英語で効果的なプレゼンテーションを行うには?ポイントとフレーズ

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英語のプレゼンテーションの流れは日本語の場合と基本的には同じですが、実施したことがないと英語というだけで構えてしまったり、不安になるかもしれません。英語のプレゼンテーションは論理的でわかりやすいことが求められますので、英語の方がプレゼンテーションをやりやすい場合もあります。

海外ではプレゼンテーションやスピーチのスキルが大変重要視されています。小学生から授業の一環として訓練されていますし、大学で必修の場合もあります。高校生でも国際バカロレアの試験科目には筆記テストだけではなく、論文やプレゼンテーションが含まれており、論理的にわかりやすく人に伝える技術が要求されます。国際的に活躍したい、あるいは海外の大学・大学院に留学したり就職したい場合、プレゼンテーション能力を基本的なスキルとして身につけておく必要があります。

この記事では全体をつかんで組み立てられるようになることを目標に、まずプレゼンテーションの基本構成や、効果的なプレゼンテーションのポイントについておさらいし、その上で英語のプレゼンテーションに役立つフレーズや単語を解説します。日本語でのプレゼンテーションにも役立つ内容となっていますので、すぐには英語でプレゼンテーションの予定がない方も参考にしてくださいね。

英語でプレゼンテーションする際の基本構成

プレゼンテーションは基本的に3つの部分から成り立っています。それぞれどんなことを盛り込むべきか、どのようなことに注意すべきかを確認しましょう。

Introduction(導入部)

最初の導入部分はプレゼンテーションの目的や目標など道しるべになる重要な部分で、英語ではhook(ホック・留め金)とも呼ばれます。日常的にYouTubeのビデオを見る方も多いと思いますが、冒頭部分がつまらなければ続きはみたくなくなるでしょう。

同じようにプレゼンテーションの導入部は、本題に興味を持ってもらうための大切な部分となります。自己紹介だけに終わったり、いきなり本題に入らず、導入部分もしっかりと考えてプレゼンテーションを作りましょう。

導入部分に含めるべきことは次の3つです。

1. 挨拶・自己紹介
挨拶をして自分の名前と経歴・肩書きなどを伝えます。自分がプレゼンテーションのテーマに精通していること、耳を傾けるべき人物であることを視聴者に理解してもらいます。

2. テーマの基本的情報
なぜ視聴者に有益な内容なのか、発表の目的、テーマに関する背景知識やなど本題を理解するために視聴者が知っておくべきことを伝えます。

3. 中身の概要ポイント
本題の構成要素について述べます。話す内容の順序と概略を説明します。視聴者は概要をあらかじめ知ることで、プレゼンテーションを見る・聴く準備ができます。

Body(本題)

導入部の次はいよいよ本題に入ります。プレゼンテーションの核となる部分で、導入部分で述べた項目の一つ一つを深く説明します。

本題を作成したり実際にプレゼンテーションを行う時は、次の2つのポイントを念頭に置きましょう。

1. シンプルにする
プレゼンテーションを視聴する人の中には、そのテーマについて詳しい人とそうではない人が混ざる場合があります。専門家を相手にプレゼンテーションをするのであれば、専門用語も説明の必要がありませんが、そうでない場合は難しい用語の解説が必要になります。

プレゼンテーションの本題の中身も、自分の意見や考察・ポイントが誰にでもわかるようシンプルな方法で説明します。例えば、例を挙げる、比較する、イラストやグラフを用いる、数字を四捨五入するといった方法をとります。

2. 主要ポイントを繰り返す
本題の中身はいくつかの項目に分かれていることがほとんどですが、その際に各項目の内容は「ポイント→根拠→ポイント」という順で構成します。

最初にポイントを述べて、その裏付けとなる根拠となるもの(データや論文の引用など)を示し、最後にもう一度ポイントを強調します。こうすることで視聴者の記憶に残りやすく、内容をきちんと理解してもらいやすくなります。

Conclusion(締め)

導入・本題が終わったら、最後は締めの部分に入ります。ここでは再度全体の内容の要約をし、視聴者へのお礼を述べ、質疑応答へ入る声がけをします。視聴者が質問しやすくなるような和やかな雰囲気づくりも大心がけましょう。

効果的なプレゼンテーションを行うためのポイント

効果的なプレゼンテーションを行うには、内容がきちんと理解できるしっかりした構成以外にも重要なポイントがいくつかあります。より素敵なプレゼンテーションになるよう、次のような点も心がけましょう。

内容を視聴者に合わせる

視聴者にとってのそのプレゼンテーションの意義を考えます。自分の目線ではなく視聴者や聴衆の知識程度に合わせ、彼らがプレゼンテーションで何を得たいと思っているのか考えることが大切です。セミナーや講演を依頼されたときなどは、どのような人が視聴者なのかを開催者に確認し、事前に把握しておきましょう。

見やすいスライドを用意する

スライドは文字よりもグラフや図を効果的に挟み、視覚に訴えるものを用意します。その際に、同じ会社はどのスライドも同じ色で色を揃えるとわかりやすいです。

たまに文字をたくさん入れているスライドを作る方がいらっしゃいますが、そうではなくポイントだけを大きめのフォントで書くようにします。スライドを見て全て理解できるのであれば、口頭で発表をする意味がありません。細かな内容は口頭で説明しましょう。

海外の方のプレゼンテーションを見ると、スライドは画像や簡単なグラフだけだったりすることもよくありますよね。文字が多いと視聴者はそれを読むことに集中してしまい、肝心の発表に意識が集中しにくくなります。大量のスライドを作るのではなく、1枚のスライドで5分くらい話すぐらいの気持ちでプレゼンテーションするとちょうど良いですよ。

もしどうしても細かい資料を見せたいのであれば、終了後に配布します。資料を見てわかるのであれば、視聴者が時間を作ってわざわざ発表を聞く必要がないことになります。あくまでもスライドは補助であり、何の話をしているのか、一番伝えたいポイントは何かを理解する手助けの位置付けです。

ポジティブな内容で終える

プレゼンテーションはネガティブな印象を残さないようなエンディングにしましょう。ネガティブな要素を含む内容であっても、できるだけポジティブで気分が上がる話で締めくくります。特に何かを販売したいときや学習目的のプレゼンテーションは、購買意欲やモチベーションをアップさせるためにポジティブな話で終了することは重要なポイントです。

質疑応答の時間をとる

時間配分を考え、必ず質疑応答の時間を取るようにします。質疑応答は視聴者とのコミュニケーションの場です。一方的に話を聞いているだけだったのが、質疑応答をすることで視聴者も参加しているという気分になります。

質問には丁寧に答えるといい印象を残せます。その場で答えられない質問には、後日の回答となりますが、質問者以外にも答えを知りたいと思っている人がいるかもしれません。回答は参加者全員にシェアするようにしましょう。

わかりやすく楽しい内容にする

プレゼンテーションはずっと興味をひいていられるような工夫をすることも大切です。身近な話題で具体例をあげると、聞いている人も話に引き込まれやすくなります。常識を破ったりショッキングな話を伝えたいことに絡めるのもよく使われるテクニックです。こういったストーリーの作り方は、人気のあるCMも参考になります。

時折ジョークもまじえるとより楽しいプレゼンテーションになりますが、日本人はこれが苦手で、どうしても真面目すぎて硬いプレゼンテーションになりがちです。海外のスピーチやプレゼンテーションを見るとクスッと笑えるようなジョークを上手に盛り込んでいることがわかります。人気のあるプレゼンテーションやスピーチ動画を見て参考にしてください。

楽しくてつい引き込まれてしまう内容にするために、難しい単語は説明したり平易な言葉に言い換えるという基本的な工夫も忘れないようにしましょう。

英語のプレゼンテーションで使える便利なフレーズ

実際に英語のプレゼンテーションを行う時に覚えておくと役立つフレーズをご紹介します。あげられているフレーズを上手に組み合わせてプレゼンテーションを行なってください。

挨拶・自己紹介

プレゼンテーションは笑顔で簡単な自己紹介から始めます。社内プレゼンなどで、全員が顔見知りでも、挨拶だけはしましょう。例えばこのような感じで挨拶と自己紹介します。

Hello/Good morning, My name is Satoshi Otsuka.(こんにちは・おはようございます。大塚智と申します。)

I work for ABC Corporation.(ABC社で働いています。)

I have 10 years of experience in digital marketing and I have lectured hundreds of people.(デジタル・マーケティングで10年の経験があり、これまで数百人の方を教えてきました。)

例を挙げる

たとえ話はプレゼンテーションをわかりやすくするために大変効果的です。「例えば」と話出す時に使う、プレゼンテーションでよく使われる英語フレーズとして

Suppose…

Let’s say…

…is an example

Take, for instance…

を覚えておきましょう

Suppose you just came back from Japan.(例えば日本から戻ったばかりだととしましょう)

<メモ>
可能性を述べるSupposeの後は過去形です。現在形を使うと提案の意味になるので気を付けましょう。

Let’s say you just came back from Japan.(例えば日本から戻ったばかりだととしましょう)

<メモ>
提案及び可能性の話の両方に現在形も過去形も使えます。

Having a holiday in Japan is an example.(日本で休暇を過ごすことを例としてあげましょう。)

<メモ>
is an exampleの前は名詞あるいは現在分詞になります。

Take, for instance, a holiday in Japan.(例えば日本での休暇を例にとりましょう)

<メモ>
Take, for instance, の後は、〜is an exampleと同様に名詞あるいは現在分詞になります。

比較する

2つの似た事柄や相反するものを比較するのも、プレゼンテーションを効果的にするためによく使われるテクニックです。比較に使う英語フレーズで

…can be oompared to…(〜と比較して)

…is the opposite of…(〜は〜の逆)

…is similar to…(〜は〜と似ている)

…is like…(〜は〜のようなもの)

の4つを覚えておきましょう。

Being happy can be compared to being sad. (幸せは悲しみと比較できる)

Happiness is the opposite of sadness.(幸せは悲しみの逆だ)

Well-being is similar to happiness.(Well-beingはhappinessと似ている)

<メモ>
well-beingは体の健康や他人との幸せな関係、目標の達成なども含めたオールラウンドな幸福をさしますが、happinessは他人にどう思われようとも、幸福感が本人の精神状態のみで完結している部分が大きな違いです。

Happiness is like a butterfly. The more you try to catch it, the more it flies away.(幸福は蝶々のようなものだ。掴めようとすればするほど、逃げていく)

数字を丸める

スライドのグラフや表で細かく正確な数字であっても、口頭発表では四捨五入したり、近い数字でわかりやすいものすると聞いている人が数字の大きさをイメージしやすくなります。

例えば2881.03という数字の場合は、次のいずれかの表現を使って伝えましょう。数字をどんな印象で捉えて欲しいかによって使う表現を変えてください。

over 2800(2800以上)

upwards of 2800(2800の後半)

almost 2900 (ほとんど2900)

close to 2900(2900近く)

roughly 3000(ざっと3000)

about 3000(およそ3000)

ポイントを再度述べる

プレゼンテーションの基本構成の本題の説明で、「ポイント→根拠→ポイント」という流れで作るといい、という話をしましたが、2回目のポイント説明に便利なフレーズがいくつかあります。「すでに話した内容をもう一度協調する」ものとして、

I’ve shown(〜を示した)

I must emphasize(〜を協調したい)

 I’d like to stress(〜を協調したいと思う)

What’s significant is(〜が重要だ)

We can see(〜がわかる)

Clearly(明らかに)

の5つのフレーズを覚えておきましょう。

I’ve shown that even a small amount of exercise makes you happy.(少量の運動でも幸せになれることを示しました)

I must emphasize that exercise has a positive effect on emotions.(運動が感情に良い影響を与えることを強調しておきます)

I’d like to stress that exercise improves moods and boosts happiness.(運動が気分を向上させ、幸福感を高めることを強調したいと思います)

What’s significant is that people who work out for as little as 10 min a day tend to be more cheerful than those who never exercise.
(重要なのは、1日10分程度の運動をしている人は、運動をしない人よりも明るい傾向にあるということです)

We can see that even a small amount of exercise can boost happiness.(わずかな運動でも幸福感が高まることがわかります)

Clearly, regular exercise is important.(明らかに、定期的な運動が重要です)

話題を変える

次の項目に移り話題が変わるときは、切り替えがわかるような表現を使います。

We will now turn to the important effect of sleep on happiness.(それでは、睡眠が幸せに与える重要な影響について説明に移ります)

We must now look at sleep.(ここで、睡眠について見てみる必要があります)

Now I’m going to introduce an interesting finding on sleep.(それでは、睡眠に関する興味深い調査結果をご紹介しましょう)

Let’s move on to another way of being happy, sleep.(幸せになるためのもう一つの方法である睡眠に目を向けてみましょう)

締め
(To review, To summarize, In conclusion, In nutshell)

プレゼンテーションの終わりの締めの言葉で、「That’s all(以上です)」で終わる方がいらっしゃいますがこれはNGです。最後に全体のまとめとして内容を要約します。冒頭には次のいずれかのフレーズをひとこと添えて要約に入ることを示してから、まとめの話に入りましょう。

To review(おさらいすると)

To summarize(要約すると)

In conclusion(結論から言うと)

In nutshell(ひとことで言うと)

質疑応答
(For more information…( here are interesting books and site), Do you have any questions or comments?)

最後にコメントや質問を促したり、詳細がわかる本やサイトの紹介をします。参考サイトや本などを紹介する場合は、スライドで見せながら言うといいですね。

For more information, please refer to our website.(より詳しい情報は、当社のウェブサイトをご参照ください)

Here are interesting books and sites you may want to refer to.(参考にしていただきたい興味深い書籍やサイトをご紹介します)

Do you have any questions or comments?(ご質問やご意見はありますか?)

まとめ

今回はプレゼンテーションの作成の方法と英語フレーズについてご紹介しましたが、プレゼンテーションの方法について学ぶだけで一つのコースができてしまうぐらい、多くのいろいろな要素があります。記事の中に深くまで全てを盛り込むことはできませんでしたが、一番大切なポイントについてはカバーしました。普段日本語でプレゼンテーションをやり慣れている方も、おさらいも兼ねて参考にしてみてくださいね。

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