英語の副詞の正しい位置は?副詞を置く場所に迷うなら必見!

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英語学習が進むと、徐々に自分で文章を書いたり会話したりできるようになります。そこで多くの人が疑問に思うのが、副詞をどこに置いたらよいのかという点です。

日本語と英語は文章構造が違い、英語の文章では副詞によって置く場所が変わることもあるので迷ってしまいます。ルールを知って、作文や会話などで副詞を自在に使えるようになりたいと思っている人も多いでしょう。

本記事では、英語の副詞を置く場所について体系的な知識をご紹介します。英語学習にお役立てください。

英語の「副詞」とは

副詞とは、”名詞以外の品詞を修飾する言葉”です。具体的には、副詞が修飾する品詞として、動詞や形容詞、他の副詞や文節などがあります。さまざまな語句を修飾できる副詞ですが、主に動詞を修飾する使い方が多いでしょう。

副詞のことを、英語でadverbといいます。ad(加える)とverb(動詞)が組み合わさってできた言葉なので、主に動詞に付け加える情報を表すことが理解できるでしょう。時間・場所・頻度・状態・程度・原因・結果・否定・肯定など、副詞では実にさまざまなことを説明できます。フレーズの意味をより詳細に説明する役割を果たしているのです。

【要注意】副詞の位置で文章の意味が変わることがある

副詞は、置かれている位置によって文章の意味やニュアンスが変わることがあります。原則として、副詞は修飾する語句に近い位置に置かれることを覚えておきましょう。例えば、onlyは位置によって下記のように文章の意味に影響を与えます。

例文:

Only my best friend told me the truth.(私の親友だけが真実を話してくれた。)

My best friend told me only the truth.(私の親友は真実だけ話してくれた。)

My best friend told only me the truth.(私の親友は私にだけ真実を話してくれた。)

My best friend only told me the truth. (私の親友は真実を話してくれただけだ。)

これに対し、位置によって意味があまり変わらないこともあります。

例文:

Obviously, it was his fault.(明らかに、それは彼のミスだった。)

It was obviously his fault.(それは明らかに彼のミスだった。)

副詞の位置が文章の意味を変えるケースとそうでないケースがあることを押さえておきましょう。副詞によっては、置く位置で意味やニュアンスがかなり異なることもあるため、注意が必要です。

【例文付き】副詞の正しい位置は?

副詞の位置が重要なことが理解できたところで、代表的な副詞の位置を学習しておくと便利です。ここからは、よく使われる副詞の正しい位置を確認していきましょう。例文を交えてご紹介していきます。

「時」を表す副詞=文末

基本的に、時を表す副詞は文章の終わりに置かれることが多くなっています。

例文: 

I have an appointment today.(今日、予約があります。)

I called my mother yesterday.(昨日、母に電話しました。)

I will call him later.(後ほど、彼に電話します。)

I went there last month.(先月、そこに行きました。)

文中で時間が強調される場合は、コンマで区切って文頭に副詞を置く場合もありますが、一般的には文末と覚えておきましょう。

また、時の関係を表す副詞の代表として、already(既に)、still(まだ)、yet(まだ) があります。already(既に)とstill(まだ)は、一般動詞の文では動詞の直前、be動詞が1つの文ではbe動詞のすぐあとに置かれます。動詞が2つ以上ある文では、1つ目の動詞の直後に置かれます。ただし、alreadyは文末に置くこともあるので覚えておきましょう。

例文:

I still want to go abroad to improve my English.(わたしはまだ英語力を伸ばすために海外に行きたい。)

My sister is still in the US.(わたしの妹はまだアメリカにいる。)

I am still working.(わたしはまだ働いている最中だ。)

He has already left./He has left already. (彼は既に去ってしまった。)

yet(まだ)は主に疑問文や否定文のなかで使われ、文末に置かれます。

例文: 

He doesn’t know yet. (彼はまだわからない。)

時を表す副詞一覧

副詞意味
now
today今日
yesterday昨日
tomorrow明日
last month先月
next week来週
last night昨夜
later後で
already既に
stillまだ
yetまだ

「場所」を表す副詞=動詞・目的語の後ろ

場所を表す副詞は、一般的に自動詞の文では動詞のすぐ後、他動詞の文では目的語のすぐ後に置きます。ただし、in the office(オフィスで)やat the restaurant(レストランで)など、「~で」と訳せる場所を表す副詞句は文末に置かれることが多くなります。

I go upstairs to study.(勉強するため上の階に行く。)

The dog can sleep everywhere.(この犬はどこでも眠れる。)

Let’s meet up there.(あそこで会おう。)

Please put your baggage there. (手荷物はそこに置いてください。)

He wants to go abroad for a holiday.(彼は休暇で海外に行きたい。)

She is working in the office.(彼女はオフィスで仕事をしている。)

I had dinner at the restaurant.(そのレストランで夕食を取った。)

場所を表す副詞一覧

副詞意味
above上の方に
abroad外国に、海外に
anywhereどこかに
everywhereどこでも
behind後ろに
below下に
down低い方に
upstairs階上に
downstairs階下に
far遠くに
indoors室内に
inside内側に
nearby近くに
outdoors屋外で
thereそこで
in the officeオフィスで
at the restaurantレストランで

「状態・態度」を表す副詞=動詞の後ろ

状態や態度を表す副詞は、自動詞の文では動詞の直後、他動詞の文では目的語の直後に置きます。基本的に動詞と目的語を割って間に置くことはないので注意しましょう。

ただし、副詞を強調したい場合や目的語が長い場合は、動詞の前に副詞を持ってくることもあります。

He checked the documents carefully.(彼は資料を注意深く確認した。)

He talked to me calmly.(彼は穏やかに私に話した。)

She sang the whole song beautifully.(彼女はその作品を見事に歌い上げた。)

The rumor spread rapidly throughout the office.(その噂はたちまちオフィス中に広まった。)

I accidently missed a class.(うっかりして授業を逃してしまった。)

状態・態度を表す副詞一覧

副詞意味
carefully慎重に
bravely勇敢に
beautifully美しく、見事に
accidentallyうっかりして
calmly落ち着いて
carelesslyうっかりして
cautiously慎重に
courageously勇気を持って
easily容易に
elegantly優雅に
fortunately幸いに
kindly親切に
quickly急いで
rapidly迅速に
seriouslyまじめに

「程度」を表す副詞=修飾する語・句・節の前

程度を表す副詞は、修飾する形容詞や動詞、副詞などの前に置かれることが多くなっています。一般動詞ではその直前、be動詞や助動詞の場合は直後になります。

例文: 

I nearly forgot to say.(言うのを危うく忘れそうだった。)

She was deeply affected by the letter.(彼女は手紙によって深く心を動かされた。)

This problem is entirely out of my control.(この問題は全く私の手に負えない。)

I totally agree with you.(あなたに全く同感です。)

ただし、程度を表す副詞のうち、well(よく)は動詞の前に置けず文末に置く点に注意が必要です。

例文: 

I know him well.(私は彼のことをよく知っている。)

程度を表す副詞一覧

副詞意味
almostほとんど
absolutely絶対に
completely完全に
deeply深く
enough十分に
entirely完全に
fully完全に
highly非常に
justほんの、ただ
most最も多く
nearlyあやうく、かろうじて
perfectly完璧に
quite完全に
totallyすっかり
wellかなり

「頻度」を表す副詞=一般動詞の前・be動詞/助動詞の後ろ

頻度を表す副詞は、基本的に一般動詞の前に置きます。ただし、be動詞の文ではbe動詞の後、助動詞が使われている文では助動詞と動詞の間に置きましょう。

例文:

I usually have dinner around this time.(いつもこのくらいの時間に夕食を取る。)

Summer is completely over.(夏は完全に終わりだ。)

This word is frequently used.(この単語は頻繁に使われる。)

I’ve sometimes dreamed of climbing Mt. Fuji.(ときどき富士山に登る夢を見たものだ。)

頻度を表す副詞一覧

副詞意味
always常に
annually毎年
daily毎日
eventuallyいつかは
frequently頻繁に
monthly毎月
normallyいつもは
occasionally時折
sometimes時々
weekly毎週
soonそのうちに
regularly定期的に
oftenしばしば
usuallyいつも

その他の副詞

時・場所・状態/態度・頻度の種類に当てはまらない副詞がいくつかあるので、ここでまとめて紹介します。原因・結果、否定・肯定、文全体を修飾する場合について確認しておきましょう。

原因・結果

原因と結果を表す副詞は、接続副詞として2つの節を結ぶ役割をすることが多いでしょう。このため、多くの場合は2つめの文章の文頭に置かれます。

I have enough money to go abroad. However, I have no time.(海外に行くお金はある。しかしながら、時間がない。)

She has a lot of trouble, therefore she doesn’t have time to go out.(彼女はたくさんの問題を抱えていて、そのせいで出かける時間がない。)

否定

通常、exactly・certainly・trulyなどの肯定の副詞や、never・rarely・barely・hardly・seldomなどの否定の副詞は、一般動詞の直前、be動詞や助動詞の直後に置きます。ただし、 否定の副詞が文頭に来た場合はその後に来る主語と動詞の倒置が起こるので注意しましょう。

I certainly look forward to meeting you. (私はあなたに会うことを心から楽しみにしている。)

I never eat breakfast.(朝ご飯は食べない。)

They hardly know how to use the machine.(彼らはその機械の使い方をほどんど知らない。)

Hardly do they know how to use the machine.(彼らはその機械の使い方をほどんど知らない。)

She is truly kind. (彼女は本当にやさしい。)

It is never too late. (遅すぎることはない。)

文全体の修飾

文全体を修飾する役割を果たす副詞の場合、一般的に副詞は文頭に置かれます。

Surprisingly, the team won all the matches.(驚いたことにそのチームはすべての試合に勝った。)

Hopefully I’ll be home by dinner.(夕飯までに帰れるといいなあ。)

Generally I spend the New Year’s holiday with my familly.(通常、お正月の休暇は家族と過ごす。)

その他の副詞一覧

副詞意味
thereforeそれゆえ
consequentlyその結果、それゆえ
howeverしかしながら
never決して~しない
rarelyめったに~しない
barelyほとんど~しない
hardlyほとんど~でない
seldomめったに~しない
hopefully願わくば
surprisingly驚いたことに
generally普通は

副詞が複数ある場合の副詞の順番

1つの文の中に、時や場所などを表す複数の副詞を使いたいことも多々あるでしょう。複数の副詞を1つのセンテンスで用いるときの順番は、様態・程度を表す副詞→場所を表す副詞→時を表す副詞となります。この順番を基本として覚えておくと便利です。

We have to drive carefully in the mountains.(山の中では注意深く運転しなければならない。)

You will find a parking space easily there in the morning.(朝はそこで簡単に駐車スペースが見つかりますよ。)

He is playing the piano well downstairs now.(彼は今階下でピアノを上手に弾いている。)

不定詞の副詞的用法

一通りの副詞を確認してきましたが、不定詞にも副詞的用法があることも一緒に覚えておきましょう。不定詞は、「to+動詞の原形」で作る構文で、「~すること」を意味します。不定詞を副詞的に使う場合は、この形で副詞の役目をして名詞以外の語句を修飾します。

目的や結果、原因や理由、判断の根拠などを表すことが可能です。「~するために」という目的の意味を持つ不定詞は、in order toに置き換えることができます。また、不定詞の副詞的用法は、基本的に文末に置きますが、目的を表す副詞句は文頭に置かれるケースもあります。

I’m saving money to travel abroad.(外国に旅行するためお金を貯めています。)

To attend the conference, I went to the hotel.(会議に参加するために、ホテルに行った。)

In order to pass the exam, I need to practice a lot.(試験に受かるために、たくさん練習する必要がある。)

She studied English hard to be a translator.(彼女は英語をかなり勉強して翻訳者になった。)

I’m glad to meet you.(お会いできて嬉しいです。)

まとめ

今回は、副詞の位置の重要性や、よく使われる副詞の位置についてご紹介しました。副詞が使えると、言いたいことをより的確なニュアンスで伝えることができます。少しずつ使える副詞を増やして、英作文や英会話に活かしてみましょう。

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