TOEFLとは?海外にいくならTOEICより重要?!違いや受ける意味を徹底解説

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留学や移住などを目指す方は、TOEFLテストに興味があるはずです。とはいっても、「TOEICとの違いは?」や「どんな問題が出題されるの?」などの疑問もあると思います。そこで本記事では、TOEFL受験を考えている方に向けて、TOEICとの違いや出題問題、基本的な対策についてご紹介します。

そもそもTOEFLってどんなもの?iBTとITPの違いは何?

TOEFLとは、世界基準の英語テストです。世界最大の教育測定機関「ETS」が英語圏の大学や大学院への入学を目指す方の「英語で学ぶ力を測る」ことを目的に開発しました。そのため、海外大学への留学を目指すなら、TOEFLの受験が必要です。

アカデミックな場面で必要とされる英語スキルを測るため、リスニングやリーディングはもちろん、ライティングとスピーキングの試験まであります。また、出題される単語も学術的なものや学校生活に関するものが多いです。

TOEFLのスコアは、「CERF(ヨーロッパ言語共通参照枠)」と呼ばれる国際的な指標に連動して表示されます。A2が一番下のレベルで、C1以上が最高レベルとなります。TOEFLのスコアは以下の表を参考にしてください。

CEFRレベル リーディング(0~30) リスニング(0~30) スピーキング(0~30) ライティング(0~30) 合計(0~120)
C1以上 24 22 25 24 95
B2 18 17 20 17 72
B1 4 9 16 13 42
A2 10 7

TOEFLには、「iBT」と「ITP」の2種類があります。iBTは個人向けの公開テストであるのに対し、ITPは企業や教育機関などの団体向けテストのことです。一般的にTOEFLと言えばiBTであり、本記事でもiBTの解説を行います。

TOEFLとTOEICの違いを徹底解説!

TOEFLとTOEICはよく混同されます。しかしながら、目的から試験内容まで大きく異なるので、自分に適したものを選ぶ必要があります。ここでは、TOEFLとTOEICの違いを以下の項目別に解説します。

● 目的
● 試験内容
● 問題傾向
● 難易度

以下がTOEFLとTOEICの違いをまとめた早見表となります。

TOEFL TOEIC
目的 留学 就職や昇進
試験内容 4技能 リスニングとリーディング
問題傾向 アカデミック ビジネスシーン
難易度 ★★★ ★★☆

【目的の違い】TOFELは留学、TOEICは就職!

TOEFLとTOEICは、英語を母語としない人々の英語スキルを測るという点では共通しています。しかし、活用目的は異なります。

多くの方がご存知のように、TOEICスコアはビジネスシーンで活用できます。たとえば、日本の多くの企業は、TOEICスコアを昇進や海外赴任者の選抜の基準にしています。そのため、就職や昇進、海外赴任などを目標にしている方は、TOEICの受験の方がおすすめです。

一方で、TOEFLが活用されるシーンは、海外大学への留学となります。海外大学へ入学する場合、一定の英語力を持っていることを証明する必要があるのです。その証明として、世界基準のTOEFLスコアが活用されます。

前にも述べた通り、大まかな目安となりますが、留学目的ならTOEFL、就職や昇給目的ならTOEICを選ぶといいでしょう。

【試験内容の違い】TOEFLはスピーキングもライティングも必要!

TOEIC試験で測られるスキルは、リーディングとリスニングです。したがって、スピーキングとライティングに関する問題が出題されることはありません。

一方、TOEFLの場合、リーディングとリスニングは当然ながら、スピーキングとライティングの試験も実施されるのです。スピーキングとライティングに関しては、自身での対策および評価を行うことが非常に難しいです。

TOEFL で高得点取得のカギは、いかにスピーキングとライティングを伸ばせるかになります。

スピーキングの問題傾向や制限時間は?

TOEFLのスピーキング試験時間は17分です。試験官にスピーキングを披露すると誤解されることが多いですが、TOEFLではマイクを通して回答音声を録音します。相手が存在しないので、大きな緊張を強いられることはないでしょう。

スピーキングの問題構成は下記の通りです。

種類 問題数 特徴 時間
Independent task 1題 身近な話題について意見を述べる 準備15秒、解答45秒
Integrated task A.2問(リーディング+リスニング→スピーキング)

B. 1問(リスニング→スピーキング)

読み聞きした内容を要約 A:準備30秒、解答60秒
B:準備20秒、解答60秒

具体的なイメージができるよう、TOEFLが公開している「Independent task」のサンプル問題を紹介します。

Some people enjoy taking risks and trying new things. Others are not adventurous; they are cautious and prefer to avoid danger. Which behavior do you think is better?

Explain why.

出典:TOEFL iBT® Test Speaking Practice Sets

簡単にサンプル問題を要約すると、下記の通りとなります。

「リスクを取って新しいことに挑戦する人と用心深くリスクを避けたがる人がいます。あなたはどちらのタイプを好みますか?その理由は?」

このように日常の話題から社会的な話題、教育など幅広いトピックが出題されます。

ライティングの問題傾向や制限時間は?

ライティングセクションの試験時間は50分です。2つのエッセイをタイピングで記述します。

ライティングセクションの問題構成は下記のとおりです。

種類 問題数 特徴 時間
Integrated task 1問(150~225 words) 読み聞きした内容をエッセイ形式で要約 20分
Independent task 1問(300 words以上) 設問に対する意見を書く 30分

たとえば、「近隣に映画館が建設される予定だが、あなたは支持しますか?」や「持続可能な林業の取り組みが抱える課題」などの幅広いトピックが出題されます。

また、問題構成を見ても分かる通り、文章を素早く正確に読むリーディングスキル、およびナレーションを聞き取るリスニングスキルも必要です。

【問題傾向の違い】TOEFLは学術的な内容が多数。TOEICはビジネスシーンが多め

TOEFLは留学で使える英語スキルを測るため、アカデミックな内容や留学生活で頻出するトピックが出題されます。

一方、TOEICではビジネスシーンの英語が中心に出題されます。たとえば、同僚同士の会話のリスニングや社内Eメールに関するリーディング問題です。

問題傾向が大きく違うため、それぞれに合った対策をする必要があります。

例えばどんなテーマの問題が出る?

アカデミックなトピックと一口に言っても、その種類はさまざまです。頻出トピックは、下記の通りになります。

● 人類学・歴史学
● 西洋文化・思想史
● 教育・学問・スポーツ
● 英米の文化
● 天文学
● 地球科学
● 地球の気候
● 環境・エネルギー問題
● 生物学
● 人体・医学
● 物理学・化学
● テクノロジー

たとえば、「隕石の衝突と恐竜の絶滅」に関する記事のリーディング、「部活中のコーチとの会話」のリスニング、「選挙」に関するライティングなどが出題されます。

アカデミックなトピックはもちろん、留学生活で起こりうるシーンに関する問題も問われるわけです。

TOEFLで目標スコアを達成するためには、学問で取り上げられる専門単語を暗記する必要があります。

【難易度の違い】TOEFLのほうがトータルの難易度は高め!

TOEFLとTOEICだと、TOEFLの方が難易度は高いです。その理由を3つ紹介します。

TOEFLの方が、試験時間が長いというのがひとつあげられます。TOEICの試験時間は、リスニングパート約45分+リーディングパート約75分の計120分となります。それに対して、TOEFLの試験時間の内訳は下記の通りです。

● リーディング:54~72分
● リスニング:41~57分
● 休憩:10分
● スピーキング:17分
● ライティング:50分

つまり、TOEFLでは約3時間も高い集中力を保つ必要があるのです。

2つめの理由は、TOEFLでは4技能を測られるという点にあります。リスニングとリーディングは得意でも、スピーキングとライティングに苦手意識を持つ人は多いでしょう。特に、スピーキングとライティングは独学での対策が難しく、スコアを上げることが難しくなっています。

3つめの理由が、アカデミックな内容が問われるうえ、1問当たりのボリュームが多いからです。たとえば、リーディングだと1つの文章は約700語で構成されており、設問は約10題出題されます。

このように、様々な理由があげられます。TOEFLの受験料は245ドルと高額なため、年に何度も受験することは難しく、そういった点でも対策し難いものがあります。

TOEFLの点数をTOEICに換算すると?

TOEFLとTOEICでは、出題される単語やトピック、測定される技能が異なるため、正確に点数を換算することは難しいです。そのため、下記のスコア換算表はあくまでも目安にしてください。

TOEFL TOEIC
111~120 990点
100~110 870~990
90~99 820~870
80~89 740~820
69~79 600~740
61~68 550~600
52~60 500~550

たとえば、TOEFL108点の人がTOEIC900点を超えるのは比較的簡単です。

一方、TOEIC900点の人がTOEFL108点を取るのは難しいでしょう。その理由は、TOEFLではスピーキングとライティングスキルを伸ばす必要があり、難易度の高いリーディング問題が出題されるからです。

TOEFLを受ける意味はある?留学しないなら必要ない?メリットは?

留学しない方でもTOEFLを受けるメリットはあります。特に、将来的に海外で生活を送りたい方は、TOEFLの高スコアは大きな財産となるでしょう。ここからは、TOEFLを受ける3つのメリットについて解説します。

メリット①:TOEICよりも世界的に知名度が高い

日本ではTOEFLよりもTOEICの方が知名度は高いです。しかし、世界的に見ればTOEFLの知名度の方が高い傾向にあります。

TOEFLは世界100か国を超える地域で実施されており、これまで世界中で3,500万人以上が受験しています。そのため、TOEFLスコアが世界水準になっていると言っても過言ではありません。

世界的にみると、アジアを中心に実施されるTOEICよりも、ずっと知名度が高いです。たとえば、将来海外で働くチャンスが現れたとき、TOEFLスコアが評価される可能性は十分にあります。

メリット②:留学だけでなく移住時のビザ申請にも使える

TOEFLスコアは留学時はもちろん、移住ビザの申請時にも使えることがあります。

たとえば、人気の移住先オーストラリアは、TOEFL iBTのスコアを英語力の証明として受け付けています。(参照:Cultural Training Service

一方、TOEICスコアは受け付けてもらえません。その理由は、4技能を測れないことに加え、世界水準のテストではないからです。

このように移住国によっては、ビザ申請のために各種テストによる高い英語力の証明が必須です。

見方を変えれば、TOEFLで高スコアを取得することで、海外大学への入学や移住の選択肢を得ることができます。海外生活を目指す方は、早めの段階からTOEFL対策に取り組むといいでしょう。

メリット③:実践的な英語がトータルで学べる

TOEFLを受ける一番のメリットは、スピーキングやライティングなどの実践的な英語を学べることです。

たとえば、TOEICで高得点を達成したとしても、スピーキングとライティングができなければ、実践的な英語スキルを身につけたとは言い難いです。

一方、TOEFLで高得点を達成したということは、スピーキングとライティングを含む高い英語スキルを持つ証となります。

TOEFL対策を通して、留学や日常生活、ビジネスシーンで使える英語力を育むことが可能です。

海外留学に必要なTOEFLのスコア目安は?

アメリカを中心に、カナダやオーストラリアなどの大学の多くは、入学受け入れ条件にTOEFLのスコアを指定しています。そのため、まずは希望の留学先が指定するTOEFLスコアを確認しましょう。

求められるTOEFLスコアは、大学や学部によって異なります。ただし、最低でも80点は取得しておきたいところです。

80点あれば留学できる大学を見つけられます。しかし、有名大学への留学を目指す場合は、100点以上の取得が必要です。100点以上あれば、選べる大学の数が増えます。

そのため、海外留学を希望する場合は、最低でもTOEFL80点、理想は100点以上の取得を目指しましょう。

TOEFLの基本的な対策は何をすればいい?

ここまで見て、「TOEFLは難易度が高そう」と不安になる方がいらっしゃるかもしれません。たしかにTOEFLは難易度こそ高いですが、適切な対策を行うことで、目標スコアは達成できます。ここからは、TOEFLの基本的な対策について紹介します。

まずは目標にする点数を明確に!

TOEFL対策のファーストステップが、目標スコアを明確に決めることです。TOEFLはたったの5点でも、大きな差となるため、可能な限り具体的なスコアを設定しましょう。目標スコアが決まることで、適切な学習プランが判明します。

おすすめの目標スコアの決め方は、留学したい大学や移住したい国が求めているスコアを確認することです。

確認方法は簡単で、グーグルで「英語の大学名 toefl score requirement」と検索するだけです。

たとえば、オックスフォード大学への留学を考えているのなら、「University of Oxford Toefl Score Requirement」と検索します。すると、オックスフォード大学への留学のためには、最低100点、一部学部では110点必要だと表示されます。

できれば一度受験して今のレベルを知ろう

効率よくTOEFL対策を行うためには、現状のレベルを知る必要があります。今のレベルを分析することで、「弱点分野=伸びしろが高い分野」が判明し、そこを強化することで大きなスコアアップに期待できるのです。

リーディングとリスニングスキルは、過去問を解くことで現状分析を行えます。問題は、スピーキングとライティングです。

自分でスピーキングとライティングの評価を行うことはできません。また、周りに英語が得意な人がいたとしても、客観的な採点をしてもらうことは難しいでしょう。

そこで、一度TOEFLの受験をしてみることがおすすめです。受験料金こそ高いですが、実際の試験の雰囲気を味わえる、客観的な評価を得られるなどのメリットを得られると考えると、受験する価値は十分にあります。

可能ならばTOEFLの受験をして、現状のレベルを把握してから本格的な学習プランを考えましょう。

単語の暗記・過去問実践はマスト

TOEFLでは、日常では触れないアカデミックな単語が頻出します。そのため、TOEFLでは知っている単語数とスコアは比例すると言っても過言ではありません。

単語が記憶に定着するまでは、時間がかかります。そのため、早い段階からTOEFLに特化した英単語帳を使って、単語暗記に取り組みましょう。何度も同じ単語を目にすることで、記憶に定着します。

また、過去問を使った実践練習も欠かせません。過去問をスラスラと解けるようになれば、本番試験でも高得点に期待できます。

過去問を実践する際の注意点は、本番と同じ形式で解くこと、何度も繰り返すことです。

多くの方は一回解いただけで終わってしまいます。しかし、全問正解できるようになるまでは、過去問を繰り返しましょう。また、過去問で登場した知らない単語はすべて暗記することをおすすめします。

各技能ごとに対策を行おう

TOEFLは4技能すべて必要になるため、1つずつ対策に取り組む必要があります。特に多くの方が苦手意識を持つ、スピーキングとライティングをどれだけ伸ばせるかがカギとなります。

リーディングの対策方法は?

TOEFLのリーディングは、一節に約700単語使用されているほど、ボリュームたっぷりです。そのため、TOEFLのリーディング対策では、読むスピードを上げることが重要になります。

読むスピードを上げるためには、下記2つの対策が効果的です。

● 単語暗記
● 問題パターンを知る

単語暗記に関しては、知っている単語が多いほど、リズムよく英文を読めるようになるからです。

単語暗記と同じくらい重要なのが、問題パターンの理解となります。

TOEFLの問題パターンは数種類に分かれており、問題パターンごとに解き方が決まっているのです。つまり、リーディングパートのパターン別解法を身につけることで、すべての英文を読まなくとも、正解を導き出せるようになるのです。

パターンを身につけるためには、過去問や市販の参考書を活用することで、TOEFLのパターンを身につけることができます。

リスニングの対策方法は?

4つのセクションの中で、最も難易度が低いのがリスニングです。そのため、リスニングパートは9割以上正解するつもりで臨みましょう。

基本的な対策は、シャドーイングやポッドキャストなどを実施し、ネイティブの英語スピードについていけるようにしましょう。

基本対策に加えて、TOEFLならではのテクニックも身につけることがおすすめです。

数あるテクニックの中でも、メモ取りは重要です。TOEFLのリスニング音声は長めなので、適切なメモ取りをしなければ正解は導き出せません。

TOEFLリスニングパートの傾向を学習し、実戦形式で過去問を繰り返して、自分に合ったメモスタイルを確立しましょう。

スピーキングの対策方法は?

TOEFLのスピーキングの採点基準は下記の通りです。

● Delivery::発音やイントネーション、流れなど
● Language Use:適切な文法と単語
● Topic Development:スピーチの内容

TOEFLでは3つの採点基準を満たすための対策が必要となります。「Delivery」はシャドーイング、「Language Use」は単語と文法学習で対策可能です。TOEFLならではの対策となるのが、「Topic Development」です。

TOEFLで求められる「Topic Development」とは、論理的な主張をできているかどうかになります。そのため、英語のルールである「結論から先に言う」論理展開を学ぶ必要があります。

基本的な英語スピーチの流れは次の通りです。

1. 結論・立場
2. 理由
3. 補足(例など)
4. 結論

この流れさえ押さえておけば、「Topic Development」で高スコア獲得も可能です。また、スピーキングで問われる設問もパターン化されてるので、事前にテンプレートを作成することもおすすめです。

ライティングの対策方法は?

TOEFLのライティングセクションは、内容要約問題とエッセイ執筆問題となります。

エッセイ執筆問題では、スピーキング対策と同じように、結論ファーストの論理展開が必要です。多くの方が苦戦するのは、内容を要約する問題。

内容を要約する問題では、リーディングとリスニングで読み聞きした内容をまとめるスキルが求められます。つまり、ライティング+リーディング+リスニングの3技能に加え、メモを取る力と要約スキルも必要です。

メモを取る力を伸ばすには、過去問の実践が一番です。要約スキルは普段の学習で伸ばせます。たとえば、英語の記事を読んだ後、内容を要約してみましょう。また、ライティングはタイピングでの入力となるため、パソコンで内容要約を記述するといいですね。

まとめ

TOEFLの概要から対策法まで紹介しました。TOEFLスコアは留学や移住の際に役立ちますが、一番の魅力は総合的な英語力を測ることができる、という点にあります。TOEFL対策に取り組むことで、実践的な英語力を身につけることができるでしょう。

TOEFL対策でカギとなるのは、スピーキングとライティング。この2つの技能は独学で伸ばすことは難しいです。周りに添削してくれる人がいなければ、レアジョブオンライン英会話の利用をご検討ください。オンライン英会話でなら、割安な価格で、ネイティブの先生とともにスピーキングとライティング学習に取り組めますよ。

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