フレーズの丸暗記で英語上達は本当?メリット・デメリット&勉強法

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英語学習をしていると誰もが「自分の言いたいことが上手く言えない」というジレンマに陥ることでしょう。そんな悩みを解消する勉強法として「英語フレーズの丸暗記」を取り入れている人がいるそうです。

「英語フレーズの丸暗記」で本当に英会話力は上達するのでしょうか?

今回は、そんな「英語フレーズの丸暗記」勉強法について解説!メリットやデメリットだけでなく、効果的な勉強法もご紹介します。

「英語フレーズの丸暗記」勉強法とは

「英語フレーズの丸暗記」勉強法

「英語フレーズの丸暗記」勉強法とは、言葉の通りフレーズを暗記していくという勉強法です。この勉強法を推奨する人には、中学英語の単語や文法の暗記が有効とする人もいれば、英語フレーズや英会話のパターンを丸暗記するのが効果的だとする人もいます。暗記する内容は人それぞれでしょうが、要するに繰り返し聞いたり読んだりすることで内容を定着させることが目的だと思われます。

「英語フレーズの丸暗記」を推奨する理由

「英語フレーズの丸暗記」勉強法をすすめる理由には、英語フレーズや文法等を暗記することで基礎能力が養えるということが根底にあるようです。何事においても基礎がしっかりできていないと応用することはできないため、道理にかなっていると言えるでしょう。

このことから分かるのは、この勉強法を駆使すれば英語の土台作りができるということではないでしょうか。

丸暗記のメリット・デメリット

英語学習の最終目標は、英語を使ってコミュニケーションをすることです。「英語フレーズの丸暗記」だけで、本当に言葉のキャッチボールが可能なのでしょうか?この勉強法のメリットとデメリットを見ていきましょう。

英語フレーズの丸暗記のメリット

英語の基礎固めができる

英語フレーズを丸暗記することで語彙力や文法力がついて、基礎固めができます。基礎がしっかりできていれば、後々の学習効率も上がるでしょう。

自信がつき楽しさを実感できる

英語のフレーズを暗記するということは、そのフレーズをアウトプットすることになるため、ネイティブ等に自分の英語が通じたという手応えを感じることができ、自信につながります。英語が通じれば、英語を話す楽しさも実感できるでしょう。

暗記した英語フレーズをすぐに使える

当然のことながら、丸暗記のメリットは覚えた英語をすぐに使えることです。例えば、How are you?(お元気ですか?)と聞かれた際に、I’m well, thank you.(元気です。ありがとう。)と答えることを覚えたら、すぐにそれを使えます。すでに答えを覚えているので、「なんと答えればいいのか」と迷うこともない上、一から文を組み立てる必要もありません。

目的に沿った英語フレーズに絞り込める

英語学習の目的は人それぞれです。海外旅行のために勉強する人もいれば、留学や海外転勤のためという人もいるでしょう。海外旅行に行く人が留学する人と同じ英語フレーズを暗記する必要はありません。自分の目的にあったフレーズを優先して暗記できるのは、効率的な勉強法と言えるでしょう。

英語フレーズの丸暗記のデメリット

応用が効かない

実際の会話では教科書通りに進まないので、教科書等に載っていない、あるいは暗記した中に適当なフレーズがない場合、言葉のキャッチボールは続かなくなります。つまり、決まりきった形しか暗記していないので、応用が効かないということです。

瞬発力が上達しない

英語をコミュニケーションのツールとして使う場合、言いたいことを瞬時に英語で話す力が必要です。しかし、英語フレーズの丸暗記に頼ってばかりいると、この瞬発力はなかなか育まれません。なぜなら、自分で文章を組み立てていないからです。

作文力が上達しない

上記の瞬発力とも関係しますが、暗記した英語フレーズがスムーズに言えるようになっても、自分で文を組み立てているわけではないので、作文力が上達しません。言いたいことを言えるようにするためには、英語フレーズを応用して文を組み立てる練習を取り入れた方がいいでしょう。

効果的な「英語フレーズの丸暗記」勉強法

メリットとデメリットが分かったので、効果的な「英語フレーズの丸暗記」勉強法や応用法をご紹介します。

メリットを享受してデメリットを減らす

「英語フレーズの丸暗記」勉強法は、そのデメリットから否定的に捉えている人もいます。しかし、一概にこの勉強法を否定することはできません。なぜなら、前述したようにメリットが存在するからです。つまり、英語学習の初心者や特定の目的を持って学習する人、さらには自信をつけたい人には有効な勉強法だということです。

ただし、前述したデメリットからも分かるように、暗記に頼ってばかりではいつか行き詰まってしまいます。

ある程度英語フレーズが身についた人は、その暗記したフレーズを応用していくことが重要であり、そうすることでデメリットを減らすことができるでしょう。

つまり、メリットを享受してデメリットを減らすことが、「英語フレーズの丸暗記」勉強法の効果的な活用法だと言えます。

効果的な「英語フレーズの丸暗記」勉強法

英単語や文法、フレーズは英語学習において覚えなければならないことですが、大切なことはどのように暗記していくかです。

選択的に暗記する

闇雲に暗記をしても使わなければすぐに忘れてしまうため、必要な英語フレーズを選択することで学習効率を上げましょう。具体的には、目的に合わせた会話シーンを想定して、考えられる会話を暗記するという方法です。

例えば、海外旅行での英語フレーズを勉強したい人は、シーン別の参考書などを活用して暗記するフレーズを選択しましょう。

Could you speak more slowly?
(もっとゆっくり話していただけませんか?)

How do I get to the ○○?
(○○へは、どうやって行きますか?)

How long does it take to ○○?
(○○まで、どれくらいかかりますか?)

Is there ○○ near here?
(この近くに○○はありますか?)

I’m lost.
(道に迷ってしまいました。)

シーンを想定して会話のやり取りを作文する

学習目的にあったシーンを想定して、会話のやり取りを自分で組み立ててみましょう。自分で文を組み立てることにより、記憶を定着させることができます。また、会話のやり取りができ上がったら、声を出して練習しましょう。

A: Excuse me. May/Can I ask you something?
(すみません、ちょっとお訪ねしていいですか?)

B: Sure!
(もちろん!)

A: I would like to go to ○○ hotel… I think it’s near here, but I cannot find it.
(○○ホテルに行きたいのですが…このあたりだと思うのですが、見つけられません。)

B: Okay, walk along this street and turn right on the second corner, and walk about 50m then you can see ○○ hotel on the left side.
(オッケー、この道に沿って歩いて、2つ目の角を右に曲がって、50m程行くと左手に○○ホテルが見えますよ。)

A: Could you speak more slowly?
(もっとゆっくり話していただけませんか?)



A: Thank you so much.
(ありがとうございました。)

句動詞は暗記すべし

句動詞とは英語でphrasal verbと呼ばれ、学校英語では熟語に含まれるものです。基本動詞に副詞や前置詞をプラスして、基本動詞とは異なった意味を持たせています。例えば、get up(起きる)やtake away(取り上げる・持ち帰る)などです。

句動詞を使わないと自然な英語にならないため、英語のコミュニケーションには不可欠です。基本動詞ごとにまとめて暗記していくと覚えやすいでしょう。また、句動詞を使って文を作る練習をすれば定着も期待できます。

例:
look for(探す)
get out(外へ出る・降りる)
hurry up(急ぐ)
look forward to(~を楽しみにする)
put on(着る・履く)
break up(壊れる・別れる)
make up for(~を埋め合わせる)

「英語フレーズの丸暗記」勉強法の応用

単語を変えて作文する

Could you speak more slowly?
(もっとゆっくり話していただけませんか?)

Could you ~? は「~してもらえませんか?」という表現なので、この構文を使って他の文も考えていきます。文の最後かCould youの後にpleaseを入れるとより丁寧です。

Could you take my order?
(注文をお願いできますか?)

Could you write it down, please?
(書いていただけませんか?)

また、「~したい」を意味するI would like to ~はI want to ~より丁寧な表現なので、暗記しておくと便利です。単語を変えて文を作る際には、疑問文にしたり似た構文に変えたりして表現の幅を広げます。この場合、I would like you to ~とすれば、「あなたに~してもらいたい」、Would you like me to ~?とすれば「私が~しましょうか?」となります。

I would like to watch a movie.
(映画が見たいです。)

I would like to play tennis.
(テニスがしたいです。)

What would you like to eat?
(何が食べたいですか?)

Would you like to read it?
(お読みになりますか?)

I would like you to confirm.
(あなたに確認してもらいたいです。)

Would you like me to explain it?
(説明しましょうか?)

このように応用して表現の幅を広げるのはとても大切なので、基本的な構文は使えるように練習してみてください。

フレーズ暗記だけでなく異なる言い方も考える

参考書等に示されている英語フレーズは一例に過ぎませんから、それだけを暗記するだけでは表現の幅が広がりません。フレーズを暗記する際には他の言い方も考え、表現のレパートリーを増やしていくようにしましょう。

A: How are you?
(お元気ですか?)

B: I’m well, thank you.
(元気です。ありがとう。)

上記のような基本的な会話においても、いくつかの言い方があります。

How are you doing?
(調子はどう?)

How’s it going?
(調子はどう?)

How’s everything?
(調子はどう?)

How have you been?
(どうしてましたか?)

What’s up?
(最近どう?)

I’m fine.
(元気です。)

It’s going very well.
(すごく順調だよ。)

Pretty good.
(結構いいよ。)

Not much.
(特に変わりないよ。)

So so.
(まあまあだよ。)

Not too bad.
(まあまあだよ。)

I’m okay.
(大丈夫だよ。)

このシチュエーションでI’m okay.と答えると、たいていWhat’s wrong?(どうしたの?)と聞かれます。なぜならokayには、fineやwellのように「ポジティブに答えられない理由がある」と受け取られるからです。okayはポジティブな意味だと考えられがちですが、使い方には注意が必要です。

このように聞き方も答え方もバリーションを増やしておけば、会話も楽しくなるでしょう。

アウトプットできる環境を作る

英語はインプットしたものをアウトプットすることで定着するので、英語フレーズが暗記できたらアウトプットする環境に身を置くようにします。オンライン英会話や英会話カフェなどを活用すれば、比較的コスパがいいので続けやすいでしょう。大切なのは、インプットとアウトプットを繰り返すことです!

まとめ

「英語フレーズの丸暗記」勉強法にはメリットもデメリットもありますが、重要なのはできるだけメリットを享受し、デメリットを減らすことです。この勉強法には賛否あるようですが、使い方次第で効果的な勉強法になる可能性があります。暗記でインプットしたことは必ずアウトプットして、繰り返し使うことで定着させていきましょう!

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