英検ライティングの採点基準と注意点|英作文で高点数を取る方法とは

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英検は「公益財団法人 日本英語検定協会」が主催している日本独自の英語試験です。日本では英検はTOEICと並んで受験者が多く、英語力を判断する一つの指標となっています。英検では一部の級でライティング試験が行われるのですが、選択肢から選んで答える他の問題とは違ってライティングに不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では英検のライティング採点基準や注意点、英作文で高得点を取る方法を解説します。初めて英検のライティングを受けるという方も、この記事を読んでライティング対策をしてみましょう。

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英検ライティングの基礎知識

ではまず英検ライティングがどの級で導入されているのか、どんな採点基準なのかを知っておきましょう。

ライティングが導入されている級

ライティング問題は全ての級で行われるわけではありません。元々は2級以上から導入されていましたが、2017年度第一回から3級・準2級にも導入され始めました。そのため、現在ライティング問題が導入されているのは3級・準2級・2級・準1級・1級になります。

各級のライティングの満点スコア・時間・文字数は以下の通りです。

満点スコア
(通常の英検)
満点スコア
(英検CSE)
時間 文字数 
3級 16点 550点 50分 25〜35語
準2級 16点 600点 75分 50〜60語
2級 16点 650点 85分 80〜100語
準1級 16点 750点 90分 120〜150語
1級 32点 850点 100分 200〜240語

ちなみにライティング問題はリーディング問題と併せて筆記試験の時間枠で行われます。上記の時間はライティング問題とリーディング問題を合わせた時間です。

ライティングの採点基準

ライティングはどの級でも内容・構成・語彙・文法の4つの基本となる採点基準があります。
3級〜準1級までは各項目が4点満点、1級は8点満点です(※通常の英検の場合)。

「内容」は設問で聞かれていることに沿った内容になっているかが求められます。文章で設問に対しての解答とその理由を述べるのですが、解答と理由が矛盾していないかもチェックポイントの一つです。

「構成」は文章の構成が論理的であるかどうかがチェックされます。また読みやすい流れで文章が構成されているかどうかも採点されるポイントです。

「語彙」はそれぞれの級ごとのレベルに合った語彙を正しく使えているかどうかがポイントになります。もちろんスペルミスがないかや正しい解釈ができているかも重要です。

「文法」はさまざまな文法構造を使えているか、また文法のルールを間違えていないかがチェックされます。正しい文法を使っていても、同じ構造を繰り返していると原点になってしまうでしょう。

基本的にはどの級もこの4つの基準で判断されますが、受験する級によって求められる内容には違いがあります。各級で求められる詳しい内容は後ほど紹介しますのでそちらを参考にしてください。

3級の評価方法と注意点

では、まず3級のライティング問題の評価方法と注意点について解説します。3級は求められる質問も比較的簡単ですし、文字数もそこまで多くありません。まずは評価方法を知って、どのポイントに注意すればいいのか理解しておきましょう。

評価方法

英検3級のライティング問題において、各採点基準でどんなことが求められているかを説明します。

内容:QUESTIONに対する自分の考えと、それを補う理由が2つ書かれているかどうか

英検3級のライティングではQUESTIONに対して、自分の考えを二つ書く必要があります。
QUESTIONはWhat is your favorite food?やDo you like watching movies in your free time?のような簡単な内容。これに対してただ好きな食べ物やするかどうかを答えるだけでなく、「どうして好きなのか」、「どうしてしないのか」など自分なりの理由を2つ付け加えます。解答と理由が矛盾しないような内容にすることも重要です。

構成:文章の構成がわかりやすいか、また論理的な流れであるか

接続詞を使うなどして、文章がわかりやすいかどうかを採点されます。3級のライティング問題では解答と二つの理由が求められますが、First〜, Second〜, や、because,〜 Also, 〜などを使って構成するとわかりやすい文章になります。また自分の解答を補足する理由以外を書かず、シンプルで論理的な流れにすることも重要です。

語彙:QUESTIONに対してふさわしい語彙を使えているか

文章に使用する全ての単語は正しいスペルになっていること、正しい意味で使われていることが大切です。英語以外の言語を使うときは、その言語を知らなくても言葉が理解できるように説明を加えましょう。

文法:正しい文法が使えているか

3級のライティングでは複雑な文法の構文などを使用する必要はありません。ただ文法のルールに則った正しい表現になっているかが求められます。

注意点

3級のライティング問題では以下の点に気をつけて文章を作りましょう。これを押さえているだけで減点を避けられます。

QUESTIONに答えていない

QUESTIONで聞かれている内容に対する答えになっていないと判断された場合、ライティングの点数が0点になることがあります。

NG例

QUESTION:What is your favorite food?
解答:I like playing golf in my free time. I started playing golf when I was 18 years old.

QUESTIONと関係のない内容が含まれている

QUESTIONと全く関係のない内容が含まれている場合、減点になってしまうことがあるので気をつけましょう。

NG例

QUESTION:What is your favorite food?
解答:My favorite food is Sushi. My favorite Sushi restaurant’s owner is very nice and he is one of my best friends.

自分の解答と矛盾した理由を述べている

QUESTIONに対して述べた自分の解答と理由が矛盾している場合も減点対象になります。

NG例

QUESTION:What animal do you like the best?
解答:I like dogs the best. Now I have a cat, so I like cats.

接続詞などを使わず読みにくい文章になっている

内容には問題がないものの、接続詞などを一切使っていない場合はわかりづらい構成だと判断されてしまい、減点されるので気をつけましょう。

NG例

QUESTION:What animal do you like the best?
解答:I like dogs the best. They are so smart. I have a dog and his name is John. I like playing with him.

準2級の評価方法と注意点

次に準2級の評価方法と注意点を紹介します。基本的には3級と同じ内容が求められますが、さまざまな文章構造を取り入れることが満点を取るポイントです。

評価方法

では、まずそれぞれの採点基準でどんなことが求められているかを解説します。

内容:QUESTIONに対して自分の考えと理由2つが書かれているかどうか

2級のライティングテストでもQUESTIONがあり、それに対する自分の考えと理由を二つ述べます。QUESTIONに答えているものの考えと理由が矛盾している、理由が述べられていない、内容に説得力がないと減点になってしまうので気をつけましょう。

構成:構成や流れがわかりづらい、論理的でない

正しい文法を使って理由をきちんと述べていたとしても、文章の構成や流れがわかりづらいと減点されてしまいます。一文ごとに気を配るのではなく、文章全体を見た時に読みやすい流れかを意識してみてください。

語彙:QUESTIONにふさわしい語彙を使っているか、スペルミスがないか

QUESTIONに対してふさわしい単語やイディオムを正しい意味で使えているか、スペルミスがないかがチェックされます。また英語以外の言語を使うときは、その言語を知らない人でも理解できるように説明を加えましょう。

文法:複数の文構造を正しく使っているか

2級のライティングでは50〜60語のワードを使っていくつかの文章を作りますが、全ての文章が同じ文構造になっていると減点の対象となります。複数の文構造が使えるように普段から練習しておきましょう。また文構造のルールが間違っている場合も減点されてしまいますので気をつけてください。

注意点

以下のような解答になってしまうと減点されてしまいます。文章を書くときには気をつけましょう。

自分の考えと矛盾する理由や説明になっている

QUESTIONに対してまず自分の考えを述べ、その後に理由や説明を書きますが、考えと理由や説明が矛盾している場合は減点されています。またQUESTIONに対してYES / NOで答えてもいいのですが、その場合は理由もしっかり書いてください。

NG例

QUESTION:Do you think Japanese companies should introduce working from home?
解答:Yes, i suppose so. Because it makes people lazy. And working from home also makes it harder to connect with colleagues.

説得力に欠ける内容になっている

QUESTIONに対して理由や説明を述べて、自分の意見に説得力を持たせる必要があります。ただその理由や説明が個人的な経験のみになってしまうと、説得力に欠けるとみなされて減点されてしまうので気をつけましょう。

QUESTION:Do you think Japanese companies should introduce working from home?
解答:Yes, I think it’s better to introduce working from home. I don’t want to get up early in the morning. If my company introduces working from home, I will stay in bed until the very last minute.

関係のない内容が含まれている

QUESTIONで聞かれていることと関係のない内容が含まれている場合も減点の対象となります。50〜60語を使い切ろうとして、関係のない説明や理由を加えないように気をつけましょう。

NG例

QUESTION:Do you think Japanese companies should introduce working from home?
解答:Yes, I think so. Working from home helps to avoid jam-packed trains. One day I took a day off on Monday, and I took a train at rush hour and my bag got stolen. It was the worst day off ever.

2級、準1級、1級の評価方法と注意点

2級・準1級・1級の評価方法と注意点をまとめて解説します。使用する語彙や文法・文構造に違いはあれど、2級・準1級・1級の各採点基準で求められていることや注意点は同じです。

評価方法

各採点基準に対して、どのような内容を求められているか詳しくみていきましょう。

内容:課題に対して自分の意見と理由が述べられているかどうか

2級・準1級・1級ではTOPICがあり、それに対して自分の考えや理由を述べます。ただ自分の意見を述べるだけでなく、さまざまな観点から考えて自分の考えに説得力を持たせる内容にしなければなりません。またTOPICに沿った内容になっているかどうかも重要なポイントです。

構成:文章の構成やわかりやすいか、論理的な流れになっているか

接続詞などを適切に使い、文章全体がわかりやすい流れになっているかもチェックされます。一文ごとに文法やスペルが正確な文になっていても、総合的にみて文章の構成がわかりづらいと減点の対象です。

語彙:同じような語彙・表現の繰り返しになっていないか

2級・準1級・1級のライティングテストはそれなりに長文になります。ただ文章中で同じ単語やイディオム、表現の繰り返しにならないように気をつけましょう。スペルミスも当然減点対象です。

文法:さまざまな文構造を使って正しく文章を作れているか

文章中に出てくる文構造にバリエーションがあるかどうかも重要なポイントです。同じような構造の繰り返しは減点の対象となります。

注意点

2級・準1級・1級のライティング問題に臨むうえで押さえておきたい注意点を解説します。

理由を補足する説明がない

2級・準1級・1級のライティング問題では自分の考えとそれを裏付ける理由を書きます。そしてその理由を補足する説明も必要です。それにもかかわらず何の補足もない文章になってしまうと、説得力がないとみなされて減点になってしまいます。

NG例

QUESTION:Do you think the number of young people who do not drive a car will continue to increase?
解答:Yes, I think so. According to statistics, many young people don’t even have a driver’s license. And it’s costly to own a car in Japan.

質問に関係のない文章が含まれている

NG例

QUESTION:Do you think the number of young people who do not drive a car will continue to increase?
解答:Yes, I think so. Especially in major cities, people can live without a car because the public transportation system is amazing. Most of the time, the trains come just on time.

英検ライティングで高得点を取るための対策3つ

ライティンの評価方法や注意点がわかったら、それぞれの級のレベルに合わせて高得点を取るための対策をしていきましょう。おすすめの対策3つを解説します。

英作文の型(構成)を覚える

日本語で文章を作るとき、起承転結を意識している方が多いのではないでしょうか。しかし英語の場合、起承転結ではなく先に結論を述べるのが一般的です。英検のライティング問題では短い時間で文章を作らなければなりません。そのため英作文の構成の型を覚えて、それに沿って文章を書いたほうがスムーズです。

英検ライティングで求められる英作文は「結論→理由1→理由 2→結論を再び述べる」という構成が基本だと覚えておきましょう。級によって求められる文章のボリュームは異なりますので、2級・準1級・1級ではそれぞれの理由の後に具体例や更なる補足を加えて、文章に説得力を持たせまます。

毎日英語で日記を書く

英検ライティング対策の一つとしてとてもおすすめしたいのが、毎日英語で日記を書くことです。毎日英語で日記を書く習慣をつけると、自然に英語に触れる時間が持てます。最初は一文を書くのも大変かもしれませんが、書いているうちに語彙や表現の幅が広がり、自分の言葉で英文を書けるようになるのです。続けていくうちにどんどん語彙力がアップするので、勉強しているという感覚なしに英語力を身につけられるでしょう。またその日記を読み直せば自分の成長が分かりますし、後から見直すことで間違いにも気づけます。

「英検に特化したライティング対策をしなくてもいいの?」と思うかもしれませんが、実際にどんな問題が英検で出るかは当日までわかりません。日々英語日記を書いて自分の言葉で英文を書けるようになっていれば、どんな問題が来てもすらすら書ける対応力が身に付きます。

英語日記の書き方はこちらをご参照ください。
意外と続けやすい!英語日記で日常に英語を取りいれよう!

手書きで練習をする

最近はアプリで英語日記がつけられたり、ライティング対策ができたりするので、手書きで練習していない方もいるかもしれません。ただ英検で高得点を取るライティング対策のためには、必ず手書きで練習しましょう。

スマホやパソコンで入力してなんとなく覚えているつもりのスペルでも、いざ手書きで書くと思い出せないということは多いです。またスマホやパソコンでライティング練習をすると、スペルミスをしても自動で直してもらえますよね。そのため余計にスペルを覚えられません。わかったつもりにならないためにも、英作文の練習をするときは必ず手書きで練習しましょう。

まとめ

今回は英検ライティングの採点基準について解説しました。級ごとに求められているレベルや内容は異なりますが、基本的には今回解説した「内容・構成・語彙・文法」をしっかり押さえておくことが重要です。ライティング問題はポイントを押さえて普段から対策しておけば、必ず高得点が取れるパートです。高得点を取りたい人は本記事で紹介した方法を試して、しっかり英検ライティング対策をしてくださいね!

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