SVOCの「C」って何?会話に役立つ英語の第5文型を理解しよう

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SV(主語+動詞)、SVO(主語+動詞+目的語)など、「英語には5つの基本文型がある」と習ったことがあると思います。SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)くらいまではいいのですが、第5文型はSVOC(主語+動詞+目的語+補語)となり、この「C(補語)」は形容詞だったり名詞だったり語句のかたまりだったりして、「今一つわかりにくい」と思ったことはないでしょうか。

そこで今回は、会話の中で文の意味を正確に理解するために、第5文型SVOCのC(補語)にはどんな語が入るのかを見ていきたいと思います。

第5文型の基本の形を思い出そう

S=subject(主語)で「~は/が」、V=verb(動詞)で「~する/~である」、O=Object(目的語)で「~を/~に」とわかりやすいのですが、CはComplement(補語)、すなわち「補う語」となってしまい、どういう役割の語が入るのか、どうもすっきりしない印象になってしまいます。

まずは学校で習ったSVOCの典型的な形を思い出して、Cに入る基本的な語を確認しましょう。

SVOCの基本ではCに形容詞や名詞が入る

SVOCの典型的な文は、例えば以下のようなものです。

She makes me happy.(彼女は私を幸せにする)

She=S、makes=V、me=O、happy=C

We call him Mike.(私たちは彼をマイクと呼ぶ)

We=S、call=V、her=O、Mike=C

happyは形容詞、Mikeは名詞です。

意味の上では「O=C」になる

C(補語)は基本的にO(目的語)を補う役割を果たし、意味の上では「O=C」となります。

She makes me happy.

me(私)=happy(幸せ)

We call him Mike.

him(彼)=Mike(マイク)

Cに何が入っても、「O=C」という意味の基本は同じです。

Cのさまざまな品詞を見分けよう

基本の文だとSVOCの意味がすっきり理解できるのですが、makeやcall以外の動詞を使ったり、Cにさまざまな品詞が入ったりすると、とたんに意味がわかりにくくなることがあります。普段の会話の中に出てくるフレーズから考えてみましょう。

Cが名詞になるとき

次のような文も、SVOCの例です。意味を考えてみてください。

I’d like my coffee a latte.

「my coffeeとa latte2つほしい?」ではなく、「my coffee=a latte」で、「私のコーヒーはラテにしてください」ということです。

I’ll have the pizza barbeque.

「pizza barbeque(ピザ・バーベキュー)という名前の食べ物がある?」のではなく、「the pizza=barbeque」で、「そのピザはバーベキューにしてください」ということです。

Cが動詞の原形になるとき

普通、Cには形容詞や名詞が入ると思うかもしれませんが、動詞の原形になることもあります。「使役」「知覚」と呼ばれる文の例です。

Can you please have her send it?

haveとsendという動詞の原形が2つあるので混乱しがちですが、「her=send (it)」で、「彼女にそれを送ってもらってください」ということです。使役のhaveでは、目的語の後の動詞が原形になります。

I saw the river run faster.

「なぜrunが原形?the river ran fasterの間違い?」と思ってしまうかもしれませんが、ここでは「the river=run (faster)」で、「川の流れが速いのを見た」となります。知覚動詞のseeでは、目的語の後の動詞が原形になります。

Cが前置詞/副詞になるとき

inなどの前置詞は普通、名詞の前に置きますが、「副詞」として動詞の後に置くことがあります。そうすると、SVOCの「C」の役割を果たすことができます。

Please let me in.

「inの後に何か抜けている?」と思うかもしれませんが、このinは「中に」という副詞で、「me=in」で「私が中にいる状態」、let me inで「私を中に入れる」です。letは「~させる」という意味の動詞。

Keep the TV on.

これも「onの後に何か抜けている?」と思うかもしれませんが、このonは「(テレビの電源が)オンになっている」ということで、「the TV=on」で「テレビがついている状態」、keep the TV onで「テレビをつけたままにしておく」です。

Cが語句のかたまりになるとき

Cは1語でなく、2語以上のかたまりになることもあります。

Can you tell her to come?

to comeという不定詞の句がCで、「her=to come」、「彼女に来るよう言ってくれますか?」という文です。

Please leave the document on the desk.

on the deskという前置詞句がCで、「the document=on the desk」、「書類をデスクの上に置いたまましておく」という文です。

英文を聞いたり読んでいたりして「どうもよく意味がわからない」「なぜこの文の形?」と思ったら、まず、目的語の後にある語句が実はC(補語)で、「目的語=C(補語)」の関係になっていないかどうか、確認してみてください。

第5文型は一見とっつきにくいように思えるかもしれませんが、実は、オンライン英会話レアジョブのレッスンでも、よく使われています。Please make yourself comfortable.と言われたら、「yourself=comfortable」で、「自分を快適な状態にしてください=気を楽にしてください」ということ。Let me think.は「me=think」で、「考えさせてください」です(命令文の形で、Sは省略されています)。

実際の会話の中でできるだけ多くの例文に触れて、「O=C」を感覚的に理解できるようになりましょう。

まとめ

SVOCは慣れないとわかりづらいと感じるかもしれませんが、どんな場合でも「O=C」という基本は同じ。まずはシンプルな例文にたくさん触れて、第5文型への苦手意識をなくしておくようにしましょう。

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