングに参加したりという必要があるため、最低でも700点以上は取得しておきましょう。

管理職やエンジニアの場合は、800〜900点以上が求められることもあります。管理職は英語での複雑なコミュニケーションを取ることが多く、エンジニアは論文やコーディングを英語で理解する必要があるためです。

商社

商社の場合はTOEIC750点が、求められる最低ラインと考えられておきましょう。駐在員として海外勤務することを目指す場合は、さらに高い点数が求められます。ただ駐在員として活躍できる人材として選ばれるためには、TOEICの点数だけでなく実践的に英語が使えるかも重要です。

国内勤務でも英語力は必要になります。日頃のメールや電話のやり取りや海外から出張で来る外国の方の対応で英語を使います。

外資系商社は英語を使う仕事としての人気があり競争率も高いため、TOEICの点数以外にも英語力をアピールできる要素を持っていると有利になります。

コンサル

コンサル業界は英語を使ってクライアントと詳細なやり取りをしたり、プレゼンをしたりする能力が求められます。そのため高い英語力が必要で、TOEICスコアは800〜900点以上あることが望ましいです。金融業界と並んで高い英語力が求められる業界と言えるでしょう。

いくら業務実績があっても、英語力が不足していると外資系コンサル会社への転職は難しいです。ネイティブと対等にやり取りができる実践的な英語力が求められます。

ホスピタリティ

外資系のホテルなどでゲストサービスを仕事とする場合、日常会話がスムーズにできるTOEIC600点以上あれば採用される可能性はあります。ゲスト対応がメインとなる場合、TOEICの点数よりも実際のコミュニケーション力が重視される傾向にあるので、TOEIC以外の要素で英語力をアピールすることもできるでしょう。

ただ将来的に管理職やマネージャー職を目指すのであれば、最低でもビジネスシーンで英語が使いこなせる700点以上は必要となります。

ヘルスケア

外資系ヘルスケア業界に転職したい場合、650〜850点ほど取得していることが求められます。これだけ点数に幅があるのは、どんな業務をするのかによって求められる英語力が変わってくるからです。

外資系ヘルスケア業界では、英語を理解する力はもちろんのこと、医薬品や医療機器、論文などの専門用語を理解できることも採用の条件となります。TOEICにはヘルスケア業界で使われる専門用語はそれほど登場しません。TOEICの点数だけでなく、業界に特化した英語力を身につける必要があります。

TOEICで高得点取るための勉強方法

外資系企業への転職に向けてTOEICで高得点を取るためには、ポイントを押さえて勉強することが大切です。ここでは、3つの勉強法を紹介します。

まずは英語の基礎を身に付ける

外資系企業に転職するためには、TOEIC700点以上が求められることがほとんどです。700点以上を目指すのであれば、まず英語の基礎をしっかり身につける必要があります。英語の基礎とは、中学・高校で学ぶ英文法とTOEICに頻出する単語のことです。

中学・高校で学ぶ英文法が理解できていないと、リーディング問題でもリスニング問題でも必ずわからない文法にぶつかります。TOEICにも複雑な文法の問題はありますが、文法の基礎を理解していれば解ける問題が多いので、まずは700点以上を目指すために基礎文法をおさらいしましょう。

また、ビジネスシーンに特化した問題が頻繁に出てくるTOEICは、学校英語では習わない単語もたくさん出てきます。語彙力に関しては学校で学んだ英語のおさらいをするのではなく、TOEICの頻出単語を紹介している単語帳や問題集を使いましょう。語彙力が伸びれば解ける問題も増えます。

TOEICの問題を繰り返し解く

TOEICで出題される問題には傾向があります。TOEICの問題を繰り返し解くと、自分が苦手な問題の傾向がわかってくるので、まずは繰り返し解いてきちんと把握しましょう。TOEICの公式問題集はもちろん、目標としている点数向けの問題集もおすすめです。

繰り返し解いて苦手とする問題を見つけたら、その問題のどこにつまずいてしまうのかしっかり理解しましょう。苦手とする問題を理解できれば、同じような傾向の問題につまずかなくなります。

英語の基礎文法が理解でき語彙力がついている場合、苦手とする問題をいかに無くしていくかが点数アップの鍵となります。苦手とする問題がゼロに近づけば近づくほど高得点獲得に繋がるので、根気強く問題を解きましょう。

アウトプットをする

問題集で学習することが中心となるTOEIC学習は、インプットがメインになりがちです。しかし、学んだ知識を脳に記憶させるためにはアウトプットが必要となります。リスニングを声に出したり、自分で復習ノートを作ったりして、アウトプットを意識的に行いましょう。

リスニングで声に出すときは、音声を追いかけるようにして英語を発音するシャドーイングがおすすめです。シャドーイングは発音の向上にも繋がりますし、ネイティブのスピードで喋ることに慣れるので実際の会話にも役立ちます。

復習ノートはその日に学んで間違ってしまった箇所を脳に記憶させる効果があります。繰り返し解いた問題は時間と共に記憶が薄れますが、自分で書き出して理解しようとすることで脳に定着しやすくなります。その日の学習で出てきた単語や覚えたばかりのフレーズなどを使って例文を作るのもおすすめです。

アウトプットは英語への理解を深めるとともに、英語の応用力を高め、実践で英語を使う能力を身につける効果があります。外資系企業に転職したら実践的な英語力が必要となるので、今のうちからしっかり使える英語力を身につけましょう。

一人の英語学習では、声を出したりノートに書き出したりという一方通行のアウトプットになってしまいます。より効果的にアウトプットをしたいなら、オンライン英会話がおすすめです。オンライン英会話なら会話を楽しみながら自然とアウトプット学習ができます。さまざまなバックグラウンドを持つ講師陣が揃ったレアジョブ英会話はTOEIC学習に最適です。

外資系企業への転職を成功させるためには英語力以外のスキルも求められる!

外資系企業への転職を成功させるためには、英語力以外のスキルも磨いておかなければなりません。具体的にどんなスキルが求められるのかを解説します。

コミュニケーション能力

いくら英語力があってもコミュニケーション能力がなければ、顧客や取引先と良好な関係は築けません。社内でも社外でも積極的にコミュニケーションを取り、スムーズなやり取りができる能力は求められます。聞く力・話す力はビジネスの基本です。

自己アピール力

日本の企業は自己アピールをしすぎないことが求められる傾向にありますが、外資系企業では自分自身をアピールして上司に成果を認めてもらったり、自分の意思・意見をはっきりと伝えたりすることが必要です。

転職活動の際は「自分」という人間を理解し、強みをアピールできるように準備しておきましょう。面接での質問を想定し、自分なりの意見を用意しておくことも重要です。

柔軟な思考力

外資系企業にはさまざまなバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。また取引先となる企業にも異なる文化を持つ人たちがいるでしょう。そのため、多様性を受け入れられる柔軟な思考力が必要です。

「日本ではこうだから」「今までこうしてきたから」という概念に縛られることのない柔軟性が求められます。

外資系企業への就・転職に必要なTOEICの点数がわかったら

外資系企業で働くためには、最低でもTOEIC700点以上の取得が好ましいということがわかりましたね。もちろん点数だけで判断されるわけではありませんが、目指している企業があるなら、ぜひ700点以上を目指して取り組んでみましょう。

しかしTOEICをどのように学べば効率的に習得できるのかわからないという人は、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してみてください。

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