by and largeの意味が「だいたい」になるワケは?会話でよく使われる英語イディオム

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by and largeは、「by(そばに)+large(大きい)」ですが、これで「だいたい、全般的に」という意味になります。for better or worseは「better(よりよい)+worse(より悪い)」で「よくも悪くも」。このように複数の語が集まって特別な意味を表す語句を「イディオム」と呼びます。聞いたことがあるけれど実は意味がよくわかっていないかもしれない、会話でよく使われるイディオムを確認していきましょう。

自分の考えを表現する英語イディオム

「だいたい」「とにかく」など、英語では自分の考えを話すときによくイディオムが使われます。シンプルな単語で、言いたいことを強調することができます。

「だいたい」と言うとき

by and large(だいたい、全般的に)

元は航海の用語で、byは「そばに」なので「風のそばに」、largeは「大きい」ですが、ここでは「風からの距離が大きい」といった意味合い。「風のそばにいるときも離れているときも」で「おおむね、全般的に」といった意味を表します。

By and large, I’m happy with my job.(仕事にはだいたい満足しています)

all in all(だいたい、全体的に)

「all(全部)の中のall(全部)」で、「全体的に、概して」という意味になります。

All in all, you did a great job.(全体的に、あなたはよい仕事をしました)

just about(だいたい、どうやら)

aboutには「~のあたり」という意味があり、just aboutで「ちょうど~のあたり」。つまり「だいたい、ほぼ」という意味を表します。

I’ve just about done it.(だいたいできました)

「よくも悪くも」「多かれ少なかれ」と言うとき

for better or worse(よくも悪くも)

「better(よりよい)ときも、worse(より悪い)ときも」で、「よくも悪くも」または「いつでも」ということになります。

I’ll manage it for better or worse.(よくも悪くも、なんとかします)

more or less(多かれ少なかれ)

「more(より多い)ときもless(より少ない)ときも」で、「いずれにせよ、多少なりとも」といった意味で使えます。

The party should be more or less fun.(パーティーは多かれ少なかれ楽しいはずです)

「なんとかしたい」とき

at any rate(とにかく、なんとしても)

rateは「度合」で、at any rateは「どんな度合でも」、つまり「なんとしても」といった意味になります。

At any rate, I’ll be there by five.(なんとしても5時までにそこに行きます)

all or nothing(いちかバチか)

「all(全部)かnothing(何もなし)か」で、「いちかバチか」といった意味を表します。

Let’s try. It’s all or nothing.(いちかバチかでやってみましょう)

one way or another(どうにかして)

「1つの方法、または別の方法」で、「あれこれやってみて、どうにかして」といった言い方になります。

We’ll make it one way or another.(どうにかして間に合わせます)

「時」に関連した英語イディオム

「そろそろ」「時々」など、時間についてあいまいな言い方をしたいときに、英語のイディオムが役に立ちます。時間をはっきりさせず便利に使うことができます。

「近い」とき

around the corner(もうすぐ)

「角を曲がったところ」、つまり「もうすぐそこまで来ている」ということです。

The autumn is around the corner.(もうすぐ秋ですね)

about time(そろそろ)

「何かをする時間のあたりにいる」ということで、「そろそろ~するのにいい時間だ」といった意味合いで使われます。

It’s about time to go.(そろそろ行く時間だ)

「いつか、そのうち」と言うとき

sooner or later(いつか、遅かれ早かれ)

「sooner(より早く)またはlater(より遅く)」で、「早いかもしれないし遅いかもしれないけれど、いつかやがて」といった意味になります。

He’ll show up sooner or later.(彼はそのうち現れるよ)

sometime or other(いつか)

「いつか、またはほかの時間に」で、「いつかそのうち」といったニュアンスを表現できます。

I’ll see you sometime or other.(またいつかお会いしましょう)

「時々」と言うとき

from time to time(時々)

「時間から時間へ」で、「時々」となります。「ある時から別の時へ」と誤って解釈しないよう気を付けてください。

David visits us from time to time.(デイビッドは時々私たちを訪ねてきます)

every now and then(時々)

every(すべて)とありますが、これは「now(今)もthen(その時)もevery(すべて)」で、合わせて「時々」ということです。

I drink Japanese sake every now and then.(時々日本酒を飲みます)

順番を言うとき

first and foremost(真っ先に)

foremostは「一番先」で、first and foremostは「最初で一番先」と、似た意味の語を繰り返していることになります。

First and foremost, I want to thank you all.(まず、皆さんに感謝します)

once and for all(最後に)

「once(一度だけ)とfor all(全部)」で、「これを最後に、きっぱりと」といった意味になります。

Let me tell you this once and for all.(最後にはっきり言わせてください)

「場所」に関連したイディオム

「あちこち」「どこかに」と言いたいときにも、英語には便利なイディオムがあります。はっきり「ここ」「そこ」と言わずにぼかすことで、やや丁寧な感じになることもあります。

「あちこち」と言うとき

here and there(あちこちに)

「こことあそこ」で「あちこち」という意味になります。

You’ll find convenience stores here and there.(あちこちにコンビニがあります)

all over the place(あちらこちら)

「その場所の上すべて」で、「あちらこちら、そこらじゅう」といった意味を表します。

Tourists are all over the place.(そこらじゅう観光客だらけですね)

「その場で」と言うとき

then and there(その場で)

「そのとき、そこで」ということで、「すぐさま」といった意味合いにもなります。

Jack was hired then and there.(ジャックはその場で採用されました)

on the spot(その場で)

「その場所で」ということですが、「何かをしている現場で」という意味で、これも「すぐさま」といった意味になることがあります。

Suzy must be in the bar. Catch her on the spot.(スージーはバーにいるはず。その場でつかまえて)

「どこか」と言うとき

one place or another(どこか)

「1つのまたは別の場所」で、「どこかで」または「なんらかの場所で」といった意味になります。

That sort of thing happens in one place or another.(どこかでそういうことが起こります)

there or thereabouts(どこかその辺で)

thereaboutsは「there+about(s)」で「その辺」という意味。there と thereaboutsを合わせて「どこかその辺」となります。

They have always been there and thereabouts.(彼らはいつもどこかその辺にいます)

例えば「時々」はsometimesと言ってもいいのですが、from time to timeのようなイディオムを使うと、言いたいことを強調すると同時に、次に話すことを考える時間を稼ぐこともできます。ぜひ、オンライン英会話レアジョブのレッスンで練習してみましょう。

I jog from time to time.(時々ジョギングします)、More or less, it’s a good exercise.(多少なりともいい運動です)のように始め、どんなコースを走るのか、走っているときどんな気分になるかなど、会話をはずませるための話題を考えてみましょう。一種のつなぎ言葉にもなり、会話がよりスムーズになるはず。慣れてくると、先生が何気なく使うイディオムにもすぐに気づくことができるようになりますよ。

まとめ

今回ご紹介したイディオムは、単語だけ見るとほとんど知っているものばかりだと思いますが、それがイディオムだと気づかず、about timeを(時間について)と思い込んでしまったりするかもしれません。単語がわかっても、ちょっと耳慣れない言い方だと思ったら、辞書で語句のまとまりとして引いてみるようにしましょう。どれもやさしい表現ばかりなので、意味を正確に理解すれば、自分で使いこなすのもそう難しくはないはずです。

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