中学英語からやり直す勉強法まとめ|単語・文法+4技能の学習ポイントをチェック!

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これから英語学習をはじめる、あるいはやり直すという場合、まず中学校のレベルの英語をしっかりマスターすることが重要とされています。中学校レベルの英語でさえも正しく使えれば、簡単な日常会話を話したり、英文を読むこともできるようになります。つまり、中学校レベルの文法や単語の知識を正しく身につけておけば、海外でのちょっとしたコミュニケーションで困ることはないのです。

今回は、中学校レベルの英語スキルがまだ身についていないという人のために、基礎が身につく勉強法と、効率的に習得できるようになる学習のポイントをご紹介します。効率的な学びなおしのためにぜひお役立てください。

中学校レベルの英語力とは?

中学校レベルの英語力とは中学校で習う英語の文法・単語・発音の知識があること、これらを使った読む・書く・聴く・話すの4技能がマスターできていることです。

中学校レベルの英語の単語・文法・発音の知識は使いこなすことができれば、簡単なニュースの読解、メールの読み書きができ、日常会話ではそれなりに意思疎通を図ることができます。

しかし、知識があることと、実際に会話や文章のなかで使えることとは少し異なります。会話や文章を書くのには反復練習・訓練が必要です。さらに、すぐに使える形で知識が整理され、定着しているかもポイントです。

本記事では、4技能で使える中学レベルの英語力を身に着けるのに正しい方法をご紹介します。

中学英語の勉強ポイント

中学英語の勉強は「正しい勉強法を身に着けるだけでも伸びる」という特徴があります。この特徴を踏まえて学習を進めることが効果的です。基礎力がしっかり身につく勉強法を知って、単語・音読・文法・ライティングなど、1から学習していきましょう。

英単語

英単語の勉強法は間違えることが多いといわれています。たとえば次のような勉強法はできれば避けておきましょう。

・発音を調べない
・使うシーンや例文を確認しない
・関連する単語を覚えない
・動詞の活用をセットにして覚えない

英単語のインプットを焦って適当に済ませてしまうと、どんなシーンで使えばいいのかニュアンスがわからなかったり、会話の際に単語が出てこないなど、「使える」英単語を覚えられない状態に陥ってしまいます。

また、一度に大量の英単語を暗記してその後の復習をおざなりにしてしまうと、せっかく覚えた単語もすぐに忘れてしまいます。人間の脳は、何度も繰り返し反復練習を行わないと、忘れてしまう生き物。せっかく覚えた時間が無駄になってしまいます。勉強の成果はあとからついてくるので、最初のうちは少しずつでいいので、焦らず毎日こつこつ取り組みましょう。

例文と一緒に覚える

中学英語の英単語を覚えるためのおすすめの方法は、「例文と一緒に覚える」ということです。

次の会話文を見てみましょう。

会話文1

Who is that tall man?  (背の高いあの男性は誰ですか?)
He is our English teacher. His name is Ken. (彼は英語の先生です。名前はケンです。)

会話文 2

What’s happened, Jun? You look tired.  (どうしましたか?疲れているように見えます。)
I don’t feel well. I am going home(調子がよくないのです。家に帰るところです。)

※中学校で学ぶ英単語や熟語に下線をひいています

どうでしょうか。このくらいの会話文であれば、そこまで覚えるのに抵抗はないのではないでしょうか。

文脈と意味を理解しながら覚えることで、確実に記憶でき、実際の会話や作文にもすぐに活用できるようになりますよ。

英単語を音読しながら発音もあわせて覚える

英単語は文字を目で追うだけでなく、音読して覚えるのがおすすめです。人は聴覚を使うことで、記憶の手がかりとなり、記憶しやすくなるといわれています。

また、発音とつづり字には、例外があるものの基本的には一定の規則性があります。これをフォニックスといいます。日本ではあまり聞きなれない学習法ですが、ネイティブの子どもたちはこのフォニックスを使ってスペルを覚えるのが一般的。発音と単語がある程度身につくと、この規則性を意識できるようになるでしょう。

英文法

中学レベルの英文法の全体像は、次の表の通りです。学年別に観ていきましょう。

学年学習内容
中学1年be動詞一般動詞疑問文否定文疑問詞命令文三人称単数現在現在進行形can一般動詞の過去名詞の複数形代名詞
中学2年be動詞過去過去進行形未来動名詞不定詞助動詞比較there is接続詞受け身
中学3年現在完了不定詞分詞間接疑問関係代名詞形容詞副詞

英文法は、英単語と同様に、繰り返し定着させる必要があります。英文法も、英単語と同様、参考書や問題集、英文法のアプリなどを活用して、例文を覚えておきましょう。

ただし、やみくもに参考書の内容を覚えたり、問題集を大量に解くのはあまりおすすめできません。頑張りすぎて疲弊してしまわないように、効率よく習得していきましょう。

英語の品詞や語順の基本を理解する

品詞や語順の基本として外せないのが5文型です。5文型は、英語の文の語順を決めるもの。基本中の基本ですので、しっかりマスターしておきましょう。

5文型とは、次の5種類の英語の文章の「骨格」です。

文型例文
第1文型S+VShe smiles.
第2文型S+V+C He is a student.
第3文型S+V+O   I missed a train.
第4文型S+V+O+OTeacher gave me an answer.
第5文型S+V+O+CThat news made me sad.

S=subject(主語), V=Verb(動詞), O=Object(目的語), C=Consonant(補語)を表しています。

勉強するときは、まずはこの5文型に関する例文を覚えることがおすすめです。さらに形容詞・副詞・前置詞などの品詞名も覚えておき、「なぜここにこの品詞があるのか」理由を説明できるようにしましょう。

英文法はアウトプットもしっかり行う

英文法は、前述のような「インプット型の学習」だけではなく、英単語のように暗唱したり、自分でオリジナルの文章を作ってみるなど、アウトプットも忘れずに行いましょう。そうすることで、インプットした内容の定着を進め、文法を生きた英語として、自然に使えるようになりますよ。

学んだ文法で英作文を作るときのは苦手、という人は、テキストの例文で使われている英単語を入れ替えてみたりと、ほんの一部を書き換えてみるところから始めるとよいでしょう。現在形の文章を現在進行形・過去・未来・現在完了に直してみるのも効果的です。

ここまで一通り英単語や英文法を使えるようになれば、ある程度の日常会話はできるようになります。完璧ではないにしても、一通りマスターできたら、ぜひ英会話教室やオンライン英会話など、実際に会話をする機会を取り入れて使ってみるのがおすすめです。

リーディング(長文読解)

リーディング力を強化したいという人の中には、「英語関連の資格試験対策として正確に読めるようになりたい」「仕事でさっとメールが読めるようになりたい」など、明確な目標を持っている人も多いでしょう。リーディング学習で注意したいのは、計画なくむやみやたらと読み続けること。時間がかかるばかりで、あまり効果的ではありません。英単語やイディオム、英文法の理解をあやふやにしたままでは、読解力はなかなか身につかないものです。

次のような学習目標を設定して、勉強するのがおすすめです。

・制限時間内に読めるようにすること
・文章全体の意図を正確に理解すること

ここからは、制限時間内に英文を読み切り、正しく内容を理解できるようにする勉強法を具体的にみていきましょう。

英語を速読する練習を取り入れる

英語を速読するためには、英語を頭から順番にネイティブのように読むと実行できます。日本語の語順に合わせて、英文を後ろから前に戻りながら理解するのでは、いちいち日本語に訳さなければならないので理解までに時間がかかってしまいます。

速読の練習には、スラッシュリーディングという方法を活用してみましょう。

<スラッシュリーディングの方法>

1.接続詞・前置詞・関係代名詞・カンマなどの区切りがいいところで文章をスラッシュ(/ =斜めの線)をつけて区切る。
2.区切った語のかたまり=チャンクごとに日本語で意味を理解する
3.最後に日本語で意味を並べ替える

最初のうちはスラッシュをつけて、チャンクの下に日本語で意味を書いて読み進めてみましょう。初めのうちは、時間がかかったり、慣れないせいでうまく理解できなかったりするでしょう。しかし、繰り返して練習しているうちにだんだんと、正確にす早く長文英語を読めるようになっていくはずですよ。

リーディング問題を何問も解いて経験を積む

英文のリーディング力アップのためには、中学英語のレベルに合わせたリーディング問題を何問もたくさん解いて慣れることが効果的。スラッシュリーディングで速読を実践するには、量をこなして訓練をする必要があります。

また、問題を解いたら、ただ正解・不正解を確認するだけでなく、なぜそのような答えになるのか、理由を考える必要があります。その際、日本語訳も確認して自分の解釈が正しかったかどうか確認しておきましょう。間違えた問題の原因を分析し、納得のいく回答と理由づけができるまで復習するのがおすすめです。

問題は、英検3級(中学卒業レベルで合格可能とされます)、あるいは高校入試問題のレベルが向いています。英検3級・中学英語レベルと記載のある問題集や、子ども向けのニュースサイトなどをリーディング学習に活用してみましょう。

ライティング

英単語や英文法のインプットがある程度できたら、ライティングの練習も始めましょう。

ライティングの勉強で避けたいのは次のような勉強法です。

・書きっぱなしで、添削をしない
・数をこなさない

ライティングの勉強は、英文法の応用・習った単語の定着のために効果的です。語順や時制、スペルのすべてが正確でないと、相手に伝わらなかったり、誤解を与えたりする可能性があります。

ここでは、ライティング力を高める勉強法をみていきます。

作った英文は英語講師やネイティブスピーカーに添削してもらう

作成した英文が正しいか否かは、自分では判断しにくいため、ネイティブスピーカーや英会話スクールの講師にチェックをしてもらうとよいでしょう。

中学英語の単語・文法のみを使った作文でも、幅広い表現が可能です。そのため、テーマを決めた作文・仕事上の伝達事項を伝えるメールでも、基本的には中学英語で対処できる内容といえます。

ただし、いきなりまとまった文章を書くことは難しいので、短い文章から少しずつ肉付けして長文を作っていくのが理想的です。英会話スクールに通えるのであれば、講師にペースメーカーになってもらうとよいでしょう。忙しいビジネスパーソンには、オンライン英会話がおすすめ。マンツーマン方式で先生がついてくれるので、書いた英文のチェックを依頼できます。また、個人に合わせて学習ペースの相談にものってくれるため、無理なく着実にライティングの勉強ができるでしょう。

何度も書いて経験を積む

ライティングも、たくさん書けば書くほど、使える文法や表現の幅が広がります。

英作文を作るときは、テンプレートとなる「型」に当てはめるところから始めてみましょう。

たとえば、英文メールであれば、初めの挨拶・結論・本文・締めという型があります。シンプルな英文であれ、中学レベルの文法と定型文を組み合わせれば作成できます。正確に意図が伝わる文章を書けるよう、テーマに沿った英作の勉強を繰り返しましょう。そして、前述の通り、ここでもやはりネイティブスピーカーや英会話講師にチェックしてもらうことを忘れずに行うのが理想的です。

英語で日記を書くのもいいでしょう。あるいはSNSなどを活用して、英語で投稿してみたり様々な工夫をしてと、「英語を書く」という行為に慣れていきましょう。

リスニング

リスニング力は、単に聞いて理解できるようになるだけでなく、正しい発音が身につくというメリットもあります。

しかし次のような勉強法を取り入れている人は、、英語がなかなか聞き取れず、効果がでるのをひたすら待ち続けるばかり、という状況に陥っていませんか。

・英語の音声を流しっぱなしにする
・英語の映画・音楽を聴くだけにする
・英会話学校での聞き取りの程度で勉強したと思い込む

資格試験などでリスニング力が問われる場合、選択肢から正しい答えを選ぶ・聞き取った内容を要約するなど、英語を聞いて正確に理解し、他人に伝えられる程度の語彙力・理解力が問われています。

おすすめの学習法をここでお伝えしましょう。

基本の語彙力・文法力を上げる

聞き取りをする以前に語彙力・文法力を上げることは重要です。語彙力がないと、そもそも単語の意味がわからないので、文章を理解するに至りません。

しかし、少なくとも定型表現や文型がマスターできていれば、文章を全て聞き取られくても、「大体こういうことを言うだろう」と予測するヒントを読み取ることができます。

たとえば、英検3級程度のレベルを聞き取るなら、すでにご紹介した単語の学習・文法の学習を正しく行うことで、十分に文章の内容を理解できるでしょう。さらにレベルアップしたいときは、聞き取ったワードを書きとっていくディクテーションという方法で訓練するのがおすすめです。

もしそれでも理解できないようであれば、語彙力・文法力が不足しているということ。自分の弱点がつかめないというひとは、第三者にきくという手も。マンツーマン式の英会話レッスンを受講しているなら、講師にアドバイスしてもらう、そうでないならネイティブに質問できるサービスなどを活用して質問してみるとより効果的です。

シャドーイングを取り入れて英語を音で理解する

シャドーイングは、音声のすぐ後を追いかけて、聞いた内容を発音する学習法です。自分の声と音声が重なるので、聞き取り内容を予測する力が試されます。聞き取って理解までのスピードを高める効果があります。

シャドーイングをするときは、自分のレベルに合った音声を選ぶのがポイントです。慣れるまでは、1,2語しか聞き取れず、音声がどんどん進んでしまうこともあるでしょう。このシャドーイングは1,2語程度の聞き取りだけでも効果あり。はじめは短文から進めて、だんだん長くしていきましょう。

スピーキング

スピーキングは、これまでのリスニングやリーディング以上に瞬発力が試されます。

しかし、
・自分から能動的に話さず、受け身で聞くだけ
・恥ずかしがって誰とも話そうとしない

こうしたことを繰り返していると、なかなか技能は伸びません。

英会話は英文法の応用ともいえるもの。例えば、疑問代名詞(What やWhoなど)・疑問副詞(WhenやWhyなど)を使ってオリジナルの疑問文と答えを用意し、何度も暗唱して繰り返してみましょう。英会話では、どれだけ早く会話文を引き出せるかが決め手になります。

また、英会話ではある程度の発音力も重要。英文法が正しくても、相手に聞き取ってもらえなければ、コミュニケーションは成立しません。

英文の音の変化を理解する

英文の音の変化とは、会話のなかでは単語の発音が変化することを指しています。

たとえば、変化にはリエゾン・リダクションがあります。

・リエゾン
リエゾン liaisonとは、音と音が「つながること」を意味しています。

What do you say?  (なんですって?)

これは会話のなかでは発音がつながって、「wha-da‐ya-say?」と聞こえます。

・リダクション
音の脱落を意味します。-ing (現在分詞)のg音はほとんど発音されないことで知られています。また、次の文章では、it はほとんど発音されません。at, toなどの単語も、発音が脱落することがあります。

Please give it to me! (お願い、それちょうだい!)

中学英語の会話文は多くの音声データが出ています。どの音が単語の発音記号通りに発音されているのか、されないものはどこか、注意深く聞いてみましょう。実際に文章を口に出してみると、音を変化させたほうが発音しやすいことがわかりますよ。

実際に英語で会話する

会話力をつけるには、実際に英語を会話のなかで使ってみることが1番です。定型文の繰り返しだけではなく、聞かれたこと・自分の考えを自由に表現できるようになるには、経験するより他ないのです。

ただアウトプットだけを行えば、間違えた英語を使い続けることになるでしょう。発音や文法上のミスをチェックをしてもらい、正しい文法や語彙を活用することで、本当に使える英語力が身につくのです。

英会話スクールやオンライン英会話では、実際に英語で会話できるので、スピーキングの訓練にはぴったり。特にオンライン英会話なら、都合のよい時間に受講ができ、マンツーマンでチェックしてもらえるので、スケジュールやモチベーションをコントロールしながら、勉強に取り組むことができます。三日坊主にならないよう、継続しやすい環境をみつけてみてくださいね。

まとめ

中学レベルの英語を4技能すべてマスターできるようになるには、なるべく無駄のないよう、効率的な勉強法を実行することがなによりも大切です。

繰り返すようですが、中学英語レベルを習得するには、英文法が要となります。基礎力が足りないならば、この英文法を重点的に取り組むよう心がけましょう。

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